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サークル句会

309.03月サークル句会①(02/26~03/10)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2021.3.7
3月前半のサークル句会の選句結果です。一席は、housyuuさんの「風光る」句の7点句、二席は、ワシモさんの「菜の花忌」句の5点句、三席は、昇峰の「春塵」句の5点句でした。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。今月もたくさんの佳句を鑑賞させていただき、ありがとうございました。来月もよろしくお願い申し上げます。


一席 7点句(◎◎◎◎◎○○)
  20.風光る富士湧水に富士の影        housyuu
二席 5点句(◎◎○○○)
  27.銀鼠の淡路瓦や菜の花忌         ワシモ
三席 5点句(◎○○○○)
  55.春塵や合はぬラジオの周波数       昇 峰

4点句(◎◎◎○)
  42.合格と孫からライン風光る        Secchan
   (◎◎○○)
  96.春風や主不在の駐在所          孤 山
3点句(◎◎○)
  01.青竹の中におさまる雛人形        Secchan
  38.啓蟄や男出てくる女学校         はぼたん
  116.水温む心豊かに米を磨ぐ         孤 山
   (◎○○)
  52.下萌や小川を跨ぐ丸木橋         さんせん
  64.せせらぎの顔出す小石風光る       山椒の香
   (○○○)
  112.待針に小指刺されて冴返る        冬 彦
2点句(◎◎)     
  31.句座果てて近江の人と蜆汁        はぼたん
   (◎○)
  10.鶯や書院に開く花頭窓          昇 峰
  30.草青し摩文仁の丘の慰霊塔        翔 行
  35.黒ぢょかの人肌燗や菜の花忌       ワシモ
  97.パソコンを拭ひて開く春埃        苦 瓜
  92.鉢割りて育つ空き家の君子蘭       冬 彦
   (○○)
  05.糸巻きの手首の疲れ日永かな       冬 彦
  12.移り香や四条小橋は春の宵        山椒の香
  15.落雲雀失神したる如きかな        はぼたん
  21.かたかごや小川に架かる丸木橋      孤 山
  51.さんざめく波を遠音に黄水仙       さんせん
  87.人形をこはごはと掻く子猫かな      利 明
  88.野も山も霞棚引く夕べかな        孤 山
1点句(◎)
  26.金魚の頭ちょんとつついて卒業す     冬 彦
  28.茎よりも太き添へ木や春一番       housyuu
  49.桜餅そっと呉れたる下宿の娘       翔 行
  54.春宵や自粛のがれの戎橋         山椒の香
  57.春塵を纏ふ三猿彫淡し          翔 行
  62.心経のリズム踏み行く遍路杖       利 明
  63.正座して猫に春愁ありげなり       冬 彦
  67.卒業式第二ボタンの君いづこ       Secchan
  82.同窓会再々延期春寒し          Secchan
  84.何でもないことが幸せ春日向       冬 彦
  89.白梅に白の濃淡ありにけり        昇 峰
  90.白木蓮染まることなく夕日影       housyuu
  93.花種の袋を挿すや庭畑          孤 山
  102.春めきて気持ち歩幅も伸びにけり     panapana
  120.八十路半生きたる今日の桜餅       翔 行
  127.立春大吉三門に貼る千社札        昇 峰
   (○)
  25.キャラバンの駱駝一列春寒し       利 明
  46.小流れの尖りし石に風光る        山椒の香
  53.春塵にまみれし豚や杜甫の国       翔 行
  58.春昼やお喋り尽きぬ屋根雀        利 明
  68.全人代東シナ海春嵐           翔 行
  74.杖と傘両手ふさがる春の雨        housyuu
  75.机の隅にイニシヤル二つ卒業す      冬 彦
  76.つばくろの低空飛行路地曇る       はぼたん 
  77.燕また鳥居を抜けて回転す        麦 秋
  80.遠き日の土手を滑りて土筆摘む      panapana
  85.鳰の湖遙かに霞む比叡山          panapana
  95.春浅し稚鮎のおよぐ汽水域        苦 瓜
  128.料峭や十年経つも余震なほ        利 明
無点句
  02.暖かや腕立て伏せを二十回
  03.一抹の仏性みたり野焼き跡
  04.一列に記念の写真風光る
  06.いぬふぐり踏んで散らすな雨が来る
  07.上様のぶらくり横丁春の宵
  08.ウオーキングシューズ新調草萌ゆる
  09.浮かれ猫敗兵は恋を語らず
  11.渦潮の轟く中へ舳先かな
  13.駅床に音符の菫タカラヅカ
  14.園児等の握る土筆を離さざる
  16.想い抱き湯の町訪ね彼岸入り
  17.垣間見る糊こぼしてふ椿かな
  18.帰る鳥かうかうと啼き飢餓海峡
  19.陽炎や小手を翳して遠を見る
  22.彼の径をゆっくり散歩彼岸かなa
  23.競ひ咲く紅梅空を席巻す
  24.気づければ医院の前の桜咲く
  29.草青しサッカー教室弾む声
  32.曇りがちの気分戻せと土佐水木
  33.車椅子にて語りあふ春日和
  34.暮遅し佃小橋に汐満ち来
  36.ケーブルとリフト乗り継ぐ片栗の花
  37.啓蟄やうづき始めた旅心
  39.警報の音かまわずに初の蝶
  40.毛糸帽脱ぎて互いに会釈かな
  41.毛糸帽耳まで被りそろ歩み
  43.耕人の影長く伸び空茜
  44.耕人ハ下ノ畑ニ居マス賢治
  45.小流れに今目覚めしか草青む
  47.コロナ禍や禁止となりし花筵
  48.逆波の煌めく長良寒明くる
  50.さよならと夜汽車に乗るや春愁ひ
  56.春塵や水琴窟の柄杓棚
  59.春泥のこびりつく下駄楽屋裏
  60.春雷に足湯の膝をすぼめけり
  61.白神の水を豊かに蓴生ふ
  65.絶壁の投げ込み寺や薄霞
  66.早朝の散策道に梅香る
  69.卒寿迄あと三月なり桜餅
  70.たんぽぽのぽぽの可愛い子のえくぼ
  71.近道をして春泥を行く羽目に
  72.朝春や脚萎へ男と話し合ひ
  73.沈丁花闇に薫れる旧街道
  78.手の届く髙さに揃ふ梅の畑
  79.天空へはやる姿勢で鶴帰る
  81.洞窟に潜む魔物や水温む
  83.亡き人を思はむばかり春の寒
  86.日記書く理科教室の蚕養かな
  94.花嫁のブーケに止まる春の蝶
  97.春寒に予後を確かむ素振りかな
  98.春なればほんの少しの草を刈る
  99.春にして逝きたる妻を悲しめり
  100.春の蛇コロナ姿に驚きぬ
  101.春日射す伝言板の釘の跡
  103.久しぶり心斎橋や春ショール
  104.富士を背に観光船や霞む湖
  105.仏壇の宙を漂ふ春の塵
  106.ブランコで行き違ってはハイタッチ
  107.古雛の生家に遠き少年期
  108.蛇穴を出づ新人選手の初試合
  109.蛇穴を出でコロナ禍に死す街眺む
  110.蛇穴を出ではや獲物口にする
  111.ペンギンの初外出や春の雪
  113.満濃の土手の土筆を摘み遊ぶ
  114.水取の火の粉被りてありがたや
  115.温む京にはんなり五色豆
  117.三椏の花数へつつ疏水縁
  118.物の芽に首突っ込んで雀二羽
  119.桃咲くやかつて落人棲みし里
  121.やはらかく木洩れ日揺れて芽山椒
  122.山笑ふワクチン待って引き籠り
  123.闇の間の樟脳の香や雛納
  124.雪形の種蒔く爺になりにけり
  125.行き付けの菓子屋で貰ふ種袋
  126.ゆっくりと川面に揺れる流し雛

なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
麦 秋 孤 山 冬 彦 secchan 翔 行 利 明 苦 瓜 panapana 山椒の香 はぼたん ワシモ
しょうく 昇 峰 housyuu さんせん
  
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1
11ページ
16
さんせんさん
2021.3.15 14:29
さんせん選

 10.鶯や書院に開く花頭窓
   わび・さびの世界に引きずり込まれる。
 26.金魚の頭ちよんとつついて卒業す
   長い間見守って居てくれた金魚へのテレでもあろうか?
 42.合格と孫からライン風光る
   可愛い孫からの嬉しい知らせ。
 54.春宵や自粛のがれの戎橋
   ホームステイにももうあきた、さー街へでも出て憂さ晴らし!
 55.春塵や合はぬラジオの周波数
   取り合わせが上手い。
 62.心経のリズム踏み行く遍路杖
   遍路道は長い般若心経の一節を唱えながら杖まかせ。
 89.白梅に白の濃淡ありにけり
   写生が行き届いている。
 91.パソコンを拭ひて開く春埃
   埃がだんだん気になる春の日差し。
 127.立春大吉山門に貼る千社札
   厄除けのお札にもすがりたくなる今日このごろ。
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15
housyuuさん
2021.3.15 11:53
1・青竹の中におさまる雛人形
 かぐや姫に見立てた様子が可愛い。
27・銀鼠の淡路瓦や菜の花忌
 司馬遼太郎の忌日、阪神大震災も思い出す、淡路瓦との取り合わせも巧い。
31・句座果てて近江の人と蜆汁
 句会がおわったあと、滋賀の句友と瀬田川名産の蜆汁で二次会か。
42・合格と孫からライン風光る
 スマホで志望校に合格の連絡、風光るがマッチしている。
82・同窓会再々延期春寒し
 コロナ禍により同窓会に限らずいろいろな会が延期になっている。
84・何でもないことが幸せ春日向
 無事であることの幸せを思うことに同感。
93・花種の袋を挿すや庭畑
 よくある風景、種袋に印刷されてような花が期待される。
116・水温む心豊かに米を磨ぐ
 家族の人数分の米を磨ぐ、日常のことが平穏に過ぎることに心豊かになる。
 
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14
昇峰さん
2021.3.15 11:18
20. 風光る富士湧水に富士の影
富士湧水群と風光るの響き合い、富士のリフレインも良い。
27. 銀鼠の淡路瓦や菜の花忌
阪神淡路大震災と司馬遼太郎の関係も伺われて深みのある句。
30. 草青し摩文仁の丘の慰霊塔
芭蕉の「夏草や兵どもが夢の跡」を思い出させる。
38. 啓蟄や男出てくる女学校
女学校の先生だろうが、品の良い俳諧味。
52. 下萌や小川を跨ぐ丸木橋
よくある光景、下萌が良い。
90. 白木蓮染まることなく夕日影
牧水の「白鳥は悲しからずや…」の光景か。
92. 鉢割りて育つ空き家の君子蘭
石割桜を見たことがある。君子蘭が効いている。
96. 春風や主不在の駐在所
春風で事件のない長閑な村が浮かび上がる。
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13
しょうくさん
2021.3.14 19:23
しょうく選
20. 風光る富士湧水に富士の影
  忍野でしょうか、風光るという季語そのものの感覚です。
28. 茎よりも太き添へ木や春一番
  春一番に備えてでしょうか、植えたばかりのところでの発見。
35. 黒ぢょかの人肌燗や菜の花忌
  司馬遼太郎さんの忌日、クロじょかと見事にマッチ。
57. 春塵を纏ふ三猿彫淡し
  春塵が舞い上がり、三猿に吹き寄せている景色。
63. 正座して猫に春愁ありげなり
  猫が妙にすまし込んで、何か春の患い?とでもという想像力。
67. 卒業式第二ボタンの君いづこ
  懐かしい風習がありましたね、ついつい同感しました。
102.春めきて気持ち歩幅も伸びにけり
  毎日の日課のようなウオーク、春めいたなと、歩幅も大きくなる、同感しました。
116.水温む心豊かに米を磨ぐ
  コメを研ぐ手に、水ぬるむを感じた感性に同感。
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12
ワシモさん
2021.3.13 20:32
特選
31. 句座果てて近江の人と蜆汁
句座果てても気の置けない同士の俳句談義、至福のひと時ですね。
入選
5. 糸巻きの手首の疲れ日永かな
20. 風光る富士湧水に富士の影
55. 春塵や合はぬラジオの周波数
87. 人形をこはごはと掻く子猫かな
96. 春風や主不在の駐在所
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11
はぼたんさん
2021.3.13 14:18
特選
42. 合格と孫からライン風光る
孫俳句は選をするにためらいがあるが、祖父と孫の気持ち・喜びが一線でつながっている、今日的なLINEと風光るがよろしいかと思います。
入選
10. 鶯や書院に開く花頭窓
21. かたかごや小川に架かる丸木橋
51. さんざめく波を遠音に黄水仙
55. 春塵や合はぬラジオの周波数
87. 人形をこはごはと掻く子猫かな
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10
山椒の香さん
2021.3.13 10:17
特選
49. 桜餅そっと呉れたる下宿の娘
桜のころは恋も芽生えるときでしょう。二階に下宿している我にはにかみと、
 ちょっと恥ずかしげに差しくれる指先。でもこの恋は成就できなかったでしょうね。
 わが青春時代の回顧録。
入選
42. 合格と孫からライン風光る
55. 春塵や合はぬラジオの周波数
75. 机の隅にイニシヤル二つ卒業す
88. 野も山も霞棚引く夕べかな
112.待針に小指刺されて冴返る
0人がいいねと言っています
9
panapanaさん
2021.3.13 10:12
特選 120.八十路半生きたる今日の桜餅
     桜餅への想いに同感です、
     人生一日新たな気持ちを大事に、

入選 12. 27. 58. 64. 77.
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8
苦瓜さん
2021.3.13 9:12
特撰。20風光る富士湧水に富士の影 忍野八海のひとつに写る富士の影

入選。21・27・52・85・116
0人がいいねと言っています
7
利明さん
2021.3.12 10:50
特選
96. 春風や主不在の駐在所
   町の駐在所、近ごろはKOBANと横文字になっているが、
  不在のことが圧倒的に多い。それだけ平和な町なのだろう。
  春風との取り合わせがとても心地よい句だと思います。
入選
15. 落雲雀失神したる如きかな
27. 銀鼠の淡路瓦や菜の花忌
35. 黒ぢょかの人肌燗や菜の花忌
38. 啓蟄や男出てくる女学校
112.待針に小指刺されて冴返る
0人がいいねと言っています
6
翔行さん
2021.3.11 22:16
特選
64 せせらぎの顔出す小石風光る
   春の里の風景が自然に浮かび出る。 「顔出す小石」
   が面白い。
入選
25 キャラバンの駱駝の一列春寒し
51 さんざめく波を遠音に黄水仙
74 杖と傘両手ふさがる春の雨
92 鉢割りて育つ空き家の君子蘭
128 料峭や十年経つも余震なほ
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5
secchanさん
2021.3.11 21:43
特選
 20 風光る富士湧水に富士の影
   早春の雄大な富士の姿が目に浮かぶようで
  素敵な句だと思いました。

入選
  30。64。76。88。95。
0人がいいねと言っています
4
冬彦さん
2021.3.11 16:43
38. 啓蟄や男出てくる女学校
「虫ならぬ男が女学校から出て来る。あいつは誰だ。先生? 実は悪い虫? いろいろと想像力を刺激する諧謔味、卓抜なユーモア。女学校というのも昭和の味わいがあって懐かしい。このとぼけた詠いっぷりがたまんなく好きだなあ」

20. 風光る富士湧水に富士の影
27. 銀鼠の淡路瓦や菜の花忌
46. 小流れの尖りし石に風光る
53. 春塵にまみれし豚や杜甫の国
68. 全人代東シナ海春嵐
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3
孤山さん
2021.3.11 14:48
特選
20 風光る富士湧水に富士の影
  富士山の湧水に富士山の影が映ったと云う表現に興味を覚えた
入選
1 青竹の中におさまる雛人形
5 糸巻きの手首の疲れ日永かな
52 下萌や小川を跨ぐ丸木橋
55 春塵や合はぬラジオの周波数
112 待針に小指刺されて冴返る
0人がいいねと言っています
2
麦秋さん
2021.3.11 10:13
特選
青竹の中におさまる雛人形
私の孫が女性ばかり、雛人形が大好き。あの青竹も良いですね。

入選
12 15 80 91 96
0人がいいねと言っています
1
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