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サークル句会

306.01月サークル句会②(01/11~01/25)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2021.1.23
1月後半のサークル句会の選句結果です。一席は、「煮凝」の6点句、二席は、「冬の河」の5点句、三席は、「霜」の4点句で、いずれも昇峰句でした。お選びいただいた皆様には厚くお礼申し上げます。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。

一席 6点句(○○○○○○)
  71.煮凝や醤油味濃き漁師宿          昇 峰
二席 5点句(◎◎◎○○○)
  109.友禅の百花流るる冬の川          昇 峰
三席 4点句(◎○○○)     
  120.藁家より烟ひとすぢ霜の朝         昇 峰
3点句(◎◎〇) 
  09.回廊の拭き極めたる寒の寺         山椒の香
  26.首かしげ何か言ひたき寒鴉         山椒の香
  40.笹鳴きや参る人なき忠魂碑         housyuu
  91.ふるさとの変らぬ家並山眠る        昇 峰
(◎○○)
  19.寒晴れに笑顔こぼれて寿老人        しょうく
  49.知床の空を統ぶるや尾白鷲         利 明
  59.チェーン佩き鯖街道を初荷かな       利 明
  66.恙なき身過ぎ世過ぎや福寿草        孤 山
  73.主と云ふ鯉を移して池普請         苦 瓜
2点句(◎◎)
  118.霊峰の伏流水や初手水           利 明
   (◎○)
  31.虚空突く北山杉の淑気かな         利 明
  34.籠りゐる事にも慣れておでん酒       さんせん
  47.島豆腐手刀で切り牡丹鍋          冬 彦
  50.城跡をしるす土塁や花八つ手        さんせん
  65.つくばひに指で確かむ初氷         さんせん
  95.本山の古き回廊軒つらら          さんせん
  116.呼ばずとも猫のすりよる冬日向       はぼたん
   (○○)
  03.池之端杭の数だけ都鳥           housyuu
  29.恋札にわつと手の出るかるた会       利 明
  51.神明社雅楽の音色淑気満つ         翔 行
  72.庭下駄に裳裾の軽き四温かな        さんせん
1点句(◎)
  04.池普請小さき空を残しけり         昇 峰
  11.風花のふたひらみひら露天風呂       孤 山
  13.風花や防空頭巾の懐かしき         苦 瓜
  16.上の座に妻をいざなう小正月        ワシモ
  30.氷りたる男滝女滝の響き合ふ        はぼたん
  44.桟橋に眩しさ載せて冬尽くる         panapana
  58.探梅や住宅街の行き止まり         はぼたん
  67.撤饌の餅を炙るや大とんど         利 明
  74.熱の子の枕辺におく寒の水         山椒の香
  79.母縫ひし刺子の鳶や出初式         ワシモ
  93.保育所に一人待つ児や冬の月        ワシモ
  96.松過ぎと光陰の矢を口にせり        はぼたん
  99.窓越しに聞く海鳴りや室の花        孤 山
  100.満天の星と語らふ氷柱かな         孤 山
  101.群れごとに合図のありて鶴帰る       はぼたん
  102.眼に灯る護摩の炎や初不動         昇 峰
  115.与謝の海股覗きして春隣          苦 瓜
   (○)
  02.熱燗の席も疎らな小料理屋         さんせん
  24.紀ノ国の土葬の村に春の雪         冬 彦
  32.狛犬もマスク姿や団子花          しょうく
  33.護摩囲み疫病退治節分会          panapana
  42.三寒の四温となりて顔和む         孤 山
  60.秩父路の祈る月光大氷柱           panapana
  62.地吹雪や体寄せ合ふ寒立馬         翔 行
  63.地吹雪やまだらに聞こゆ三味の音      翔 行
  75.蚤市や冬の蛾住める古ラムプ        冬 彦
  80.バランスとり漕ぐ一輪車日脚伸ぶ      山椒の香
  82.春嵐ドミノ倒しの駐輪場          冬 彦
  89.冬うらら猫もうっすら節目がち       Tiger 6
  108.夕暮れや案山子の首に古マフラ       冬 彦ー
  114.ゆつくりと湾盛り上ぐる鰤起し       昇 峰
無点句
  01.明けの春郷土力士の初優勝
  05.一滴の目ぐすりさして春まてり
  06.ウイルスを焼き尽されよどんど焼き
  07.駅伝も応援旗なき初景色
  08.絵手紙の色鮮やかや寒見舞
  10.風の子も滑り台から泣叫び
  12.風花や湖上に光る遊覧船  
  14.花壇へと鉢より移す福寿草
  15.門松や日々のままなる磨崖仏
  17.枯れ蔓の音なく揺れて夕日射す
  18.元日や晴れてもコロナ闇深し
  20.寒風に揺るる柳や京の臍
  21.寒鯉や人気を感じ尾ひれ振り
  22.寒釣りの姿坐禅にさも似たり
  23.喜寿祝ぐや産土神へ初太鼓
  25.切株に残る大鋸くづ春隣
  27.くれよんで描きたるやうに福寿草
  28.検温と不織布マスク絵画展
  35.コロナ禍と取り組む力士初相撲
  36.コロナ禍の疫病封じ寒見舞
  37.冴返る青罅兆す陶の声
  38.左義長の少し離れて暖を取り
  39.左義長の炎の向こう友が居て
  41.寒くても夜学生とて誇り持ち
  43.三叉路に何思いしか寒あやめ 
  45.獅子舞の駅頭にして賑やかに
  46.師の齢超えて生きゐる占魚の忌
  48.十七歳の花嫁の肩なごり雪
  52.水仙をゆくり見つめてに動かざる
  53.ずわい蟹食べることにも上手下手
  54.選抜の推薦枠に春一番
  55.早春の旅や津軽の五能線
  56.底冷えの渡り廊下を跳び走り
  57.ダリの馬の脚の細きや春寒し
  61.地吹雪や悪魔の張りし津軽陣
  64.長兄へ入浴剤の寒見舞
  68.どんど焼き亦新しき福求め
  69.存えて昔話に厭む日向ぼこ
  70.波しぶく岬の灯台星冴ゆる
  76.初暦すぐにメモする齢かな
  77.初電話終始コロナの話して
  78.ハバナ匂ふ亡父の書斎春めけり
  81.春浅し浜辺に寄する波の音
  83.春きざす杖のかつかつ石畳
  84.春近し吾子を隣にボ-ト漕ぐ
  85.春近し観光船の試運転
  86.火の恋し別れ話の受話器かな
  87.日捲りを一枚繰るや冬終る
  88.百日の膳に添へたる餅の花
  90.冬薔薇のはらりと落ちる気配かな
  92.風呂ふきの大根提げくる酒の友
  94.星冴えて灯影はなやぐエッフエル塔
  97.真つ直ぐに昇る噴煙春近し
  98.窓の外幸多かれと福寿草
  103.モナリザのはにかむ笑みや花馬酔木
  104.野菜畑なびく遠州空つ風
  105.優しくも獅子舞口から招きの手
  106.やはらかき光とどむる夕氷柱
  107.彌生から遺跡を眺む偲ぶ雪
  110.雪荒るも左義長炎に負けざるぞ
  111.雪しまき山かき消され籠城す
  112.雪の上馬吐く息や追い運動
  113.雪乱れ左義長どんどの立ち上ち
  117.令和の世コロナに勝つぞ松納め
  119.老夫婦杖ぽくぽくと初天神

なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
孤 山 麦 秋 冬 彦 利 明 panapana 翔 行 Tiger6 ワシモ はぼたん 苦 瓜 
山椒の香 しょうく 昇 峰 housyuu さんせん
書き込み
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1
11ページ
16
さんせんさん
2021.1.30 17:13
さんせん選

 11.風花のふたひらみひら露天風呂
   幻想的な露天風呂の光景
 31.虚空突く北山杉の淑気かな
   空へ向かって真っ直ぐに伸びる北山杉に神を見た。
 40.笹鳴きや参る人無き忠魂碑
   ひっそりと建つ忠魂碑、うぐいすの声が哀れみを誘う。
 67.撤饌の餅を炙るや大とんど
   神の餅をどんどの残り火でただあぶっていると言う句ではあるがどんどと言わずとんどとして読者の興味を引こうとした作者の罠にはまり込んだ。
 74.熱の子の枕辺におく寒の水
   懐かしい昔がしのばれる。
 100.満天の星と語らふ氷柱かな
   軒つららがまるで夜空の星と会話をしてるようにキラキラ輝いている。
 109.友禅の百花流るる冬の川
   友禅が冬の川を華やかなものにしている。
 116.呼ばずとも猫のすりよる冬日向
   日だまりの暖かさは人でも猫でも居心地の良いものである。
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15
housyuuさん
2021.1.30 12:00
09・回廊の拭き極めたる寒の寺
  禅宗の寺、修行僧の仕業かと思う。
16・上の座に妻をいざなう小正月
  正月15日女正月ともいう日、今日は妻を上の座に誘う微笑ましい風景。
34・籠りゐる事にも慣れておでん酒
  コロナ禍で自粛つづきの憂さ晴らしか。
49・知床の空を統ぶるや尾白鷲
  天然記念物の大鷲が知床の空をわがもののように悠然と飛翔する姿。
73.主と云う鯉を移して池普請
  水を抜いて池の主とも思える大鯉を移してから池の普請が始まる。よく見る風景。
91・ふるさとの変らぬ家並山眠る
  故里の何も変わらない静かさを感じる。
109・友禅の百花流るる冬の川
  冬の川に友禅の花模様が流されているのが際立つ。
118・霊峰の伏流水や初手水
  柿田川辺りか、豊かな富士の伏流水で初手水を使う爽やかさ。
  
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14
昇峰さん
2021.1.30 9:57
40.笹鳴きや参る人なき忠魂碑
忠魂碑が鳴いているようにも感じたのか。笹鳴きに慰められる。
44.桟橋に眩しさ載せて冬尽くる
まだ冷たい風や海の色。冬の日差しの眩しさが春の到来を告げている。
50.城跡をしるす土塁や花八つ手
地味な花八つ手が城跡の遺構に相応しい。浄真寺の土塁は奥沢城址。
58.探梅や住宅街の行き止まり
探梅の一行の戸惑い、落語の落ちのような俳諧味。
65.つくばひに指で確かむ初氷
冷たさへの逡巡と好奇心をうまく表現。
93.保育所に一人待つ児や冬の月
トラブルで迎えに行くのが遅れたのか。冬の月が付き過ぎかも。
95.本山の古き回廊軒つらら
比叡山や高野山を思わせる厳しい修行道場。
99.窓越しに聞く海鳴りや室の花
室咲と窓の外の激しい天候との取り合わせは常套的だが、それでも上手い。
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13
しょうくさん
2021.1.30 8:54
しょうく選
  04.池普請小さき空を残しけり
    池普請すっかり少なくなった水其処にうつる空も小さい、あたらしい派遣。
  13.風花や防空頭巾の懐かしき
    風花が舞う、ふと、防空頭巾をかぶったりしたころを思い出す。
  26.首かしげ何か言ひたき寒鴉
    烏が時々こういった動作をする、しっかりした観察眼
  30.氷りたる男滝女滝の響き合ふ
    スッカリ凍り付いてしまった、滝、二つの瀧が凍り付いた姿で響き合うと感じた感性
  47.島豆腐手刀で切り牡丹鍋
    沖縄での体験でしょうか、しっかり堅い島豆腐、手刀するという表現に同感。
  66.恙なき身過ぎ世過ぎや福寿草
    寒さが残る中で、しっかり陽の恵を受けた福寿草の開花の表現力に同感
  96.松過ぎと光陰の矢を口にせり
    まったくこの頃の日の経つのは早い、同感しました。
  120.藁家より烟ひとすぢ霜の朝
    炉を焚いてるのでしょうか、霜の朝、こんな懐かしい風景を思い起こさせます。
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12
山椒の香さん
2021.1.29 13:57
特選
115.与謝の海股覗きして春隣
待ち遠しかった春ももうすぐです。思わず股覗きする作者。旅のひとこまでしょうか。

入選
03.池之端杭の数だけ都鳥
29.恋札にわつと手の出るかるた会
31.虚空突く北山杉の淑気かな
34.籠りゐる事にも慣れておでん酒
71.煮凝や醤油味濃き漁師宿
120.藁家より烟ひとすぢ霜の朝
0人がいいねと言っています
11
苦瓜さん
2021.1.29 9:47
特撰。79母縫ひし刺子の鳶や出初式  母を思う気持ちが良く表れている
秀句。51.59.80.114.89
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10
はぼたんさん
2021.1.29 9:40
特選
91.ふるさとの変らぬ家並山眠る
ふるさとの変らぬ家並にほっとする、癒される作者、山眠るが効いている。

入選
19.寒晴れに笑顔こぼれて寿老人
29.恋札にわつと手の出るかるた会
62.地吹雪や体寄せ合ふ寒立馬
65.つくばひに指で確かむ初氷
73.主と云ふ鯉を移して池普請
0人がいいねと言っています
9
ワシモさん
2021.1.28 21:41
特選
59.チェーン佩き鯖街道を初荷かな
  川も木も凍てつく冬の峠越えの鯖担ぎは命がけだったそうです。
  そんな鯖街道のかつての歴史を髣髴とさせるようです。
入選
47.島豆腐手刀で切り牡丹鍋
71.煮凝や醤油味濃き漁師宿
72.庭下駄に裳裾の軽き四温かな
75.蚤市や冬の蛾住める古ラムプ
109.友禅の百花流るる冬の川
0人がいいねと言っています
8
Tiger 6さん
2021.1.28 10:42
特選
19.寒晴れに笑顔こぼれて寿老人
こんな老人いいですね。理想です。
入選
33.護摩囲み疫病退治節分会
51.神明社雅楽の音色淑気満つ
60.秩父路の祈る月光大氷柱
108.夕暮れや案山子の首に古マフラー
109.友禅の百花流るる冬の川
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7
削除されました。
6
翔行さん
2021.1.27 22:08
特選
109 京都、金沢で何回か見たことがあるが日本の伝統文化のひとつを
    上手に表現している。 中七が良く効いている。 お見事。
入選
24 紀ノ国の土葬の村に春の雪
26 首かしげ何か言ひたき寒鴉
49 知床の空を統ぶるや尾白鷲
71 煮凝や醤油味濃き漁師宿
120 藁家より烟ひとすぢ霜の朝
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5
panapanaさん
2021.1.27 20:36
特選 102.眼に灯る護摩の炎や初不動
     疫病退治の護摩供養だとおもいます、
     収束を祈る気持ちに共感します。

入選 09. 19. 32. 63. 95.
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4
利明さん
2021.1.27 17:14
特選
101.群れごとに合図のありて鶴帰る
   引鶴はある程度の数がまとまって、北を目指して飛び立つが、
  そのタイミングは、仲間内にそれなりの合図があるのだろう。
  牽引するリーダーの鶴のどんな仕草か分からぬが、その合図を
  機に飛び立った鶴はもう後ろを振り返ることはない。その瞬間
  を詠まれた句に魅かれました。
入選
66.恙なき身過ぎ世過ぎや福寿草
71.煮凝や醤油味濃き漁師宿
73.主と云ふ鯉を移して池普請
91.ふるさとの変らぬ家並山眠る
120.藁家より烟ひとすぢ霜の朝
0人がいいねと言っています
3
冬彦さん
2021.1.27 10:37
特選
26.首かしげ何か言ひたき寒鴉
「江戸俳画めいた図柄は私の好みではないが、鴉の人間めいた佇まいを一瞬で切り取って見せたのは手練の技であった。コロナ禍で何か言いたい鬱屈した心に響き合う一句である」

02.熱燗の席も疎らな小料理屋
03.池之端杭の数だけ都鳥
59.チェーン佩き鯖街道を初荷かな
71.煮凝や醤油味濃き漁師宿
109.友禅の百花流るる冬の川
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2
麦秋さん
2021.1.26 10:45
特選
09.回廊の拭き極めたる寒の寺
静かな寺の様子が素晴らしい。

入選
09 42 66 72 116
0人がいいねと言っています
1
孤山さん
2021.1.26 8:46
特選
118 霊峰の伏流水や初手水 
   霊峰富士からの湧水での初手水、神々しさと共に羨ましさを感じました。
入選
40 笹鳴きや参る人なき忠魂碑
49 知床の空を統ぶるや尾白鷲
50 城跡をしるす土塁や花八つ手
71 煮凝や醬油味濃き漁師宿
82 春嵐ドミノ倒しの駐輪場
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