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サークル句会

297.09月サークル句会①(08/26~09/10)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2020.9.7
9月前半のサークル句会の選句結果です。5点句の4句が同じ点数で順位がつけられませんでした。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。

5点句(◎○○○○)
  23.エプロンで拭ひ差し出す林檎かな        冬 彦
  39.階を萩こぼしつつ白毫寺            利 明
  58.秋海棠村に一つの理髪店            ワシモ
  99.分校の一本道や稲穂波             さんせん
4点句(◎◎◎○)
  37.歓声を闇に残して花火果つ           さんせん
   (◎◎○○)
  50.小望月望む湖上の大鳥居             panapana
   (○○○○)
  69.砂浜に残る足跡秋入日             孤 山
3点句(◎◎○)
  30.柿赤し茅葺屋根の残る里            翔 行
  78.武田菱旗めく園や葡萄狩            はぼたん
  113.ムックリのわたる湖面や夕焼ける        冬 彦
  121.老脚の車夫の地下足袋空高し          さんせん
   (◎○○)
  07.足で踏む洗濯日和秋の水            housyuu
   (○○○)
  72.堰を越す水やはらかき良夜かな         昇 峰
2点句(◎◎)
  77.濁流の水位の跡や秋の草            housyuu 
   (◎○)
  20.うろこ雲剥げしところは剥げしまま       昇 峰
  46.鶏頭や山を背にする無人駅           孤 山
  55.残暑なほ南高梅をお茶請けに          翔 行
  71.石仏の頬をくすぐる桔梗かな          利 明
  109.看取られず逝きたる妻の墓洗ふ         翔 行
1点句(◎)
  02.秋草の関守石にそよぎけり           housyuu
  17.打ち臥して腹の冷えゆく花野かな        冬 彦
  41.きりぎりす萎びきつたる昼の草         昇 峰
  44.銀河にも水深のあり幾光年           冬 彦
  51.コロナ禍の終息ならず秋の風          housyuu
  66.人体はおほむね水分桃しゃぶる         冬 彦
  91.初秋や光あふるる白鷺城             panapana
  95.ひと吹きの風ありがたき残暑かな        昇 峰
  103.干店に不揃ひの茄子瑞々し           利 明
  114.村の子とかわす挨拶稲の花           山椒の香
   (○)
  06.秋めくや関所の跡を抜ける風          翔 行
  08.アスファルト臭ふ普請の残暑かな        さんせん
  13.一湾の満ちて静かな良夜かな          昇 峰
  25.大空に見せる夕焼け惜しむ秋          Tiger 6
  28.鬼ごつこ鬼のままなる秋の暮          冬 彦
  36.軽やかに車夫の駆け行く秋涼し         さんせん
  42.切口を瓶に差込糸瓜水             苦 瓜
  47.腰まげてきみまろ談ず敬老の日         はぼたん
  53.讃岐路のいろはにほへと稲の花         苦 瓜
  84.釣瓶落し無人駅の郵便局            panapana 
  94.ひぐらしや卒塔婆かしぐ無縁塚         さんせん
  96.百の田の百の音する落し水           ワシモ
  101.返礼に残暑見舞の葉書出す           苦 瓜
  106.待宵や村の口なる道祖神            昇 峰
  110.蚯蚓鳴く誰とも話すことなき日         昇 峰
  116.山間の杣道釣瓶落しかな            孤 山
  117.山際に夕日落つるや濃竜胆           孤 山
  118.湯畑に靄たち込めて秋兆す           翔 行
無点句
  01.秋暑し杖を頼りの男坂
  03.秋の風牛と散歩の親と娘
  04.秋の風蕭々と聞く磨崖仏
  05.秋の日を背中に負ふて庭手入
  09.尼さんのひそひそ話秋簾
  10.尼寺の畳新調秋すだれ
  11.無花果を捥ぎし乳液手に伝ふ
  12.一湾に島影映す良夜かな
  14.稲穂垂れ軽トラ騒ぎ夕も暮
  15.芋煮会岸原にさざ波聞きながら
  16.うたた寝の醒めて仰ぐや後の月
  18.うつし世に妻は病室晩夏光
  19.裏山は早や暮れ初めてきりぎりす
  21.雲水の駈ける境内月明かり
  22.エジソンの電球灯る竹の春
  24.襟足の小さき黒子や秋の風
  26.大窓に紙袋掛け葡萄房
  27.お浚ひの三味の音もるる秋簾
  29.思ふれば亡き友ばかり秋の風
  31.河口より三十キロの碑秋茜
  32.風の盆乙女の手ぶりたおやかに
  33.肩組みて寮歌で送れ秋の野辺
  34.唐臼のまさにドスンと桐一葉
  35.かりがねの宵の月下を淡海かな
  38.桔梗の紺の深さや母の恩
  40.京都には五つの花街秋簾
  43.桐一葉浪速の夢や鯱ひかる
  45.熊野灘照らす灯台秋の月
  48.今年藁手もて刈り取る田一枚
  49.子の誕辰平安祈る防災の日
  52.コロナ禍もこの指止まれ赤蜻蛉
  54.爽やかや馬は水辺を探りあて
  56.三方を食み出す鯛や今日の月
  57.鹿鳴くや山あひに孤を深めては
  59.松根の堀痕深し蚯蚓鳴く
  60.松籟や楢の小川の水澄めり
  61.白樺の湖に円やか雁の声
  62.白無垢の木槿の花の咲き乱る
  63.新鎌に焼印入るる霧の朝
  64.神将の円陣解かぬ良夜かな
  65.神饌に禰宜の汲み上ぐ秋の水
  67.深夜落ちし雷に目覚めかな
  68.鈴虫鳴くひそと招きし母は亡く
  70.青海波石庭に掻き涼新た
  73.先生の添削らしき良夜かな
  74.洗濯の早くもからりと乾く秋日和
  75.それなりに秋の簾の色褪せし
  76.卓上にハザードマップ台風裡
  79.月今宵平家を偲ぶ壇ノ浦
  80.次の間の話つつ抜け秋簾
  81.燕去る灯台越えて雲越えて
  82.摘み継ぎて吾が丈超ゆるオクラかな
  83.露けしや広がり消ゆる飛行機雲
  85.てのひらに落つ月光の重さかな
  86.寺田屋のかなり大きめ秋簾
  87.天空の菜園照らす月夜かな
  88.鳴く鹿の哀れを思ふ夕べかな
  89.墓洗ふ香煙ゆらすそよの風
  90.白桃や嬰児の産毛耀ける
  92.燧岳のぞむ木道秋の風
  93.東から伸びる吊尾根濃竜胆
  97.振り向けば別離惜しむか紅の萩
  98.古里の蒟蒻畑月明り
  100.平曲の琵琶消えやらず夕月夜
  102.豊作の家庭菜園お裾分け
  104.待宵や心静かに茶を喫す
  105.待宵や万象影を一つづつ
  107.窓越しのネオンに染まり夜食かな
  108.三日三晩眠れぬ町に風の盆
  111.蚯蚓啼く地蔵にマスク祈願かな
  112.身を沈む原金芒銀芒
  115.夜食とる独り赴任のテレビ音
  119.林檎煮るほのかな甘さ部屋に充つ
  120.竜胆の坂道登る賤ヶ岳

なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
麦 秋 孤 山 Tiger6 翔 行 冬 彦 苦 瓜 山椒の香 panapana ワシモ 利 明 昇 峰 方 舟 さんせん はぼたん
書き込み
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1
11ページ
16
はぼたんさん
2020.9.15 20:42
特選
121.老脚の車夫の地下足袋空高し
    江戸っ子の粋な老車夫を思い浮かべて、選
入選
23エプロンで拭ひ差し出す林檎かな
39.階を萩こぼしつつ白毫寺
58.秋海棠村に一つの理髪店
72.堰を越す水やはらかき良夜かな
99.分校の一本道や稲穂波
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15
さんせんさん
2020.9.15 14:58
さんせん選

 17.打ち臥して腹の冷え行く花野かな
   寝転んで美しい花野をいとおむ様子が良く描かれている一句。
 23.エプロンで拭ひ差し出す林檎かな
   見たままを17文字で上手く表現している。
 41.きりぎりす萎びきつたる昼の草
   写生の行き届いた一句。
 46.鶏頭や山を背にする無人駅
   秘境ののんびりとした無人駅の光景。
 66.人体はおほむね水分桃しやぶる
   生きている喜びが透けて見える。
 71.石仏の頬をくすぐる桔梗かな
   くすぐると言う比喩が面白い。
 95.ひと吹きの風ありがたき残暑かな
   残暑の暑苦しさを良く表した一句。
 113.ムックリのわたる湖面や夕焼ける
   アイヌの民族楽器のもの悲しい音色が湖面に映る夕焼けと良くマッチしている。
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14
housyuuさん
2020.9.15 11:44
housyuuは方舟です。
0人がいいねと言っています
13
housyuuさん
2020.9.15 11:39
30・柿赤し茅葺屋根の殘る里
  日本画に見るような風情あり。
37・歓声を闇に残して花火果つ
  僅かな時間差を捉えている。
50・小望月望む湖上の大鳥居
  芦ノ湖辺りだろうか。
55・残暑なほ南高梅をお茶請けに
  残暑厳しい折にはもってこいの茶請け。
78・武田菱はためく園や葡萄狩り
  山梨の葡萄園であること、判りやすい。
91・初秋や光あふるる白鷺城
  広々とした白鷺城の澄み切った景観。
99・分校の一本道や稲穂波
  如何にも田舎の分校の有様である。
113・ムックリのわたる湖面や夕焼ける
  アイヌ民族の伝統的な楽器の音が湖面に響く。哀歓をかんじる。
  
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12
昇峰さん
2020.9.15 10:15
30.柿赤し茅葺屋根の残る里
季語がぴったり嵌った日本の原風景。
37.歓声を闇に残して花火果つ
発想に奇抜さこそないが、上手いまとめ方。
50.小望月望む湖上の大鳥居
読んで気持ちの良いリズム。俳句の骨法を心得た作り。
58.秋海棠村に一つの理髪店
季語がこれで決まるか疑わしいが、よく見られる作り方。
77.濁流の水位の跡や秋の草
季語だけで俳句になる好例。
78.武田菱旗めく園や葡萄狩
葡萄狩りの一光景。
103.干店に不揃ひの茄子瑞々し
都内駅前にも梨や桃の露店がたまに来る。買ったことはないが…。
114.村の子とかわす挨拶稲の花
通学児が誰にでも挨拶するようにしている町があった。町全体が明るくなるような気がした。
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11
利明さん
2020.9.13 18:06
特選
109.看取られず逝きたる妻の墓洗ふ
   駆けつける間もなく逝かれた妻、話かけつつ墓を洗う夫に慟哭の背をみる、声掛ける能わず。
入選
23.エプロンで拭ひ差し出す林檎かな
28.鬼ごつこ鬼のままなる秋の暮
55.残暑なほ南高梅をお茶請けに
72.堰を越す水やはらかき良夜かな
110.蚯蚓鳴く誰とも話すことなき日
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10
ワシモさん
2020.9.13 11:01
特選
07.足で踏む洗濯日和秋の水
 この夏野良仕事に出では日に何度も着替えました。そのたび洗濯をするのですが
全自動洗濯機ですので苦になりません。昔は大変だっただろうなと考えてみます。
川に清流が戻って来たことだし、きょうは川で洗濯やってみようか、そんな一日が
あっても楽しいかも知れません。などと想像するだけでも清々しくなります。

入選
20.うろこ雲剥げしところは剥げしまま
37.歓声を闇に残して花火果つ
39.階を萩こぼしつつ白毫寺
116.山間の杣道釣瓶落しかな
121.老脚の車夫の地下足袋空高し
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9
panapanaさん
2020.9.13 9:58
特選 77.濁流の水位の跡や秋の草
   水害の跡の様子がわかります、
   被災地の復興を祈念申し上げます。

入選 07. 25. 71. 96. 118.
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8
山椒の香さん
2020.9.12 21:41
特選
39.階を萩こぼしつつ白毫寺
  白毫寺の石段は長い、一帯はこぼれ萩が絨毯のごとく散りばめる。中七が見事です。
   
入選
42.切口を瓶に差込糸瓜水
58.秋海棠村に一つの理髪店
69.砂浜に残る足跡秋入日
72.堰を越す水やはらかき良夜かな
99.分校の一本道や稲穂波
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7
苦瓜さん
2020.9.12 15:58
特選。02 池に沿う飛石の茶庭への岐路に関森石があり格式ある別邸を思わるる
秀句。07.13.30.39.58
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6
冬彦さん
2020.9.12 11:30
特選
20.うろこ雲剥げしところは剥げしまま
「発見の一句です。老子の心境か」

08.アスファルト臭ふ普請の残暑かな
36.軽やかに車夫の駆け行く秋涼し
53.讃岐路のいろはにほへと稲の花
69.砂浜に残る足跡秋入日
99.分校の一本道や稲穂波
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5
翔行さん
2020.9.12 10:52
特選
121 老脚の車夫の地下足袋空高し
    老いてなお元気な車夫の姿が目に浮かぶ。 下五の季語を効かして
    元気さを地下足袋に託したところは流石である。
入選
23 エプロンで拭ひ差し出す林檎かな
39 階を萩こぼしつつ白毫寺
46 鶏頭や山を背にする無人駅
58 秋海棠村に一つの理髪店
78 武田菱旗めく園や葡萄狩
0人がいいねと言っています
4
Tiger 6さん
2020.9.12 10:01
特選
51.コロナ禍の終息ならず秋の風
コロナ禍の終息を願っています。しかし、この15日からgo to trabel
も東京発着、東京在住者もOkになるそうです。感染者は増加するでしょう。
秋風も吹いて心配しないですむ生活したいです。
入選
47.腰まげてきみまろ談ず敬老の日
50.小望月望む湖上の大鳥居
69.砂浜に残る足跡秋入日
84.釣瓶落し無人駅の郵便局
101.返礼に残暑見舞の葉書出す
0人がいいねと言っています
3
孤山さん
2020.9.11 11:57
特選
37 歓声を闇に残して花火果つ
  花火を見終えた名残惜しい情景が目に浮かびます。
入選
50 小望月望む湖上の大鳥居
94 ひぐらしや卒塔婆かしぐ無縁塚
99 分校の一本道や稲穂波
109 看取られず逝きし妻の墓洗ふ
113 ムックリのわたる湖面や夕焼ける
0人がいいねと言っています
2
麦秋さん
2020.9.11 8:35
特選
44.銀河にも水深のあり幾光年

宇宙の深さを思うに素晴らしい、そう言えば地球は小さな星である事を思い致す。

入選  06 23 69 106 117
0人がいいねと言っています
1
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