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サークル句会

274.09月サークル句会②(09/11~09/25)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2019.9.23
九月後半のサークル句会の選句結果です。今月の一席は、昇峰の「芋」句、二席は、方舟さんの「稲」句、三席は、孤山さんの「秋深し」句でした。コメントは皆さんの各々の鑑賞にゆずります。選者13名、選句票86点の中で、前回ほどではありませんが、僅少差は変わりません。来回も8点を目指して頑張りましょう。

一席  6点句(◎◎○○○○) 
  24.月山に雲ひとつ置く芋の秋           昇 峰
二席  5点句(◎◎◎◎○)
  74.農に生き祖霊に供ふ初穂かな          方 舟
三席  5点句(◎○○○○)  
  51.砂浜に残る足跡秋深し             孤 山
4点句(◎◎◎○)
  04.秋澄むや薄き煙の登り窯            昭 子
   (○○○○)
  28.菊香る馬籠の宿の石畳             翔 行
3点句(◎◎◎)
  87.吹く風に草の匂える秋暑かな          苦 瓜
   (◎◎○)
  34.木洩れ日の小径を行けば秋の声         昇 峰
  103.山並は薄墨色や暮の秋             孤 山
   (◎○○)
  15.一族の墓守りたり曼殊沙華           昭 子
   (○○○)
  92.腹を摺るやうに浅瀬の下り鮎          昇 峰
  97.満天の星降るごとし島の秋           昭 子
2点句(◎◎)
  20.笑顔満つあれやこれやの敬老日         さんせん
  50.捨て置きの石臼に水小鳥来る          苦 瓜
  62.強かさ色には見せず秋桜            昭 子
   (◎○) 
  08.秋夕焼小江戸名物芋料理            翔 行
  49.鈴虫や独り赴任の新天地            panapana
  
  107.ワイン拔く音も静かに虫の宿          方 舟
   (○○)
  31.幸福駅に幸を残して燕去る           麦 秋
  42.宿坊に持てなしの膳新豆腐           さんせん
  70.どんぐりを拾ひて戻る子の瞳          panapana
1点句(◎)
  12.尼寺の苦瓜揺るる勝手口            苦 瓜
  18.岩風呂の岩に肩かけ星月夜           山椒の香
  22.影までも潜むる淵の子持鮎           昇 峰
  26.亀の首伸ばし切ったる秋日かな         昇 峰
  58.大仏に眠る雀の良夜かな            昭 子
  61.月や揺れる吊り橋風の音            panapana
  63.天高し養殖筏の群れ鴎             昇 峰
  75.後の世も長生きせむと菊枕           利 明
  76.登り来て山門くぐる萩日和           panapana
  82.鼻唄の銭湯帰り星月夜             孤 山
  83.ひとり居の母の安否や秋すだれ         さんせん
  90.筆置きて沈む湯舟や窓の月           昭 子
  94.ほろ酔ひのそぞろ歩きや後の月         孤 山
 102.鵙高音休み休みの男坂             山椒の香 
 104.闇深き春日奥山鹿の声             利 明
   (○)
  01.仰ぎ見る笠雲かぶる秋の富士          panapana
  02.秋風や草を褥の錆鉄路             昭 子 
  03.秋雨や落石注意の峠道             翔 行
  07.秋の山恵みあれかし鳥獣            昭 子
  23.嵩上げの重機の爪に草の花           さんせん
  33.古民家の茶店の会話里訛            panapana
  40.秋燈や病架慰む棋譜ひとつ           昭 子
  43.ジョギングを終へて湿布や秋高し        孤 山
  86.風雨にも日射に耐へる案山子かな        panapana
  95.馬籠宿苔むす水車蓼の花            翔 行
  99.みちのくの駅頭溢る蕎麦の花          麦 秋
無点句
  05.秋場所や天皇賜杯ズシリ胸
  06.秋の空海より昇飛行雲
  09.朝寒やブレーキ軋む交差点
  10.朝露や一歩一歩の杖の先
  11.油蝉遠のく声に彼を呼ぶ
  13.雨あがり庭をはみ出す草の花
  14.石槌の渓谷深く秋茜
  16.何時までも一つ照らして木守柚子
  17.芋の秋百円で売る畑の物
  19.浮き雲や仙石原の芒揺れ
  21.追ひ打ちの風に身じろぐ初あらし
  25.釜石で闘球実現しのぶ秋
  27.関帝廟華麗のうらの秋思かな
  29.木鼠に後事託すや木の実落つ
  30.下り鮎棒の如くに流れけり
  32.この世の果風は何色夕月夜
  35.山陰の潮吹く崖の野菊かな
  36.三山の去就やいかに神の旅
  37.山腹に茸盡くしの宴かな
  38.四天王の御目清しきや秋の声
  39.死人花三途の川の土手に沿ひ
  41.秋冷や実家の土間の薄あかり
  44.白露の朝草の葉揺らし風立ちぬ
  45.新米のとぎ汁分かつ葉物鉢
  46.新米のどさつと届く筆不精
  47.末の秋古き蔵書を売り払う
  48.朱雀門を後方に燕帰りけり
  52.世話好きはお喋りが好き秋桜
  53.煎餅を見てより鹿の纏ひつき
  54.葬送の弔銃ひびく秋の雨
  55.遡上するぽんぽん船や鰯雲
  56.台風過ブルー一色房州路
  57.台風の残葉々の香りかな
  59.楕円球枯芝滑り勝利呼ぶ
  60.月あかりジャズの野外コンサート
  64.闘球や満月目掛けゴール呼ぶ
  65.道祖神さまよい歩く栗拾
  66.東塔の覆ひ外すや鳥渡る
  67.毒茸教えられつつ山に入る
  68.鳥居から本殿までの曼珠沙華
  69.団栗ころころころと散歩道
  71.亡き人と会ふ菊花展夢の中
  72.なわばりの鵙の高音を聞く古刹
  73.庭先に風船葛ゆらりゆら
  77.配転の辞令の軽き九月くる
  78.萩溢る小公園の憩ひかな
  79.端居して吸へば膨らむ煙草の火
  80.芭蕉大葉風に揺れける谷間かな
  81.果てしなき空が味方や稲雀
  84.一人旅心の隙の露しぐれ
  85.ほつかほか焼たての薩摩芋
  88.武士駈せし鎌倉古道菊香る
  89.文机の和綴ぢの句帳秋灯下
  91.踏切の警報音や秋深し
  93.放埓に似て道ふさぎ葛の原
  96.松茸の育つ山らし縄囲ふ
  98.水音と競いて招き赤まんま
  100.虫の宿外高めがよけれ旅枕
  101.木犀やふといずこより夜の道
  105.夕暮れの色に染まるや酔芙蓉
  106.稜線にあまた山小屋秋高し

評点につきまして間違いがありましたら、お早めにお申し出ください。

選者(敬称略)
翔 行 利 明 昭 子 Tiger6 麦 秋 panapana 孤 山 山椒の香 苦 瓜 しょうく 
方 舟 さんせん 昇 峰 
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1
11ページ
15
昇峰さん
2019.9.29 20:44
04.秋澄むや薄き煙の登り窯
澄み切った秋の空にあがる登り窯の煙、情景のよく見える句。
50.捨て置きの石臼に水小鳥来る
納屋脇に忘れられた石臼に雨水が溜まっている。小鳥の来る季節。
61.名月や揺れる吊り橋風の音
名月の「名」を脱落したまま清記、出句者にご迷惑をかけた。
62.強かさ色には見せず秋桜
弱弱しそうな風情だが、実はしたたかな花の本意を詠う。
74.農に生き祖霊に供ふ初穂かな
少し報告的な作りではあるが、説得性もある。
87.吹く風に草の匂える秋暑かな
本来なら夏の草いきれ、今年はそれほど暑かった。
102.鵙高音休み休みの男坂
男坂の険しい上り坂と鵙の鋭い高音がうまく響きあう。
104.闇深き春日奥山鹿の声
春日山の原生林と鹿の声の哀調、うまい取合せ。
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14
さんせんさん
2019.9.29 17:04
さんせん選

 18.岩風呂の岩に肩かけ星月夜
  露天風呂の岩に持たれて観る満天の星はさぞ見事だったでしょう
 24.月山に雲ひとつ置く芋の秋
  彩をなした月山に浮かぶ雲にも秋の漂いが感じられる一句
 50.捨て置きの石臼に水小鳥来る
  もう要らなくなった石臼の窪みに溜まった水の傍に今年も鳥が来ていると言う発見の一句
 63.天高し養殖筏の群れ鴎
  養殖筏に集まってくる鴎の白と抜けるような空の青さとの対比
 74.農に生き祖霊に供ふ初穂かな
  豊年万作のお礼はまず先祖の霊前に、先祖を敬う佳句
 75.後の世も長生きせむと菊枕
  後の世を未来、将来と解釈し邪気を払うと言われる菊枕に長生きを託した俳諧味溢れる一句
 87.吹く風に草の匂える秋暑かな
  殊の外残暑がきつく風さえ草の香を運んでくる今年を象徴した一句
 107.ワイン抜く音も静かに虫の宿
  どからともなく聞こえてくる虫の音を切らさぬようにワインの詮を静かに抜いたしみじみとした佳句
 
  
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13
方舟さん
2019.9.28 20:11
04・秋澄むや薄き煙りの登り窯
薄き煙りに秋の透明感と焼成の近いことを感じる。焼成された作品が期待される。
08・秋夕焼け小江戸名物芋料理
料理と言うほど大袈裟でなく、焼き芋を頬張りながら蔵の街を歩く観光客の親しみが感じられる。
15・一族の墓守りたり曼珠沙華
曼珠沙華自体彼岸花とも言われ、墓地周辺によくみられる景色。
20・笑顔満つあれやこれやの敬老日
私も敬老日には招かれる側、あれやこれやがいろいろ想像されて樂しい。
49・鈴虫や独り赴任の新天地
独り赴任を嘆かず新天地と前向きなのが良かった。
62・強かさ色には見せず秋桜
コスモスの実態を把握している。風に逆らわず伏せているが根元は太くまさに強かである。
83・ひとり居の母の安否や秋すだれ
離れ住む心情がわかる、季語も効いている。
103・山並みは薄墨いろや暮の秋
秋も終わりに近い景観、大気も澄み山並みも墨絵に見るような景色に心惹かれる。
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12
しょうくさん
2019.9.28 9:53
しょうく選
  04.秋澄むや薄き煙の登り窯
    ・秋空へ向かって登り窯の煙も透明感を増す
  12.尼寺の苦瓜揺るる勝手口
    ・尼寺の番人のごとく揺れるニガウリ。その画面をきれいに切り取られた。
  22.影までも潜むる淵の子持鮎
    ・子持ち鮎のしぐさをよく観察されている。
  26.亀の首伸ばし切ったる秋日かな
    ・亀も秋の日和を楽しんでいる。
  34.木洩れ日の小径を行けば秋の声
    ・木漏れ日の優しさを満喫されている様子
  58.大仏に眠る雀の良夜かな
    ・大仏と雀の対比、そこに眠りを楽しむ。
  87.吹く風に草の匂える秋暑かな
    ・普通は秋風のさわやかさを感じるのに、その暑さ、今年の異常気象。
  94.ほろ酔ひのそぞろ歩きや後の月
    ・なにか自分の行動を見られた感じ。
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11
苦瓜さん
2019.9.28 9:16
特撰。51
秀句。23.28.34.70.92
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10
山椒の香さん
2019.9.28 0:19
特選
74.農に生き祖霊に供ふ初穂かな
  今年も豊作で立派な稲作に育ちました。その喜びをご先祖さまに報告し、刈り
  取った稲穂の一つを神棚へ。
  先祖代々からの農を守ってきた人の感謝、喜びがよく表れていると思いました。
  農耕民族の核心を詠まれ、ジーンと胸にせまるものが。

入選
24.月山に雲ひとつ置く芋の秋
28.菊香る馬籠の宿の石畳
42.宿坊に持てなしの膳新豆腐
76.登り来て山門くぐる萩日和
92.腹を摺るやうに浅瀬の下り鮎
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9
孤山さん
2019.9.27 15:20
特選
34 木漏れ日の小径を行けば秋の声
入選
02 秋風や草を褥の錆鉄路
03 秋雨や落石注意の峠道
04 秋澄むや薄き煙の登り窯
28 菊香る馬籠の宿の石畳
97 満天の星降るごとし島の秋
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8
削除されました。
7
panapanaさん
2019.9.27 13:20
特選 20.笑顔満つあれやこれやの敬老日
     敬老会の雰囲気がよくわかります、
     先ずは参加笑顔がいいですね。

入選 24. 31. 51. 97. 99.
0人がいいねと言っています
6
麦秋さん
2019.9.27 11:00
特選
24.月山に雲ひとつ置く芋の秋

月山と芋の秋の取り合わせ素晴らしい.


秀句
49.鈴虫や独り赴任の新天地
15.一族の墓守りたり曼殊沙華
33.古民家の茶店の会話里訛
95.馬籠宿苔むす水車蓼の花
103.山並は薄墨色や暮の秋
0人がいいねと言っています
5
Tiger 6さん
2019.9.27 10:28
特撰
103.山並は薄墨色や暮の秋
郷愁感じる仕事帰りの風景です。
入選
01.仰ぎ見る笠雲かぶる秋の富士
15.一族の墓守りたり曼殊沙華
43.ジョギングを終へて湿布や秋高し
70.どんぐりを拾ひて戻る子の瞳
86.風雨にも日射に耐へる案山子かな
0人がいいねと言っています
4
昭子さん
2019.9.27 8:45
特選
74.農に生き祖霊に供ふ初穂かな
農、特に稲作に携わる人たちの思いはそうでありましょう。
技術がいかに進化しようと、台風ひとつで苦労が水泡に帰してしまう
のは聞くところです。今年も無事収穫できたことを ご先祖様へ感謝
しつつ喜ぶ姿を佳く詠まれていると感じました。

入選
08.秋夕焼小江戸名物芋料理
24.月山に雲ひとつ置く芋の秋
28.菊香る馬籠の宿の石畳
42.宿坊に持てなしの膳新豆腐
51.砂浜に残る足跡秋深し
0人がいいねと言っています
3
利明さん
2019.9.26 14:03
特選
82.鼻唄の銭湯帰り星月夜
  長く暑かった夏も終わり、ことに夕刻からは肌に触れる
  空気は爽やかな季節、銭湯帰りの火照った体にはその空
  気は格別、そこへもってきて澄み渡った星月夜だついつ
  い鼻歌も出ようというもの。
入選
40.秋燈や病架慰む棋譜ひとつ
51.砂浜に残る足跡秋深し
92.腹を摺るやうに浅瀬の下り鮎
97.満天の星降るごとし島の秋
107.ワイン拔く音も静かに虫の宿
0人がいいねと言っています
2
翔行さん
2019.9.26 10:44
特選
90 筆置きて沈む湯船や窓の月
   状景が良く理解できる。 「窓の月」が効いている。
入選
07 秋の山恵みあれかし鳥獣
24 月山に雲ひとつ置く芋の秋
31 幸福駅に幸を残して燕去る
51 砂浜に残る足跡秋深し
74 農に生き祖霊に供ふ初穂かな
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