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シニア世代の『バケツリスト』優先順位についての調査結果

セカンドライフを楽しむアクティブシニアのコミュニティ「Slownet(スローネット)」では、「人生100年時代」におけるセカンドライフをサポートするため、いまどきシニアが持つこれからの人生で実現したい夢や目標は何か、また実現に向けて優先順位をつける際にはどのようなことをポイントにしているかについて調査を行いました。
この調査では、2018年2月23日(金)~2018年3月11日(日)の間、Slownet会員を対象に「バケツリスト(※)を決めるときに重要視するテーマ」についてインターネットリサーチを実施し、145名から回答を得ました。

※バケツリスト:英語では「死ぬ」ことを意味する言葉の一つに “kick the bucket”―「バケツを蹴る」というものがあります。そのため人生最後にやりたいリストという意味の「バケツリスト」という表現になっています。

シニア世代の『バケツリスト』優先順位についての調査結果:Slownet

調査概要

消費者庁が行った平成25年版消費者白書によると高齢者は「お金」、「健康」、「孤独(つながり)」の3つの大きな不安を持っていると言われており、実際にこうした不安を抱く背景は多くの高齢者において共通のものと考えられると報告されています。Slownetではいまどきシニアが持つこれからの人生で実現したい夢や目標は何か、また実現に向けて優先順位をつける際にはどのようなことをポイントにしているかについて調査を行いました。

1.調査方法:Slownet内に設置した専用アンケートフォームによるウェブ調査
2.調査対象:全国に居住している45歳以上のSlownet会員
3.有効回答数:145名(50歳未満~80歳以上の男女)
4.調査実施日:2018年2月23日(金)~2018年3月11日(日)

(1)最も大事にする夢や目標のテーマは男女それぞれ違う結果に

男女全体を見ると1番目に重要視していることは「家族・恋人」37%でした。しかし、男女別に見た場合は男性は「家族・恋人」41%を重視する反面、女性は「旅」29%が多くの割合を占めました。
その他7%の意見の中で多く回答されたのはゴルフの継続や展示会巡り、読書など、「趣味」が挙げられました。

死ぬまでに叶えたい『バケツリスト』で1番大切なテーマ:Slownet

※バケツリスト:死ぬまでにやりたいことリスト

(2)加齢と伴い2番目に大事にすることは「健康・美容」
男女全体の割合で2番目に大事にしていることは「健康・美容」25%が選ばれました。Q1とは違って、男女共に「健康・美容」が1番に、その次に「家族・恋人」16%となりました。

「健康・美容」に関する意見として、「子供たちのためにも健康で過ごし、面倒をかけないようにしたい」「自分だけでなく、周り皆が元気であること」のように、自分だけではなく、身近な人々皆の健康を願う傾向が見えました。特に男性の場合は「ハーフマラソン完走」の「シルクロードバイクツーリング」ように健康な状態ではないと叶えにくい、スポーツへの願望が強く見られました。

バケツリスト

※バケツリスト:死ぬまでにやりたいことリスト

(3)「孤独(つながり)」を意識した出会いを大切にする
今回の調査で寄せられた具体的なご意見の中では「出会い・つながり」や「旅行・移住」などへの願望が多くありました。また“気が合うパートナーが欲しい”や“恋を続ける”のように「出会い」を求め続ける意見から、何歳になってもつながりを求める願望は変わらないことがわかりました。
そのほか、健康に対する意識は高いものの一番の願望には上らない傾向も見られました。

死ぬまでに叶えたい「バケツリスト」の内容

【出会い・つながり】
「気の合うパートナーが欲しい」 60代・女性
「恋人がいれば、楽しく最後の時間を過ごしたいかな」60代・男性
「恋を続ける  異性を常に感じて行動したい。心身ともに生きてる証がほしい」 70代・男性
「出会いでお友達を多く作りたい」 70代・女性
「贅沢はいらない!仲間と楽しめるくらい少しあれば幸せ!」 70代・女性
「子供と老人の遊んで楽しめる自由な場所を作りたい」 80代・男性

【旅行・移住】
「海外で日本食のお店をやってみたい」 50代・男性
「船旅をしてみたい」 50代・男性
「未だ行ったことのない日本国内で自然豊かな土地巡り」 60代・男性
「自分で運転して日本一周の旅をする 60代・女性」

【その他】
「社会貢献。今まで稼いでいたお金を感謝の気持ちで社会に還元したい」 50代・女性
「人助けになるような資金的な援助活動。」 70代・男性
「宝くじで特賞を当てる。」 60代・女性
「自分史起稿」 70代・男性

まとめ
Q1.では男性は「家族・恋人」41%から身近な絆を最も重要に考え、女性「旅」29%からは居場所から離れ、視野を広げたいと考えるという結果に。
バケツリストを決める際に最も大事にしていることは性別・年代別によって異なることが浮かび上がりました。

また、 Q2.ではシニアの悩み3K「健康・金・孤独(絆)」の「健康」にあたる「健康・美容」25%と、男女ともに一番と回答しないものの気になるポイントであることがわかります。
具体的な内容のリストからは「子供や回りの人々に迷惑かけないよういつまでも健康でいたい」という願いが多いことから自分自身だけではなく、回りを配慮する意見が多く見られました。
また人生100年時代、寿命は延びていくものの「健康寿命」に対する不安や願望は高くなっていることも浮かび上がりました。

調査を通じて、シニアの3Kのなかで「孤独(つながり)」、「健康」に対する強い願望がSlownetのシニア会員にも現れていることがわかりました。
これらのことから、今後増えていく高齢化人口と比例して、3K問題のニーズに応えていくための商品やサービスの創出がさらに活発化すると考えられます。

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