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サークル句会

298.09月サークル句会②(09/11~09/25)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2020.9.22
9月後半のサークル句会の選句結果です。一席は、5点句のワシモさんの「敬老日」の句、二席は、4句句の孤山さんの「爽やか」句と翔行さんの「馬肥ゆる」句、三席は、4点句のはぼたんさんの「柿」句でした。。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。

一席 5点句(◎◎◎○○)
  41.敬老日園児と交わす糸電話        ワシモ
二席 4点句(◎◎○○)
  48.爽やかや紙飛行機の宙返り        孤 山
  80.日南の岬の風や馬肥ゆる         翔 行
三席 4点句 (◎○○○)
  79.何代も継がれし医家や木守り柿      はぼたん

4点句(○○○○)
  60.宿坊の般若心径今朝の秋         翔 行
3点句(◎○○)
  89.バス停の犬の欠伸や秋日和        翔 行
   (○○○)
  26.角打ちに添へて小鉢の菊膾        housyuu
  35.キューポラの街の夕空鳥渡る       昇 峰
2点句(◎◎)
  07.生身魂あまりに多き忘れもの       麦 秋
  31.雁渡し草に埋もるる馬頭尊        昇 峰
  50.三山の影ばかりなる星月夜        さんせん
  101.富士仰ぐ芒の迷路風抜ける        panapana
   (◎○)
  06.飴色を日ごとこくして吊し柿       はぼたん
  19.運動会ハーフの子らの四肢躍る      はぼたん
  25.峡を行くトロッコ列車山粧ふ       孤 山
  36.月明に酌む「百年の孤独」かな      冬 彦 
  117.夕月に少し撓りて雁の棹         昇 峰
   (○○)
  21.老いという荷が背にすがる花芒      しょうく
  34.起重機に赤城の月や村芝居        はぼたん
  109.曼珠沙華犬の双子の乳母車        panapana
  121.羅漢仏それぞれ虫の声を抱く       housyuu
  122.わたつみの聲をはるかに葉月潮      昇 峰
  123.渡り鳥近江の國の鳥瞰図         はぼたん
1点句(◎)
  22.奥宮へ辿る道の辺茨の実         housyuu
  27.飾りなき胡弓の男風の盆         ワシモ
  40.靴底の斜めに減りて秋の暮        翔 行
  49.爽やかや目力強き転入生         利 明
  67.高稲架の父をめざして稲束を       苦 瓜
  72.父母の婚礼写真秋日和          冬 彦
  83.能果ててゆるり席立つ秋扇        housyuu
  88.稲架越しの遠山並や夕入日        孤 山
  94.初潮や湾に数多の島の影         panapana
  95.果てるまで馬脚な見せなそ村芝居     はぼたん
  102.二棹が一棹になり雁わたる        山椒の香
  103.文机まで余れる日差し糸瓜棚       昇 峰
  115.湯上がりのほてりをつつむ藍ゆかた    さんせん
   (○)
  02.秋風や杖立て散歩共会釈         麦 秋
  08.活け花のすすきに和む集会所       さんせん
  09.諍ひも多々あり妻の初彼岸        翔 行
  17.秋の夜や十年恋ひをり触れもせで     冬 彦
  18.雲仙の湯煙ゆたか馬肥ゆる        翔 行
  28.きみのゐたベンチそこだけ秋日向     冬 彦
  29.かなかなや落人村の早や翳り       利 明
  42.校庭の低鉄棒やカンナ燃ゆ        孤 山
  70.竜飛崎思ひ仰ぎし鳥渡る         panapana
  81.庭先に摘んでもてなす菊膾        housyuu
  92.初潮の渚に拾ふ汐木かな         昇 峰
  93.初潮や浮桟橋を波洗ふ          苦 瓜
  100.氷河湖へセコイアの影月渡る       利 明
  104.仏壇へ父の好物衣被           苦 瓜
  108.窓開けて走る甲州ぶどう狩        翔 行
  118.夕日射す藤の実影の頬にゆれ       しょうく 
  120.義経も通ったこの道曼珠沙華       Tiger 6
無点句
  01.秋風や古道をひとり夕間暮れ
  03.秋来たると洗顔の水告知せり
  04.秋簾祇園の花見小路かな
  05.雨上がり湖岸遠望スカイツリー
  10.十六夜や独りテレビに話かけ
  11.いつまでも雁見送るや夕入日
  12.祈り終えし背に迫りくる虫の声
  13.茨の実垣にしつらふ杣の家
  14.いろかへぬ樹齢三百年の松
  15.岩一つ沈めて清し葉月潮
  16.浮島の空漂ふや秋の雲
  20.段ボールに捨て猫五匹花野かな
  23.白粉花や単身赴任の夫もどる
  24. 女御更衣のいと清しきや白芙蓉
  30.鉦叩裸電球灯の落つる
  32.川岸よりふと見つけたる柿すだれ
  33.邯鄲や枕に妻の香の残り
  37.金柑を掠めし烏電線へ
  38.草屋根の窓に掛けたる葡萄かな
  39.葛の花小流れに落ち渦に迷う
  43.コスモス揺るる幼子が起ちあがる
  44.里山は早や暮れ初めて柿の秋
  45.さやけしや小手を翳して海を見る
  46.爽やかに竹を割りたる刃先かな
  47. 麗らかや曝す士郎の青春篇
  51.三富の芋の葉眩し秋日和
  52.山門を入るよりすでに萩の寺
  53.子規庵の風真先に水引草
  54.自粛より人は解かれて鳥渡る  
  55.渋柿や小江戸散策雨上がり
  56.積丹ブルー金色に秋落暉
  57.十月の小筆の重し外はしぐれ
  58.秋色の日に日に深き弥陀ヶ原
  59.熟睡を驚かされる深夜雷
  61. 海峡の色寒々と五能線
  62.清流を下る川舟初紅葉
  63.瀬田川の艪櫂の軋む雁渡し
  64.千光寺雨月の坂の行き処
  65.卒寿なほコロナ禍凌ぎ菊膾
  66.台風も一過窓開け良夜かな
  68.滝響き遠く離れて柿すだれ
  69.訪ね来て風船葛門くぐる
  71.鉄橋に一両電車鳥渡る
  73.伝説の刀の淵や初紅葉
  74.灯台の定期点検鮭颪
  75.灯台をたどる小道に浜木綿散る
  76.鳥休む水面に跳ねし秋夕日
  77.鳥渡る石山寺を後にして
  78.亡き父と耳寄せ聞きけしきりぎりす
  82.合歓の花待ち人遂に来たらずに
  84.能登の旅畦道匂ふ稲架高し
  85.伸ばす穂の結べるほどに金水引
  86.野分晴空を突き刺すテレビ塔
  87.ハーモニカ音色子供の頃思ひ
  90.バスを待つ男の腕に菊の供華
  91.鉢植の支柱ゆらして種を採る
  96.飛行雲真直ぐに伸びて秋日和
  97.日時計や影も移ろふ秋の空
  98.一人居の新蕎麦茹づる砂時計
  99.独り言つスフィンクスや星月夜
  106.ほほづきの墓園を濡らす雨に映ゆ
  107.干柿やふるさと思ふ馬篭宿
  110.みちのくの山刀伐峠初紅葉
  112.もたげ来る土の匂ひや彼岸花
  113.屋島より土器飛ばす爽気かな
  114.山間の小さな牧場雁渡し
  116.夕餉時のまことよろしき鈴虫か
  119.養老の渓に映して初紅葉


なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
孤 山 麦 秋 冬 彦 ワシモ 翔 行 Tiger6 はぼたん 利 明 panapana 苦 瓜 山椒の香 しょうく housyuu
  
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1
11ページ
17
さんせんさん
2020.9.29 15:54
さんせん選

 26.角打ちに添へて小鉢の菊膾
   こんな粋な酒屋さんが近くあったらいいのに!
 31.雁渡し草に埋もるる馬頭尊
   近景と遠景が上手く詠み込まれている。
 35.キューポラの街の夕空鳥渡る
   シルエットが目に浮かぶ一句。
 41.敬老日園児と交はす糸電話
   微笑ましい一こまを切り取った佳句。
 83.能果ててゆるり席立つ秋扇
   緊張の能舞台から解放された様子が良く描かれている一句。
 88.稲架越しの遠山並や夕入日
   美しい日本の風景が見事に詠まれた佳句。
 103.文机まで余れる日差し糸瓜棚
   ヘチマから漏れる日がもの憂い・・・
 122.わたつみの聲をはるかに葉月潮
    3.11 への鎮魂歌の一句に思えてならない。
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16
昇峰さん
2020.9.29 11:08
06.飴色を日ごとこくして吊し柿
「飴色」というなんでもない発見。「こくして」は「濃くして」に。
22.奥宮へ辿る道の辺茨の実
奥宮への暗い道に実る赤い野茨の実との取り合わせ。
40.靴底の斜めに減りて秋の暮
スポーツ、旅行と外に出る秋、靴底は掃く人の癖が出る。
50.三山の影ばかりなる星月夜
月のない星月夜は明るいようで意外と暗い。山が迫ってくる。
79.何代も継がれし医家や木守り柿
街にとっては代々お世話になった町医者、木守柿が良い。
88.稲架越しの遠山並や夕入日
田園の美しい風景。
94.初潮や湾に数多の島の影
初潮は望の潮ともいう満月の頃の満潮、平和な光景。
102.二棹が一棹になり雁わたる
動きが見えるような景。
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15
housyuuさん
2020.9.29 10:06
07・生身魂あまりに多き忘れ物
  長生きなりましたが、物忘れの多いこと、俳諧の諧になる一句。
31・雁渡し草に埋もるる馬頭尊
  そよと来る北風に対し、草に埋もれている馬頭尊の風景。
48・爽やかや紙飛行機の宙返り
  秋の空をめがけて放つ紙飛行機、宙返りが良かった。
50・三山の影ばかりなる星月夜
  晴れわたった星月夜、三山の青い影のみそれと判る。
67・高稲架の父をめざして稲束を
  稲の束を巧く投げ渡すにはそれなりの馴れが必要。最近では見ることも少ない情景。
80・日南の岬の風や馬肥ゆる
  よく詠まれている、絵になりそうな佳き風景。
101・富士仰ぐ芒の迷路風拔ける
  富士山麓の芒野をなびかせる風の情景。
103・文机まで余れる日差し糸瓜棚
  時折は訪ねる子規庵の情景か。
 
0人がいいねと言っています
14
しょうくさん
2020.9.29 9:12
しょうく選

  07.生身魂あまりに多き忘れもの
    どうも自分が生身魂と呼ばれる年齢になり、同感してしまいました。
  19.運動会ハーフの子らの四肢躍る
     先日孫の運動会を見ていて、こんな風景に出会いました
  27.飾りなき胡弓の男風の盆
     十年ほど前、風の盆で出会った風景、同感。
  41.敬老日園児と交わす糸電話
     思わずほほえましく成る風景。
  72. 父母の婚礼写真秋日和
     古いアルバムの中のぬくもりと秋の柔らかな日が感じられる
  95.果てるまで馬脚な見せなそ村芝居
     村芝居の懐かしさ、思い出に残る風景頂きました
  101.富士仰ぐ芒の迷路風抜ける
      ススキの原、彼方に見え隠れする富士に同感
  115.湯上がりのほてりをつつむ藍ゆかた
      藍の浴衣の持つ、感触が出ている 
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13
山椒の香さん
2020.9.28 15:40
特選
31.雁渡し草に埋もるる馬頭尊
  ちょうど今頃吹く風を雁渡しというのでしょうか。馬頭観音の様子を
  うまく詠まれた。
入選
25.峡を行くトロッコ列車山粧ふ
26.角打ちに添へて小鉢の菊膾
41.敬老日園児と交わす糸電話
117.夕月に少し撓りて雁の棹
120.義経も通ったこの道曼珠沙華
0人がいいねと言っています
12
苦瓜さん
2020.9.28 11:57
特撰。25.秋深まるなかを宇奈月寄り黒部峡谷線の欅平の情景が良く出ています
秀句。34.35.41.48.123
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11
panapanaさん
2020.9.27 21:44
特選 41.敬老日園児と交わす糸電話
    今年は敬老会は各地ともに中止
    が多かったと思いますが、
    園児との交流は素晴らしいこと

入選 02. 21. 60. 80. 118.
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10
利明さん
2020.9.27 17:35
特選
36. 月明に酌む「百年の孤独」かな
   皓皓と輝く月を愛でながら、宮崎の銘醸焼酎「百年の孤独」
  を酌む作者、醸造元の黒木本店4代目の当主の文学好きを知っ
  てか、ノーベル賞作家のコロンビアのガルシア・マルケスの
  同名の作品も彷彿とさせて奥深い味わいのある句。
入選
09.諍ひも多々あり妻の秋彼岸
26.角打ちに添へて小鉢の菊膾
48.爽やかや紙飛行機の宙返り
121.羅漢仏それぞれ虫の声を抱く
122.わたつみの聲をはるかに葉月潮
0人がいいねと言っています
9
はぼたんさん
2020.9.27 11:52
特選
117.夕月に少し撓りて雁の棹
蕪村句にチャレンジの意気を買う
入選
08.活け花のすすきに和む集会所
60.宿坊の般若心径今朝の秋
80.日南の岬の風や馬肥ゆる
81.庭先に摘んでもてなす菊膾
93.初潮や浮桟橋を波洗ふ
0人がいいねと言っています
8
Tiger 6さん
2020.9.27 11:06
特選
89.バス停の犬の欠伸や秋日和
  穏やかな秋の表情が出ていて共感です。
入選
70.竜飛崎思ひ仰ぎし鳥渡る
79.何代も継がれし医家や木守り柿
108.窓開けて走る甲州ぶどう狩
109.曼珠沙華犬の双子の乳母車
121.羅漢仏それぞれ虫の声を抱く
0人がいいねと言っています
7
翔行さん
2020.9.27 9:47
特選
41 敬老日園児と交わす糸電話
   老若の世代間の繋がり・絆という社会的ニーズを上手に表現している。作者の観察眼に
   敬意を表する。
入選
17 秋の夜や十年恋ひをり触れもせで
21 老という荷が背にすがる花芒
79 何代も継がれし医家や木守り柿
122 わたつみの聲をはるかに葉月潮
123 渡り鳥近江の国の鳥瞰図
0人がいいねと言っています
6
ワシモさん
2020.9.26 21:59
特選
80.日南の岬の風や馬肥ゆる
都井岬へのアクセスは大変ですが訪ねれば国の天然記念物・岬馬の
遊ぶ独自の雰囲気があります。9月の季節外れの誕生としては18年
振りとなる子馬の誕生があったというニュースがありました。

入選
26.角打ちに添へて小鉢の菊膾
36.月明に酌む「百年の孤独」かな
60.宿坊の般若心径今朝の秋
100.氷河湖へセコイアの影月渡る
104.仏壇へ父の好物衣被
0人がいいねと言っています
5
冬彦さん
2020.9.26 15:55
特選
49.爽やかや目力強き転入生
「風の又三郎を思い出す鮮烈な一句です。こういう句材はとても珍しく、作者の才質を感じました」

19.運動会ハーフの子らの四肢躍る
34.起重機に赤城の月や村芝居
35.キューポラの街の夕空鳥渡る
79.何代も継がれし医家や木守り柿
89.バス停の犬の欠伸や秋日和
0人がいいねと言っています
4
麦秋さん
2020.9.26 11:02
麦秋選
特選
48.爽やかや紙飛行機の宙返り
爽やかな空気が嬉しい。

入選
18 28 42 89 109
0人がいいねと言っています
3
孤山さん
2020.9.26 10:47
特選
83 能果ててゆるり席立つ秋扇
  演目を終えてゆるりと立つ情景が目に浮かびます。
入選
06 飴色を日ごとこくして吊し柿
29 かなかなや落人村の早や翳り
35 キューポラの街の夕空鳥渡る
60 宿坊の般若心経今朝の秋
92 初潮の渚に拾ふ汐木かな
0人がいいねと言っています
2
削除されました。
1
昇峰さん
2020.9.26 10:00
管理人の昇峰です。清記ミスがあり、9月26日10時現在、それ以前の清記を若干訂正してありますので、選句に関しましてはご注意下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
0人がいいねと言っています
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