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サークル句会

311.04月サークル句会①(03/26~04/10)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2021.4.7
4月前半のサークル句会の選句結果です。一席は、さんせんさんの「花」の6点句、二席は、山椒の香さんの「桜餅」の5点句、三席は、苦瓜さんの「残り鴨」の5点句でした。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。今月もたくさんの佳句を鑑賞させていただき、ありがとうございました。来月もよろしくお願い申し上げます。

一席 6点句(◎◎◎○○○)
  88.花屑を払ひ法話の部屋に入る        さんせん
二席 5点句(◎◎◎◎○)
  52.爺婆の初恋談義さくら餅          山椒の香
三席 5点句(◎◎○○○)
  30.鴨川に晒す友禅残り鴨           苦 瓜
5点句(◎○○○○)
  111.ものの芽や野積みの藁の隙間から      さんせん
4点句(◎○○○)
  110.虫干しや古新聞に岳父の句         冬 彦
3点句(◎◎○)
  11.一脚は川の向かうや春の虹         孤 山
   (◎○○)
  38.古民家の竈の煙春惜しむ          翔 行
  85.初つばめ鍛冶町木屋町桶屋町        山椒の香
   (○○○)
  20.遅ざくら熊野古道の山の宿         昇 峰
  105.古町の好みの餡のさくら餅        山椒の香
2点句(◎◎)     
  17.遠足の園児離さぬ教師の手         昇 峰
  27.肩書の変はらぬ名札弥生尽         利 明
  31.掬水の手に一片の山桜          ワシモ
  33.金峯山寺載せてくれなゐ花の雲      はぼたん
  61.前世は燐寸売りなり糸蜻蛉        冬 彦
  104.フルネーム呼ばれて起立卒業生      はぼたん
   (◎○)
  08.荒鋤の田に水競ふ昼下がり        しょうく
  37.碁会所を出でて気づける日永かな     翔 行
  39.権現の怒髪のままに花は葉に       利 明
  41.西行の願ひはかくや花吹雪        利 明
  48.三代の庭師が守る紅枝垂         Secchan
  69.吊り革に身を委ぬるや花疲れ       孤 山
  103.古里は花菜あかりとなる夕べ       山椒の香
   (○○)
  22.苧環や昔むかしの母の恋         昇 峰
  24.海峡をまたぐ大橋鳥ぐもり        さんせん
  47.傘寿まだ道の半や遅桜          昇 峰
  64.啄木の校歌うたひて卒業す        利 明
1点句(◎)
  16.うま酒の手酌あやふき春の宵       さんせん
  32.きのふ二分けふまだ三分遅桜       昇 峰
  42.桜咲く母校の門を子とくぐる       はぼたん
  57.鈴の音や札所めぐりの朝がすみ      さんせん
  68.夫と訪ふ桜蕊降る吉野山         Secchan
  112.門閉ざす廃校花の盛りなり        はぼたん
  115.山影の川面明るく花筏          はぼたん 
  122.余さずに棚田のげんげ鋤き返す      housyuu 
  125.囀りの一樹にこもる夕雀         housyuu
   (○)
  05.あの花も咲いて見せます変気温      panapana
  15.うどん屋の看板目立つ花の冷え      孤 山
  34.雲流る尾瀬の山峰水芭蕉         翔 行
  49.ジィスタンス保ち眺むる飛花落花     Secchan
  63.葬儀には母の遍路の白き杖        麦 秋
  74.鳥くもり肩から下げる古鞄       昇 峰
  76.菜の花や幸せ色の灯点く        孤 山
  81.蜂注意老老介護の車椅子        panapana
  86.初つばめ無人駅とは通過駅       山椒の香
  98.久々に訪ねし醍醐花は葉に       Secchan
  114.屋敷割る玉石垣や花馬酔木       ワシモ
  117.ゆっくりと花のトンネル能登の旅    panapana
  118.陽光をまき散らすかに花水木      さんせん
  126.芹を摘む富士湧水のせせらぎに     housyuu
無点句
  01.兄遺愛の阿Q正伝曝書かな
  02.朝桜新居めぐりの親子づれ
  03.朝徒歩の心に受くる八重桜
  04.朝晴の脚萎へ我に散る桜
  06.あの人逝く薄日も隠れ花筏
  07.会ふ度に俳句を語る八重桜
  09.生きるには散れる桜を受け入れて
  10.池真中小舟を載せて花筏
  12.初々し顔の整列入学式
  13.うち揃い風にじゃれつき二輪草
  14.うつむいて春泥の道マスクして
  18.老桜ホールインワンに咲く笑顔
  19尾瀬沼ゆく歩荷(ポッカ)の巨体水芭蕉
  21.苧環やむらさき纏ふ山の霧
  23.落人の里を訪ねて遅桜
  25.駆ける児のもたつく足や草萌えて
  26.陽炎や魔球と化せるストレート
  28.徒遍路接待小屋で小休止
  29.学校の桜散る散るいつまでか
  35.源五郎の秘めし竜宮ありと言ふ
  36.公園のフラココ揺する桜風
  40.金堂の礎石出づるや春の泥
  43.さくら餅うわさ話のあっけらかん
  44.匙一つ夜店ふたりの氷菓子
  45.山峡に桜蕊降る通夜帰り
  46.散花舞ふテニスコートや春惜しむ
  51.四月馬鹿なるほどこれは我の事
  53.竹刀音響く道場春惜しむ
  54.四万十の沈下橋ゆく老遍路
  55.春昼の鳰の声するびわの湖
  56.城下に鶯餅を四百年
  58.隅々まで晴れてすみずみまで桜
  59.堰堤のそぞろ歩きや花吹雪
  60.石仏に撓垂るるやに花馬酔木
  62.千枚の棚田漏れなく春田打ち
  65.建売の看板目立つ春深し
  66.ちよこなんとスリッパの中の子猫かな
  67.杖を手に木曾路の旅や遅桜
  70.峠路信州一望春惜しむ
  71.道楽は桜守りとふをとこあり
  72.鳶の声子の声競い磯遊び
  73.鳥雲にここよりバスの岬径
  75.泣き75笑ふ無垢な素顔の卒業生
  77.菜の花や一つ手前の駅に降り
  78.菜の花やゆくり真中を沈下橋
  79.波の音吸い込み撫でて春霞
  80.バス停の皆で見てゐる遅桜
  82.初恋やげんげ田に大の字二つ
  83.初蝉のジーと啼いて黙しけり
  84.初燕赤信号を渡りけり
  87.花篝ある間帰らぬ京八坂
  89.花疲れ癒す足湯の道の駅
  90.花冷えや延長戦の泣き笑ひ
  91.花びらのどっと流れて堰の音
  92.パナマ帽が妻訪ね来し午後のこと
  93.翅たたみ日もたたみ込む夏の蝶
  94.春惜しむ顔洗ふ水まだ冷か
  95..春闌けて牛車に曳かれ島めぐり
  96.春深し小学校の歓声に
  97.春深し母の心に残るもの
  99.一抱へフリージア買ふ若さかな
  100.ひと恋し夜の薬缶の余熱かな
  101.昼の月見せて隠して八重桜
  102.ふたつめは手を出し難し桜もち
  106.満州の広野震はす牛蛙
  107.水に映ゆ己が自在のつばくらめ
  108.水芭蕉池塘に映える至仏山
  109.水面すれすれ一直線に初つばめ
  113.やがて飽き冥土へ帰る黒揚羽
  116.山際に大きく出でし春の月
  119.夜桜や川面に映える人の波
  120.夜桜や微醺を帯びてはやり唄
  121.料亭の仕出し届くや花見船
  123.一陣の風を追ひかく花吹雪
  124.骨董の市に紛るる花吹雪
  127.花馬酔木一樹添ひたる獣魂碑
  128.ランドセル弾む校門花吹雪
  129.露座仏の螺髪を飾る花吹雪

いくつかのミスがありましたが、お許しください。

選者(敬称略)
孤 山 冬 彦 翔 行 利 明 ワシモ 山椒の香 はぼたん 麦 秋 苦 瓜 secchan panapana しょうく housyuu 昇 峰 さんせん 
 


 
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1
11ページ
15
さんせんさん
2021.4.15 15:22
さんせん選

 17.遠足の園児離さぬ教師の手
   微笑ましい一こま。
 27.肩書の変わらぬ名札弥生尽
   昇進の季節に縁遠い寂しさ。
 31.菊水の手に一片の山桜
   観察の行き届いた一句に脱帽!
 32.きのふ二分けふまだ三分遅桜
   早く満開の桜を待ち望む気持ちが良く描かれている一句。
 37.碁会所出でて気づける日永かな
   接戦が続き気付いたら日も暮れかけていた。
 52.爺婆の初恋談義さくら餅
   桜もちを食べながらのほえましい一句。
 69.釣り革に身を委ねたる花疲れ
   行きはよいよい帰りは・・・実感がこもっている。
 110.虫干しや古新聞に岳父の句
   懐かしさがこみ上げて来た。
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14
昇峰さん
2021.4.15 10:11
11.一脚は川の向かうや春の虹
まず長く川幅の大きい川を思う。春の虹とは言え、くっきりした虹か。
30.鴨川に晒す友禅残り鴨
鴨川の水質汚染のため廃止されたが、振興のための再現風景か。
33.金峯山寺載せてくれなゐ花の雲
金峰山寺の本堂は蔵王堂、吉野の桜の大景を描いた。
38.古民家の竈の煙春惜しむ
日本の農村でよく見られた懐かしい風景。
61.前世は燐寸売りなり糸蜻蛉
糸蜻蛉は夏の季語。燐寸との直喩は良いが、今はまだ春の季語で。
88.花屑を払ひ法話の部屋に入る
なんでもない所作に名刹の荘厳さを見る思い。
104.フルネーム呼ばれて起立卒業生
さっぱりとして気持ちの良い句。
125.囀りの一樹にこもる夕雀
囀りは繁殖期の縄張り争い、勝ち残った雀の誇らしげな姿。
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13
housyuuさん
2021.4.14 20:34
08・荒鋤の田に水競ふ昼下がり
  昼食の時間も惜しんで荒鋤の田に水を導く、最近は水の取り合いなど無いでしょうが!
33・金峰山寺載せてくれなゐ花の雲
  高い山の頂上近い寺を載せるように中腹の桜の花が雲のように密集して見える。
42・桜咲く母校の門を子とくぐる
  母子二代が同じ小学校に入る。素晴らしいことです。
68・夫と訪ふ桜蘂降る吉野山
  花の時期は過ぎ桜蘂のころ、それでも夫と一緒の旅は嬉しい。
88・花屑を払ひ法話の部屋に入る
  お花見を楽しんできたあとの法話、花屑を払ひ改まった雰囲気となる。
104・フルネーム呼ばれて起立卒業生
  在学中は人気者で、ニックネームで呼ばれていたが、卒業式では姓名ともきちんと呼ばれた。
111・ものの芽や野積みの藁の隙間から
  いろいろな草木の芽が、秋の刈り入れ時に脱穀そのまま積まれていた藁から芽生えた。
115・山影の川面明るく花筏
  山の影に暗くなっていた川面に流れてきた花筏により明るさを得た。
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12
しょうくさん
2021.4.14 19:15
しょうく選
16.うま酒の手酌あやふき春の宵
  春の宵ついつい手が出てしまった、そんな反省をこめた。
31.掬水の手に一片の山桜
  その一瞬をきれいにとらえた、なかなか出会えない一瞬。
39.権現の怒髪のままに花は葉に
  同じような経験に賛同しました。
52.爺婆の初恋談義さくら餅
  お酒の席ではなく、桜餅を食べながらの話に同感。
61.前世は燐寸売りなり糸蜻蛉
  糸トンボ、少し早くでてきたのでしょうか、そんな想いを感じました
103.古里は花菜あかりとなる夕べ
  一面の花名のふるさと、似た風景に出会ったことがあります。
112.門閉ざす廃校花の盛りなり
  懐かしいふるさとの母校、今は廃校になってしまっているが、花は昔と変わらない。
122.余さずに棚田のげんげ鋤き返す
   棚田でよく見かける景色です。
  
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11
panapanaさん
2021.4.13 20:27
特選 57.鈴の音や札所めぐりの朝がすみ
   早朝から札所めぐりをされている
   情景を思い出し、体力.気力.が素晴らしい共感です。

入選 20. 34. 41. 63. 111. 
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10
secchanさん
2021.4.13 14:47
特選
 30 鴨川に晒す友禅残り鴨
    学生時代を京都で過ごしましたがその時
見た光景がさっと浮かんできました。今も鴨川で友禅を晒しているのかな?

入選
 20 38 64 88 110
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9
苦瓜さん
2021.4.13 12:17
特撰。17遠足の園児離さぬ教師の手  微笑ましい先生を独り占めにしたい園児の気持ちが良く表れている
入選。24.69.88.98.111
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8
麦秋さん
2021.4.13 11:33
特選
一脚は川の向かうや春の虹
大きい風景を称賛します。

入選
05 05 76 86 114
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7
はぼたんさん
2021.4.13 11:30
 特選
52.爺婆の初恋談義さくら餅
  嘘も半分持って初恋談義罪のない昔語り
入選
48 三代の庭師が守る紅枝垂
74.鳥くもり肩から下げる古鞄
85.初つばめ鍛冶町木屋町桶屋町
105 古町の好みの餡のさくら餅
110.虫干しや古新聞に岳父の句
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6
山椒の香さん
2021.4.12 23:31
特選
88.花屑を払ひ法話の部屋に入る
  山里にある尼寺でしょう。全身にまとった桜吹雪のはなびら。花くずより花そのもの
  でしょうか。払うなんて惜しい、何と贅沢なこの刻。しかも法話を聞けるなんて。
入選
30.鴨川に晒す友禅残り鴨
38.古民家の竈の煙春惜しむ
49.ジィスタンス保ち眺むる飛花落花
111.ものの芽や野積みの藁の隙間から
126.芹を摘む富士湧水のせせらぎに
0人がいいねと言っています
5
ワシモさん
2021.4.12 17:01
特選
27.肩書の変はらぬ名札弥生尽
この3月こそは卒業したかった町内会の役職だったがやめられず、
これまでと同様あわただしい4月だった。
はたまた、もっと上の肩書が欲しかったのでしょうか?
入選
81.蜂注意老老介護の車椅子
105.古町の好みの餡のさくら餅
111.ものの芽や野積みの藁の隙間から
117.ゆっくりと花のトンネル能登の旅
118.陽光をまき散らすかに花水木
0人がいいねと言っています
4
利明さん
2021.4.12 16:17
特選
52.爺婆の初恋談義さくら餅
  気のおけないもの同士の屈託のない昔語りは
 初恋の話にまで及ぶ、罪のない話に花が咲く。
 桜餅の取合せが見事、話は尽きない。
入選
08.荒鋤の田に水競ふ昼下がり
30.鴨川に晒す友禅残り鴨
47.傘寿まだ道の半や遅桜
85.初つばめ鍛冶町木屋町桶屋町
110.虫干しや古新聞に岳父の句
0人がいいねと言っています
3
翔行さん
2021.4.12 11:31
特選
48 三代の庭師が守る紅枝垂
   六義園の枝垂れ桜が浮かび出た。 植物も人間も手入れが必
   ということか。
入選
22 苧環や昔むかしの母の恋
30 鴨川に晒す友禅残り鴨
47 傘寿まだ道の半や遅桜
52 爺婆の初恋談義さくら餅
105 古町の好みの餡のさくら餅
0人がいいねと言っています
2
冬彦さん
2021.4.12 9:16
特選
85.初つばめ鍛冶町木屋町桶屋町
「古い城下町によくある町並みですが、寺山修司の短歌を思い出しました。要するに、町の至るところにツバメがやってきました、という情景の技巧的な表現ですが、手練れの一句です」

11.一脚は川の向かうや春の虹
15.うどん屋の看板目立つ花の冷え
22.苧環や昔むかしの母の恋
39.権現の怒髪のままに花は葉に
64.啄木の校歌うたひて卒業す
0人がいいねと言っています
1
孤山さん
2021.4.11 19:02
特選
41 西行の願ひはかくや花吹雪
  花吹雪の中、西行の願いを思いやる心に感じ入りました。
入選
20 遅ざくら熊野古道の山の宿
24 海峡をまたぐ大橋鳥ぐもり
37 碁会所を出でて気づける日永かな
88 花屑を払ひ法話の部屋に入る
103 古里は花菜あかりとなる夕べ
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