【釣瓶落し】
釣瓶落しといへど光芒しづかなり 　　　　　水原秋櫻子
山の端のまぶしき釣瓶落しかな 　　　　　　鷹羽狩行
釣瓶落し家裏に抜く葱二本 　　　　　　　　相馬遷子
海の日のつるべ落しや親不知 　　　　　　　阿波野青畝
石窟の仏に釣瓶落しかな 　　　　　　　　　角川春樹
釣瓶落しの重み支ふる海の張り 　　　　　　林 翔
釣瓶落し日に七便の一輛車 　　　　　　　　道川虹洋
鰤網の浮標燃ゆ釣瓶落しかな　　　　　　　 石原八束
子を呼ぶ声しきりに聞ゆ釣瓶落し　　　　　 大谷恵教
これよりの釣瓶落しの丹波かな 　　　　　　森 澄雄
今日もまた釣瓶落しに遠き橋 　　　　　　　角川春樹
猫車釣瓶落しの寺にあり 　　　　　　　　　若月瑞峰

明日の兼題は、「夜寒」です。なお、土、日は不在となりますので、「今週の俳句」は、来週月曜日に
まとめて掲載させていただきます。よろしくお願いします。