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サークル句会

293.07月サークル句会①(06/26~07/10)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2020.7.8
七月前半のサークル句会の選句結果です。一席は、孤山さんの8点句「風鈴」句、二席は、山彦さんの5点句「水中花」句、三席は、方舟さんの5点句「梅雨」句でした。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。

一席 8点句(◎◎◎◎◎○○○)
  89.風鈴の音色狂はす夜の風            孤 山
二席 5点句(◎◎◎◎○)
  47.水中花じつとするのにもう飽きた        山 彦
三席 5点句(◎◎◎○○)
  40.歳時記の栞の耳や梅雨湿り           方 舟
4点句(◎◎◎○)
  14.遠泳の帽子の列や雲の峰            翔 行
   (◎◎○○)
  73.茄子の花一息いれてテレワ-ク         panapana
  87.日焼子の群れて下校の漁師町          孤 山
   (○○○○)
  42.若冲の鶏遊ぶ梅雨晴れ間            ワシモ
3点句(◎○○)
  98.冥界の磁気まとい来し夏の蝶          山 彦
2点句(◎◎)
  102.夕菅の咲いてほつほつ邑灯る          方 舟
   (◎○)
  26.銀傘に跳ね返る日や雲の峰           孤 山
  62.七夕や父の願ひを聞きそびれ          利 明
  71.長椅子に空き缶並ぶ日永かな          山 彦
  90.浮上せる潜水艦や雲の峰            孤 山
  95.まつすぐに早苗揃ふや古代米          利 明
  109.よく来たね今年も駅に燕の巣          Tiger 6 
   (○○)
  19.風に乗せ親子の夢やしゃぼん玉         panapana
  24.喜寿傘寿過ぎて米寿へ雨蛙           しょうく
  36.琴の音に網戸震える武家屋敷          翔 行
  41.潮騒の襟裳岬や星月夜             翔 行
1点句(◎)
  05.甘き香を運び輪唱青田風            しょうく
  16.音もなく崩るる薔薇や名はピース        利 明
  18.風と遊び雨に化粧し茄子実る          しょうく
  29.草避けてゆつくり歩む車椅子          麦 秋
  30.草ロール牧に転がる日の盛り          方 舟
  37.この店の鰻と決めて土用の丑          はぼたん
  48.睡蓮やモネの風立つ園の池           はぼたん
  50.捨石に水を打たせて涼みかな          苦 瓜
  60.そよ風にしの笹揺るる夜の秋          苦 瓜
  68.出町より貴船へ涼を鞍馬線            はぼたん
  69.天下布武信長の夢雲の峰            翔 行
  86.日焼子の同じやうなる顔ばかり         昇 峰
  97.みどりごは見飽きぬものよさくらんぼ      利 明
  113.露天湯に聴く老鶯の鳴きっぷり         方 舟
   (○)
  09.一湾に浮かぶブイの灯夜の秋          昇 峰
  11.うたた寝も良かれと思ふこの暑さ        麦 秋
  20.郭公や古道に残る石畳             さんせん
  21.蚊遣香よこに向田邦子の本           ワシモ
  27.空港の送迎デッキの暑さかな          孤 山
  58.千年の苔の艶濃く西芳寺            方 舟
  70.倒木の根のまるごと乾く日の盛り        昇 峰
  77.葉隠れの山梔子見つけ車椅子          麦 秋
  80.花弁の奥はカオスや黒薔薇           利 明
  81.日盛りの駅前に立つ修行僧           方 舟
  88.百態の水の塊り瀧落つる            昇 峰
  93.方丈の小池を満たす墳井かな          さんせん
  94.ほつれしは飛沫となりて滝の糸         昇 峰
  96.蜜豆を掬うマニュキュア銀座雨         ワシモ
  99.山寺をおほふ閑さ蝉の声            昇 峰
  100.山道は急勾配や蝉時雨             孤 山
  101.山宿の渡り廊下や朝涼し            さんせん
  107.湯の宿や声密やかに宵蛍            panapana
  112.伶人も舞ひの手も老い夏神楽          方 舟
無点句
  01.ああ暑つと独り言ひ退きかへす
  02.朝起きて郵便受けに蝮ゐて
  03.紫陽花の袋小路に迷ひ込み
  04.紫陽花を愛でむと少し歩むかな
  06.荒梅雨や靄に顔だす仁王門
  07.蟻の群れ避けるやうにと車椅子
  08.いかづちnに怯えし猫はテレビ裏
  10.鵜籠干す宇治川縁に茶を喫す
  12.疫病と思いしものの夏の風邪
  13.駅前の噴水もまたいで湯かな
  15.恐ろしや鼠花火と焼夷弾
  17.籠しなる島の女の日焼け肌
  22.川霧や只見に映す吾の影
  23.観光船岸に縛られコロナ梅雨
  25.岐阜城の天守あらはに星月夜
  28.草刈つてシャワー浴びての一休み
  31.雲切れて月の明るき夜の秋
  32.雲の峰幾度も試す逆上がり
  33.夏至の日や時確かめて改札へ
  34.恋しくも水打つ妻となりしかな
  35.恋やつれ見るにしのびぬ破れ傘
  38.コロナ禍や人も疎らな太宰の忌
  39.コロナ去れ茅の輪に描く∞(むげんだい)
  43.修院の鐘響もすや夏木立
  44.生涯は流浪の旅や茄子の花
  45.しろがねの水の縒られて滝一本
  46.白シャツの胸にfor you真昼なり
  49..清々し名水ごくり竹床几
  51.砂の手でぬぐふ泪や雲の峰
  52.積分の解けし帰さや青田風
  53.瀬戸内の予報外れの夕陽背に
  54.蝉しぐれ祝詞の声も星五つ
  55.蝉の声胸に赤子のつられ泣く
  56.先生と園児のapple pen夏広場
  57.千年の樟の脱皮や夏落葉
  59.送電線の森すれすれに炎暑かな
  61.襷享け素足に参る神の山
  63.ためらひて歩む人生この暑さ
  64.着陸の飛行機増して梅雨の月
  65.鎮守さま何時まで続く蝉時雨
  66.梅雨寒や友の訃報の届く闇
  67.梅雨の晴微笑む様な白き月
  72.亡き友共に浴びたる滝しぶき
  74.夏風邪や今のはやりの病かと
  75.夏草に隠れし頃の懐かしさ
  76.夏の海恋人岬に響く鐘
  78.薄暑の夜妖しく燃ゆる星流る
  79.初夏のいっぱい入れこけし彫り
  82.ひたすらに母の法事や日照草
  83.ひと夜だけの恋かも知れぬ星祭
  84.避難所へ急ぐ家中や梅雨出水
  85.日焼して牛の群れ追ふ男かな
  91.二日目の旅は駿河路雲の峰
  92.別々に離れて涼む橋の上
  103.夕立に打たれる親子浅草寺
  104.夕立や急ぐ舞妓の下駄の音
  105.夕立や親子で慌て駆け帰り
  106.夕虹や耕具片手の田圃道
  108.溶接の火花飛び散る暑さかな
  110.雷鳥沢雷雨に伏しし吾の青春
  111.累々と多摩の山霊岩清水
  114.わけありのひとから届く白ぶどう

なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
麦 秋 翔 行 山 彦 孤 山 ワシモ 苦 瓜 Tiger6 panapana 利 明 はぼたん
しょうく 昇 峰 方 舟 さんせん 
書き込み
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1
11ページ
16
さんせんさん
2020.7.14 12:29
さんせん選

 14.遠泳の帽子の列や雲の峰
   海原と雲の配置が良い
 47.水中花じっとするのにもうあきた
   ホームステイでうんざりしている気持ちが良く描かれている
 73.茄子の花一息いれてテレワーク
   コロナ禍の一こま
 87.日焼子の群れて下校の漁師町
   真っ黒に日焼けした子供たち海の匂いまで届いてくる
 89.風鈴の音色狂はす夜の風
   一陣の夜風にやさしい風鈴の音色がだいなしだ
 97.みどりごは見飽きぬものよさくらんぼ
   さくらんぼの斡旋が利いている
 102.夕菅の咲いてほつほつ邑灯る
   ゆうすげの淡い黄色と村の灯の淡い黄色、幻想的な一句
 113.露天湯に聴く老鶯の鳴きっぷり
   朝の露天湯で老鶯の声を独り占めする贅沢

  
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15
方舟さん
2020.7.14 10:51
14・遠泳の帽子の列や雲の峰
 遠泳の子供たちと雲の峰、巧く捉えた句。
37・この店の鰻と決めて土用の丑
 成田山新勝寺の参道に並ぶ鰻屋、この店と決め予約して参詣に行ったこと思い出した。
62・七夕や父の願ひを聞きそびれ
 子供心に父は何を願っていたのか、ついぞ聞くことは無かった。
73・茄子の花一息いれてテレワーク
 家庭菜園の茄子の花をみて一息入れ、テレワークに勤しむ。昨今の風景。
86・日焼子の同じやうなる顔ばかり
 どの子も同じように健康的に日焼けしていた。
89・風鈴の音色狂はす夜の風
 今年は思いがけず強い風の日が多い、静かな風鈴の音がなにか訴える様に鳴り響く。
90・浮上せる潜水艦や雲の峰
 海上に浮かび上がった潜水艦からみる雲の峰の存在感。
94・まっすぐに早苗揃ふや古代米
 饌米にするのであろうか、いまでも古代米の早苗が見られる。
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14
しょうくさん
2020.7.14 7:44
しょうく選
    16.音もなく崩るる薔薇や名はピース
     薔薇の葉でやかな花は、崩れるように終わるそしてふと見た名前がピ-ス、その取り合わせ
    29.草避けてゆつくり歩む車椅子
      時々近くで見受ける、同感しました。
    40.歳時記の栞の耳や梅雨湿り
      梅雨湿りの感覚に同感
    47.水中花じっとするのにもう飽きた
      現在のコロナ騒動の実感を、水中花の中に見た感覚。
    71.長椅子に空き缶並ぶ日永かな
      置き去られたのでしょうか、飲料の空き缶などが並んだ、見かける景色を切り取った。
    89.風鈴の音色狂はす夜の風
      夜半に突如の突風、何処かで出会った記憶がよみがえった
    98.冥界の磁気まとい来し夏の蝶
      夏の蝶の勝手気ままな動きを冥界からの、力と見た感覚
    102.夕菅の咲いてほつほつ邑灯る
1     街の遠い灯、夕菅の草原の中での明るさ、その感覚。
      
     
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13
昇峰さん
2020.7.14 7:27
14.遠泳の帽子の列や雲の峰
目に見えるような描き方、上手い。
26.銀傘に跳ね返る日や雲の峰
日盛りの甲子園か、夏の球児の見えないSびしさも。
30.草ロール牧に転がる日の盛り
東北のバス旅でよく目にした風景。
40.歳時記の栞の耳や梅雨湿り
実に繊細な感覚表現。
48.睡蓮やモネの風立つ園の池
モネの絵を彷彿させる。
60.そよ風にしの笹揺るる夜の秋
夜の秋の優しい景。
87.日焼子の群れて下校の漁師町
まだ活気の残る漁師町。声まで聞こえそう。
89.風鈴の音色狂はす夜の風
夜の秋に添える涼しさ。
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12
はぼたんさん
2020.7.13 10:30
はぼたん選
特選
50.捨石に水を打たせて涼みかな
風流の極み
入選
26.銀傘に跳ね返る日や雲の峰
47.水中花じっとするのにもう飽きた 
70.倒木の根のまるごと乾く日の盛り
81.日盛りの駅前に立つ修行僧
90.浮上せる潜水艦や雲の峰
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11
利明さん
2020.7.13 9:27
特選
47.水中花じっとするのにもう飽きた
   コロナ禍による家居も長引き、引籠りの閉塞感に
  飽き飽きとしている自身の姿を水中花に託して秀逸。
入選
40.歳時記の栞の耳や梅雨湿り
42.若冲の鶏遊ぶ梅雨晴れ間
71.長椅子に空き缶並ぶ日永かな
87.日焼子の群れて下校の漁師町
112.伶人も舞ひの手も老い夏神楽
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10
panapanaさん
2020.7.12 17:49
特選 05.甘き香を運び輪唱青田風
    コ-ラスのレッスンの情景
    今は難しいと思いますが思い出します、

 入選 36. 41. 77. 100. 109.
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9
Tiger 6さん
2020.7.12 13:54
特撰
89.風鈴の音色狂はす夜の風
最近は風鈴の音が聞けなくなりました。
懐かしい風情を感じました。
入選
11.うたた寝も良かれと思ふこの暑さ
19.風に乗せ親子の夢やしゃぼん玉
42.若冲の鶏遊ぶ梅雨晴れ間
73.茄子の花一息いれてテレワ-ク
94.ほつれしは飛沫となりて滝の糸
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8
苦瓜さん
2020.7.12 11:13
特撰。68  涼を求めて貴船川床を楽しむのは良かろう
秀句。19.27.41.58.89
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7
ワシモさん
2020.7.11 17:09
特選
47.水中花じっとするのにもう飽きた
(半夏生そして今年はコロナで、いまは籠りの時期。慰めに水中花を置いてみたが、しばらくするとじっとしている水中花がかえってもどかしい。)
入選
80.花弁の奥はカオスや黒薔薇
87.日焼子の群れて下校の漁師町
88.百態の水の塊り瀧落つる
89.風鈴の音色狂はす夜の風
98.冥界の磁気まとい来し夏の蝶
0人がいいねと言っています
6
孤山さん
2020.7.11 15:29
特選
40 歳時記の栞の耳や梅雨湿り
  梅雨の日は歳時記を繙き俳句でも
入選
09 一湾に浮かぶブイの灯夜の秋
20 郭公や古道に残る石畳
73 茄子の花一息入れてテレワーク
95 まつすぐに早苗揃ふや古代米
101 山宿の渡り廊下や朝涼し
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5
削除されました。
4
削除されました。
3
翔行さん
2020.7.11 11:57
山彦選(山彦さんの選句を代わって送ります。翔行)
特選
69 天下布武信長の夢雲の峰
   雲の峰は勇壮と儚さの象徴。この季語から信長までイメージを飛ばす発想力が素晴らしい。信長   の野望と挫折、人生五十年と喝破した英雄を一瞬にして積乱雲にダブらせ、退屈な写生主義の壁   を破って見せた。
入選
14.遠泳の帽子の列や雲の峰
21.蚊遣香よこに向田邦子の本
40.歳時記の栞の耳や梅雨湿り
42.若冲の鶏遊ぶ梅雨晴れ間
96.蜜豆を掬うマニュキュア銀座雨
0人がいいねと言っています
2
翔行さん
2020.7.11 11:43
特選
18 風と遊び雨に化粧し茄子実る
   私も農家出身、表現描写秀逸、畑全体の映像が浮かんでくる。
入選
24 喜寿傘寿過ぎて米寿へ雨蛙
42 若冲の鶏遊ぶ梅雨晴れ間
89 風鈴の音色狂はす夜の風
98 冥界の磁気まとい来し夏の蝶
99 山寺をおほふ閑けさ蝉の声
0人がいいねと言っています
1
麦秋さん
2020.7.11 9:54
特選 
109.よく来たね今年も駅に燕の巣
素晴らしい気持ち、全く同感です。

入選
24 36 62 93 107
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