460．今週の俳句(12/22～12/26)
1. 山眠る夕陽の中の展望台
2. 山眠るダム湖に遊ぶ羽根の音
3. 寄辺無き者を抱きて山眠る
4. 懐に如来を抱き山眠る
5. 真つ青な空を真上に山眠る
6. ふるさとの山もそろそろ眠るころ
7. 地下鉄の出入り階段虎落笛
8. 展望台辿る階虎落笛
9. 空つぽの心に沁みる虎落笛
10. 悲しみは風にもありぬ虎落笛
11. 船宿の梁の太さや虎落笛
12. 山の背に連なる鉄塔虎落笛
13. コロナ禍や密に割り込む隙間風
14. 先祖よりつなぐ館や隙間風
15. 話やめ静寂支配隙風
16. 生家はも隙間風さへ懐かしき
17. ランプの宿雪の匂ひの隙間風
18. 止り木の足許抜くる隙間風
19. カーテンの揺らぎをみるや隙間風
20. 受付嬢揃ひてけふは春着着て
21. 神殿の鈴緒を揺らす春小袖
22. 春着着てカメラの前の照れ笑ひ
23. 春着着て居眠り勝ちな媼かな
24. 瀬戸内の島それぞれの初明り
25. せせらぎの音を集めて初明り
26. 屋根裏の梯子階段初明り
27. 建て付けの悪き雨戸や初明り