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サークル句会

319.08月サークル句会①(07/26~08/11)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2021.8.8
今月の選と選評が終わりました。パソコンの調子が悪くて集計の表をまとめることが出来ません。申し訳ありませんが、3点以上の選が入った句の作者名だけ載せておきます。よろしくお願い申し上げます。

24.木屋町の風を袂に藍浴衣              利 明
18.落蝉にひと声掛けて通りけり            house
61.戦争を知らぬ世代の終戦日             panapana
62.千枚田巡るが日課生身魂              利 明
87.墓だけの残る故里雲の峰              昇 峰
08.生かされて鍬洗ひける敗戦忌            housyu
89.掃く音に覚むる宿坊涼新た             ワシモ
44.島の子ははや真つ黒に盆休み            昇 峰
40.思惟仏を間近に拝す萩の花             seccyan

01.青すだれ葡萄の蕾ちらりほら
02.青空に円き雲浮く子規忌かな
03.秋暑し手抜きの目立つ厨事
04.秋立つや木道叩く杖の音
05.秋燕一湾望む観音像
06.明け方の雲みな高し晩夏かな
07.泡盛や女子会けふも果てしなく
09.生かされて米寿過ぎたり終戦日
10.空蝉のかじりつきたる二つ三つ
11.海近く岸に広々野菊かな
12.狼狽ふる信号灯やはたた神
13.炎天下歯科受付観賞魚
14.大南瓜四つに割るまで男の手
15.大川に置き釣り仕掛け星流る
16.大阪に一つの村や稲の花
17.奥の院今が酣秋の蝉
19.音もなく蒲の穂ゆらし水光る
20.オリンピック一日残して秋立ちぬ
21.海峡を行き交ふ船や秋燕
22.角打ちや冷しトマトを当てにして
23.貸農園一坪覆ふかぼちや畑
25.旧道の本陣跡や秋の声
26.草苅を高齢末の小半時
27.草笛の小さな丘に響きけり
28.くつきりと稜線画く秋立つ日
29.雲の峰ゆっくり進む帆引き船
30.海月浮く底に藻屑の大戦艦
31.黒き雨の被爆者手帳広島忌 
32.軍服の若き大叔父敗戦忌
33.渓谷のトロッコ列車星月夜
34.光景を追ひつ想ひつ敗戦日
35.高層ビル体当たりして野分去る
36.高齢の海辺に注意酷暑かな
37.腰沈め阿波の男の盆踊り
38.小流に手のひら沈め夏惜しむ 
39.さわさわと小川に靡く芭蕉の葉
41.潮騒の襟裳岬や星月夜
42.沈みゆく夕日を背に墓洗ふ
43.姉妹して金メダルへと夏五輪
45.四万十の清流満たし早稲の花
46.終戦日と号の町は風の果て
47.終戦日深く心を痛めけり
48.秋灯下囲碁打つ指のいと太き
49.縄文人弥生人どち泳ぎけり
50.白き肌煤塗る妣や終戦忌
51.白炭の窯出し急ぐ秋暑し
52.新芋の蒸け割れ目には白粉さす
53.神将の並び立つやに雲の峰
54.新涼や新居に通す夜の風
55.新涼を総身に負ひて通夜帰り
56.新涼や米寿願ひて万歩計
57.姿見の年相応に晩夏光
58.好き嫌い言はぬ日暮蓼の花
59.廃れ家の軒に蚊柱揺るる暮れ
60.成熟は別れの予兆鳳仙花
63.草原に祥雲ひろく夏の果て
64.早逝の妻に新墓碑墓洗ふ
65.蒼天に雲一つだに無しこれぞ秋
66.濯ぎもの白物多し野分晴
67.それとなく聞き耳立てる遠花火
68.台風来窓に板打つ島の家
69.台風過長距離バスの屋根光る
70.大漁を願ふ出船に流れ星
71.塵芥積まれて浜の晩夏光
72.鎮魂の祈りを捧ぐ原爆忌
73.次々と案山子跳ばされ野分急
74.つたを解き支柱を外す秋暑し
75.妻の星ときに瞬き天の川
76.爪紅や姉追ひ掛けて幼年期
77.手作りの業を受け継ぐ新豆腐
78.手に手添へそつと手渡す庭花火
79.東京五輪悲喜交々に夏果てる
80.年毎に記憶薄れる走馬灯
81.夏暮れの祖母の思ひは天満橋
82.夏浜辺競う浜朴海の碧
83.何もかも巻き上ぐ都市の野分かな
84.南海の遺骨声挙ぐ敗戦忌
85.二階部屋空けて子等待つ盆休み
86.二の腕の日焼誇りて採血す
88.掃き寄せる病葉に虫未練気に 
90.爆弾の跡も宅地に終戦日
91.箱庭の寝たる姿は東山
92.バス停に村のよろず屋稲の花
93.八月の海は語り部終戦日
94.八月や独り味はふ握り飯
95.母の忌の墓前に供ふ真桑瓜
96.万緑や蔵王のお釜藍緑
97.引揚し葫蘆島想ふ終戦日
98.引き潮の波おと遠く浜晩夏
99.抽斗にツアーバッチや夏終る
100.灯の入る夏夕暮れの水たまり
101.被爆地の空は茜や秋暑し
102.向日葵を前に演説復習ふなり
103.ヒロシマ忌子らの誓ひの響きけり
104.風鈴のひとつ分け合ふ両隣
105.不器用な手足の捌き盆踊
106.鬼灯の種を揉み抜き幼子へ
107.まつさらな朝なり垣の白木槿 
108.丸かじるトマトで親子ドラキュラに
109.水鉄砲買ってやったにくらひけり
110.みちのくの稲田倒伏台風禍
111.身をそらす乳房の絶巓写真の日
112.無観客に夏の日差しのなだれこむ
113.麦茶注ぐ滴の浮きし大薬缶
114.もぎたての瓜を並べて忌を修す
115.木造の駅舎にひとり星今宵
116.もてなしの朝顔かなし無観客
117.山の池囲ふ静寂や秋の蟬
118.夕あかね蜻蛉の空となりにけり
119.行き過ぎて見返る男日傘かな
120.往く人に還る道あれ星祭
121.夢千代の像に語りぬ原爆忌
122.緩やかに小さきヨットの入回転
123.雷の道わが家へ向ひ光なし
124.落日の宮趾に舞ふや秋燕
125.六義園暮色に浮きし白牡丹
126.湧水を守る暖簾や新豆腐
127.病葉落ち吹く風重く鴉啼く

なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
孤山 はぼたん 麦秋 seccyan 翔行 利明 ワシモ panapana house 苦瓜 山椒の香 housyuu しょうく 昇 峰 さんせん
書き込み
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1
11ページ
17
さんせんさん
2021.8.16 19:29
さんせん選の続き

 66.濯ぎもの白物多し野分晴
   台風一過溜まった洗濯物に細かな発見
 87.墓だけの残る故里雲の峰
   皆いなくなって先祖の墓だけ残った故郷への墓参り入道雲がわびしいい
 105.不器用な手足の捌き盆踊
   旅先での見よう見まねの盆踊り、不器用でも楽しければよい
 119.行き過ぎて見返る男日傘かな
   見覚えのある顔、男の日傘が眩しい
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16
さんせんさん
2021.8.16 18:46
さんせん選

 03.秋暑し手抜きの目立つ厨事
   残暑の厳しい今日この頃手抜きにも目をつぶろう
 18.落蝉にひと声掛けて通りけり
   いつもの散策に落ち蝉をみてひと声掛けてずにはいられなくなった
 28.くつきりと稜線画く秋立つ日
   いつもより稜線がくっきり見える、そうだ今日は立秋なんだ
 42.沈みゆく夕日を背に墓洗ふ
   夕方の展墓、ねんごろに墓掃除にいそしむ、夕日がもの哀しい
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15
昇峰さん
2021.8.16 17:07
21. 海峡を行き交ふ船や秋燕
   燕の帰りをみおくるよう。
24. 木屋町の風を袂に藍浴衣
   いかにも涼しそう。
32. 軍服の若き大叔父敗戦忌
   可愛がられた記憶がよみがえる。
53. 伸将の並び立つやに雲の峰
   積乱雲の立ちのぼる勢い。
60. 成熟は別れの予兆鳳仙花
   生育すればいずれ来る別れ。
62. 千枚田巡るが日課生身魂
   降り続く豪雨でいまは出来ない。
89. 掃く音に覚むる宿坊涼新た
   箒の音がすがすがしい。
114. もぎたての瓜を並べて忌を修す
   立派に実った今年最初の瓜、敬虔な心情。
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14
しょうくさん
2021.8.16 11:30
しょうく選
 08.生かされて鍬洗ひける敗戦忌
   あの戦の中での体験のあるかただと、同感しますね。
 18.落蝉にひと声掛けて通りけり
   先日同じような体験をしました、思わず声かけ、同感。
 34.光景を追ひつ想ひつ敗戦日
   終戦の日、あれこれ思い出したりすることに同感
 42.沈みゆく夕日を背に墓洗ふ
   同感ばかりなんですが、私も同じような体験があり、頂きました。
 67.それとなく聞き耳立てる遠花火
   遠花火が空をそして、夕暮れの雲の影、暫く時を経てドンという音、光が消えた空に聞き耳。
 78.手に手添へそつと手渡す庭花火
   庭での線香花火の描写に同感。
 93.八月の海は語り部終戦日
   どうも終戦にこだわってしまいましたが、同感しました。
 112.無観客に夏の日差しのなだれこむ 
   これは今年だけの描写かもしれないけど、同じような光景に同感。 
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13
housyuuさん
2021.8.16 10:16
24・木屋町の風を袂に藍浴衣
  京都、高瀬川の川風を藍の浴衣の袂に受けて散策する京都ならではの景。
28・くつきりと稜線画く秋立つ日
  秋の日に山の稜線もくっきり見え、爽やかさを感じさせる。
29・雲の峰ゆつ進む帆引き舟
  霞ヶ浦の風景か、雲の峰のたつ大景。
54・新涼や新居に通す夜の風
  まさに新涼の醍醐味。
61・戦争を知らぬ世代の終戦日
  戦争を知らない世代の方が多くなった現在、どのように思って居るのでしょうか?。
62・千枚田巡るが日課生身魂
  生身魂の見回っている見回っお元気さが羨ましい。
87・墓だけの残る故里雲の峰
  周囲にも同じような方、何人もお出でです。コロナ禍でお盆にも帰り憎い。
90・爆弾の跡も宅地に終戦日
  戦後76年ですか、戦争の痕跡もこうして消えて行くのかとおもいます。
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12
山椒の香さん
2021.8.15 15:54
特選
38.小流に手のひら沈め夏惜しむ 
  暑かったこの夏。こころなしか、流れる水にも少しここちよく感じる作者。
  夏の終わりの惜別、寂寥も漂うような。
入選
16.大阪に一つの村や稲の花
40.思惟仏を間近に拝す萩の花
86.二の腕の日焼誇りて採血す
89.掃く音に覚むる宿坊涼新た
109.水鉄砲買ってやったにくらひけり
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11
苦瓜さん
2021.8.15 10:01
特撰。87.墓だけの残る故郷雲の峰ー限界集落の現状
入選。08.24.61.68.78
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10
Houseさん
2021.8.14 20:52
特選) 62 千枚田巡るが日課生身魂
    短い盆の帰省の間でも、鍬を担いで朝露に濡れて帰って来た父。
    千枚田では無かったが毎日の水回りが欠かせなかったあの頃。
入選) 08, 24, 44, 89, 93
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9
panapanaさん
2021.8.14 15:55
特選 09.生かされて米寿過ぎたり終戦日
   確かに天と地の恵み
   人の支え縁と運で生かされている同感

入選 24. 27. 41. 96. 126
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8
ワシモさん
2021.8.14 15:50
特選
14.大南瓜四つに割るまで男の手
昭和の子どもの頃のカボチャは鉄兜。牛や豚も食べるので、美味しくなさそうな感じがいやでも助長されたものです。それに比べて、最近のカボチャは段違いに美味しい。さて、カボチャを割るのは難儀ですから、男の手が無難。乞われなくても包丁を手に持つ旦那でした。四つ切にした後は女の出番。男は晩酌の準備を整えて、美味しい料理の煮上がりを待ちます。
入選
41.潮騒の襟裳岬や星月夜
44.島の子ははや真つ黒に盆休み
45.四万十の清流満たし早稲の花
76.爪紅や姉追ひ掛けて幼年期
104.風鈴のひとつ分け合ふ両隣
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7
利明さん
2021.8.14 14:42
特選
18.落蝉にひと声掛けて通りけり
   作者の優しい心持に感激、落蝉も懸命に生きた結果だと思うと
   愛おしい。
入選
37.腰沈め阿波の男の盆踊り
40.思惟仏を間近に拝す萩の花
44.島の子ははや真つ黒に盆休み
75.妻の星ときに瞬き天の川
116.もてなしの朝顔かなし無観客
0人がいいねと言っています
6
翔行さん
2021.8.14 9:57
特撰
29 雲の峰ゆっくり進む帆引き船
  霞ケ浦の風物詩、「雲の峰」との取り合わせが
   生きている。
入選
05 秋燕一湾望む観音像
84 南海の遺骨声挙ぐ敗戦忌
111 身をそらす乳房の絶嶺写真の日
124 落日の宮跡に舞ふ秋燕
127 病葉落ち吹く風重く鴉啼く
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5
secchanさん
2021.8.13 18:51
特選
 37  腰沈め阿波の男の盆踊り
  以前阿波おどりを見に行った時、行列の
先頭に深く腰を沈め、身振り手振りも鮮やかに
踊っている男性の姿に魅せられたことを思い浮かべました。

入選
 08 21 53 62 118
0人がいいねと言っています
4
麦秋さん
2021.8.13 16:06
麦秋

特選 32.軍服の若き大叔父敗戦忌
なき父を思う。
入選
24 44 55 70 84
0人がいいねと言っています
3
削除されました。
2
はぼたんさん
2021.8.13 10:20
特選
61.戦争を知らぬ世代の終戦日
この国の行く末を案じて
入選
18.落蝉にひと声掛けて通りけり
40.思惟仏を間近に拝す萩の花
57.姿見の年相応に晩夏光
87.墓だけの残る故里雲の峰
89.掃く音に覚むる宿坊涼新た
麦秋 1人がいいねと言っています
1
孤山さん
2021.8.12 16:20
特選
61 戦争を知らぬ世代の終戦日
   しみじみと感じいります。
入選
05 秋燕一湾望む観音像
24 木屋町の風を袂に藍浴衣
86 二の腕の日焼け誇りて採血す
92 バス停に村のよろず屋稲の花
125 六義園暮色に浮きし白牡丹  
0人がいいねと言っています
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1
11ページ
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