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宗教関係

みはまさん
トピック作成者:みはま さん
2015.11.13
宗教関係の本の読後感はここで
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11ページ
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麦秋さん
2016.4.23 9:35
「マグダラのマリア 岡田温司」を読む。
私は最近、西洋美術館へ行き「カラヴァッジョ展」で彼の最高傑作言われる「マグダラのマリア」を見た。私はこの作品見て衝撃を受けた。マグダラのマリアはイエスを心から愛していたんだ。心から愛する事は救いであり癒しである。ルネッサンスがヴィーナスにより象徴されるとすれば、バロック時代は「マグダラのマリア」により象徴される。
マグダラのマリアはイエスに罪を許され慈悲を持って愛された女性であった事は否定できない。
著者岡田温司は、豊富な絵画資料をもとに罪犯した女性と聖女というふたつの相反するイメージを与えられているマグダラのマリアについて、そのイメージがいかにして形成されてきたのかということを明らかにしようとする書物である。
聖母マリアやと並んで、マグダラのマリアは、西洋世界で最もポピュラーな女性である。罪を犯したであった彼女は、悔悛して、キリストの磔刑、埋葬、復活に立ち会い、「使徒のなかの使徒」と呼ばれた。両極端ともいえる体験をもつため、その後の芸術表現において、多様な解釈や表象を与えられてきた。美しくて罪を悔いた女性、しかも神聖な女性が辿った数奇な運命を芸術作品から読み解く書物だ。

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麦秋さん
2016.4.6 19:16
『キリスト教と戦争 「愛と平和」を説きつつ戦う論理 石川明人 著』を読む。
○イエスは彼(ペテロ)に言われた、「あなたに言いますが、七回までではなく、七十七回まで(心から謝罪するなら無制限に許す意味)許しなさい」
私は思う。戦争を肯定する人は本当のキリスト教徒でない。何故なら戦争は殺戮であり憎しみだ。
○世界最大の宗教、キリスト教の信者は、なぜ「愛と平和」を祈りつつ「戦争」ができるのか。 殺人や暴力は禁止されているのではなかったか。
 本書では、聖書の記述や、アウグスティヌス、ルターなど著名な神学者たちの言葉を紹介しながら、キリスト教徒がどのように武力行使を正当化するのかについて見ていく。平和を祈る宗教と戦争との奇妙な関係は、人間が普遍的に抱える痛切な矛盾を私たちに突きつけるであろう。
○平和を唱えて戦う論理
 キリスト教は隣人愛や平和を説いているのに、キリスト教国はなぜこれほど戦争と殺さつ戮りくを繰り返してきたのか。この問いはよく耳にするが、適切な答えはほとんど耳にしない。そうなると、歴史と聖書をしっかりと紐ひも解くしかない。本書はそういう素朴で誠実な試みである。
○ まず、カトリックである。その長い歴史の中で、カトリックは正戦論を展開し、正当防衛を容認、軍人や従軍チャプレン(聖職者)の役割も評価してきた。それに対し、日本のカトリック教会はこれらに全く言及せず、軍事や戦争を一切否定する「素朴な姿勢で貫かれている」と、著者は指摘する。そもそも、カトリック教会の司教制度はローマ帝国の属州制度を応用したものだったという。精神を重視する教会と軍隊という組織には類似性が多いのである。日本に福音を伝えた者の多くも軍人や元軍人であった。
 プロテスタントもしばしば武器をとって戦ったし、マルチン・ルターは絶対平和主義者でも非暴力主義者でもない。20世紀プロテスタント神学を代表するラインホルド・ニーバーもカール・バルトも必ずしも戦争を否定していない。
○ 聖書はどうか。旧約聖書で「平和」を意味するヘブライ語の「シャローム」は、戦いに勝つことでえられる「平和」も含意しているという。新約聖書には戦争に関する具体的な記述はなく、人々は恣意しい的に聖書の記述を選択し、個人の主張を正当化する。聖書は「それぞれの人生と重ね合わせて読まれる書物」なのである。
○ キリスト教がきわめて「平和主義的」であったなら、すでに絶滅しているか弱小セクトにとどまっていただろうと、著者は説く。キリスト教が真理である故に世界に広まったと考えるのは「傲慢」ですらある。しかも、およそ宗教は平和をめざすがために、混乱や不調和を封じ込める能力を強調せざるをえず、戦争や暴力は常に宗教的想像力の一部をなす。


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麦秋さん
2015.12.25 7:41
「一冊でつかむ天皇と古代信仰 武光誠」を読む。
「古事記」「日本書紀」から学ぶ事。それは日本人が縄文時代から育んだ自然の働きを精霊(Sprit)と崇める信仰である。その精霊崇拝の中心が王家(皇室の祖先)であり、日本人の精神的DNAである。
天皇家の支配を支える思想とは王家(皇室の祖先)が日本に古来あった多様な祭祀を取り入れ、さまざまな信仰をもつ者を朝廷の支配下に組み入れていった。その過程を探る。 古代天皇の権威は、神話とそれを踏まえた
まつり「祭祀」によって創られた。その土壌には、あらゆる自然物に神を感じた縄文人の精霊崇拝があった。
精霊崇拝から一段すすんだ神のまつりが古代出雲で創られ、やがて古代王家が、その神話を取り入れた。そして、農耕民を治める王家支配の基礎を形成していく。王家を支えた天孫降臨神話、国譲り神話、祭祀や祭器などを著者は解明する。
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麦秋さん
2015.12.20 20:12
「ボクは坊さん 白川密成 」を読む。
私の住んでいる千葉市美浜区では葬式の時だけ「僧侶」が現れます。
筆者の白川密成(みっせい)さんは四国8霊場のうちのひとつの札所の住職さん。ある事情から24歳で突然に住職に就任し、そこから新米の坊さんとして、親しみをこめて呼ばれる「おっさん」として多忙な毎日を送る中、学んだこと、感じたこと、失敗したこと、大きなことから小さなこと、生から死、さまざまなことを軽妙な筆遣いで綴っておられます。
ところどころに挿入されるダンマパダー『法句経』(ほっくぎょう)、原始仏典の一つで、釈迦の語録の形式を取った仏典。弘法大師、空海の『遍照発揮精霊集の一節は現代語に訳され、今まさにそこでお釈迦さまやお大師さまが語っておられるようなリアリティで満ちた感覚で伝わってきます。

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みはまさん
2015.12.5 8:58
「日本仏教をゆく」 梅原猛  朝日新聞社
仏教の日本への伝来
神と佛の融合はどうなされたか
日本で仏教はどう、革命されたか
仏教と芸術の関係
禅の展開
近代の仏教者
などを述べている、それぞれ独立した章づくりになっている
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