【鬼灯市】
雨きらきら鬼灯市の夜空かな　　　　 北澤瑞史
忙中の四万六千日参りかな 　　　　　山縣輝夫
鬼灯市の青き匂に疲れたり　　　　　 原　コウ子
鬼灯市妻も下町育ちかな 　　　　　　水原春郎
ささやかな鬼灯市に行きあはす 　　　飯島晴子
鬼灯市に遭ひし人の名うかび来ず 　　石田波郷
鬼灯市夕風の立つところかな 　　　　岸田稚魚
炎立つ四万六千日の大香炉 　　　　　水原秋櫻子
売る声の一人は子供鬼灯市 　　　　　八巻絹子
鬼灯市雨あをあをと通りけり 　　　　永方裕子
宵の雨鬼灯市を洗ひけり 　　　　　　菅井蓼生
滝なすや四万六千日の雨 　　　　　　有馬朗人

明日の兼題は、「道をしへ」です。