301.11月サークル句会①(10/26~11/10)
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トピック作成者:昇峰 さん2020.11.8
11月前半のサークル句会の選句結果です。一席は、はぼたんさんの「返り花」の6点句、二席は、昇峰の「時雨」の5点句、三席は、苦瓜さんの「七五三」の5点句でした。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。
一席 6点句(◎◎◎◎○○)
83.同窓会マドンナ来たり返り花 はぼたん
二席 5点句(◎◎◎◎○)
127.路地奥の径譲り合ふ時雨傘 昇 峰
三席 5点句 (◎◎○○○)
76.太鼓橋渡る三人七五三 苦 瓜
4点句(◎◎◎○)
102.冬薔薇研ぎ上がりたる土佐鋏 ワシモ
(◎◎○○)
111.無住寺へたどる石段冬桜 panapana
3点句(◎○○)
51.木枯しの木々を奏づる柞山 housyuu
59.小春日や妻の遺せし杖をつく 翔 行
2点句(◎◎)
123.留守番や神も家族も旅にでて はぼたん
(◎○)
01.愛猫と間合ひ一間日向ぼこ ワシモ
03.赤シャツがどこか友似の髭案山子 しょうく
19.帰り花そっと手をやる修道女 山椒の香
34.神留守の磐座風の掃き清む 昇 峰
38.競ひあう彩と香溢れる菊花展 panapana
39.狐火のつらなりゆくや遠夜汽車 冬 彦
74.千年の古都ひと刷毛に夕時雨 昇 峰
78.旅先の地酒親しむ小春かな housyuu
85.嫁ぐ子にアルバム添ゆる小春の日 山椒の香
(○○)
17.落人の里に生れて寒桜 苦 瓜
23.かさこそと落葉音たて栗鼠走る 苦 瓜
65.しぐるるや瞼の母の芝居小屋 ワシモ
73.銭湯の温みに黙す文化の日 さんせん
84.歳三の像に名残の冬紅葉 翔 行
101.備長にほつけ炙るや虎落笛 利 明
106.朴落葉風より重く散りにけり 昇 峰
1点句(◎)
15.幼児と手を繋ぎ行く落葉道 孤 山
18.思ひ切れぬこと一つあり寒椿 冬 彦
30.神の留守石の地蔵もマスクして しょうく
43.空気より水あたたかく大根洗ふ 昇 峰
44.雲割りて遥か去りゆく帰燕かな 麦 秋
45.車からどっと家族が七五三 はぼたん
50.凩に老いの矜持や背筋伸ぶ housyuu
70.城跡は石垣だけの寒さかな さんせん
86.内科歯科今日は眼科へ木の葉髪 山椒の香
103.故郷の土の香残る大根くる 翔 行
107.干し柿に続きマスクの干されけり housyuu
113.やがて往く西へとつづく枯野かな 冬 彦.
120.落日の八代海や晩白柚 ワシモ
121.立冬や研ぐ剃刀に水ふくめ 山椒の香
124.冷徹の貌そのままに枯蟷螂 利 明
128.ワクチンの注射受付冬に入る 山椒の香
(○)
02.赤坂にガラスの海や鰯雲 利 明
11.海沿ひの古き街並枇杷の花 孤 山
26.火葬場の煙は青し紅葉散る はぼたん
36.かりがねの伊吹を遠く去りにけり 麦 秋
37.寒牡丹前世は吾の妻なるか 翔 行
46.健啖の卒寿や林檎まる齧り 利 明
48.黄落や遂に帰らぬ子のありて 麦 秋
53.凩や瞬き遠き山家の灯 昇 峰
56.小春日に誘われ一歩達成感 Tiger 6
57.小春日や子等の日時計長き影 panapana
61.コロナ禍の静かな登校今朝の冬 はぼたん
62.さよならと手を振る少女落葉舞ふ 孤 山
64.三陸の海女の匂も冬構 panapana
66.辞表書き三歩出づれば冬銀河 冬 彦
72.瀬戸内は波しずかなり神の旅 山椒の香
80.弾痕の残る石垣枯すすき 翔 行
87.波音のさらり聞こゆる浦祭 麦 秋
95.母にもう使われぬ杖返り花 はぼたん
98.控え目に過ごす日頃や琵琶の花 苦 瓜
無点句
04.秋風や鉄門に「ピアノ売ります」
05.安曇野や望む連山冬構
06.姉の墓落暉に染まり秋惜しむ
07.飴袋はや手を入れて七五三
08.一族の鎮守の杜や神の留守
09.一葉忌思へば姉に似たやうな
10.ウミガメの孤独や冬の海青し
12.うらうらと冨士白帽子新松子
13.雲水や庭の落葉をひとり掃く
14.大西風や鳥取砂丘波打ちぬ
16.幼子の幸せ祈る七五三
20.返り花母のやさしき声もなし
21.案山子哀れいつの日倒れしや
22.描き終ふるまでのお預けマスカット
24.風の中姿きりつと寒牡丹
25.風花や屋台の匂い香ばしき
27.賀状書く小江戸の誇り地名に見え
28.賀状書く故郷地名の懐かしさ
29.彼の人を待てど来たらず秋深し
31.神の留守子等の遠足絵馬をかけ
32.神の留守灯明おとす奥の院
33.神の留守寝屋の持ち込む濁り酒
35.茅葺屋根ところ得たりと柿映える
40.着ぶくれの影を引き摺り夜の街
41.キャンパスに歓声もどり小春哉
42.餃子喰いジャズ聴く秋の宇都宮
47.黃落の列を乱して園児服
49.木枯が駒啼かす曲屋の夜
52.木枯しの奔る道あり古戦場
54.国防色といふ色ある頃や十二月
55.木の葉髪養毛剤の香り立つ
58.小春日や着信音はビバルディ
60.小春日やひと年をまた老いながら
63.参道に筋目をつけて落葉掃く
67.十二月の岸辺に目鼻ある南瓜
68.粛然と城下の街や冬に入る
69.昇仙峡まだら日差に冬紅葉
71.薄野の光りもつるる県ざかひ
75.掃除する癌病棟の木の葉髪
77.台風の来るらし万物響くなか
79.端渓に墨馴染みゆく夜半の秋
81.秩父路の和銅の遺跡紅葉散る
82.冬耕の古根燻る白けぶり
88.伸子張り風穏やかに冬うらら
89.野仏の裾をしとどに梅雨時雨
90.登窯焚口閉ざし落葉降る
91.白居易の詩(うた)を黙読破れ蓮
92.初霜に煌めく棚田遊ぶ鳥
93.初霜や眠気を覚ます庭の木々
94.初霜や歩幅をしかと田圃道
96.母の櫛歯に白銀の木の葉髪
97.万物の蕭条として冬に入る
99.日暮れ早くして山茶花なほ白し
100.枇杷の花読経の聞こゆ寺の隅
104.故郷の葡萄賜り分かちあふ
105.故郷へGoToイート牡丹鍋
108.干竿を全て降ろして待つ台風
109.マスクにも紅葉落ちつ鎌倉路
110.万葉の植物園や思草
112.紅葉散る鹿の貌出す山の郷
114.山影を刻む湖冬に入る
115.山路きて連れ小便の小春かな
116.山寺の鐘の音わたる小六月
117.夕霜やナイフの如き悔ひのあり
118.夕映えに力得たりと柿熟す
119.行く秋や崩れしままの石仏
122.立冬や髭そる膚のひき締まる
125.連山の彩を深めて秋の逝く
126.蝋梅や外つ国女性佇める
129.渡良瀬の葦焼き冬を呼ぶ炎
なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。
選者(敬称略)
麦 秋 冬 彦 孤 山 山椒の香 翔 行 ワシモ はぼたん 苦 瓜 Tiger6 利 明 panapana 昇 峰 しょうく housyuu さんせん
一席 6点句(◎◎◎◎○○)
83.同窓会マドンナ来たり返り花 はぼたん
二席 5点句(◎◎◎◎○)
127.路地奥の径譲り合ふ時雨傘 昇 峰
三席 5点句 (◎◎○○○)
76.太鼓橋渡る三人七五三 苦 瓜
4点句(◎◎◎○)
102.冬薔薇研ぎ上がりたる土佐鋏 ワシモ
(◎◎○○)
111.無住寺へたどる石段冬桜 panapana
3点句(◎○○)
51.木枯しの木々を奏づる柞山 housyuu
59.小春日や妻の遺せし杖をつく 翔 行
2点句(◎◎)
123.留守番や神も家族も旅にでて はぼたん
(◎○)
01.愛猫と間合ひ一間日向ぼこ ワシモ
03.赤シャツがどこか友似の髭案山子 しょうく
19.帰り花そっと手をやる修道女 山椒の香
34.神留守の磐座風の掃き清む 昇 峰
38.競ひあう彩と香溢れる菊花展 panapana
39.狐火のつらなりゆくや遠夜汽車 冬 彦
74.千年の古都ひと刷毛に夕時雨 昇 峰
78.旅先の地酒親しむ小春かな housyuu
85.嫁ぐ子にアルバム添ゆる小春の日 山椒の香
(○○)
17.落人の里に生れて寒桜 苦 瓜
23.かさこそと落葉音たて栗鼠走る 苦 瓜
65.しぐるるや瞼の母の芝居小屋 ワシモ
73.銭湯の温みに黙す文化の日 さんせん
84.歳三の像に名残の冬紅葉 翔 行
101.備長にほつけ炙るや虎落笛 利 明
106.朴落葉風より重く散りにけり 昇 峰
1点句(◎)
15.幼児と手を繋ぎ行く落葉道 孤 山
18.思ひ切れぬこと一つあり寒椿 冬 彦
30.神の留守石の地蔵もマスクして しょうく
43.空気より水あたたかく大根洗ふ 昇 峰
44.雲割りて遥か去りゆく帰燕かな 麦 秋
45.車からどっと家族が七五三 はぼたん
50.凩に老いの矜持や背筋伸ぶ housyuu
70.城跡は石垣だけの寒さかな さんせん
86.内科歯科今日は眼科へ木の葉髪 山椒の香
103.故郷の土の香残る大根くる 翔 行
107.干し柿に続きマスクの干されけり housyuu
113.やがて往く西へとつづく枯野かな 冬 彦.
120.落日の八代海や晩白柚 ワシモ
121.立冬や研ぐ剃刀に水ふくめ 山椒の香
124.冷徹の貌そのままに枯蟷螂 利 明
128.ワクチンの注射受付冬に入る 山椒の香
(○)
02.赤坂にガラスの海や鰯雲 利 明
11.海沿ひの古き街並枇杷の花 孤 山
26.火葬場の煙は青し紅葉散る はぼたん
36.かりがねの伊吹を遠く去りにけり 麦 秋
37.寒牡丹前世は吾の妻なるか 翔 行
46.健啖の卒寿や林檎まる齧り 利 明
48.黄落や遂に帰らぬ子のありて 麦 秋
53.凩や瞬き遠き山家の灯 昇 峰
56.小春日に誘われ一歩達成感 Tiger 6
57.小春日や子等の日時計長き影 panapana
61.コロナ禍の静かな登校今朝の冬 はぼたん
62.さよならと手を振る少女落葉舞ふ 孤 山
64.三陸の海女の匂も冬構 panapana
66.辞表書き三歩出づれば冬銀河 冬 彦
72.瀬戸内は波しずかなり神の旅 山椒の香
80.弾痕の残る石垣枯すすき 翔 行
87.波音のさらり聞こゆる浦祭 麦 秋
95.母にもう使われぬ杖返り花 はぼたん
98.控え目に過ごす日頃や琵琶の花 苦 瓜
無点句
04.秋風や鉄門に「ピアノ売ります」
05.安曇野や望む連山冬構
06.姉の墓落暉に染まり秋惜しむ
07.飴袋はや手を入れて七五三
08.一族の鎮守の杜や神の留守
09.一葉忌思へば姉に似たやうな
10.ウミガメの孤独や冬の海青し
12.うらうらと冨士白帽子新松子
13.雲水や庭の落葉をひとり掃く
14.大西風や鳥取砂丘波打ちぬ
16.幼子の幸せ祈る七五三
20.返り花母のやさしき声もなし
21.案山子哀れいつの日倒れしや
22.描き終ふるまでのお預けマスカット
24.風の中姿きりつと寒牡丹
25.風花や屋台の匂い香ばしき
27.賀状書く小江戸の誇り地名に見え
28.賀状書く故郷地名の懐かしさ
29.彼の人を待てど来たらず秋深し
31.神の留守子等の遠足絵馬をかけ
32.神の留守灯明おとす奥の院
33.神の留守寝屋の持ち込む濁り酒
35.茅葺屋根ところ得たりと柿映える
40.着ぶくれの影を引き摺り夜の街
41.キャンパスに歓声もどり小春哉
42.餃子喰いジャズ聴く秋の宇都宮
47.黃落の列を乱して園児服
49.木枯が駒啼かす曲屋の夜
52.木枯しの奔る道あり古戦場
54.国防色といふ色ある頃や十二月
55.木の葉髪養毛剤の香り立つ
58.小春日や着信音はビバルディ
60.小春日やひと年をまた老いながら
63.参道に筋目をつけて落葉掃く
67.十二月の岸辺に目鼻ある南瓜
68.粛然と城下の街や冬に入る
69.昇仙峡まだら日差に冬紅葉
71.薄野の光りもつるる県ざかひ
75.掃除する癌病棟の木の葉髪
77.台風の来るらし万物響くなか
79.端渓に墨馴染みゆく夜半の秋
81.秩父路の和銅の遺跡紅葉散る
82.冬耕の古根燻る白けぶり
88.伸子張り風穏やかに冬うらら
89.野仏の裾をしとどに梅雨時雨
90.登窯焚口閉ざし落葉降る
91.白居易の詩(うた)を黙読破れ蓮
92.初霜に煌めく棚田遊ぶ鳥
93.初霜や眠気を覚ます庭の木々
94.初霜や歩幅をしかと田圃道
96.母の櫛歯に白銀の木の葉髪
97.万物の蕭条として冬に入る
99.日暮れ早くして山茶花なほ白し
100.枇杷の花読経の聞こゆ寺の隅
104.故郷の葡萄賜り分かちあふ
105.故郷へGoToイート牡丹鍋
108.干竿を全て降ろして待つ台風
109.マスクにも紅葉落ちつ鎌倉路
110.万葉の植物園や思草
112.紅葉散る鹿の貌出す山の郷
114.山影を刻む湖冬に入る
115.山路きて連れ小便の小春かな
116.山寺の鐘の音わたる小六月
117.夕霜やナイフの如き悔ひのあり
118.夕映えに力得たりと柿熟す
119.行く秋や崩れしままの石仏
122.立冬や髭そる膚のひき締まる
125.連山の彩を深めて秋の逝く
126.蝋梅や外つ国女性佇める
129.渡良瀬の葦焼き冬を呼ぶ炎
なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。
選者(敬称略)
麦 秋 冬 彦 孤 山 山椒の香 翔 行 ワシモ はぼたん 苦 瓜 Tiger6 利 明 panapana 昇 峰 しょうく housyuu さんせん
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16
さんせん選
01.愛猫と間合ひ一間日向ぼこ
滑稽味あふれた俳諧の醍醐味
18.思ひ切れぬこと一つあり寒椿。
誰にもある心情、寒椿の斡旋が良い。
38.競ひあう彩と香溢れる菊花展
菊花展会場の様子が良く描かれている一句。
44.雲割りて遙か去りゆく帰燕かな
燕が雲間に帰って行く様子が目に浮かぶ一句。
78.旅先の地酒親しむ小春かな
旅の楽しみの一つを一句にまとめた。
85.嫁ぐ子にアルバム添ゆる小春の日
嫁ぐ子への親の心情、アルバム添えるが良く利いた佳句。
107.干し柿に続きマスクの干されけり
コロナ禍の世情を映し出した一句。
124.冷徹の貌そのままに枯蟷螂
死んで枯れ果てようがカマキリはカマキリの威厳を失っていない。
01.愛猫と間合ひ一間日向ぼこ
滑稽味あふれた俳諧の醍醐味
18.思ひ切れぬこと一つあり寒椿。
誰にもある心情、寒椿の斡旋が良い。
38.競ひあう彩と香溢れる菊花展
菊花展会場の様子が良く描かれている一句。
44.雲割りて遙か去りゆく帰燕かな
燕が雲間に帰って行く様子が目に浮かぶ一句。
78.旅先の地酒親しむ小春かな
旅の楽しみの一つを一句にまとめた。
85.嫁ぐ子にアルバム添ゆる小春の日
嫁ぐ子への親の心情、アルバム添えるが良く利いた佳句。
107.干し柿に続きマスクの干されけり
コロナ禍の世情を映し出した一句。
124.冷徹の貌そのままに枯蟷螂
死んで枯れ果てようがカマキリはカマキリの威厳を失っていない。
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15
39・狐火のつらなりゆくや遠夜汽車
絵本にでてくるような景色。
70・城址は石垣だけの寒さかな
取り壊され天守閣も城壁も無い、石垣だけに寒さが伝わる。
83・同窓会マドンナ來り返り花
返り花が面白い。男女共学のない時代を過ごした者にとっては羨ましい。
86・内科歯科今日は眼科へ木の葉髪
髪の手入れもそこそこに、医者通い、人生の哀感を感じる。
102・冬薔薇研ぎ上がりたる土佐鋏
鋏も研いで花の後の剪定を待つ。
111・無住寺へたどる石段冬桜
観光案内にも載らないような寺を想像する。静かな風景。
123・留守番や神も家族も旅にでて
出不精なのか、一人残された哀感?留守番を楽しんでいる感じもする。
127・路地奥の径讓り合ふ時雨傘
限られた住人の路地、ちょっと声を掛け合いながら讓りあう。
絵本にでてくるような景色。
70・城址は石垣だけの寒さかな
取り壊され天守閣も城壁も無い、石垣だけに寒さが伝わる。
83・同窓会マドンナ來り返り花
返り花が面白い。男女共学のない時代を過ごした者にとっては羨ましい。
86・内科歯科今日は眼科へ木の葉髪
髪の手入れもそこそこに、医者通い、人生の哀感を感じる。
102・冬薔薇研ぎ上がりたる土佐鋏
鋏も研いで花の後の剪定を待つ。
111・無住寺へたどる石段冬桜
観光案内にも載らないような寺を想像する。静かな風景。
123・留守番や神も家族も旅にでて
出不精なのか、一人残された哀感?留守番を楽しんでいる感じもする。
127・路地奥の径讓り合ふ時雨傘
限られた住人の路地、ちょっと声を掛け合いながら讓りあう。
14
しょうく選
15. 幼児と手を繋ぎ行く落葉道
孫と先日同じようなことがあったので頂きました。
19. 帰り花そっと手をやる修道女
シスターが何か物思いにふけった姿がの記憶と一致しました。
34. 神留守の磐座風の掃き清む
神の留守に、吹き付ける風も、こんなことがありそうな。
43. 空気より水あたたかく大根洗ふ
大根を干すために洗っているとき、こんな風景が見られます、同感。
50. 凩に老いの矜持や背筋伸ぶ
老いの身に、木枯らしに負けぬものを感じた。
74. 千年の古都ひと刷毛に夕時雨
突然に古都の空から時雨、こんなことがあったという記憶
83. 同窓会マドンナ来たり返り花
マドンナといわれた、アアあの頃がよみがえった、そんな経験。
103. 故郷の土の香残る大根くる
故郷から送られてきた、土の付いた大根かすかなふるさとの香り
15. 幼児と手を繋ぎ行く落葉道
孫と先日同じようなことがあったので頂きました。
19. 帰り花そっと手をやる修道女
シスターが何か物思いにふけった姿がの記憶と一致しました。
34. 神留守の磐座風の掃き清む
神の留守に、吹き付ける風も、こんなことがありそうな。
43. 空気より水あたたかく大根洗ふ
大根を干すために洗っているとき、こんな風景が見られます、同感。
50. 凩に老いの矜持や背筋伸ぶ
老いの身に、木枯らしに負けぬものを感じた。
74. 千年の古都ひと刷毛に夕時雨
突然に古都の空から時雨、こんなことがあったという記憶
83. 同窓会マドンナ来たり返り花
マドンナといわれた、アアあの頃がよみがえった、そんな経験。
103. 故郷の土の香残る大根くる
故郷から送られてきた、土の付いた大根かすかなふるさとの香り
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13
30.神の留守石の地蔵もマスクして
見かけました。今だから通じる俳諧味。
51.木枯しの木々を奏づる柞山
柞山はざっくり言えば雑木山。山も冬に入る直前。
76.太鼓橋渡る三人七五三
類句はありそうだが、親しめる句。
102.冬薔薇研ぎ上がりたる土佐鋏
冬薔薇が手入れの必要なほど咲き満ちている。
111.無住寺へたどる石段冬桜
静かな景。無住寺、無人駅、廃屋等々はそろそろ陳腐な用語。
120.落日の八代海や晩白柚
落日とザボンの大きな丸さ、固有名詞が動かない。
123.留守番や神も家族も旅にでて
狛犬のように取り残された作者が可笑しい。
128.ワクチンの注射受付冬に入る
去年も今年も流感は流行りそうもないが…。
見かけました。今だから通じる俳諧味。
51.木枯しの木々を奏づる柞山
柞山はざっくり言えば雑木山。山も冬に入る直前。
76.太鼓橋渡る三人七五三
類句はありそうだが、親しめる句。
102.冬薔薇研ぎ上がりたる土佐鋏
冬薔薇が手入れの必要なほど咲き満ちている。
111.無住寺へたどる石段冬桜
静かな景。無住寺、無人駅、廃屋等々はそろそろ陳腐な用語。
120.落日の八代海や晩白柚
落日とザボンの大きな丸さ、固有名詞が動かない。
123.留守番や神も家族も旅にでて
狛犬のように取り残された作者が可笑しい。
128.ワクチンの注射受付冬に入る
去年も今年も流感は流行りそうもないが…。
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11
特選
59. 小春日や妻の遺せし杖をつく
妻を送って一人となられた小春の一日、妻の遺品の杖を
突いてよく二人で歩いた道を歩く、常世の妻が微笑んでい
るようだ。
入選
36. かりがねの伊吹を遠く去りにけり
51. 木枯しの木々を奏づる柞山
80. 弾痕の残る石垣枯すすき
102. 冬薔薇研ぎ上がりたる土佐鋏
127. 路地奥の径譲り合ふ時雨傘
59. 小春日や妻の遺せし杖をつく
妻を送って一人となられた小春の一日、妻の遺品の杖を
突いてよく二人で歩いた道を歩く、常世の妻が微笑んでい
るようだ。
入選
36. かりがねの伊吹を遠く去りにけり
51. 木枯しの木々を奏づる柞山
80. 弾痕の残る石垣枯すすき
102. 冬薔薇研ぎ上がりたる土佐鋏
127. 路地奥の径譲り合ふ時雨傘
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10
特選
45. 車からどっと家族が七五三
今年はコロナウイルス感染の関係で、
10月頃から七五三での神社詣での分散化?が見られ、
こんな光景が見られます。
入選
57. 小春日や子等の日時計長き影
59. 小春日や妻の遺せし杖をつく
85. 嫁ぐ子にアルバム添ゆる小春の日
98. 控え目に過ごす日頃や琵琶の花
111. 無住寺へたどる石段冬桜
45. 車からどっと家族が七五三
今年はコロナウイルス感染の関係で、
10月頃から七五三での神社詣での分散化?が見られ、
こんな光景が見られます。
入選
57. 小春日や子等の日時計長き影
59. 小春日や妻の遺せし杖をつく
85. 嫁ぐ子にアルバム添ゆる小春の日
98. 控え目に過ごす日頃や琵琶の花
111. 無住寺へたどる石段冬桜
0人がいいねと言っています
9
8
特撰。83同窓会マドンナ来たり返り花 昔どの世代にも、憧れのマドンナごいたものである。今日何 年かに会う同窓会には、そのマドンナも出席され心弾むものである。折しも返り花が祝うようである
秀句。34.39.46.51.61
秀句。34.39.46.51.61
0人がいいねと言っています
7
はぼたん選
特選:
127 路地奥の径譲り合ふ時雨傘
京都生まれですので、北山しぐれと京都の街区が浮かんできます。
日本的情緒あふれる句。
入選:
23. かさこそと落葉音たて栗鼠走る
活写。
65. しぐるるや瞼の母の芝居小屋
しぐれの中の鄙の芝居小屋、設定がよい。
73. 銭湯の温みに黙す文化の日
賞に縁のない庶民の湯の至福
76 太鼓橋渡る三人七五三
三人にいろいろな想像がはたらく。
106. 朴落葉風より重く散りにけり
朴落葉の映像が浮かぶ
特選:
127 路地奥の径譲り合ふ時雨傘
京都生まれですので、北山しぐれと京都の街区が浮かんできます。
日本的情緒あふれる句。
入選:
23. かさこそと落葉音たて栗鼠走る
活写。
65. しぐるるや瞼の母の芝居小屋
しぐれの中の鄙の芝居小屋、設定がよい。
73. 銭湯の温みに黙す文化の日
賞に縁のない庶民の湯の至福
76 太鼓橋渡る三人七五三
三人にいろいろな想像がはたらく。
106. 朴落葉風より重く散りにけり
朴落葉の映像が浮かぶ
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6
特選
83. 同窓会マドンナ来たり返り花
どの時代も、どこにもマドンナっていたのですね。
少年の頃、青年の頃の記憶が蘇ってきます。
入選
17. 落人の里に生れて寒桜
64. 三陸の海女の匂も冬構
73. 銭湯の温みに黙す文化の日
74. 千年の古都ひと刷毛に夕時雨
84. 歳三の像に名残の冬紅葉
83. 同窓会マドンナ来たり返り花
どの時代も、どこにもマドンナっていたのですね。
少年の頃、青年の頃の記憶が蘇ってきます。
入選
17. 落人の里に生れて寒桜
64. 三陸の海女の匂も冬構
73. 銭湯の温みに黙す文化の日
74. 千年の古都ひと刷毛に夕時雨
84. 歳三の像に名残の冬紅葉
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5
特選
127 路地奥の径譲り合ふ時雨傘
江戸しぐれ、日本的な思いやりの心情に溢れ、かつ
情景が素直に浮かび出る佳句。
入選
3 赤シャツがどこか友似の髭案山子
62 さよならと手を振る少女落葉舞ふ
76 太鼓橋渡る三人七五三
83 同窓会マドンナ来たり返り花
101 備長にほっけ炙るや虎落笛
127 路地奥の径譲り合ふ時雨傘
江戸しぐれ、日本的な思いやりの心情に溢れ、かつ
情景が素直に浮かび出る佳句。
入選
3 赤シャツがどこか友似の髭案山子
62 さよならと手を振る少女落葉舞ふ
76 太鼓橋渡る三人七五三
83 同窓会マドンナ来たり返り花
101 備長にほっけ炙るや虎落笛
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4
特選
113. やがて往く西へとつづく枯野かな
西方浄土への枯野道。天国へつづく道です。
入選
23. かさこそと落葉音たて栗鼠走る
38. 競ひあう彩と香溢れる菊花展
53. 凩や瞬き遠き山家の灯
106. 朴落葉風より重く散りにけり
111. 無住寺へたどる石段冬桜
113. やがて往く西へとつづく枯野かな
西方浄土への枯野道。天国へつづく道です。
入選
23. かさこそと落葉音たて栗鼠走る
38. 競ひあう彩と香溢れる菊花展
53. 凩や瞬き遠き山家の灯
106. 朴落葉風より重く散りにけり
111. 無住寺へたどる石段冬桜
3
特選
127 路地奥の径譲り合ふ時雨傘
狭い路地の奥での時雨に道を譲り合う情景が微笑ましい
入選
1 愛猫と間合ひ一間日向ぼこ
76 太鼓橋渡る三人七五三
78 旅先の地酒親しむ小春かな
83 同窓会マドンナ来たり返り花
101 備長にほつけ炙るや虎落笛
127 路地奥の径譲り合ふ時雨傘
狭い路地の奥での時雨に道を譲り合う情景が微笑ましい
入選
1 愛猫と間合ひ一間日向ぼこ
76 太鼓橋渡る三人七五三
78 旅先の地酒親しむ小春かな
83 同窓会マドンナ来たり返り花
101 備長にほつけ炙るや虎落笛
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2
冬彦選
特選
102. 冬薔薇研ぎ上がりたる土佐鋏
「土佐は伝統を誇る鍛冶の国。特に鋏、鉈など刃物の名工が多い。研ぎたての庭鋏の鋭い切り音、紅薔薇の枝から滲む樹液の香。乾いた冬日、色と音と香の奏でる一瞬の祝祭である」
11. 海沿ひの古き街並枇杷の花
17. 落人の里に生れて寒桜
37. 寒牡丹前世は吾の妻なるか
65. しぐるるや瞼の母の芝居小屋
84. 歳三の像に名残の冬紅葉
特選
102. 冬薔薇研ぎ上がりたる土佐鋏
「土佐は伝統を誇る鍛冶の国。特に鋏、鉈など刃物の名工が多い。研ぎたての庭鋏の鋭い切り音、紅薔薇の枝から滲む樹液の香。乾いた冬日、色と音と香の奏でる一瞬の祝祭である」
11. 海沿ひの古き街並枇杷の花
17. 落人の里に生れて寒桜
37. 寒牡丹前世は吾の妻なるか
65. しぐるるや瞼の母の芝居小屋
84. 歳三の像に名残の冬紅葉
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