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サークル句会

285.03月サークル句会①(02/26~03/10)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2020.3.7
3月前半のサークル句会の選句結果です。一席は、翔行さんの「鳥帰る」句の10点句、二席も、翔行さんの「雛」句の7点句、三席は、secchanさんの「春障子」句の5点句でした。鑑評は、特選句それぞれに選者の気持ちのこもったお言葉をいただいていますので、ご参照ください。

一席 10点句(◎◎◎◎○○○○○○)
  12.海原を声繋ぎあい鳥帰る           翔 行
二席 7点句(◎◎◎◎○○○)
  42.古備前の雛も並びて峡の里          翔 行
三席 5点句(◎◎○○○)
  32.京菓子のほのかな紅や春障子         secchan

4点句(◎◎○○)
  72.杖置いて確かむるごと青き踏む        方 舟
  85.菜の花の揺れる街道路線バス         panapana
  113.水温む艇庫の扉開かれて           山椒の香
   (○○○○)
  74.強東風やむかし鯨の捕れし海         昇 峰 
3点句(◎◎○)
  52.春光や花嫁渡る沈下橋            panapana
   (◎○○)
  77.天領の空を縦横揚ひばり           山椒の香
  09.犬の仔を見せに来る児や風光る        方 舟
  92.花菜積む小島通ひの郵便船          ワシモ
   (○○○)
  59.錠前の重たき蔵や紙雛            ワシモ
  62.白きにも濃淡ありぬ花辛夷          昇 峰
  120.柳川に船頭歌や水温む            利 明
2点句(◎◎)
  27.亀の首のびて隠沼水ぬるむ          山椒の香
  70.芹洗ふ水面に芹の風生まる          ワシモ
 (◎○)
  37.啓蟄や寺を巡りて試歩の杖          昭 子 
  82.懐かしき就職列車で着くうえ         Tiger 6
  88.のどけしや鬼の決まらぬかくれんぼ      孤 山
  94.春一番手櫛の髪もままならず         さんせん
   (○○)
  73.蹲の杓新しく水温む             山椒の香
  75.吊橋の大きく揺れて山笑ふ          孤 山
  114.水温む天竜流し艪の軋み           panapana
1点句(◎)
  01.青空に花を預けて梅香る           翔 行
  11.うぐひすの声にこそあれ老の坂        苦 瓜
  15.縁に置く猫の手形や春の泥          昭 子 
  18.己が影でこぼこにして耕せり         昇 峰
  30.閑古鳥鳴く黒門市場春の暮れ         secchan
  53.春愁や小樽運河の街路灯           孤 山
  54.春愁や紅茶をくぐる銀の匙          方 舟
  58.春霖や柳生へつづく石畳           利 明
  61.曙光の瓢湖に別れ鳥帰る           panapana
  100.春場所や歓声せずの土俵入り         panapana
  102.人気なきテニスコートや花辛夷        孤 山
  103.人の輪に入る春愁の顔消して         昇 峰
  116.邑に一戸育む桑の芽吹きけり         方 舟
  125.熔岩穿ち鬼押出しに漆の芽          利 明
  127.流氷やガツンガツンとオホーツク       はぼたん
   (○)
  05.異国語の溢れる河津桜堤かな         麦 秋           
  35.雲映す池面に緋鯉水ぬるむ          しょうく
  40.校門に降り溢れける桜かな          麦 秋
  46.西行忌ひとり旅する奥州路          翔 行
  51.しなやかに風と遊べり柳の芽         孤 山
  71.雑木山梢やわらぎ三月来る          しょうく
  79.嫁ぐ娘の旅立つ村や桃の花          さんせん
  97.春雨や一葉旧居古き井戸           panapana
  98.春灯一心不乱に写経かな           孤 山
  109.分校までなべてお休み山笑ふ         山椒の香
  115.御岳山囀りのなか鹿料理           翔 行
  122.柔らかく包む家並や春の雪          孤 山
無添句
  02.足摺へ椿の道を鈴音行く
  03.雨音を静かに聞くや木の芽時
  04.池の畔銀鈴いくつ猫柳 
  06.板庇朽ちてしずくや春時雨 
  07.一列にワンダーフォーゲル山笑ふ
  08.凍星や音立て廻る風見鶏
  10.いぬふぐり宇宙の色を野に運び
  13.うららかや出窓すべてを開け放つ
  14.絵馬にじむ祈願の文字や春の雨
  16.老いの身を立てる日もあり春疾風
  17.幼な児の紙折り雛人形たをやかに
  19.朧夜や人世のごとき花時計
  20.思ふれば東京大空襲の焼夷弾
  21.オルガンに啄木の歌山笑ふ
  22.帰る鳥二日続けて訪ね来し
  23.風に乗せて雲従えて猫柳
  24.風光る川のかなたに観音像
  25.風光る前垂れ赤き六地蔵
  26.かなげな時の移ろひ春惜しむ
  28.カラオケで春愁とばす歌舞伎町
  29.枯れ草の隙間に青芽ありにけり
  31.記念日のもの買ふ店のヒヤシンス
  33.京にゐて長安思ふ春霞
  34.京の路地明るくしたる春の雪
  36.啓蟄や芝の芽つつく鳥の群れ
  38.建長寺警柵響きも春めきぬ
  39.恋の猫我にもありしかの日かな
  41.光琳に見せたや競ふ紅白梅
  43.隠沼の夜の風音鴨帰る
  44.子らの声街の公園暮れる春
  45.今生の旅遥かなり梅の花 
  47.三方は船漕いでゐる春炬燵
  48.潮騒や千々に影おく吊し雛
  49.猪の肉届けられたる猟名残
  50.沈む日に染まりゆくごと芽吹山
  55.春暖やランチョンマット萌黄色
  56.春眠や嫌な上司が後席に
  57.春林に小鳥飛び交う恋の歌
  60.女高生膝の白さや春兆す
  63.人生を虚しと思ふ桜かな
  64.水煙のまた東塔に風光る
  65.水仙の蕾吹き出す小庭かな
  66.水仙の花を頭上に鞍馬道
  67.杉玉の香る酒房や春の風
  68.末黒野の一塊は俳の人
  69.正座して茶を啜りをり春灯
  76.掌に受くるクリスマスローズの艶やかに
  78.多武峰揺さぶるごとし春嵐
  80.飛火野の空ほしいまま揚雲雀
  81.鳥の声覚めずともよし朝寝かな 
  83.何迷ふゆれ揺れゆれて花馬酔木
  84.菜の花と海の青さと空の赤
  86.南欧やミモザ日和の凪の街
  87.二分切る終末時計春寒し
  89.走り根の脈を打つ如き芽吹きかな
  90.鉢植を出窓に移す芽立ちかな
  91.初つばめコロナウイルスくぐり拔け
  93.母親に与太と呼ばれし兜太の忌
  95.春愁ふことなく生きる妻の功
  96.春風や野山に着せる薄衣 
  99.春場所やウイルス鎮めと四股を踏み
  101.引鴨や石州瓦の赤い屋根
  104.雛壇の母の遺影の笑顔かな
  105.ひばり東風石仏大木明日香野の
  106.ふと見ればグリーンベルトに白水仙
  107.蕗味噌や雑踏に聞く郷里訛り 
  108.冬薔薇の小さく咲くすぐ落ち
  110.盆梅の丈のおほよそ二間ほど
  111.街騒を遠く聞きゐる柳の芽
  112.間を置きて雲やぶるかに揚雲雀
  117.燃え遺すごとき入日の焼野かな
  118.ものの芽の呟くごとし春の雨 
  119.ものの芽や高野の森に鐘響く
  121.山里や水車ごとりと水温む 
  123.雪解水集めて唸る大河かな
  124.行く春や歓声の無き大相撲
  126.夜上りの雨戸開くるや暖かし
  128.凛として高野の森の水温む
  129.露天湯のランプ点さず朧月

なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選句(敬称略)
孤 山 麦 秋 苦 瓜 利 明 昭 子 翔 行 secchan ワシモ panapana Tiger6 しょうく はぼたん 山椒の香 方 舟 さんせん 昇 峰 
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1
11ページ
16
昇峰さん
2020.3.15 12:22
01.青空に花を預けて梅香る
花と香りをそれぞれ独立させて梅を鑑賞している独自性。
12.海原を声繋ぎあい鳥帰る
今回の佳句として真っ先に採った句。中七の良さがすべて。
15.縁に置く猫の手形や春の泥
「置く」で誤解される向きが多いかも。「残る」とか「つく」にしたい。
27.亀の首のびて隠沼水ぬるむ
水が暖かくなって首が伸びたようなとぼけた味。
32.京菓子のほのかな紅や春障子
やわらかな表現が句の中身と合致、紅白の対比も美しい。
42.古備前の雛も並びて峡の里
峡の里ならそういうものも残っていそうな気がする。
53.春愁や小樽運河の街路灯
演歌調だがなんとか俳句として踏みとどまった感じ。
58.春霖や柳生へつづく石畳
春日山の奥深い旧街道、石仏が多いのも見どころ。春霖が良い。
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15
さんせんさん
2020.3.15 4:28
さんせん選

 12.海原を声繋ぎあい鳥帰る
  鳥の一群が帰って行く様子が大景のなかに描かれている良句。
 30.閑古鳥鳴く黒門市場春の暮れ
  新型コロナウイルスの影響がここにも及んでいる。
 42.古備前の雛も並びて峡の里
  古くからの陶器の雛を大事にしている。峡の里が郷愁をそそる。
 54.春愁や紅茶をくぐる銀の匙
  アンニュイ春の午後。
 72.杖置いて確かむるごと青き踏む
  いつもの散歩道、枯草に混じって青い芽が!いとおしさが良く伝わって来る。
 88.のどけしや鬼の決まらぬかくれんぼ
  広場で子供たちのじゃんけんが長びいて鬼がなかなか決まらない、のどかな春の一コマ。
 102.人気なきテニスコートや花辛夷
  新型コロナウィルスの影響か何時もは活気に満ちたコートも人が減り辛夷の花だけが目立ってる。
 125.熔岩穿ち鬼押出しに漆の芽
  熔岩で埋め尽くされた無味乾燥な鬼押出しでの発見と生への喜びをまとめ上げた良句。
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14
方舟さん
2020.3.14 19:55
12・海原を声繋ぎあい鳥帰る
  群をなして帰る鳥、声を繋ぐが良い
42・古備前の雛も並びて峡の里
  古備前の雛を見たことは無いが、その時代の雛、雅に、鄙びた雛を想像した。
61・曙光の瓢湖に別れ鳥帰る
  白鳥の飛来地として知られた湖、早朝の光の中を一斉に飛び立つ白鳥の群を想像できる。
70・芹洗ふ水面に芹の風生まる
  水量豊かな小流れの岸辺に摘む芹、芹の香り立つ風が生まれるような景色。実感する。
85・菜の花の揺れる街道路線バス
  奧まった田舎、菜の花畑の中を走る一日何便かの路線バス、のどかな風景。
103・人の輪に入る春愁の顏消して
  憂い顔を消し、いつものように、にこやかな顔してお付き合いの輪に入る。
113・水温む艇庫の扉開かれて
  水温むの季語ぴったり。
127・流氷やガツンガツンとオホーツク
  ガツンガツンに流氷の雰囲気が表れている。
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13
山椒の香さん
2020.3.14 16:08
特選
70.芹洗ふ水面に芹の風生まる
  芹の風、実体験がなければ思いつかないフレーズだと想像します。
  早春の村、例えば飛騨あたり。もし作者が男性だとするとびっくりです。

入選
35.雲映す池面に緋鯉水ぬるむ
62.白きにも濃淡ありぬ花辛夷
71.雑木山梢やわらぎ三月来る
75.吊橋の大きく揺れて山笑ふ
79.嫁ぐ娘の旅立つ村や桃の花
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12
はぼたんさん
2020.3.14 13:26
はぼたん選
特選
52.春光や花嫁渡る沈下橋
映像としてみえてくる、花嫁と四万十の景色に春光が効いている。
入選
12.海原を声繋ぎあい鳥帰る
37.啓蟄や寺を巡りて試歩の杖
88.のどけしや鬼の決まらぬかくれんぼ
94.春一番手櫛の髪もままならず
113.水温む艇庫の扉開かれて
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11
しょうくさん
2020.3.14 11:56
しょうく選
  12.海原を声繋ぎあい鳥帰る
     波音の合間から聞こえてくる鳴き声何を語り合っているのか
  18.己が影でこぼこにして耕せり
     春耕の畝に映る己の影、新しい発見
  27.亀の首のびて隠沼水ぬるむ
     隠沼の水面から、何を見ようとしているのか、そんな姿に、いろいろ発想が飛ぶ。
  37.啓蟄や寺を巡りて試歩の杖
     啓蟄の虫と、己の対比。
  42.古備前の雛も並びて峡の里
     実は私もこんな経験があって、同感しました。
  72.杖置いて確かむるごと青き踏む
     杖が頼りになると、こんなしぐさがあります、静かに青い芽をを踏む  
  94.春一番手櫛の髪もままならず
     春一番が乱して去った髪に、つい手櫛を出もまた春の疾風が
  116.邑に一戸育む桑の芽吹きけり
     もう桑畑を見る機会も減ってきました、懐かしい養蚕をまだ続けている。
  
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10
Tiger 6さん
2020.3.14 9:50
特撰
100.春場所や歓声せずの土俵入り
コレラウイルス感染予防対策の中、前代未聞の
無観客大相撲として開催中の春場所。横綱の土俵入りで四股を踏むときのお客さんの「ヨイイーショウ〜」の掛け声が起こらず、寂しい限り!!。
入選
12.海原を声繋ぎあい鳥帰る
40.校門に降り溢れける桜かな
75.吊橋の大きく揺れて山笑ふ
85.菜の花の揺れる街道路線バス
92.花菜積む小島通ひの郵便船
0人がいいねと言っています
9
panapanaさん
2020.3.13 23:04
特選 11.うぐひすの声にこそあれ老の坂
      うぐひすは今鳴きはじめ
      その声で老の坂を素晴らしい

入選  05. 46. 72. 82. 115.
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8
ワシモさん
2020.3.13 22:55
特選
77.天領の空を縦横揚ひばり
入選
12.海原を声繋ぎあい鳥帰る
32.京菓子のほのかな紅や春障子
52.春光や花嫁渡る沈下橋
62.白きにも濃淡ありぬ花辛夷
74.強東風やむかし鯨の捕れし海
0人がいいねと言っています
7
secchanさん
2020.3.13 20:37
特選
85。菜の花の揺れる街道路線バス
一面の菜の花畑が続く田舎の道を走る
路線バスでのゆっくりした旅を思い浮かべました

入選
51。73。74。92。122
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6
翔行さん
2020.3.13 18:44
特選
92 初菜積む小島通ひの郵便船
   離れ島の生活実態が「初菜積む」に良く
   表現されている。
入選
09 犬の仔を見せにくる児や風光る
72 杖置いて確かむるごと青き踏む
74 強東風やむかし鯨の捕れし海
114 水温む天竜流し艪の軋み
120 柳川に船頭歌や水温む
   
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5
昭子さん
2020.3.13 17:17
特選
52.春光や花嫁渡る沈下橋
滔々と流れる川、昔の人の知恵で掛けられた沈下橋、その上の白無垢の花嫁を
祝福するかのように麗かな春の光が降り注ぐ、、、絵のような美しい春の句だと思いました。
入選
12.海原を声繋ぎあい鳥帰る
32.京菓子のほのかな紅や春障子
42.古備前の雛も並びて峡の里
59.錠前の重たき蔵や紙雛
120.柳川に船頭歌や水温む
0人がいいねと言っています
4
利明さん
2020.3.13 10:11
特選
09.犬の仔を見せに来る児や風光る
   犬の子を抱えて、得意満面な顔で見せに来てくれた子、折しも春の暖かな風が輝くように吹き、子にも犬にも明るい未来の希望が感じられ、鑑賞していて嬉しくなる句です。
入選
12.海原を声繋ぎあい鳥帰る
32.京菓子のほのかな紅や春障子
59.錠前の重たき蔵や紙雛
74.強東風やむかし鯨の捕れし海
77.天領の空を縦横揚ひばり
0人がいいねと言っています
3
苦瓜さん
2020.3.12 17:31
秀句。113
特撰09.42.59.73.97
0人がいいねと言っています
2
麦秋さん
2020.3.11 13:04
特選
82.懐かしき就職列車で着くうえの
秀句
85.菜の花の揺れる街道路線バス
98.春灯一心不乱に写経かな
109.分校までなべてお休み山笑ふ
114.水温む天竜流し艪の軋み
120.柳川に船頭歌や水温む
0人がいいねと言っています
1
孤山さん
2020.3.11 11:31
特選
32 京菓子のほのかな紅や春障子

 京菓子のほのか紅と古式豊かな春障子の白との取合せが良い

入選
12 海原を声繋ぎあい鳥帰る
42 古備前の雛も並びて峡の里
62 白きにも濃淡ありぬ花辛夷
77 天領の空を縦横揚ひばり
112 水温む艇庫の扉開かれて
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