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エッセイ

トピック作成者:-
2015.12.28
私は結構エッセイ本を読みますので 追加しました。
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1
11ページ
49
みはまさん
2018.8.20 19:10
「旅するカメラ 2」 渡部

カメラマンの渡部さんのエッセイ集、
撮影のことが色々載っている。
私はカメラが好きだから、面白いが、
カメラに興味ない人には勧められない。
カメラと撮影のことしか書いてないから。
3分の1は写真です、文庫本
私は、今まで絞り優先か、シャッター速度優先で撮影していた。これから、なるべくマニュアル露出で撮影しようと思っている、
渡部さんもマニュアル露出で撮影しているらしい、
感度分の16の法則が書いてあった、
近いうち試してみよう。
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48
みはまさん
2017.12.31 18:47
[生きていくあなたに 105歳どうしても遺したかった言葉」 日野原重明
幻冬舎  2017年9月刊

2017年7月に105歳10か月で亡くなられた日野原重明氏の遺作である。
対話の形で、人生の生き方を述べておられる。
最後まで頭脳明晰で頑張られた氏の生き様を学ぶことができる。
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47
麦秋さん
2017.6.20 14:46
リングポンさんお言葉有り難うございます。これからも宜しくお願い申し上げます。
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46
麦秋さん
2017.1.12 20:31
「岡潔 数学の詩人 高瀬正仁」を読む。
私は岡潔博士(1901~1971)(享年76歳)について良く知りませんでした。図書館でふと心に稲妻が閃いて借りた本です。
○ 岡潔博士はノーベル賞受賞者湯川秀樹博士の数学の先生であった。
岡潔博士の言葉「数学は人の心を表現して創る学問で芸術の一つである。」
○ 岡潔博士は情緒的な美しさと数学研究を一体不可分のものとしていた為、著者が描く岡潔博士の生活の断片は詩的に美しい。
○ 1941年12月8日、岡潔博士は日本海軍の真珠湾攻撃の報を聞き「しまった。日本は滅びた。」と思った。澄んだ目で日本を見ていた博士の予感は的中した。


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45
麦秋さん
2017.1.6 6:06
「欽ちゃんの、ボクはボケない大学生  萩本欽一」を読む。
欽ちゃんは若い時は貧乏で大学に行けなかった。欽ちゃんは74歳で大学生になって嬉しい。大学では欽ちゃんは人気者だ。欽ちゃんは女子大学生に声をかけられて嬉しい。欽ちゃんは教室では一番前に座って講義を聞くんだ。
74歳の欽ちゃん。「本当に大学に行っているんだ?」そう言われることがあるそうだ。「どっこい、欽ちゃんはがんばっているよ。毎日大学行ってるよ。」
○ 「今後、日本が高齢化社会になっていくなかで、欽ちゃんのような人たちがどんどん増えてくれるといい、と欽ちゃんは思う。それが大学という場所のもう一つの役割になっていくのだとすれば、欽ちゃんの選択もあながち捨てたものじゃないでしょう。」
駒澤大学仏教学部での1年間の様子を余すことなく綴ったこの本に、励まされることも少なくない。ぜひ、多くの人に読んで欲しい1冊です。
みはま リングポン 2人がいいねと言っています
44
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43
麦秋さん
2016.12.17 20:35
「ポケットに名言を 寺山修司」を読む。
世に名言、格言集の類は数多いが、本著ほど型破りな名言集は珍しいのではないだろうか。
しかつめらしく覚えたり、読むのでなく、もっと気軽に名言を自分のものにしよう。思い出にすぎない言葉が、ときには世界全部の言葉の重さと釣合うことがある。
○ ほんの少し例を挙げよう。
「勤勉な馬鹿ほど、はた迷惑なものはない。 ホルスト・ガイヤー」
「女性というものは愛されるためにあるのであって、理解されるためにあるのでない。オスカー・ワイルド」
「苦しみは変わらないで、変わるのは希望だけだ。 アンドレ・マルロオ」
「真理は時の娘であり、権威の娘である。  フランシス・ベーコン」
「一人殺せば英雄だが、百万人殺せば英雄だ。 チャップリンの英雄狂時代」
みはま 1人がいいねと言っています
42
麦秋さん
2016.12.13 4:58
「茶話対座 一亭一客 千宗室」を読む。
世界平和への茶道行脚を続ける裏千家家元千宗室さんの座談集だ。
千宗室さんは海軍特攻隊の生き残りだ。言うことに肝が据わっている。
死線を超えた強みだ。
千宗室さんと西村晃さんは特攻隊で共に死のうと誓った親友だ。

対談の要点
変わらざるもの(三浦朱門)茶道とカトリックの整合性を語たる。
生きている建築(安藤忠雄)建築設計思想から茶道を語る。
万法に通ずる心(稲盛和夫)茶道の国際性を語る。
禅の心茶の心(福富雪底)禅と茶道の心のゆとりをかたる。
それぞれの昭和史(上坂冬子)戦中戦後の茶道、外国へ茶道伝道を語る。
人間の心―やすらぎの道(西村晃)茶道と演劇、誠意と努力を語る。

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41
麦秋さん
2016.11.28 19:40
「世界を変える全寮制インターナショナルスクール 小林りん、中西未紀」を読む。
軽井沢に日本とアジアをはじめとする世界各地の子供が寄宿する全寮制の高校を作る。日本初となる試みの実現に向けて、2010年から日々、奔走してきた女性がいる。学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢代表理事の「小林りん」だ。
この学校の基本語は英語だ。国際人を育てる為には英語が必要だ。
また外国人の学生に日本語の授業もある。「少数の強いリーダーが全体を引っ張っていくような米国型のリーダーシップのモデル以外にも、日本らしさやアジアらしさを生かした多様なリーダーシップのモデルがもっと意識されてもいいと思うのです」(小林)。そのために、ダイバーシティー(多様性)の環境に身を置いて、リーダーシップを養う教育の場を用意したい。
 そんな思いから始まったプロジェクト。しかし、そもそもどうやって学校を作るのか。ここから始まったゼロからの取り組みが、2014年8月に結実した。本書では、約4年にわたる小林と仲間たちの軌跡をたどる記録だ。
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40
麦秋さん
2016.11.28 5:41
「日本人と中国人 陳舜臣」を読む。
陳舜臣(1924~2015)さんは大阪外国語学校(現大阪外国語大学)卒業、直木賞受賞作家だ。司馬遼太郎の友人だ。
陳舜臣さん生まれも育ちも日本だが、台湾出身の両親を持ち、自らを中国人と規定する。
陳舜臣さんによる日本人と中国人の違いを記した文化論である。
日本の多くの文化は中国から伝来したものだ。
しかし島国の日本と大陸の中国とでは根本的な発想が違う為に、日本は中国伝来の文化をずいぶんと変質させて受容した。
○ 明治時代に日本に来た梁啓超さんは出征兵士を送る幟に「祈る戦死」と書いてあるのを見てショックを受けた。太平洋戦争での特攻が名誉とされた。日本人は「死をもって尊し」と思っているのだろうか。
源頼朝は敗北を恥とせず、再起した。
○日本文学の根元は「ものの哀れ」だ。中国文学の根元は「人間の信頼」だ。
○ 日本人は「以心伝心」、中国人は「説得」を重視する。
この本は日本人論として読んでも良いのではないか。
「中国人はビジネスが上手い」という言葉が偏見に過ぎないと陳舜臣は語る。


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39
麦秋さん
2016.11.21 9:25
「似顔絵 山藤章二」(岩波新書)を読む。
この本には山藤章二さんの作品も多く掲載されていて面白い。山藤さんは現代の写楽だ。
○ 似顔絵は肖像(そっくり)画とは違う。相手に近寄るのでなく、自分の手元に引き寄せ手玉に取るのだ。
○ 山藤二さんは言う。「写楽は似顔絵の先駆者、大先達だ。」
山藤章二さんはは自らを「戯れ絵師」と言う。
○ 似顔絵には「パロディ、ギャグ、批評、風刺、ナンセンス」があるのだ。
似顔絵は絵の川柳だ。川柳は社会の不合理、権力者の偽善を笑い飛ばすのだ。
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38
麦秋さん
2016.11.13 9:13
「青春の文語体 安野光雅」を読む。
○ 著者安野光雅さんは画家として有名だ。その上エッセイストとして軽妙だ。今回は珠玉の文語体の素晴らしさを語りかける。今も短歌、俳句の世界では文語体は健在である。 私たちも声を出して文語を読もう。

○ 「初恋  島崎藤村」
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛(はなぐし)の
花ある君と思ひけり

○ 故郷 高野辰之
兎追ひしかの山
小鮒釣りしかの川
夢は今もめぐりて
忘れがたき故郷
○ 石川啄木
やはらかに柳あおめる
北上の岸辺目に見ゆ
泣けとごとくに

○秋山真之日露戦争、聯合艦隊参謀
敵艦見ユトノ警報に接シ聯合艦隊ハ直に出動、之ヲ撃滅セントス。本日天気晴朗ナレドモ浪高シ。

○ 君死にたまふことなかれ 与謝野晶子
あゝをとうとよ、君を泣く、
君死にたまふことなかれ、
末に生れし君なれば
親のなさけはまさりしも、
親は刃(やいば)をにぎらせて
人を殺せとをしへしや、
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや。

○ 安野さんは森鴎外の「即興詩人」を絵本に編纂して現代に蘇らせた。それから1年、今回、この本で安野さんは、文語文の詩歌や散文を選び出し、それらと安野さんとの関わりなどを交えて語っている。
○ 文語作品の選び方と解説の内容のみならず、本の装丁、特にカバーの絵、書名の浮き上がった活字など、内容とマッチして、本として素晴らしい出来映えと言えるかもしれない。

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37
麦秋さん
2016.11.6 4:47
「アメリカ歳時記  ミッキー・フェルト」を読む。
著者は日本生まれの女性です。アメリカ人と結婚されてミネソタ州に住んでおられます。
この本は「歳時記」とありますが俳句とは関係有りません。
アメリカには、日本と異なるいろいろな行事や習慣があり、文化があり、それが当然、アメリカ人の日常生活に深く関わっています。そんな行事や習慣のあれやこれやを、この本ではカレンダー風にまとめられました。
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36
麦秋さん
2016.10.3 20:02
「誤植読本 高橋輝次」を読む。
さまざまな作家、校正者、編集者による誤植をめぐるアンソロジーだ。
活字を拾って組む時代の、音も意味もまったく違うのに、字の姿が似ているゆえ生じた間違いが多かった。だが現代のデジタル入力でも同音異義語などの変換ミスや思いがけない化けによる間違いになる。私たちに警告であるかも知れない。例を挙げて見よう。
「尼僧」→「屁(へ)僧」。
「失敗は成功の基(もと)」→「失敗は成功の墓(はか)」。
「ゆずる心」→「ゆする心」。
「学校のお食事券」→「学校の汚職事件」。
「ある事情」→「ある情事」。
「家庭の事情」→「家庭の情事」。
「警戒警報」→「驚戒警報」。
「鼻を鳴らして」→「鼻を垂らして」。
「窓際の庇(ひさし)」→「窓際の屁(へ)」。
西遊記で「芭蕉扇」→「芭蕉翁」。

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35
みはまさん
2016.7.3 21:34
「やわらかな生命」 福岡伸一 文芸春秋社
昔、まだ私が若い時、松戸の公務員宿舎に住んでいた。
5階建てなので、向かいの家を入れて同じ階段を10軒の家が利用していた。合同宿舎だったので、色々な省庁の人々だった。
でも、同じ階段を使っていたので、自然に仲良くなった。
私は5階の最上階に住んでいた。
1階に住んでいた家庭に小学校低学年の元気な男の子がいた。
昆虫採集が大好きで、色々な昆虫を捕まえては見せてくれた。
そんな昆虫少年を「伸ちゃん」と呼んでいた。
つい最近、何気なくテレビを見ていると、著名な生物学者の福岡伸一氏が現れた、顔は大人になっているけれど、まぎれもない「伸ちゃん」だった。いまや、著作多数の大学者になっていた。
懐かしさで、伸ちゃんの著作を1冊読んでみた。
「やわらかな生命」 生命の特性は、その自由度にあると彼は言う。つよく、しなやかで、やわらかい、生命は素晴らしい。
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34
麦秋さん
2016.6.24 1:53
「原節子伝説 千葉伸夫」を読む。
原節子さん(1920〜2015)の映画を随分見ました。彼女は1945年「青い山脈」では敗戦で打ちのめされた私たちに希望をプレゼントしてくれました。1959年「日本誕生」では天照大神を演じられました。もう高貴な女優さんでしたね。
本書の最もユニークな点は、原節子さんが女優としてデビューした1934年から女優業を止める1962年まで、ほぼ毎年の出演作のスチール写真と報道写真、そして新聞や雑誌に載ったインタビューの抜粋や自筆の小文などが巧みに配置されている点にある。写真はファンであればだれでも一度は見たことのあるものが大半であるが、エッセイ等の方は膨大な資料から筆者が厳選したと思われる、とても印象的で気の利いたものばかりである。このエッセイ部門が本書に至高の資料的価値を与えているのは間違いなく、本書をもって「原節子写真集」の最高峰かも知れない。
彼女の出演作でフィルムが現存する最古の映画作品は「河内山宗俊」(1936年日活)で監督は山中貞雄。山中はその2年後に出征して中支であえなく戦病死。山中と親友だった小津安二郎もそのころ中支を転戦していたがなんとか生きて帰ることができた。その小津が「河内山宗俊」で原を見初めて、自作への出演を構想して戦後の「晩春」で結実するのも有名なお話。今頃原節子さんは山中、小津、成瀬監督たちと天国で再会して旧交を温めているのでしょう。
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33
麦秋さん
2016.6.13 17:47
「吉永小百合 街ものがたり」を読む。
お笑い下だされ。私は吉永小百合さんの「赤胴鈴之助」からのファンです。吉永小百合さんは水泳も上手なんです。
○吉永小百合さんは 11歳で子役としてデビューしてから四十数年、仕事やプライベートで吉永小百合さんが訪れた、たくさんの世界の街々。街の記憶は、人々との出会いや、さまざまな映画の思い出につながっていく。映像からだけではわからなかった、吉永小百合さの素顔や女優人生での思いがけないエピソードが、さわやかに語られる。1997年に始まり、多くのリスナーに愛され続けてきたTBSラジオの人気番組を本にした待望の文庫化だ。


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32
麦秋さん
2016.6.11 4:43
「寂庵まんだら 瀬戸内寂聴」を読む。
○人生は遍歴の行脚である。瀬戸内寂聴さんは人生を遍路のように歩み続ける。
「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり。奥の細道より」
瀬戸内寂聴さんは湾岸戦争の際抗議の断食する。約1300万円分の薬品を持ってイラク訪問する。
○イラク戦争は大義なき弱い者苛めの戦争である。戦争を起こした政治家も協力した政治家も恥ずべきである。
寂聴さんの言葉「私は祈るしか方法を知らない。飢えた子がなくなりますように。戦火が地球のどこからも消えますように。見捨てられる子供や老人がおりませんようにと」
○瀬戸内寂聴さんは宗教で金儲けをする人々に激怒する。宗教家は全ての財を投げ出すべきだ。
○嵯峨野・寂庵での祈りの日々。折りに触れて思いの数かず、逝った人への懐しい思い出。その一方で、天台寺の復興に心血をそそぎ、湾岸戦争の直後には医薬品をバクダッドへ運ぶためイラクに自ら乗りこむ。雲仙岳の麓では被災した家の残骸を前に立ち尽す。1500日の思索と行動を綴る連続エッセイだ。

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31
麦秋さん
2016.6.3 4:20
「日本語の歴史 山口仲美 岩波書店」を面白く読む。
この本は論文や教科書ではありません。エッセイです。だから気楽に読みましょう。
○ 「敷島の倭(やまと)の国は言霊の助くる国ぞ真幸(まさきく)ありこそ 万葉集3254 遣唐使に贈る歌」
○ 今の日本語の音は清濁それぞれ44音と18音。ところが奈良時代には清濁61音と27音あった。
奈良時代人々はfa f i fu fe fo を喋っていました。だから「母」はfafaだったのです。
私たちが奈良時代の発音を知る事ができるのは大伴家持の編纂した「万葉集」のお陰です。
奈良時代の千葉の方言まで知る事ができるのです。
○ 平安時代に女性は「ひらがな」書くようになりました。男性も女性にラブレターを「ひらがな」で書くようになりました。何故か。女性は漢文のラブレター貰っても嬉しくないからね
○ 日本語には「標準語」なんて偉そうな排他的な言葉は存在しません。「共通語」と呼びましょう。東京言葉だって方言の一つです。方言こそ詩的な情緒豊かな美しい日本語です。
観音さまは「クヮンノンサマ」、火事は「クヮジ」だった。今でも地方では使っています。
江戸時代より前では「お前(オマエ)」「貴様(キサマ)」は最高の敬意語だった。





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30
麦秋さん
2016.5.29 3:16
「あやうし鞍馬天狗 岡本喜八」を読みました。
中学生に向けた岡本喜八監督のユーモラスなメッセージだ。好きなことをやってごらん。ボクもふつうの少年だった。映画監督岡本喜八が語る少年時代。戦争で兵隊さんになって21歳に終戦になった。目の前で戦友が腸を破裂し、手足が切れて死んでいった。自分もまでに死ぬ筈だった。平和な時代に映画監督になって映画が作れて幸せだな。戦争は人間を消耗品にする。戦争が終わったこそ良い映画が作れたんだ。
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29
麦秋さん
2016.5.14 16:13
「ほんまにオレはアホやろか 水木しげる」を読む。
「人生七転び八起き」だな。水木しげる(1922〜 2015)さんは落第しても貧乏でも片腕を失っても失望はしない。
子供の頃はガキ大将で妖怪研究に夢中。その結果、入学試験は失敗、学校は落第、就職しても寝坊でクビ。そのうち戦争が激しくなり、兵隊として南方の最前線に送られ、片腕を失いながら九死に一生を得る。終戦後、南の島で見つけた「楽園」に魅せられてその「南の島」に行き歓迎される。赤貧時代を経て「ゲゲゲの鬼太郎」を生むまでを、激動の現代史に重ね合わせつつ描く、なんだか元気が出てくる自伝的作品。


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28
麦秋さん
2016.5.14 9:16
「ごめんなさいといえる 三浦綾子」を読む。
イエス・キリストの教え「 愛と許し」を書き続けた三浦綾子さん(1922〜1999)の癒しのエッセイです。三浦綾子さんは純粋で心優しい方です。私は見習いたいと思います。
この本が出版されるのは1963年に『氷点』が朝日新聞の1千万円の懸賞小説に当選して50年目です。その記念の年に、三浦綾子さんの単行本未収録エッセイをまとめた待望の新刊です。本書は2章からなっており、1章は『氷点』にまつわるもの、2章は『泥流地帯』をはじめとする他の作品や、短歌、忘れ得ぬ人々のことを綴ったものとなっています。また今回は、本邦初公開となる夫・光世さんの日記を公開。日記と光世さんへのインタビューにより、『氷点』原稿完成までの経緯や、懸賞小説発表までの三浦夫妻の心境を明らかした解説原稿を付けました。
 今も読み継がれる名作の数々を生んだ作者の、キリスト教の信仰に基づいた、温かないたわりに満ちたエッセイ集です。
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27
麦秋さん
2016.4.24 4:04
「人生これからや コシノジュンコ」を読む。
著者コシノジュンコさんお母ちゃん小篠綾子さん80歳過ぎての言葉「人生これからや」
コシノジュンコさんの言葉「ほんまにおもろいお母ちゃんやったな」
コシノ家はクリスチャンでした。「汝の隣人を愛せよ」の実行者でした。
小篠綾子さんはファッションデザイナーでした。小篠綾子さんは92歳まで元気生きられました。
世界的なデザイナー、コシノ三姉妹のお母ちゃんのパワフルな人生。若くして夫を戦争で亡くされたあと女手ひとつで三姉妹を育てるために「コシノ洋装店」で働き続ける。明るくいつも人に囲まれていて、好奇心をもち続け現役で仕事をされていた姿がたくましい。「仕事というのは続けるということがいちばん大事」「行動することからしか新しいものは生まれない”など力をもらえることばがたくさん」8
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26
麦秋さん
2016.4.15 19:34
「金田一先生が語る 日本語のこころ」を読む。
発売になったのは2003年の春。本の表紙も春らしく桜が彩られています。
NHK教育テレビの手話ニュースの1コーナーだった「言葉の泉」で国語学者の金田一春彦(1913〜2004)先生が話された3年間のお話を収めたたものなので、ひとつひとつの話題が短く判りやすくまとめられています。
何気なく使っている日本語の不思議な用法や語源などは金田一先生も解説で目から「うろこ」ですね。
「言葉の泉」でお話されたものに加筆・修正された。放送では話し言葉だったものを活字にしているので読み易くした。皆さん日本語が難しいと感じませんか。
毎日使っていて、夢だって日本語なのに本当に理解しているのか不安になる日本語だありませんかそんなときにこの本を読むと、気持ちがほんわかしてきます。日本語って面白いなぁって思いますよ。
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25
麦秋さん
2016.4.1 5:15
「青豆とうふ 安西水丸、和田誠」を読む。
二人がかわりばんこに文と絵をかいた、楽しさあふれるしりとりエッセイ。タイトルは村上春樹さんが付けてくれました。描下ろしカラーイラストレーション満載。読んでいて面白い。「うふふふふ」
ショーン・コネリーのハゲ頭から始まった話は、ロボットから美空ひばり、ニューヨークのキングコング、寺山修司、ビートルズとつながり、UFOを見て、カラオケ、アイビーファッションを語り、ローマでの無銭飲食となっていき、クリント・イーステッドで終わる。
「詐欺師条件、い人柄にみえるように演出する。」なるほど。
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24
麦秋さん
2016.3.27 9:10
『愛をみつけた 大助・花子のおやオヤ日記』を読む。
人気の夫婦漫才の大助・花子が、ガンと闘った五年間の日々、夫婦で大喧嘩もしました。やけっぱちになった事もありました。舞台で笑って家庭で泣きました。子育て、家庭、仕事など失敗もありました。それを明るく、あっけらかんと綴りました。愛は苦労して紡ぐものです。出来合いの愛なんてありませんよ。大助・花子・娘さんの沙弓さん3人の家族愛で支えあった苦労物語です。
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23
麦秋さん
2016.3.3 17:48
3月3日「地名の楽しみ 今尾恵介」を読む。
歴史や地形のみならず、人の希望を写す地名には、平安の昔から引き継がれてきたものもある。各地の地名の由緒を辿り、楽しみつつ地名の今を考える。
また地名は歴史と深く関わるため、安易に変更されるべきものでない。
○東武鉄道春日部(かすかべ)駅の所在地は春日部市粕壁(かすかべ)1丁目。これは時代変遷によるものであり発音が同じなので屡々混用された。
○東村山市と東大阪市と東久留米市、同じ「東」がついても、その意味は少し違う。都からの東方向、地域内の東方向により命名が異なる。
○兵庫県宝塚市の「伊孑志(いそし)」って、ちょっと読めません。手書きでは「子(こ)」と区別できないな 。
○「無形文化財にして日用品」である地名をめぐる話は、どれも驚きと面白さに満ちている。歴史的地名を復活させる動きがある一方で、仮名も増えている。「地名は自分たちだけのものでなく、子孫たちに引き継いでいくもの」である。


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22
麦秋さん
2016.2.15 16:53
「寅さん人生の伝言 岡村直樹」を読みました。
マケドニア大使アンドリヤナ・ツベトコビッチさんは車寅次郎は「さすらい人」だった言う。
日本人はさすらい人が好きなのだ。「西行、芭蕉、山頭火」みな「さすらい人」だな。
寅さんの言葉「それを言っちゃおしまいだよ。」「お前 さしずめインテリだな。」
著者岡村直樹さんの言葉によると偶然かも知れないが、吉田松陰の通称は「寅次郎」であった。映画の主人公は「寅次郎」。また斎藤寅次郎と言う映画監督がいた。
映画史上空前の長寿シリーズとなった「男はつらいよ」全48作の中を、そよ風の吹くように去っていった寅さんは、私達の果たせぬ願望だった。家族の絆なや地域の伴なが崩れ、男女の居場所も窮屈な今こそ、寅さんもように何もかも捨てて行き先決めず旅にでたいな。現代人に贈る偽善から開放する人生読本かな。恋人役の女優さんにもそれぞれ美しく、優しい方ばかりでした。「寅さん映画」は癒しだった。



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21
麦秋さん
2016.2.12 5:41
「チャップリン再入門 大野裕之」を読みました。
チャップリンの映画には笑いの影に人生の哀愁がある。
チャップリンは「街の灯」、「ライムライト」で人生の哀愁を描き「独裁者」でヒトラーと対決しヒトラーをを笑いとばした。「独裁者」初公開当時ナチス・ドイツと友好関係にあった日本では公開されず、日本初公開はサンフランシスコ講和条約締結から8年後の1960年であった。
チャールズ・チャップリン(1889〜1977)は時代の奔流に抗い、映画を通して愛を貫いた。極め付きの身体芸、痛烈な社会批評、そしてユーモアとヒューマニズム。数々の傑作群は世紀を越え、国境を越えて愛され、かつ問題提起し続けている。著者は放浪紳士チャーリーの足跡を丹念に辿るとともに、近年発見された新事実や膨大なNGフィルムを読み解き、チャップリンの生涯を考察する。そのNGフィルム見るとチャップリンの妥協しない完璧主義が見れる。
チャップリンは日本を愛していた。それは秘書高野虎市の存在があったからだ。高野は18年間チャップリンの秘書を勤めてた。その親近感の然からしむる所だ。



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20
麦秋さん
2016.2.5 2:30
みはまさん見て頂き有り難う御座います。
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19
麦秋さん
2016.2.5 2:30
みはまさん見て頂き有り難う御座います。
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18
麦秋さん
2016.2.5 2:29
みはまさん見て頂き有り難う御座います。
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17
麦秋さん
2016.2.3 1:21
「人生のエッセイ 10 淀川長治」
淀川長治(1909〜1997)さんのメッセージ。「人生は短い。一回しかない。あなたの本当に好きなもの見つけなさい。」これに尽きる。淀川長治さんは映画が大好きな方でした。映画に恋した方でした。だから結婚しなかった。また言う「幸せとは楽しむ事です。楽をする事ではありません。」「好きだから苦労できるんです。」やはり淀川長治さんは人生の達人だった。
淀川長治は10歳で映画が好きになった。16歳で映画ひと筋生きる決心をした。彼の母は「好きな事をおやり」と言ってくれた。父は反対したが母が父を説得してくれた。
淀川長治さんは親切人でした。両親も友人も大切しました。


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16
麦秋さん
2016.1.30 21:12
コロさん有り難う御座います。
みはま 1人がいいねと言っています
15
麦秋さん
2016.1.29 21:06
「歌う看護婦 夫を在宅介護 愛とバトルの二千日 ペギー葉山」を読む。
○根上淳(1923~2005)さんは良い俳優でした。
私は根上淳主演のMGM映画「八月十五夜の茶屋 The Teahouse of the August Moon(1956年、MGM) 共演:マーロン・ブランド、グレン・フォード、エディ・アルバート」の映画見ました。共演者が超一流です。
○またペギー葉山さんの大ファンです。随分コンサートを聞きに行きました。
この本は2004年9月25日に発行されました。2005年に根上淳さん他界されました。
○夫根上淳さんの介護を始めて6年。共倒れの危機を感じながらも、ペギー葉山さんはなぜ「在宅」を選んだのか。なぜ、笑顔を忘れない「歌う看護婦」でありつづけるのか。深刻な状況の日々を、天性の朗らかさと、ユーモア漂う筆致で綴った感激の手記です。
「糖尿病からくる病気を、夫はほとんど体験しています」とペギー葉山さんは語る。夫の俳優・根上淳さんは、ついに6年前の夏、脳梗塞を併発して緊急入院。退院後は、後遺症をかかえる根上さんの「在宅介護」が始まる。ほどなく腎不全となり、人工透析を受けつづけてもう4年目に入った。極度に制限された飲食をはじめ、入浴、トイレ、着替え、運動など、日常生活のあらゆるシーンに、病夫と介護妻の「愛とバトル」が展開されていく。介護を始めて6年。共倒れの危機を感じながらも、ペギーさんはなぜ「在宅」を選びました。笑顔を忘れない「歌う看護婦」(シンギング・ナース)でありつづけました。深刻な状況の日々を、天性の朗らかさと、ほのかにユーモアが漂う筆致でつづった感動手記です。闘病と介護をとおして、高齢化社会での、夫婦の有りよう深く思います。


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麦秋さん
2016.1.29 1:47
「日本の喜劇人 小林信彦」を読む。
これは名著だ。まさに戦後の「日本の喜劇人」に関する教科書のようだ。
喜劇人は役者の中でも最高だ。何故か。笑いの中に哀愁があるからだ。
○私は古川緑波(ロッパ)、エノケン、森繁久弥、渥美清達の映画を随分見ました。
○コント55号の萩本欽一はギャグ作家として努力した。
○クレージー・キャッツは青島幸夫と言う作家を持っていたのが強みだった。
○私は60年以上前に森繁久弥主役初演の「腰抜け二刀流」を見ました。ボブ・ホープの「腰抜け二丁拳銃」のパロディでもあり、吉川英治の「宮本武蔵」のパロディであったと思う。世の中の人が皆吉川英治の「宮本武蔵」になったら息苦しい思う。
森繁久弥の俳優人生の後半は、若い人にお説教する「爺さん」になってしまった。チャップリンの様に最後まで喜劇俳優であってほしかったな
○「トニー谷」は当時嫌われ者のキザなアメリカ二世を演じた。八方破れに見える彼の芸の裏にある影が見逃せない。
○渥美清は若い頃結核で倒れ地獄を見た。それが芸の凄さになった。渥美清は「無知なるが故に善良な市民」を絶妙に演じた。
○藤山寛美は「阿呆」を演じる大天才だった。阿呆にできる筈はない。藤山寛美は莫大な借金をする。人を助ける借金、騙された借金もあった。一時松竹から解雇された。しかし松竹が借金を肩代わりして藤山寛美を呼び寄せる。
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麦秋さん
2016.1.27 3:32
「もうふふこれもうふふ: 暮らしのなかの笑いさがし 伊奈かっぺい」を読む。
「伊奈かっぺい」は「田舎っぺい」意味で本名は佐藤元伸さん。津軽弁詩人です。
伊奈かっぺい、笑いのワールド・自伝篇です。お金はないけど、時間だけはたっぷりあった独身のころ。その日その日の面白いことを書きとめた日記。笑えることがなければ創作してでも書き続けた日記。すべてはこの日記から始まった。
伊奈かっぺいさんは日記に悲しいことも面白く、津軽弁で書いたんです。素晴らしいな。
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麦秋さん
2016.1.25 5:00
「タモリと戦後ニッポン 近藤正高」を読む。
変人タモリは、終戦直後も直後、昭和20年8月22日に生まれだ。戦後生まれの寵児だ。タモリは「僕ってすごい時期にうまれてるでしょ、終戦の一週間後だよ。」と言う。
タモリは既成権威の偽善をお笑いにする。
ビートたけしは言う。「タモリはエセ(偽) インテリをくすぐるのが凄くうまい。」
タモリの得意は「偽外国語」だ。内容はでたらめだが如何にも外国語らしく見える。
漫画家の赤塚不二夫さんの葬儀で弔辞を読み、その内容が良かった。実は手にした紙は白紙で「勧進帳」のパロディだった。
タレントとしてデビューしたてのタモリは非常にアクが強く、また毒舌も吐く、その彼が数多くのテレビに出演するにつれ、アクもとれ、いつしか高感度の高いタレントとなった
同じ傾向のタレントにトニー谷がいた。タモリは客に受けるのは、彼がトニー谷に遅れた時代であったかもしれない。
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麦秋さん
2016.1.17 6:14
コロさんお言葉有り難う御座います。
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麦秋さん
2016.1.16 3:22
「片づけの魔法 近藤麻理恵」が週間書籍販売ランキング全米1位になった。
私も読みましたよ。皆さまにお勧めします。シンプルに生きる事は人生の幸せですね。
 米紙USAトゥデーは1月14日、「片づけコンサルタント」の近藤麻理恵さんの著作「人生がときめく片づけの魔法」の英語版が同紙の週間書籍販売ランキングで1位になったと報じた。
 「片づけの魔法」は2014年10月に米国で発売されてから160万部売れており、60週にわたってベストセラーリストに登場していたが、1位になったのは初めてという。
USAトゥデー紙は新刊の話題に加え、「新年で(片づけを)決意する人が多い」ことを、売り上げが伸びた理由として挙げている。
 近藤理恵さんは昨年、米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれるなど、米国で注目を集めている。



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麦秋さん
2016.1.14 2:01
コロさん見て頂き有り難う御座います。
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麦秋さん
2016.1.13 6:19
「エレガンスの極意 岸恵子。阿川佐和子。宮部みゆき。聞き手 五木寛之」を読む。
五木寛之を聞き手に、各界のトップランナーが自身の「生き方」を明かす対談集。この3人女性は外面的にも内面的にもエレガンスの方々なのだ。内面的エレガンスが溢れるようだな。
◎岸惠子/非日常に誘われた生き方。岸恵子さんは40年余りフランスに住んだ。日仏比較文化論を語る。岸恵子さんは天性的にジャーナリストの才能に恵まれていつようだ。
◎阿川佐和子/自分より相手、発信より受信。報道キャスターとして多くの有名人と交流。エッセイストとして実力者だ。また義理人情に厚くて、ユーもリストだ。
◎宮部みゆき/「読者を楽しませる。」宮部みゆきさんは生粋の江戸っ子なんだ。推理小説、ファンタジー小説作家だ。俳句詳しい。新人を育てるのに尽力されている。
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麦秋さん
2016.1.13 5:00
>>[1] さん
麦秋です。私も読みました。よかったねですね。南の島で望郷の故郷雪を見たい兵隊たち。涙溢れる。
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麦秋さん
2016.1.13 4:56
「いいもの見つけた 高峰秀子」を読む
高峰秀子(1924年 - 2010年)さんのファンです。「二十四の瞳」の女先生は素晴らしかった。だが彼女のエッセイ読むのは初めてです。いわば女優さんの仕事は虚飾の世界だ。高峰秀子さんは仕事を離れて、実際の世界のでは普通に手にする家具に美を見つける。このエッセイでは装身具、靴、服、台所用品、お気に入り便利グッズなどに美しさを見つける。
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