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歳時記の窓

423.今週の俳句(03/30~04/03)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2020.4.4
雨音のいつしか消えて春の雪
紅ほのか桜隠しの枝雫
忽ちに水玉飾り春の雪
消えゆくを歓びとして春の雪
林立の高層ビルや春の雪
京菓子の淡き紅色春の雪
厠のほか行くところなき日永かな
永き日の風に乗り来る木魚かな
永き日や蒟蒻畑釣餌掘る
仰向けに寝てる三毛猫日永かな
幼らの習ふてにをは日永かな
永き日や一息入るる庭仕事
連翹の黄がこんなにも重たさう
連翹に慰めらるる家居かな
連翹や旧道沿ひのバス乗場
連翹の明るさ残る夕間暮れ
連翹の植物園や鳥の声
連翹や鵯越の道すがら
枝折戸に月のほのめく春の宵
灯さるる黒塀の路地春の宵
茶柱をじつと見詰むる春の宵
束の間のうつつと思ふ春の宵
徒然を諾ひてをり蝶の昼
指あとのくもる鍵盤蝶の昼
伽藍越え生垣越えて番蝶
踏切をふはりと抜くる白き蝶
書き込み
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昇峰さん
2020.4.5 9:41
永き日や一息入るる庭仕事
 春になって庭仕事にも身が入ります。素直で無駄のない佳句。

連翹や旧道沿ひのバス乗場
 名詞を三つ続けただけで、情景のよく伝わる佳句。

連翹の明るさ残る夕間暮れ
 黄色の鮮やかさが浮き彫りに!
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孤山さん
2020.4.4 14:55
雨音のいつしか消えて春の雪
 先程まで聞こえていた雨音が聞こえなくなったので、窓を開けたら
 音もなく雪が降っていた。 ロマンですね。

仰向けに寝てる三毛猫日永かな
 日永の駘蕩たる情景が目に浮かびます

指あとのくもる鍵盤蝶の昼
 鍵盤を叩いた跡をくもると捉えたところに感じ入りました。長閑な「蝶
 の昼」の斡旋が効いています。
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