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サークル句会

287.04月サークル句会①(03/26~04/10)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2020.4.7
4月前半のサークル句会の選句結果です。一席は、孤山さんの6点句「雪柳」句、二席も、同じく孤山さんの5点句「連翹」句、三席は、昇峰の4点句「ものの芽」句でした。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。

一席 6点句(◎◎◎◎○○)
  101.夕べには夕べの白さ雪柳           孤 山
二席 5点句(◎○○○○)
  108.連翹の明るさ残る夕間暮れ          孤 山
三席 4点句(◎○○○)
  100.ものの芽や三歩でわたる丸木橋        昇 峰

3点句(◎◎◎)
  03.雨音のいつしか消えて春の雪         昇 峰
   (◎○○)
  25.休校の広きグランド春の昼          昇 峰
2点句(◎◎)
  19.屈んでは伸びて合掌春の蠅          しょうく
  65.庭下駄の鼻緒と遊ぶ雀の子          孤 山
  96.満開の桜と天守ひと一人           secchan
   (◎○)   
  06.一村が雲の中なり花杏            翔 行
  14.幼らの夢ふくらますしゃぼん玉        山椒の香
  17.思ふれば過ち多き春の寒           麦 秋
  54.つばくらめトロッコ列車の前後        panapana
  69.走り根は木々の動脈木の芽吹く        昇 峰
  73.花冷えの湯船に伸ばす手足かな        さんせん
  74.花びらを両手で掬ふ野天の湯         さんせん
  83.武家町の路地かしげゆく春日傘        翔 行
   (○○)
  11.大淀の風揺らしたる花の枝          山椒の香
  16.朧脱ぎスーパームーンの昇りくる       方 舟
  22.肩車して触れさせる八重桜          麦 秋
  46.新芽吹く陣屋の跡のレストラン        secchan
  53.茶柱をじつと見詰むる春の宵         孤 山
  56.天竜の筏流しや花吹雪            panapana
  84.富士を背に湖畔彩なす芝桜          翔 行
1点句(◎)
  24.神南備の芽吹き促す鳥の声          昇 峰
  26.急流過ぎよどみに憩い花筏          しょうく
  31.桑の芽のほぐれ初めにし札所路        方 舟
  32.声撒くは光撒くごと揚雲雀          昇 峰
  33.刻印は太め城下の蓬もち           山椒の香
  48.せせらぎの葉先に跳ぬる春の水        さんせん
  49.迫りくる夜の帷やリラ匂ふ          孤 山
  50.千年の銀杏切り株ひこばゆる         方 舟
  60.時の疫の虎視眈々と春の闇          利 明
  63.菜種梅雨コンテナ並ぶ貨物駅         孤 山
  72.花の雨餞別持ちて訪ねけり          麦 秋
  80.ヒヤシンス仏間となりし母の部屋       はぼたん
  81.ひらがなの文字柔らかし春の宵        孤 山
  82.吹き晴れて風の冷たき辛夷かな        昇 峰
  85.二つめは迷ゐながらに桜餅          山椒の香
  92.マスク買ふ列やソーシャルディスタンス    利 .明
  93.街春灯深呼吸ふとためらいぬ         しょうく
   (○)
  07.糸桜風になびかむ磨崖仏           方 舟
  21.風光る潮目で変はる海の色          昇 峰
  27.京菓子の淡き紅色春の雪           孤 山
  37.婚礼の記念撮影花吹雪            panapana
  41.桜えび漁りし舟や富士の影          方 舟
  52.父と子の二畝ならび麦を踏む         方 舟
  55.天空の城趾に縦横里燕            panapana
  61.時の疫や人影薄き花吉野           利 明
  64.仁王門の阿吽の像や飛花落花         さんせん
  68.長閑なる矢切の渡し舫い舟          翔 行
  78.判決はオセロで決める四月馬鹿        はぼたん
  98.三つ食ぶ芦屋婦人の桜もち          山椒の香
  106.リハビリのシルバ-カ-に花吹雪       panapana
無添句
  01.青き空薄くれなゐにさくら山 
  02.仰ぎ見る春曙の三つ峠
  04.雨去りて山吹我は吸ひ取られ
  05.一葉の長屋の井戸や菊若葉
  08.ウイルスの行方や何処春の咳
  09.疫病に非常事態や花みつる
  10.老い桜なでて祈りし声聞こゆ
  12.奥之院めぐる高野の日永かな
  13.幼らの習ふてにをは日永かな
  15.おぼつかな桜を受けて砂遊び
  18.オレオレてふ受話器を持って目借時
  20.陽炎や思ひ出せざるパスワード
  23.蝌蚪の池ジルバサンバで揺るるかな
  28.草萌えて土手に転がるダンボール
  29.草若葉風吹き上がる棚田かな
  30.車椅子なれども少女春の笑み
  34.コロナ禍にかかはりのなく山桜
  35.コロナ禍に桜包みを素通りす
  36.今生の命かぎりと散るさくら
  38.竿売りの通りゆく路地春の昼
  39.嵯峨野行くトロッコ列車花吹雪
  40.搾乳の管がうがうと山笑ふ
  42.桜路浪花の空へ跳んで旅
  43.三DK八重桜まで徒歩一分
  44.参道に脚長き娘や藤揺るる
  45.確かと杖握りて春の散歩か
  47.スーパームーン見上げる孫と渡月橋
  51.たんぽぽの絮思ひきり背伸びして
  57.踏青の先は御崎の潮煙
  58.踏青や飛鳥美人に逢ひたくて
  59.灯台の帰りに寄らむ焼栄螺
  62.渡月橋人影疎ら月朧
  66.年度末収支決算桜餅
  67.長閑かなり秘境の駅の伝言板
  70.花筏流れゆるやか目黒川
  71.花時の気候変動人異動
  75.離れ寄り寄りて離れて花筏
  76.春荒や泪などしてゐられない
  77.春疾風千々に砕ける波頭
  79.膝すりて確と眺めるチューリップ
  86.方便てふ釈迦は嘘つき四月馬鹿
  87.方便の嘘でお釈迦に四月馬鹿
  88.墨堤に落花浴びつつ桜餅
  89.頬撫でて去りゆく八重桜かな
  90.洞の口低空飛行の初燕
  91.雪洞に灯の入るころや花の道
  94.まどろみて又まどろみ夢の春
  95.摩尼車に祈る長谷寺夕桜
  97.見あぐれば空の碧さや散るさくら
  99.目に見えぬ戦に勝てと鯉のぼり
  102.夜桜の長堤の果て星見上ぐ 
  103.夜ざくらの散る音沁みる旅の宿
  104.吉野山天に向かって散る桜
  105.落花を追いかけ滑る我が仔犬
  107.隣席は白く匂ひし沈丁花

なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
麦 秋 孤 山 利 明 翔 行 secchan Tiger6 panapana 山椒の香 しょうく 昇 峰 はぼたん 方 舟 さんせん
書き込み
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1
11ページ
13
さんせんさん
2020.4.15 21:02
さんせん選

 14.幼らの夢ふくらますしゃぼん玉
  しゃぼん玉には子供たちを夢中にさせる不思議な魅力がある。可愛さ溢れる一句。
 24.神南備の芽吹き促す鳥の声
  鳥の声も神社の森も明るくなってきた、春を迎える喜びに満ちた一句。
 31.桑の芽のほぐれ初めにし札所路
  札所巡りのそこそこに桑の芽が明るさを増してきた感性の一句。
 32.声撒くは光撒くごと揚雲雀
  空高く雲雀の軽快な声が聞こえてくる、まるで春の光を運んで来る様だ。待春の佳句。
 49.迫りくる夜の帷やリラ匂ふ
  夜が近づくとライラックの香が一層強く漂ってくる。幻想的な一句。
 65.庭下駄の鼻緒と遊ぶ雀の子
  子雀が鼻緒をついばんでいる何気ない光景を上手く切りとった写生の一句。
 85.二つめは迷ゐながらに桜餅
  軽妙な一句。俳句の醍醐味
 92.マスク買ふ列やソーシャルディスタンス
  コロナ禍から身を守るためには両方とも必要。マスクは冬の季語だが今の社会を反映した一句。
 101.夕べには夕べの白さ雪柳
  雪柳に一ぱいの白い小花がかすんで見える、ファンタスティックな佳句。
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12
方舟さん
2020.4.15 20:11
03・雨音のいつしか消えて春の雪
 雨止んだのかと思っていた朝、雪景色となっていた。
25・休校の広きグランド春の昼
 コロナ禍の休校でしょうか、誰も出てこないだけに余計広々と感じる
33・刻印は太め城下の蓬もち
 刻印の太めが城下町の歴史を物語る
54・つばくらめトロッコ列車の前後ろ
 トロッコ列車、あちこちにありますが、無蓋の列車で燕の姿を見た。
82・吹き晴れて風の冷たき辛夷かな
 春に先駆けて咲く辛夷の様子、その通りでした。
100・ものの芽や三歩でわたる丸木橋
 大人になってからは三歩で渡れましたが、子どもの時は怖い橋でした。
101・夕べには夕べの白さ雪柳
 よく観察されていました。
108・連翹の明るさ殘る夕間暮れ
 黄色い花が枝垂れて咲く、暮れかかってもその部分だけ明るさが残る。
 
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11
はぼたんさん
2020.4.15 16:03
はぼたん
特選
72.花の雨餞別持ちて訪ねけり  
花時の別れ、雨を厭わずたずねた人は誰かと想像が膨らむ。
入選
06.一村が雲の中なり花杏
46.新芽吹く陣屋の跡のレストラン
84.富士を背に湖畔彩なす芝桜
100.ものの芽や三歩でわたる丸木橋
108.連翹の明るさ残る夕間暮れ
0人がいいねと言っています
10
昇峰さん
2020.4.15 11:47
19.屈んでは伸びて合掌春の蠅
蠅は暖かくなってから活発に動き始める夏の季語。春の蠅はその準備体操。
63.菜種梅雨コンテナ並ぶ貨物駅
春の長雨と貨車の長さ、菜の花とコンテナのみどり色、取り合わせの妙。
65.庭下駄の鼻緒と遊ぶ雀の子
この鼻緒はもしかしたら切れていて履かれていない下駄、雀の子に遊んでもらっている。
73.花冷えの湯船に伸ばす手足かな
花見疲れの後の充足感があふれ出るよう。
74.花びらを両手で掬ふ野天の湯
露天と同じだが野天の方が野趣に溢れて解放感を感じる。
80.ヒヤシンス仏間となりし母の部屋
黄のヒヤシンスなら「あなたとなら幸せ」という花言葉が聞けそうな部屋。
83.武家町の路地かしげゆく春日傘
場所設定の良さ。
101.夕べには夕べの白さ雪柳
言われてみると納得してしまう力のある表現。
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9
しょうくさん
2020.4.15 11:11
しょうく選
    03.雨音のいつしか消えて春の雪
      何か雨音が止んで、フト外を見たら雪に変わっていた、時々味わう。
    17.思ふれば過ち多き春の寒
      ああ春だと何かウキウキした、然し過ちも知らぬ間に犯した、春の冷たい風そんなあ感覚に同感しました。
    48.せせらぎの葉先に跳ぬる春の水
      小さな流れに、光り跳ねる春の水、春の息吹を感じた。
    50.千年の銀杏切り株ひこばゆる
      時々訪れる鶴岡八幡の風情と拝見しました。
    60.時の疫の虎視眈々と春の闇
      コロナウイルスの猛威を感じたのが、底知れぬ春の闇。
    69.走り根は木々の動脈木の芽吹く
      鞍馬を越えてゆく木の根道、こんな感じを味わいました。
    81.ひらがなの文字柔らかし春の宵
      さらさらと短冊などお書きの様子が浮かびました。
    96.満開の桜と天守ひと一人
      今年のサクラは、人の出歩くのが制限されている様子が描かれています。
    
    
    
    
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8
山椒の香さん
2020.4.14 20:59
特選
06.一村が雲の中なり花杏
  谷あいの過疎村でしょうか、季節にかかわらず雲は村全体を覆います。
  春は薄雲でしょうか、里の花杏がひきたっています。うれしい季語です。

入選
16.朧脱ぎスーパームーンの昇りくる
53.茶柱をじつと見詰むる春の宵
73.花冷えの湯船に伸ばす手足かな
101.夕べには夕べの白さ雪柳
108.連翹の明るさ残る夕間暮れ
0人がいいねと言っています
7
panapanaさん
2020.4.13 21:17
特選 41.桜えび漁りし舟や富士の影
     桜えびの漁も盛んになる情景
     富士の影と素晴らしい取り合わせ

入選  07. 22. 64. 83. 100.  
0人がいいねと言っています
6
Tiger 6さん
2020.4.13 9:39
特選
93.街春灯深呼吸ふとためらいぬ
コロナウイルス感染で深呼吸をためらっている様子が感じられます。一つは密閉密集密接でのためらい。もう一つ
SNSで拡散している「大きく空気をイッパイ吸って、セキが出なければOK」の自己診断。良否迷います。


入選
11.大淀の風揺らしたる花の枝
25.休校の広きグランド春の昼
55.天空の城趾に縦横里燕
56.天竜の筏流しや花吹雪
106.リハビリのシルバ-カ-に花吹雪
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5
secchanさん
2020.4.12 16:10
特選
101 夕べには夕べの白さ雪柳

雪柳の真っ白な小さき花の美しさが目に浮かびます。静かな
夕暮れの風景に和みました。

入選
14。22。74。84。108
0人がいいねと言っています
4
翔行さん
2020.4.12 10:43
特選
96 満開の桜と天守ひと一人
 満開の花とコロネを上手に組み合わせた発想が素晴らしい。
 
入選
17 思ふれば過ち多き春の寒
46 新芽吹く陣屋の跡のレストラン
52 父と子の二畝ならび麦を踏む
61 時の疫や人影薄き花吉野
98 三つ食ぶ芦屋婦人の桜餅
0人がいいねと言っています
3
利明さん
2020.4.12 9:54
特選
19.屈んでは伸びて合掌春の蠅
   生まれて間もない蠅だろう。屈伸運動をしては前足を擦り合わせている。
  さあまもなく活動の時機到来とばかりに準備に余念がない…。
入選
25.休校の広きグランド春の昼
53.茶柱をじつと見詰むる春の宵
68.長閑なる矢切の渡し舫い舟
78.判決はオセロで決める四月馬鹿
101.夕べには夕べの白さ雪柳
0人がいいねと言っています
2
孤山さん
2020.4.11 11:00
特選
03 雨音のいつしか消えて春の雪
   今まで降っていた雨、その雨音が聞こえなくなったので、外を眺めたら音もなく
   雪が降っている。何とも言えない春の情景である。心にじんときました。
入選
16 朧脱ぎスーパームーンの昇りくる
21 風光る潮目で変はる海の色
56 天竜の筏流しや花吹雪
69 走り根は木々の動脈木の芽吹く
100 ものの芽や三歩でわたる丸木橋
   
   
0人がいいねと言っています
1
麦秋さん
2020.4.11 10:36
麦秋選
特選
26.急流過ぎよどみに憩い花筏
風景がいいと思います。
秀句
11.大淀の風揺らしたる花の枝
27.京菓子の淡き紅色春の雪
37.婚礼の記念撮影花吹雪
54.つばくらめトロッコ列車の前後
108.連翹の明るさ残る夕間暮れ
0人がいいねと言っています
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1
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