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歳時記の窓

493.今週の俳句(08/16~08/20)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2021.8.22
1. 冷やかに滅びし星の光いま
2. 秋冷の瀬音に混じる風の音
3. 冷えこんで湖畔の散歩会津ゆく
4. 秋冷や車窓過ぎ行く湾岸線
5. 曲る度渓水色を変へ冷ゆる
6. 冷やかや堤防越へて水走る
7. 冷やかや手水の桶に手を浸す
8. 電柱のしなやかに揺れ街芒
9. 花芒篭活けすれば野風きし
10. 芒原ひかり瞬く落暉かな
11. いつまでも夕日はなさぬ花芒
12. 仙石原は山の海原芒の波
13. しなやかに風を躱すや花芒
14. 夕映えにきらりと光るすすきかな
15. 竿並ぶ突堤鯊の上り潮
16. 対岸の遠き千葉の灯鯊の秋
17. 白き雲鯊釣りあまた出会ふ舟
18. 釣り船の入江にをちこち鯊日和
19. レシピ見てどう捌こうか貰ひ鯊
20. 岸壁に竿の並ぶや鯊日和
21. 鯊釣りの小舟行き交ふ河口かな
22. 秋の燈回復祈る病の窓
23. 秋の燈に互いの趣味は違えども
24. 秋灯下知人との電話長くなり
25. 一湾の舟屋を繋ぐ秋ともし
26. 対岸の秋灯映す湖畔宿
27. 秋の灯や写経の筆の遅々として
28. 秋の灯を遥かに望む丘の上
29. 鶏頭の色深め合ふ三四本
30. 夕映に襞深めたる鶏頭花
31. 雨上がり主亡き庭の鶏頭花
32. 鶏頭の揃うて庭に主張する
33. 朝の日の赤極めけり鶏頭花
34. 鶏頭の彩極めたり庭の隅
35. 島々を遥かに見るや鶏頭花
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