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サークル句会

305.01月サークル句会①(12/26~01/10)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2021.1.7
1月前半のサークル句会の選句結果です。一席は、housyuuさんの「梅」の7点句、二席は、panapanaさんの「初詣」の6点句、三席は、ワシモさんの「榾」と孤山さんの「雪」の4点句でした。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。

一席 7点句(◎◎○○○○○)
  45.里山の疎林に紛れ梅一輪            housyuu
二席 6点句(◎◎◎○○○)
  14.丑の石撫でて厄除け初詣            panapana
三席 4点句(◎◎◎◎)
  80.難産の牛舎赤々榾を焚く            ワシモ
  119.黙々とただ黙々と雪を掻く           孤 山

4点句(◎◎○○)
  68.卒寿前余命は知らず七日粥           翔 行
   (◎○○○)
  102.氷見沖の闇の閃光鰤起し            昇 峰
3点句(◎◎〇) 
  01.青垣に曙光一条淑気満つ            利 明
  18.柏手に込むる力や初詣             昇 峰
  26.寒晴や騎馬像の旗武田菱            はぼたん
  107.鰤起し夜つぴてともす漁港の灯         昇 峰
(◎○○)
  07.余すところ無き鮟鱇の切られけり        山椒の香
  85.初明り湯気立ちのぼる五十鈴川         昇 峰
  103.毘盧遮那の掌を賑やかに初雀          利 明
2点句(◎◎)
  51.しばれると誰か一言あと無口          孤 山
   (◎○)
  32.結局は重さで選ぶ福袋             ワシモ
  65.瀬戸内の島それぞれの初灯り           panapana u
  76.訪ふ客も無きコロナ禍の三が日         さんせん
  81.願い込め左眼画きこむ福達磨          housyuu
  97.初夢を字余りのまゝ覚めにけり         ワシモ
  125.老妻の身仕舞きりり初化粧           孤 山
   (○○)
  43.コロナ禍や自粛自粛の寝正月          panapana
  52.注連明や蔕の残りし木守柿           利 明
  111.芳墨の鶴の掛軸松の内             昇 峰
  117.紫の衣着たるや初比叡             はぼたん
1点句(◎)
  34.玄関に僧のあいさつ受く四日          山椒の香
  64.成人式終えて集まる母校かな          はぼたん
  66.先祖よりつなぐ館や隙間風           panapana
  87.初暦めくれば白き入植地            冬 彦
  100.ひとり旅車窓をたたく猛吹雪          panapana
  105.吹雪く夜の灯り瞬く山家かな          昇 峰
  110.米寿過ぎ余命は知らず七日粥          翔 行
   (○)
  02.朝風にほほ打たけり初山河           冬 彦
  04.小豆粥雪見障子の外は風            苦 瓜
  22.元旦なれど病棟に望む幸            麦 秋
  25.寒晴れの浅間一筋吐息吐く           housyuu
  29.九九算の諳んじる声初湯かな          冬 彦
  35.珈琲の湯気のひと筋春待てり          山椒の香
  41.コロナ禍に売り声冴えず達磨市         housyuu
  42.コロナ禍の七草がゆに癒されて         Tiger 6
  62.杉箸を添えて食卓小豆粥            苦 瓜
  73.突き突きて八つ八橋手毬唄           利 明
  75.展望台たどる階虎落笛             panapana
  83.羽子板の朽ちて昭和の羽音せり         冬 彦
  86.初東風や襷を繋ぐ駅伝子            利 明
  91.初富士を拝まむとして石階へ          麦 秋
  95.初夢の天女と舞し宴かな            苦 瓜
  104.不器用に生きて笑つて去年今年         孤 山
  112.微笑みを分け隔てなく福寿草          利 明
  115.巫女舞の鈴のね凛と淑気満つ          さんせん
無点句
  03.揚ぐるなり故郷へなびく飾り凧
  05.婀娜つぽい新入のゐる初句会
  06.あたふたと憂き世の松の過ぎにけり
  08.あるだけの野菜でうまし七日粥
  09.鮟鱇鍋共につつきて出世せず
  10.生かされて卒寿目前晦日蕎麦
  11.生かされて時の流れや大晦日
  12.ウオ-クの歩数カウント去年今年
  13.丑字書くアシカお見事初仕事
  15.雨情忌の雨ためてをり赤い靴
  16.駅伝のテレビ観戦三日かな
  17.大利根の流れ変えるぞ寒稽古
  19.乾びきりし楪に紅微かなる
  20.冠雪の伊吹は遙か初景色
  21.元旦と言へど心に愁ひあり
  23.元旦に誤ち少なき年祈る
  24.元旦に摂社末社と上がりけり
  27.眼力の妙にありけり福笑
  28.客の気にする隙間風猫の道
  30.組太刀の形を極める寒四郎
  31.黒松の千歳緑の淑気かな
  33.喧嘩独楽仲良し夫婦秘話語る
  36.五句五本の手裏剣となし初句会
  37.去年今年肩書不要円座句座
  38.去年今年コロナ蔓延天が下
  39.籠り居て出前を当ての去年今年
  40.コロナ禍‼全集中で的に矢を
  44.コロナ禍や夫婦二人の年忘
  46.冴ゆる夜や帯に結はえし鈴の鳴る
  47.去りし子を過去に残せし御新年
  48.三寒の風より重き鳥の影
  49.自粛てふ誰憚らぬ寝正月
  50.自粛など明日の見えない年迎ふ
  53.粛々と時間ずらせて初参り
  54.正月と言ふ吉日なれどうら悲し
  55.正月に逝く友のあり南無八万
  56.正月もパタカラパタカラ爺媼
  57.松籟やからり晴れたるお元日
  58.除夜の汽笛風に睦みて吾が耳に
  59.人生のかくも短かきお正月
  60.人日やうつむきマスクの人人人
  61.人日や洞ヶ峠の鴉かな
  63.住み慣れし街の風情や初景色
  67.銭湯に手足を伸ばす松の内
  69.素封家の多き邑なり庭の梅
  70.卓球のラリー続くや寒に入る
  71.ダンシャリし孫待つ爺のお正月
  72.月冴えて伊香保の街の下駄の音
  74.蹲踞の鶴の口吐く四温光
  77.鳥も去り魚影も見えず水涸れる
  78.七日粥遠くなりにし昭和かな
  79.涙目のままに鮟鱇つるし斬り
  82.熱の子にタオルに絞る寒の水
  84.弾けても倒れぬ独楽の我慢かな
  88.初場所や見えぬコロナ技綱渡り
  89.初春の駅伝まさか逆転す
  90.初比叡むらさき立ちに京護る
  92.初詣力石撫でボケ封じ
  93.初弓のポニーテールに的絞る
  94.初夢が駆ける正夢3連単
  96.初夢や妻と利尻の花畑
  98.晩鐘の振り向き様に冬けやき
  99.人疎ら動物園の寒の菊
  101.火祭を見つれば遥か父母遠し
  106.吹雪く夜の秒針刻む針の音
  108.分断のニュースの多し寝正月
  109.分断のニュースの多し寝正月
  113.まづ先に予約日にまる初暦
  114.松とれて太田胃酸の缶の蓋
  116.水の音絶え鳥絶えて冬の川
  118.猛威振るコロナ退治へ仁王立ち
  120.餅食ふて思ふことなし三ケ日
  121.藥師寺へ徒一心に初参
  122.雪こんこん白神山地冴えわたる
  123.讀初は高浜虚子と決まりをり
  124.読初は東野圭吾のミステリー
  126.臘梅や香る公園犬も吠え
  127.露天湯の山襞深く初夢に
  128.我が忌日三年日記のいずこにか
  129.若水を汲みて冥府を思ひけり

選者(敬称略)
孤 山 麦 秋 苦 瓜 冬 彦 ワシモ 翔 行 Tiger6 利 明 はぼたん 山椒の香 panapana しょうく housyuu 昇 峰 さんせん
書き込み
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1
11ページ
15
さんせんさん
2021.1.16 2:55
 さんせん選

 01.青垣に曙光一条淑気満つ
  初日の光りにはひれ伏したいような気持ちにさせて呉れる。
 43.コロナ禍や自粛自粛の寝正月
  時節柄さもありなん。
 51.しばれると誰か一言あと無口
  本当に寒いと言葉も出ない。
 80.難産の牛舎赤々榾を焚く
  緊張の場面を切り取った佳句。
 87.初暦めくれば白き入植地
  予定を書く前の日にちの余白を未開拓の土地に見立てた所に俳諧味を感じる。
 97.初夢を字余りのまゝ覚めにけり
  字余りを何とかしようとするあまり素敵な夢も覚めてしまった。俳諧味あふれる一句。
 107.鰤起し夜つぴてともす漁港の灯
  鰤起しの雷鳴が大漁を知らせて呉れる。漁港は一晩中にぎわっている。情景を上手く詠んだ佳句。
 110.米寿過ぎ余命は知らず七日粥
  おもえば長生きをしたものだ。長生きに感謝!感謝!
  

 
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14
昇峰さん
2021.1.15 16:22
14.丑の石撫でて厄除け初詣
天神社への初詣、受験生かもしれません。
26.寒晴や騎馬像の旗武田菱
寒晴の季語がよく効いています。
32.結局は重さで選ぶ福袋
最近は中身がわかる福袋が多くなりました。
45.里山の疎林に紛れ梅一輪
探梅行の一句でしょうか。よく見つけましたね。
64.成人式終えて集まる母校かな
高校の同窓会でしょうね。二年ぶりの再会。
100.ひとり旅車窓をたたく猛吹雪
故郷へ傷心の旅のような展開。
103.毘盧遮那の掌を賑やかに初雀
鎌倉の大仏、美男に雀が寄ってくる。
119.黙々とただ黙々と雪を掻く
北国の厳しさが、黙々にリフレインに。
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13
しょうくさん
2021.1.15 16:10
しょうく選

  07.余すところ無き鮟鱇の切られけり
     吊るし切りされているアンコウが目に浮かびました。
  14.丑の石撫でて厄除け初詣
     思わず今年の干支の牛の石像に手が伸びた。
  18.柏手に込むる力や初詣
     コロナ騒動の最中の初詣、つい柏手に力が入った、同感しました。
  45.里山の疎林に紛れ梅一輪
     里山を歩いていると、何となく場違いな梅を見つけた、同じようなことがあったので。
  51.しばれると誰か一言あと無口
     みちのく、同じような経験があったので頂きました。
  68.卒寿前余命は知らず七日粥
     米寿、卒寿、七日粥の湯気が語っているようです。
  76.訪ふ客も無きコロナ禍の三が日
     今年の実感に同感
  119.黙々とただ黙々と雪を掻く
     雪かきのとき、こんな感じで、これも同感。
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12
housyuuさん
2021.1.15 11:44
18・拍手に込むる力や初詣
  コロナ禍退散など初詣の願に思わず力がこもる。
34・玄関に僧の挨拶受く四日
  四日はお坊さんの挨拶周り日、忙しく玄関だけの御挨拶。
65・瀬戸内の島それぞれの初灯り
  大小多くの島があり、島々に住む人の暮らしがある。
66・先祖よりつなぐ館や隙間風 
  何代も由緒ある家に住み守ってきたが、隙間風の入るようになってきた。
80・難産の牛舎赤々榾を焚く
 人手のかかる牛のお産、焚火で暖を取りながら頑張っている。
107・鰤越し夜つぴてともす漁港の灯
  豊漁の知らせ、漁港は湧き立っている。
119・黙々とただ黙々と雪を掻く
  お喋りをする余裕などありはしない。
125・老妻の身仕舞きりり初化粧
  老妻?平素は見ない姿に見惚れている。


  
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11
panapanaさん
2021.1.14 20:55
特選 68.卒寿前余命は知らず七日粥
     高齢者も八十路も後半になると
     いつどうなるかそこが心配
     確かにこの心境はずばり共感です。  

入選 22. 42. 83. 91. 102.
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10
山椒の香さん
2021.1.14 16:37
特選
105.吹雪く夜の灯り瞬く山家かな
  雪深い村の吹雪く夜。それぞれの家の灯をうまくとらえられた。
入選
02.朝風にほほ打たけり初山河
32.結局は重さで選ぶ福袋
45.里山の疎林に紛れ梅一輪
65.瀬戸内の島それぞれの初灯り
68.卒寿前余命は知らず七日粥
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9
はぼたんさん
2021.1.14 11:10
特選
80.難産の牛舎赤々榾を焚く
新しい命の誕生を見守る人々の顔顔顔が榾火に・・・特選。
入選
18.柏手に込むる力や初詣
45.里山の疎林に紛れ梅一輪
85.初明り湯気立ちのぼる五十鈴川
102.氷見沖の闇の閃光鰤起し
112.微笑みを分け隔てなく福寿草
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8
利明さん
2021.1.14 9:53
特選
119.黙々とただ黙々と雪を掻く
   今冬はいつになく日本海側の積雪量が多い。雪国住いの冬の
  日課とはいえ辛い仕事だ。それでも来たるべき春を思いて、黙
  々とスコップに重い雪を掻く。「黙々とただ黙々と」に実感。

入選
43.コロナ禍や自粛自粛の寝正月
85.初明り湯気立ちのぼる五十鈴川
102.氷見沖の闇の閃光鰤起し
111.芳墨の鶴の掛軸松の内
117.紫の衣着たるや初比叡
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7
Tiger 6さん
2021.1.13 21:18
特選
81.願い込め左眼画きこむ福達磨
 真剣な画き手の心境と情景が浮かんできます。
入選
14.丑の石撫でて厄除け初詣
43.コロナ禍や自粛自粛の寝正月
45.里山の疎林に紛れ梅一輪
86.初東風や襷を繋ぐ駅伝子
95.初夢の天女と舞し宴かな
0人がいいねと言っています
6
翔行さん
2021.1.13 17:04
特選
26 寒晴れや騎馬像の旗武田菱
   一見して信玄公の雄姿が浮かび出る。 歴史上の事実を俳句
   として残すことも価値ありと思う。
入選
14 丑の石撫でて厄除け初詣
45 里山の疎林に紛れ梅一厘
81 願い込め左眼描きこむ福達磨
103 毘盧遮那の掌を賑やかす初雀
115 巫女舞の鈴の音凛と淑気満つ
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5
ワシモさん
2021.1.13 13:49
特選
102.氷見沖の闇の閃光鰤起し
「鰤起し」という言葉とその由来を知りました。
入選
04.小豆粥雪見障子の外は風
07.余すところ無き鮟鱇の切られけり
103.毘盧遮那の掌を賑やかに初雀
111.芳墨の鶴の掛軸松の内
125.老妻の身仕舞きりり初化粧
0人がいいねと言っています
4
冬彦さん
2021.1.12 15:34
特選
80.難産の牛舎赤々榾を焚く
「家畜の出産は時を選ばず、盆も正月もない。ひたすら安産を願う酪農家や獣医の顔を榾火が照らし出している風景。出色の一句でした」

07.余すところ無き鮟鱇の切られけり
26.寒晴や騎馬像の旗武田菱
52.注連明や蔕の残りし木守柿
73.突き突きて八つ八橋手毬唄
107.鰤起し夜つぴてともす漁港の灯
0人がいいねと言っています
3
苦瓜さん
2021.1.12 9:36
特撰。85初明り湯気立ちのぼる五十鈴川 伊勢神宮への初詣目出度い事である
秀句。01.29.41.52.75.
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2
麦秋さん
2021.1.12 8:26
特選
14 丑の石撫でて厄除け初詣
良い厄除けができますように思います。

入選
35 45 62 68 104
0人がいいねと言っています
1
孤山さん
2021.1.11 14:39
特選
01 青垣に曙光一条淑気満つ
  青垣に当たる朝開けの光は正に清らかで神々しい
入選
14 丑の石撫でて厄除け初詣
25 寒晴れの浅間一筋吐息吐く
76 訪ふ客も無きコロナ禍の三が日
97 初夢を字余りのまま覚めにけり
117 紫の衣着たるや初比叡
0人がいいねと言っています
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1
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