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サークル句会

295.08月サークル句会①(07/26~08/10)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2020.8.7
八月前半のサークル句会の選句結果です。一席は、孤山さんの5点句で「七夕」句、二席も同じく、孤山さんの4点句で「終戦忌」句、三席は、3点句が5句、ここでも2句が孤山さんの句でした。孤山さんは毎日「歳時記の窓」のブログに2句投句されています。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。

一席 5点句(◎◎○○○)
  22.老いてなほ願ひは多し星祭           孤 山
二席 4点句(◎◎◎○)
  39.草茂る特攻基地や敗戦忌            孤 山
三席 3点句(◎◎○)
  24.踊の輪入りて郡上の人となり          利 明
  37.銀漢や沖ほど昏き越の海            昇 峰
  40.草を食む放牧の牛鰯雲             孤 山
  99.蓬髪のはみ出している夏帽子          冬 彦
  113.山間に集落一つ蕎麦の花            孤 山
3点句(◎○○)
  17.一滴のヘアートニック今朝の秋         山椒の香
  25.御嶽山望む高原蕎麦の花            panapana
  47.校門に大樹の影や蝉時雨            さんせん
  118.ヨット部の校旗破るる晩夏かな         山椒の香
2点句(◎◎)
  61.背の丈も父母の按配なすの馬          ワシモ
  69.父母の遺影を拭いて盆用意           さんせん
  87.野仏の肩に秋津の翅たたむ           方 舟
(◎○)
  05.赤のまま束ね供華とす道祖神          方 舟
  15.生きる意味教えるごとく蝉の殻         しょうく
  16.板塀に落書のあと赤のまま           孤 山
  44.原爆に残る山河やぶからし           はぼたん
  52.百日紅咲き継ぐほどに色を濃く         昇 峰
  77.となめせし蜻蛉ゆらり川の岸          麦 秋
  80.鳴き砂は別れの予感晩夏光           ワシモ
  104.街の灯になだれ落ちたる天の川         昇 峰
   (○○)
  53.潮騒を遠くしている踊の輪           昇 峰
  62.禅門の悟りは遠く桐一葉            方 舟
  72.妻乗せて露軍に自爆赤とんぼ(満州)      翔 行
  74.出格子に白朝顔の蔓這わせ           山椒の香
  123.林立の橋杭岩や鰯雲              翔 行
  124.ルオー画集閉じががんぼの肢も閉じ       冬 彦
1点句(◎)
  13.遊ぶ子に離れ近より烏の子           麦 秋
  19.鰯干す浦に輪を描く鳶かな           利 明
  21.裏木戸の心張り棒や秋暑し           孤 山
  43.下校する子等の道草赤のまま          方 舟
  56.心経をひたすら写す今朝の秋          方 舟
  66.高鼾ときに口開け大昼寝            山椒の香
  70.杖ついてお医者通ひもこの暑さ         麦 秋
  88.爆弾池知らずに釣りに励む子ら         Tiger 6
  97.赴任して蛙の溢るる通勤路           麦 秋
  106.まなうらに還らぬ友や鰯雲           翔 行
  108.蜜豆に銀の匙てふおしゃれ時          ワシモ
   (○)   
  02.青垣の稜線しるき今朝の秋           昇 峰
  07.秋蝉のくぐもる声や山深し           孤 山
  28.風待つか田水ゆらして稲の花          しょうく
  31.片耳の削げし仏頭山瀬風            利 明
  33.髪下ろし覚悟説く妣終戦日(満州)       翔 行
  35.桔梗咲く備前閑谷孔子廟            翔 行
  42.渓谷をまたぐ吊り橋風涼し           panapana
  50.コロナ禍や独り赴任の盆の月           panapana
  55.島影を闇に浮かべて天の川           さんせん
  67.ただ一人逝きたる妻に盆提灯          翔 行
  75.動輪の溜息つくや月見草            利 明
  81.夏雲や野辺の送りの海ゆかば          冬 彦
  83.苦瓜を俳号として涼しけり           苦 瓜
  89.花時計蜻蛉舞ひける美術館           麦 秋
  93.日盛りに音を響かせ散水車           さんせん
  115.夕飯はすいとん汁や終戦日           孤 山
  116.夕焼に染まる海辺の一軒家           はぼたん
無点句
  01.阿阿落し文狛犬の口阿阿阿
  03.赤蜻蛉追って小川にどんぶり子
  04.赤のまま空地に子らのランドセル
  06.秋風に捩れて飛ぶや蝶一つ
  08.朝市の黒目の戻り鰹かな
  09.朝顔に一声かけて出勤す
  10.朝顔に水遣ることの日課かな
  11.朝顔に水遣る如雨露の的を得ず
  12.畦道の赤のまんまを子と摘みし
  14.天の川新幹線の駅の欲し
  18.鰯雲御陣乗太鼓打ち鳴らす
  20.鬱流し明日は晴れよと髪洗う
  23.踊唄お国訛の声弾む
  26.カーブミラーの影の楕円に大西日
  27.梶の葉を懸ける駅舎や肥薩線
  29.河川敷の野球に夢中氷菓売
  30.肩組みて寮歌で終われ夏の旅
  32.黴けむり秘めキリシタン隠れ里
  34.桔梗咲く丹波の野山明智領
  36.今日の秋棚田を歩く老夫婦a
  38.草刈りの助け人には頭下げ
  41.雲の峰逢ひたき方に逢へずして
  45.高原の列車音立て星月夜
  46.蝙蝠も偵察に来るニュータウン
  48.この炎消えるのはいつ原爆忌
  49.コロナかと思ひしものの夏の風邪
  51.竿竹売り昼寝邪魔する声の曳く
  54.指月城天守の跡の乱れ萩
  57.新聞の折り込みどさと今朝の秋
  58.少しずつ満ちくる潮や島の盆
  59.涼しさや瀞八丁の舟下り
  60.砂浜の足跡深し晩夏かな
  63.疎開児の麦藁帽と半ソックス
  64.その中に溺るる星も天の川
  65.そよ風にしの笹揺れる夜の秋
  68.父の日や獨和辭典と天眼鏡
  71.月影に若き日の母箒草
  73.つるの巻く支柱ゆらして種を採る
  76.年毎に欲も無くなり星祭
  78.トロッコをいくたびかすめ夏つばめ
  79.鳴砂の浜を素足に汀まで
  82.難民になったやうなる昼寝覚
  84.庭師來て立秋の風吹き抜ける
  85.猫庭のホオズキ作りお裾分け
  86.農小屋の戸板をかざる立葵
  90.花畑空中散歩の夏の山
  91.母偲ぶ雨に青青箒草 
  92.蜩やミシシッピーに五百重波
  94.人影や縁に寄り来る錦鯉
  95.向日葵に地球隠れて陽が沈む
  96.フィヨルドに千尋の落差滝無音
  98.降り出しはささめくやうに今朝の秋
  100.鉾立たぬ都大路を御練ゆく
  101.蛍を見とれ戻りの道惑ひ
  102.幌ふかく下げて真夏の人力車
  103.マスク越し熱さに蒸れつコロなかな
  105.街の灯を遥か底ひに天の川
  107.湖に舟を浮かべて星迎
  109.麦藁帽目深に被り杖つきて
  110.骸背に少年焼き場に原爆の日
  111.メロメロののろけ話やヘチマ煮る
  112.やぶれ傘一途な恋の行きどまり
  114.山寺や五大堂まで蝉の声
  117.葦の中蛙と競い犬も鳴き
  119.余念なく遺言信託桐一葉
  120.ラヂオから陽水のうた夏薊
  121.稜線の天地の闇や天の川
  122.林檎齧る二十二本の永久歯
  125.我が家にも鳴いて見せたる秋の蟬a
  126.海神(わだつみ)もウ”イーナス探す天の川

なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
孤 山 麦 秋 はぼたん Tiger6 翔 行 冬 彦 山椒の香 ワシモ panapana 利 明 苦 瓜 しょうく 昇 峰 さんせん 方 舟
書き込み
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1
11ページ
15
方舟さん
2020.8.14 11:40
19・鰯干す浦に輪を描く鳶かな
  のどかな漁村の情景
22・老いてなほ願ひは多し星祭
  笹竹に吊るす短冊、あれもこれもとあり
39・草茂る特攻基地や敗戦忌
  終戦忌ではない、敗戦忌と言う思い
40・草を食む放牧の牛鰯雲
  放牧の牛、鰯雲広々とした秋の景
69・父母の遺影を拭いて盆用意
  長押から下ろした両親の写真、丁寧に吹いて盆棚に飾り盆用意が整ふ
97・赴任して蛙の溢るる通勤路
  都会から田舎へ赴任して、通勤路に賑やかな蛙の声を聞く
108・蜜豆に銀の匙てふおしゃれ時
  プラスチックの匙ではなく、銀の匙で蜜豆を掬ふ、ささやかな、おしゃれになった気分
113・山間に集落一つ蕎麦の花
  蕎麦は沃野でなくもよく育つ、山間の小さな集落を白い花が賑わす
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14
さんせんさん
2020.8.14 10:50
さんせん選

 16.板塀に落書のあと赤のまま
   板塀の落書と赤のままの対比の妙。
 37.銀漢や沖ほど昏き越の海
   水平線遙かの天の川の大景が良く描かれている。
 61.背の丈も父母の按配なすの馬
   なすの馬の高さなど無頓着に供えられてる、何時までも残したい盆用意。
 66.高鼾ときに口開け大昼寝
   昼寝の一こま、滑稽味あふれる一句。
 77.とこなめせし蜻蛉ゆらり川の岸
   川面すれすれに飛ぶ蜻蛉、写生の行き届いた一句。
 87.野仏の肩に秋津の翅たたむ
   野仏の肩に赤蜻蛉が静かに翅を休めている、叙情あふれる一句。
 99.蓬髪のはみ出している夏帽子
   ホームステイで長く伸びた髪の毛、帽子にも隠し切れない今日の様子が伝わってくる一句。
 118.ヨット部の校旗破るる晩夏かな
   コロナ禍の影響で今年はどのスポーツ大会も中止が決まりさみしい夏になってしまった。
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13
昇峰さん
2020.8.14 9:20
22.老いてなほ願ひは多し星祭
類句はあるかもしれないが、煩悩捨てがたき人の性を切り取って上手い。
24.踊の輪入りて郡上の人となり
郡上踊りの地元に一体化していく踊り手、上手い表現だ。
40.草を食む放牧の牛鰯雲
実にゆったりとした秋の大景。
43.下校する子等の道草赤のまま
昔の登校路を思い出させる。
47.校門に大樹の影や蝉時雨
堂々とした骨格の佳句。
69.父母の遺影を拭いて盆用意
こういう句は類句があってもしみじみとさせてくれる。
80.鳴き砂は別れの予感晩夏光
季語の斡旋が良かった。
87.野仏の肩に秋津の翅たたむ
のんびりとして多少の叙情も感じられる句。
113.山間に集落一つ蕎麦の花
いかにもありそうな風景。
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12
しょうくさん
2020.8.14 7:19
しょうく選
  05.赤のまま束ね供華とす道祖神
    道端の道祖神、ふと手を合わせるとき,すぐわきの赤まんまを供える、同感。
  13.遊ぶ子に離れ近より烏の子
    子供同士何かひきあうものがあるのか、そんあ風景を切り取った。
  21.裏木戸の心張り棒や秋暑し
    帰郷して、裏木戸から出入り、秋とは言えど、暑い。
  39.草茂る特攻基地や敗戦忌
    またあの終戦の日がくる、特攻基地だったあたり、草が茂り、記憶も薄くなってくる。
  44.原爆に残る山河やぶからし
    何一つも焼き尽くされたところ、ヤブカラシの生命力。
  61.背の丈も父母の按配なすの馬
    中々見なくなった、ナスの馬、キュウリの牛、ふと懐かしむ。
  88.爆弾池知らずに釣りに励む子ら
    あの戦争中に落とされた爆弾が作ったとも知らず、池での子供たち、どう伝えるか。
  99.蓬髪のはみ出している夏帽子
     夏帽子からはみ出した毛髪、暑いような、でも・・・。 
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11
苦瓜さん
2020.8.13 19:49
特撰。56  写経をされる姿が良く現れている
秀句。05.31.33.40.42.
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10
利明さん
2020.8.13 16:38
特選
37.銀漢や沖ほど昏き越の海
   越の海は昏い、近年頓に暗くなってきたのではなかろうか。
   隣国との関係改善の出口は杳として見えない。
入選
02.青垣の稜線しるき今朝の秋
17.一滴のヘアートニック今朝の秋
74.出格子に白朝顔の蔓這わせ
99.蓬髪のはみ出している夏帽子
118.ヨット部の校旗破るる晩夏かな
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9
panapanaさん
2020.8.12 22:59
特選 15.生きる意味教えるごとく蝉の殻
    今年は特に蝉が多く感じられる
    確かに生きるとはを生かされている大自然

 入選 28. 47. 67. 89. 93.
         
0人がいいねと言っています
8
ワシモさん
2020.8.12 22:25
特選
24.踊の輪入りて郡上の人となり
  4年前の8月に訪ねた郡上八幡の思い出がよみがえってきました。
入選
17.一滴のヘアートニック今朝の秋
22.老いてなほ願ひは多し星祭
52.百日紅咲き継ぐほどに色を濃く
53.潮騒を遠くしている踊の輪
124.ルオー画集閉じががんぼの肢も閉じ
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7
山椒の香さん
2020.8.12 21:58
特選
106.まなうらに還らぬ友や鰯雲
   戦争で亡くされた友を偲ばれていらっしゃるのでしょうか。空には鰯雲が。
入選
24.踊の輪入りて郡上の人となり
35.桔梗咲く備前閑谷孔子廟
47.校門に大樹の影や蝉時雨
55.島影を闇に浮かべて天の川
113.山間に集落一つ蕎麦の花
0人がいいねと言っています
6
冬彦さん
2020.8.12 9:49
冬彦・選
特選17.一滴のヘアートニック今朝の秋
「整髪料がひやりと感じで秋の訪れを知る。このお洒落な感覚は、万事にダサイ当地にあって得がたいものがある」

入選
16.板塀に落書のあと赤のまま
63.疎開児の麦藁帽と半ソックス
72.妻乗せて露軍に自爆赤とんぼ(満州)
80.鳴き砂は別れの予感晩夏光
118.ヨット部の校旗破るる晩夏かな
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5
翔行さん
2020.8.11 14:49
特選
25 御嶽山望む高原蕎麦の花
   昔行ったことがあるが情景描写が秀逸、中七が生きている。
入選
39 草茂る特攻基地や敗戦忌
44 原爆に残る山河やぶからし
81 夏雲や野辺の送りの海ゆかば
104 街の灯になだれ落ちたる天の川
115 夕飯はすいとん汁や終戦日
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4
Tiger 6さん
2020.8.11 14:04
特撰
70.杖ついてお医者通ひもこの暑さ
ほんとですね!この猛暑では一苦労ですね。同感です。
入選
15.生きる意味教えるごとく蝉の殻
24.ルオー画集閉じががんぼの肢も閉じ
25.御嶽山望む高原蕎麦の花
50.コロナ禍や独り赴任の盆の月
72.妻乗せて露軍に自爆赤とんぼ(満州)
0人がいいねと言っています
3
はぼたんさん
2020.8.11 10:46
特選
39.草茂る特攻基地や敗戦忌
やるせない

入選
22.老いてなほ願ひは多し星祭
まだまだやり残したことが多い、元気な老人

25.御嶽山望む高原蕎麦の花
高原の蕎麦の花が浮かぶ

74.出格子に白朝顔の蔓這わせ
弁柄格子を想像させ、朝顔の白との対比、巧者

83.苦瓜を俳号として涼しけり
作者が推測される、涼しき大人(うし)よ

123.林立の橋杭岩や鰯雲
風景がみえる
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2
麦秋さん
2020.8.11 10:07
特選
104.街の灯になだれ落ちたる天の川
街頭と天の川の対象が優雅であると拝察。

入選
07 22 37 53 62
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1
孤山さん
2020.8.11 9:36
特選
52 百日紅咲き継ぐほどに色を濃く
  咲き継ぐ度に色が濃くなるとの観察眼に惹かれました。
入選 
62 禅門の悟りは遠く桐一葉
75 動輪の溜息つくや月見草
77 となめせし蜻蛉ゆらり川の岸
116 夕焼に染まる海辺の一軒家
123 林立の橋杭岩や鰯雲
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