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サークル句会

278.11月サークル句会②(11/11~11/25)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2019.11.22
十一後半のサークル句会の選句結果です。一席は、山椒の香さんの「賀状書く」句と「冬に入る」句、panapanaさんの「初時雨」句のいずれも5点句でした。一席が3句、同点でしたので二席、三席はなしにします。まとめが大変遅くなりまして申し訳ありません。

一席  5点句(◎◎○○○)
  20.賀状書く京の地名の長きこと          山椒の香
  104.山里の煙一筋冬に入る             山椒の香
  112.別れ往く仔牛の瞳初時雨            panapana

4点句(◎◎◎◎)
  33.今年また生きた証の賀状書く          山椒の香
   (◎〇〇〇)
  101.洩れくるは黒人霊歌冬はじめ          しょうく
3点句(◎○○)
  11.駅伝の青き風過ぐ冬並木            方 舟
   (○○○)
  23.枯れ葉舞ふ琵琶の音響く正倉展         panapana
  50.捨てがたき古き手紙や冬に入る         しょうく
2点句(◎◎)
  56.畳屋の針に集まる小春かな           昇 峰
  76.百歳の母の冬菜のほまち畑           昇 峰
   (◎○)
  21.拍手の虚しき響き神無月            孤 山
  25.看護婦の指先ぬくし冬の朝           さんせん
  36.小春日やベンチで憩ふ小半時          麦 秋
  43.時雨来て軒に入りたる立ち話          昇 峰
  49.雀乗るみ仏の手や小六月            昭 子
  83.冬ざれや浜辺に朽ちし番屋跡          孤 山
  90.墨堤の団子の旨き小春かな           翔 行
  113.忘れたること二つ三つ帰り花          昭 子
   (○○)
  07.雨晴れて祝ふ即位や冬の虹           さんせん
  30.渓流に棹さす舟や紅葉散る           孤 山
  38.山茶花や散るを惜しまず終の家         昭 子
  47.借景の伊吹は白く小六月            苦 瓜
1点句(◎)
  35.小春日や夫のテニスに付き合ひぬ        secchan
  42.時雨るや猫に招かれ茶屋の客          昭 子
  62.束の間の虹を立たせて片時雨          昇 峰
  65.特選句の一句を添えて賀状書く         山椒の香
  67.苗に藁掛けて借畑冬用意            山椒の香
  87.冬帽子斜めに被り会いに行く          山椒の香
  93.真青なる空を残して神の旅           昇 峰
  100.紅葉の鎌倉駈ける人力車            panapana 
  108.余生とは足し算らしき小鳥来る         利 明
  111.ワイパーの動き乱るる吹雪かな         孤 山
   (○)
  02.喘ぎつつ奥の院へと山紅葉           panapana
  14.落葉降るいつも朝逢ふ人笑顔          麦 秋
  18.回廊を上り詰めたる星月夜           麦 秋
  19.街路樹の枝伐ることも冬用意          山椒の香
  22.片時雨塗装工事の小休止            panapana
  39.寒々と月に従ふ星一つ             方 舟
  48.神木は樹齢千年冬に入る            山椒の香      
  60.断捨離の如く葉を捨て山眠る          secchan
  73.晩節や小庭明るし石蕗の花           昭 子
  74.日溜りの猫薄目開け冬うらら          しょうく 
  86.冬晴や終の塗装の足場組            panapana
  89.房総の岸壁峨々と冬に入る           昇 峰
  102.薬師寺の塔より晴るる冬の霧          方 舟
  106.山眠る回峰修行の僧馳せる           翔 行
無点句 
  01.挨拶は会釈で済ます寒さかな
  03.秋うららビル浮くごとき巨船来る
  04.秋の暮夕焼け小焼け口ずさむ
  05.秋遍路杖を納めて結願寺
  06.熱燗は「猫に小判」の下戸もゐて
  08.石塊の仏となりし赤き布
  09.俯いてより茶の花の侘と寂
  10.裏表対比鮮やか柿落葉
  12.駅頭に制服ずらり社会鍋
  13.煙突を雁字搦めに蔦紅葉
  15.落葉降る抗癌剤に悩むぬ妻
  16.落ち葉舞うイチョウ並木のトラ模様 
  17.落ち葉舞うメタセコイヤの赤じゅうたん
  24.寒暁や架線に鴉犇きて
  26.寒村の茅葺き屋根や冬の月
  27.栗ご飯三人で分かつ有難たさ
  28.暮場所に賜杯抱く力士落ちる力士
  29.境内に対の狛犬返り花
  31.御朱印を待つ間の長し息白し
  32.ごつき手もまたかぼそきも落葉焚き
  34.木の実踏み歩け歩けの最後尾
  37.提げ帰るおでん熱々一人分
  40.散策の足指に応へる木の実かな
  41.子規庵に糸瓜の種を貰ひけり
  44.しばれるとぼそと一言夕迫る
  45.霜降りて困惑顔の六地蔵
  46.社家町の小路鎮もる夕時雨
  51.炭つぐや旧交の時惜しみたり
  52.煎じ薬温めなおして冬に入る
  53.爽冷の誰にも逢はぬ散歩道
  54.算盤の玉を弾くや冬ぬくし
  55.そわそわと年末ジャンボの発売日
  57.塔頭のことりともせず石蕗の花
  58.鱈ちりの鍋に掬ひし豆腐かな
  59.短日や仕上げ残して賃仕事
  61.通院のコート小脇に冬ぬくし
  63.ツリー舞う光る売り場に孫はしゃぎ
  64.手を振りし母の足元石蕗の花
  66.どんぐりをポケットに入れ音ころころ
  68.亡き友と山小屋で見し寒昴
  69.縄をはむ夫婦の岩や冬怒濤
  70.鳰浮くや思わぬ方へ湖暮るる
  71.ねんねこやこの子は何を背負つて立つ
  72.八十歳大根引きて配り行く
  75.日の匂ひ木の葉の匂ふ無人駅
  77.不器用が器用の真似や月冴ゆる
  78.二人して湯冷めしてゐる星の下
  79.葡萄とは果実の翡翠と言ふべきか
  80.吹雪夜の襟裳岬の番屋かな
  81.冬雲や火矢突き抜けて熊野灘
  82.冬ざれや異常無しとの尿検査
  84.冬隣どんぐり幾つ拾ひしか
  85.冬晴れや紙飛行機の競ひ合い
  88.蛇穴に入る神杉の洞深くまで
  91.惚けもせず燗酒撰ぶ夫婦の日
  92.褒め言葉のこして行くや花柊
  94.また空き家ポストにテ-プ冬日和
  95.窓際の席に紅茶や散紅葉
  96.武蔵野の風美しき冬紅葉
  97.鳴動の箱根を鎭め神の旅
  98.喪のはがき届いて戸惑うその返事
  99.紅葉散る照葉峡の老いふたり
  103.矢となりて吾に迫りし百合鴎
  105.山眠る落人の村かき抱き
  107.予後の身を木の葉しぐれに踏み出す
  109.寄せ鍋や尽きるともなき俳談義
  110.夜半の冬母に聴かせる里謡かな
  114.侘助やあまた秘めごと胸の内
  115.椀ひとつ贅とや言わむ蟹雑炊なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
麦 秋 孤 山 翔 行 利 明 Tiger6 昭 子 panapana secchan 苦 瓜 山椒の香
方 舟 しょうく 昇 峰
書き込み
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1
11ページ
14
昇峰さん
2019.11.30 10:07
20.賀状書く京の地名の長きこと
一行に収まらない宛名ってありますね。
21.拍手の虚しき響き神無月
神頼みもなにやら空しく。
33.今年また生きた証の賀状書く
現況の報告。
36.小春日やベンチで憩ふ小半時
小春日の良き日。
67.苗に藁掛けて借畑冬用意
律儀な性格。
83.冬ざれや浜辺に朽ちし番屋跡
もの寂しさ。
104.山里の煙一筋冬に入る
美しい日本の原風景。 
111.ワイパーの動き乱るる吹雪かな
吹雪の烈しさ。
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13
しょうくさん
2019.11.29 17:55
しょうく選
   11.駅伝の青き風過ぐ冬並木
     風よりも早そうな駅伝の選手を活写
   20.賀状書く京の地名の長きこと
     ○○上がるナニナニ下がる、同感してしまいます
   33.今年また生きた証の賀状書く
     是もついつい同感してしまいます
   42.時雨るや猫に招かれ茶屋の客
     俄かに時雨、呼びかけるような猫、そんな絵が浮かんできました。
   56.畳屋の針に集まる小春かな
     力の入った長い針、其処へ集中した冬の陽射し
   62.束の間の虹を立たせて片時雨
     儚く消えてゆく時雨虹を活写
   87.冬帽子斜めに被り会いに行く
     いったい誰に会いにゆくのか、想像を掻き立てる句です 
   112.別れ往く仔牛の瞳初時雨
     売られてゆく仔牛、何か涙をためているようなつぶらな瞳を活写 
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12
方舟さん
2019.11.29 13:41
25・看護師の指先ぬくし冬の朝
 血圧測定、注射など直接手に触れる看護師さんの指先は心配りか、暖かい。
43・時雨來て軒に入りたる立ち話
 慌てて軒先に入り、まだ話は続いている
49・雀乘るみ仏の手や小六月
 み仏も微笑んでいられよう、楽しい一句
56・畳屋の針に集まる小春かな
 畳を縫う職人、気力も日差しも太い畳針に集中している。
65・特選句の一句を添えて賀状書く
 年賀状に添える一句、今年一年の中で自信の一句だった。
76・百歳の母の冬なのほまち畑
 老いて尚お元気な母上の畑仕事の成果、へそくりはお孫さんへのお年玉か
104・山里の煙り一筋冬に入る
 眞直ぐに立ち上がる煙り、穏やかな日本画の風景。
112・別れ徃く子牛の瞳初時雨れ
 これも子牛の定めであるが、その瞳をみる飼い主の気持ちも切なく思う。
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11
山椒の香さん
2019.11.28 22:05
特選
35.小春日や夫のテニスに付き合ひぬ
  夫婦お揃いのテニス、初老のお二人かもしれない。小春日和がぴったりです。

入選
21.拍手の虚しき響き神無月
38.山茶花や散るを惜しまず終の家
43.時雨来て軒に入りたる立ち話
102.薬師寺の塔より晴るる冬の霧
106.山眠る回峰修行の僧馳せる
0人がいいねと言っています
10
苦瓜さん
2019.11.28 20:41
特撰。33
秀句。19.20.23.50.112
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9
secchanさん
2019.11.28 20:03
特選
113別れ往く仔牛の瞳初時雨

大切に育てた仔牛との別れの様子が心にしみるようです。

秀句
50。74。83。101。104
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8
panapanaさん
2019.11.28 10:46
特選 93.真青なる空を残して神の旅
   最近の天候は雨天が続いております、
   地球温暖化なのか、神の旅で有りたい気持ちです。

入選 11. 18. 30. 38. 104.
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7
昭子さん
2019.11.27 18:36
特選
108.余生とは足し算らしき小鳥来る
日日是好日、、、ほら今年も渡り鳥が見られたじゃないか、、、と
老後を肯定的に捉えていることに共感を覚えました。

入選
47.借景の伊吹は白く小六月
48.神木は樹齢千年冬に入る
89.房総の岸壁峨々と冬に入る
101.洩れくるは黒人霊歌冬はじめ
104.山里の煙一筋冬に入る
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6
Tiger 6さん
2019.11.27 13:42
特撰
33.今年また生きた証の賀状書く
そうですね。年賀状で友人知人等にその後の様子を想像
  させます。元気ですよ。生きていますヨ。
入選
02.喘ぎつつ奥の院へと山紅葉
07.雨晴れて祝ふ即位や冬の虹
36.小春日やベンチで憩ふ小半時
60.断捨離の如く葉を捨て山眠る
86.冬晴や終の塗装の足場組
0人がいいねと言っています
5
利明さん
2019.11.27 11:05
特選
90.墨堤の団子の旨き小春かな
  墨堤の百花園をめでて、言問団子に舌鼓、まさに小春日の向島での至福のひととき。

入選
20.賀状書く京の地名の長きこと
30.渓流に棹さす舟や紅葉散る
39.寒々と月に従ふ星一つ
50.捨てがたき古き手紙や冬に入る
113.忘れたること二つ三つ帰り花
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4
削除されました。
3
翔行さん
2019.11.27 9:45
特選
100 紅葉の鎌倉駈ける人力車
    秋の鎌倉の描写秀逸、「人力車」が効いている。
入選
14 落葉降るいつも朝逢ふ人笑顔
23 枯れ葉舞ふ琵琶の音響く正倉展
25 看護婦の指先ぬくし冬の朝
101 洩れくるは黒人霊歌冬はじめ
112 別れ往く仔牛の瞳初時雨
0人がいいねと言っています
2
孤山さん
2019.11.27 8:09
特選
101 洩れ来るは黒人霊歌冬はじめ
   しんみりした歌声が初冬のきりっとした空気の中に感じられる
入選
07 雨晴れて祝ふ即位や冬の虹
20 賀状書く京の地名の長きこと
22 片時雨塗装工事の小休止
49 雀乗るみ仏の手や小六月
112 別れ往く仔牛の瞳初時雨
彦左 1人がいいねと言っています
1
麦秋さん
2019.11.26 12:02
特選
76.百歳の母の冬菜のほまち畑

秀句
11.駅伝の青き風過ぐ冬並木
23.枯れ葉舞ふ琵琶の音響く正倉展
47.借景の伊吹は白く小六月
73.晩節や小庭明るし石蕗の花
90.墨堤の団子の旨き小春かな
0人がいいねと言っています
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