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サークル句会

322.09月サークル句会②(09/16~09/25)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2021.9.22
9月後半のサークル句会の選句結果です。一席は、利明さんの「萩」の5点句、二席は、housyuuさんの「夜学」の5点句、三席は、苦瓜さんの「夜食」の4点句でした。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。来月もよろしくお願い申し上げます。


一席 5点句(◎◎○○○)
  52.作務僧の箒休むるこぼれ萩         利 明
二席 5点句(◎○○○○)
  116.夜学子の窓に星座の移りゆく        housyuu
三席 4点句(◎◎◎◎)
  71.棚卸済みて夜食の饂飩かな         苦 瓜

4点句(◎◎◎○)
  25.鍵穴を探すちちろの暗がりに        山椒の香
   (◎◎○○)
  39.軽トラの四つ葉マークや芋の露       利 明
(◎○○○)
  121.世が世なら五穀の誉れ稗実る        house
3点句(◎◎◎)  
  94.稲架解いて伊吹の風に深呼吸        さんせん
(◎◎○) 
  16.園児等の四肢より太き甘藷引く       housyuu
(◎○○) 
  47.琴の音の風に乗り来る良夜かな       secchan
  57.島々をつなぐ大橋雲の峰          翔 行
2点句(◎◎)     
  14.尼御前の蓮の葉の露集めをり        利 明
  15.一万歩欠くる日のなく敬老日        山椒の香
   (◎○)
  28.川底の朽ち葉を映す秋の水         さんせん
  33.金木犀銀木犀と匂ひけり          昇 峰
  60.人生は短距離走かも冬近し         麦 秋
  70.炊き立てに醤油一滴貝割菜         house
  80.天と地を繋ぐ一瞬稲光           翔 行
  81.冬瓜の土間に寝転ぶ杣の家         ワシモ
  107.まだ動く蜥蜴の尻尾秋の声         昇 峰
  119.山粧ふゆっくり下る最上川         panapana
   (○○)
  46.古代稲の稔り彩るアートかな        housyuu
  61.新涼の砂利踏む朝や五十鈴川        ワシモ
  85.共々に老いを忘れて月祀る         housyuu
  89.躙り口出づるや楚々と秋海棠        利 明
  122.夜寒かなランプ引き寄す山の宿       山椒の香
1点句(◎)
  21.落武者に供華行き渡る秋彼岸        house
  26.柿日和子規の聞きたる鐘が鳴る       山椒の香
  32.旧道の古き街並み鳥渡る          孤 山
  45.コスモスや天平の塔揺ぎなし        利 明
  55.雫落つ帯解くやうに梨の皮         山椒の香
  64.せせらぎの音に包まれ女郎花        panapana
  84.時の疫やビル林立の枯野原         利 明
  88.生中の風に靡かぬ女郎花          house
  102.星明かり見ゆる山荘夜食とる        panapana
  104.細線は細き鉛筆夜学の灯          ワシモ
  117.焼き立てのパンの香りや秋高し       孤 山
   (○)
  24.改修の古民家の土間残る虫         昇 峰
  30.寒村の旧居に揺れる秋桜          secchan
  35.空港の送迎デッキ秋高し          孤 山
  37.九月や美術館にはルオーの絵        麦 秋
  38.暮れ初むる玄界の島鳥渡る         panapana
  44.濃くなりしステンドグラス秋夕日      山椒の香
  53.さりげなくモード着こなす案山子かな    house
  58.十五夜の出を待つ下駄の出入音       はぼたん
  59.秋灯の燈り不在の駐在所          house
  62.健やかに身丈の縮む秋袷          housyuu
  65.船上で魚さばくやうろこ雲         はぼたん
  73.父母の好物揃へ月の膳           secchan
  74.仲秋や忽ちさびしきひとり旅        はぼたん
  75.月煌々ふぐり覗かる下呂外湯        翔 行
  91.野地蔵の影絵となりぬ秋夕焼        secchan
  97.瓢の実を掻き分けていく母屋かな      利 明
  103.穂すすきの奥に夕日の八ヶ岳        さんせん
  105.ぼた山は街の外れや鳥渡る         孤 山
  110.木槿咲く千国街道塩の道          翔 行
無点句
  01.秋茜京への標石よぎる
  02.秋鯖や八戸の沖青青と
  03.秋雨に濡れるいとわず雀二羽
  04.秋雨に見舞ににうどん料理かな
  05.秋雨の池に輪広げ目覚めよと
  06.秋雨やスイッチバック山の駅
  07.秋高し砂丘に残る足の跡
  08.秋出水ボランティア来て泥まみれ
  09.秋の灯や電車通りのミシン店
  10.秋彼岸コロナ渦中の墓賑わう
  11.秋深しこの世去りたる友にして
  12.秋深し遠く聖歌の漂ひけり
  13.朝莢か高原の径一万歩
  17.園にゐて山の風恋ふ吾亦紅
  18.遠慮なくスカート染めて露しとど
  19.奥入瀬の渓谷にそふ秋黴雨
  20.奥明日香畦に案山子のフェスタかな
  22.想ひ出に添へたき一句今宵月
  23.おわら盆果て円月誰も見ず
  27.鎌首を挙げることなく蛇穴に
  29.癌検査陰性と言ふ良夜かな
  31.観音の遊び足なりけふの月
  34.金木犀再び巡る夜道かな
  36.九月や足元痛き明日今日
  40.渓流に影を落とすや初紅葉
  41.県境の風にもつるる花すすき
  42.校庭の低鉄棒や秋桜
  43.紅白の萩散らしける墓参かな
  48.相良路や夜なべで作る花手箱
  49.咲きたるをルーペで探る吾亦紅
  50.咲き満ちて万華鏡めく萩の紅
  51.里山を離れて浮かむ月今宵
  54.爽やかに峡谷渡る風を聞く
  56.紫蘇の実や母摘み今は姉が摘む
  63.急く人を桜落葉の追いて散る
  66.銭湯の高き煙突うろこ雲
  67.そう思へばそう見えなくもない女郎花
  68.増水の土手に溺るる彼岸花
  69.高台に聖樹の準備飾りけり
  72.たまさかの風に色めく葛の花
  76.テレワ-クしばし休みし後の月
  77.天高くあるいは低く鳥渡る
  78.天高くスカイツリーに上りけり
  79.天高く都心に御座す愛宕山 
  82.透析の友の電話や秋の蝉
  83.磴のここ母休みしや秋彼岸
  86.亡き妻の愛でし秋薔薇今朝の供華
  
  87.謎めくや白き球体秋の空
  90.残る虫五輪の余韻闇深し
  92.葉色濃く水玉勲章秋の雨
  93.萩散るや久方ぶりの墓参り
  95.人住まぬ市営住宅虫時雨
  96.ひとり居の母の安否や秋簾
  98.再びの手術同意書身にぞしむ
  99.芙蓉咲く鄙びし古刹三千院
  100.故郷の渓谷訪ぬ山笑ふ
  101.故里便紫蘇の実の秀も包まれて
  106.ほの暗きテールランプや秋の雨
  108.御手洗に木の葉一枚水澄めり
  109.妙高の角いヒュッテや月まろし
  111.虫食いのさくら落葉の薄くかおる
  112.虫鳴くや縁の夕映えいつまでも
  113.虫の声滴れあるや何処より
  114.名月や余韻に仰ぐ旅の宴
  115.黙乗のバス黙食の店九月尽
  118.屋根無しのプラットフォームや秋の雨
  120.柚子坊を抓み翳すや転入生
  123.女郎花凭れ合ひたる風の中

なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
はぼたん 麦 秋 孤 山 山椒の香 ワシモ 翔 行 利 明 House secchan 苦 瓜 panapana しょうく housyuu さんせん   
書き込み
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1
11ページ
19
さんせんさん
2021.9.29 19:27
さんせん選の続き

 57.島々を繋ぐ大橋雲の峰
   大景をとらえた一句
 71.棚卸済みて夜食の饂飩かな
   棚卸も無事終了、小腹がすいてきた熱々の饂飩でも食べよう
 80.天と地を繋ぐ一瞬稲光
   稲光の凄まじさが伝わってくる
 121.世が世なら五穀の誉れ稗実る
   食がままならなかった時代においては稗も立派な食料
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18
さんせんさん
2021.9.29 18:50
さんせん選

 16.園児等の四肢より太き甘藷引く
   園外活動で園児等の歓声が聞こえて来る
 32.旧道の古き街並み鳥渡る
   古い街並みの上を渡り鳥の一群が飛んでいった、観察の一句
 39.軽トラの四つ葉マークや芋の露
   忙しい農作業の様子が良く描かれている
 55.雫落つ帯解くやうに梨の皮
   梨の皮を剥く様子を帯を解くと表現したところが秀逸
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17
housyuuさん
2021.9.29 11:13
先に選を致しました45・天平の句、天平時代は700年代ですので
1400年来を1300年来に訂正いたします。
0人がいいねと言っています
16
削除されました。
15
housyuuさん
2021.9.29 9:49
15・一万歩欠くる日のなく敬老日
  お元気な老人?も年齢がくれば敬老日のお招きがある。
25・鍵穴を探すちちろの暗がりに
  よくある情景、虫の声を聞きながら急ぐ事も無い。
45・コスモスや天平の塔揺るぎなし
  天平の塔、薬師寺か当麻寺か1400年来健在である。
47・琴の音の風に乗り来る良夜かな
  風流なご近所があって、より楽しめる良夜を迎えられた。
52・作務僧の箒休むるこぼれ萩
  境内の萩の叢、ゆっくりとした情景。
71・棚卸済みて夜食の饂飩かな
  毎月末に行う在庫チエック、ほっとした気分が判る一句。
94・稲架解いて伊吹の風に深呼吸
  稲作の最後の仕事が済み、ほっとして伊吹山の風をおもいきり深呼吸した。
119・山粧ふゆっくり下る最上川
  紅葉した山肌を眺めな最上川最上川観光川下り、いいですね。
  
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14
しょうくさん
2021.9.28 19:15
しょうく選
16.園児等の四肢より太き甘藷引く
  よく育ったサツマイモ、園児をあつめての芋堀風景かと
26.柿日和子規の聞きたる鐘が鳴る
  柿がスッカリ色づき、晩鐘ですか空気を震わせている、子規も同じ音を聞いた。
33.金銀の木犀ならび匂ひけり
  金銀の木犀が並んでいる、珍しい風景
52.作務僧の箒休むるこぼれ萩
  作務衣のお坊さんが、こぼれた萩を一心に掃いている、塔頭などでよく見かける
60.人生は短距離走かも冬近し
  やはり寄る年波、同感しました。
84.時の疫やビル林立の枯野原
  コロナ騒動のこの秋をとらえた感覚
107.まだ動く蜥蜴の尻尾秋の声
  何ゆえかわからぬが、蜥蜴が尻尾をおとした、其処をとらえた観察眼。
117.焼き立てのパンの香りや秋高し
  パン屋さんおわきを通ったとき、秋空が広がっていた、同感。
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13
昇峰さん
2021.9.28 15:42
14.尼御前の蓮の葉の露集めをり
硯に使う露の水、尼御前の暮しの一端が垣間見えます。
25.鍵穴を探すちちろの暗がりに
虫の音が聞える玄関、町暮しにも味わえる自然がありそうです。
28.川底の朽ち葉を映す秋の水
秋の水の澄んだ清らかさが思われます。
64.せせらぎの音に包まれ女郎花
女郎花の咲いている場所をなんとなく想像させてくれます。
71.棚卸済みて夜食の饂飩かな
街の昔からの商店、一段落したところでしょうか。
88.生中の風に靡かぬ女郎花
傾いても真っ直ぐの姿勢を崩さない花の特徴をよく捉えました。
102.星明かり見ゆる山荘夜食とる
山荘の美しい星空、遅くまで飽きずに眺めている様子。
116.夜学子の窓に星座の移りゆく
勉強に疲れた目でふと見上げた空、もうこんな時間かという感慨。
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12
panapanaさん
2021.9.28 10:25
特選 15.一万歩欠くる日のなく敬老日
   毎日歩く一万歩とは、
   継続は力なりとも言いますが、

入選 28. 52. 61. 116. 122.
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11
苦瓜さん
2021.9.28 7:47
特撰。94・稲架解いて伊吹の風に深呼吸ー今年の実りに感謝し大きく伊吹に向かって深呼吸体形25.47.73.73.80.103
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10
secchanさん
2021.9.27 21:35
特選
 21 落武者に供華行き渡る秋彼岸
  かって戦場だった地に散った落武者に
 毎年きまって秋の彼岸に咲く彼岸花は
 かれらの何よりの慰めになることでしょう。

入選
 35 44 46 85 116
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9
Houseさん
2021.9.27 20:43
特選) 94 稲架解いて伊吹の風に深呼吸
       もう稲架を片付けるのは故郷と同じ早稲地帯。伊吹の雪はまだまだなのに。

入選) 37、47、52、81、89、
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8
利明さん
2021.9.27 13:52
特選
70.炊き立てに醤油一滴貝割菜
   飽食の時代の続く昨今、これはまさに簡素にして
  旨い。匂い立ち新米の醤油の匂い、白と緑のコント
  ラスト視覚的にも美しいご馳走だ。
入選
33.金銀の木犀ならび匂ひけり
60.人生は短距離走かも冬近し
116.夜学子の窓に星座の移りゆく
119.山粧ふゆっくり下る最上川
121.世が世なら五穀の誉れ稗実る
0人がいいねと言っています
7
翔行さん
2021.9.27 11:22
特撰
71 棚卸済みて夜食の饂飩かな
   学生時代のアルバイトで良くあった情景であるが、
   人間を活気付かせる一瞬を上手に捉えた佳句だと思う。
入選
30 寒村の旧居に揺れる秋桜
58 十五夜の出を待つ下駄の出入音
61 新涼の砂利踏む朝や五十鈴川
89 躍り口出づるや楚々と秋海棠
122 夜寒かなランプ引き寄す山の宿
0人がいいねと言っています
6
ワシモさん
2021.9.26 22:15
特選
25.鍵穴を探すちちろの暗がりに
  あいにく妻が留守の日、所用が長引いて帰宅が遅くなった。
  ちちろの鳴き声が染む独り居の夜になる。
入選
05.ぼた山は街の外れや鳥渡る
70.炊き立てに醤油一滴貝割菜
97.瓢の実を掻き分けていく母屋かな
110.木槿咲く千国街道塩の道
121.世が世なら五穀の誉れ稗実る
0人がいいねと言っています
5
山椒の香さん
2021.9.26 21:33
特選
104.細線は細き鉛筆夜学の灯
   工業高校建築科、二部の製図の実習でしょうか。一生懸命製図をしているのが
   夜学の灯で感じます。
入選
16.園児等の四肢より太き甘藷引く
24.改修の古民家の土間残る虫
39.軽トラの四つ葉マークや芋の露
75.月煌々ふぐり覗かる下呂外湯
107.まだ動く蜥蜴の尻尾秋の声
0人がいいねと言っています
4
孤山さん
2021.9.26 11:24
特選
81 冬瓜の土間に寝転ぶ杣の家
  「土間に寝転ぶ」が野生味があって感じ入りました。
入選
38 暮れ初むる玄界の島鳥渡る
39 軽トラの四つ葉マークや芋の露
46 古代稲の稔り彩るアートかな
57 島々をつなぐ大橋雲の峰
65 船上で魚さばくやうろこ雲
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3
麦秋さん
2021.9.26 10:00
特選
14.尼御前の蓮の葉の露集めをり

尼御前と蓮の葉にひかれる。

入選

53 57 74 85 116
0人がいいねと言っています
2
はぼたんさん
2021.9.26 7:37
特選
39.軽トラの四つ葉マークや芋の露
危うさを詠んだ
入選
52.作務僧の箒休むるこぼれ萩
59.秋灯の燈り不在の駐在所
62.健やかに身丈の縮む秋袷
91.野地蔵の影絵となりぬ秋夕焼
121.世が世なら五穀の誉れ稗実る
0人がいいねと言っています
1
削除されました。
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1
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