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サークル句会

323.10月サークル句会①(09/26~10/10)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2021.10.8
10月前半のサークル句会の選句結果です。一席は、Houseさんの「栗」の5点句、二席は、housyuuさんの「月」の5点句、三席は、利明さんの「新酒」の5点句でした。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。来月もよろしくお願い申し上げます。

一席 5点句(◎◎◎◎○)
  47.栗拾ふ縄文びとの眼差しで        house
二席 5点句(◎◎◎○○)
  77.月出づる向きに直せる車椅子       housyuu
三席 5点句(◎◎○○○)
  68.杉玉を替ふる蔵元新酒樽         利 明

4点句(◎◎◎○)
  72.砂浜の砂のぬくもり秋惜む        山椒の香
   (◎◎○○)
  44.教会の屋根の十字架小鳥来る       孤 山
3点句(◎◎◎)  
  36.鎌で刈る棚田千枚山日和         housyuu
(◎◎○) 
  11.朝寒や少し錆浮く花鋏          昇 峰
  53.古書店の昼も灯ともす秋の雨       昇 峰
(◎○○) 
  17.一望の棚田に広がる豊の秋        panapana
  78.露草の露をこぼせる試歩の杖       housyuu
  102.もの思ふときの頬杖火恋し        昇 峰
   (○○○)
  05.秋高しサードベースに女の子       house
  51.校庭に描く人文字菊日和         昇 峰
2点句(◎◎)     
  29.尾根走る送電線や山粧ふ         孤 山
  114.行く秋や夜更けて一人屋台酒       孤 山
   (◎○)
  62.朱の艶を此処にかしこに烏瓜       housyuu
  80.天辺に成って座のよき木守柿       はぼたん
   (○○)
  32.柿たわわ旧街道の夕日影         panapana
  73.そそくさと浸かる雨月の露天風呂     さんせん
  74.鷹匠の腕のひと振り秋高し        昇 峰
1点句(◎)
  12.熱々のミルクココアや獺祭忌       利 明
  15.石積は父の遺言落し水          ワシモ
  23.失ひし恋の数々虫しぐれ         ワシモ
  26.落葉踏むわが衰えし足の音        しょうく
  60.山門の普請始まる括り萩         利 明
  76.たびたびの寝覚厭はぬ良夜かな      house
  81.照り翳る一湾に秋深みけり        昇 峰
  83.隣家より垣に忍びし烏瓜         housyuu
  89.穭田に朱鷺と暮らして佐渡の里      panapana
  93.故里は白山仰ぐ高き稲架         house
  96.松茸の一本大事下山する         はぼたん
  98.蓑虫や吾も近頃家居がち         利 明
   (○)
  01.秋惜む一人の旅の小倉山         山椒の香
  03.秋風や小泉八雲の旧居へと        麦 秋
  07.秋の山落ちし枝踏む音連れて       しょうく
  19.色鳥の群れて羽音や九十九里       panapana
  22.窟(いはや)より雫の落つる秋深し     苦 瓜
  24.奥多摩の谷の底まで照紅葉        翔 行
  46.雲流る木曾の山路の散紅葉        翔 行
  54.小鳥来る庭に小さき秋連れて       昇 峰
  55.転がして赤子と遊ぶ胡桃独楽       苦 瓜
  56.爽やかに朝の高原太極拳         翔 行
  57.爽やかやランドセル児の丁寧語      house
  61.信濃路の柘榴笑ふや道祖神        翔 行
  67.推敲の得心一句虫時雨          しょうく
  69.透き通る小鳥の声や枯山水        panapana
  75.田仕舞や里に煙の立ちのぼる       さんせん
  85.配膳を彩る紅葉木曽の宿         翔 行
  97.万回の砧に耐ふる布の艶         ワシモ
  103.紅葉散る藁葺屋根の残る里        翔 行
  115.読み耽るグリム童話や秋灯        孤 山
  116.朝靄の淡海に鴨の飛来せり        利 明
無点句
  02.秋思ふあやまち多き我が人生
  04.秋澄むや戛戛と来る杖の音
  06.秋高し峰を離れぬ雲一朶
  08.秋深し河童橋よりみる穂高
  09.朝寒の手造り豆腐笛鳴らし
  10.朝寒や大時計なき駅ホーム
  13.アトリエの一枚ガラス色鳥来
  14.斑鳩の柿携へて子規忌かな
  16.無花果をやばいやばいと平らぐる
  18.色鳥の来ている石の龍安寺
  20.色鳥や児はいつまでも公園に
  21.岩棚に燃え立つ紅葉川下り
  25.幼児の寝顔安らか寝待月
  27.威し銃合図のやうに発破音
  28.落し水果ては輪廻の雲になる
  30.階段の靴音ひびく十三夜
  31.香り立つ新酒売場の試飲かな
  33.かぐや姫菊の衣装の鮮やかに
  34.風吹いて紅葉且つ散る老の坂
  35.鐘の音は遠くにありて秋惜む
  37.刈田道のらぎの裾をなびかせて
  38.榠櫨の実転がすをんな小糠雨
  39.辛うじて朱の玉章に手のとどく
  40.寒村も紅葉燃え立ち人群る
  41.神無月元気かと電話に恐縮す
  42.観音堂詣づ坂道草紅葉
  43.聞きなれし語尾の思い出名残茄子
  45.金婚や鬼灯ならし若返る
  48.黒塀の光る屋敷や初時雨
  49.外科へ行く困惑の痛さかな
  50.高原の駅にとどまり秋惜む
  52.校庭の銀杏黄葉や子ら憩ふ
  58.秋刀魚焼く早定年後二十年
  59.秋刀魚焼く夕べの路地に猫二匹
  63.招提の池に蓮の実飛ばしけり
  64.縄文の風吹く御陵稲の秋
  65.白石へ飛んで鶺鴒風光る
  66.震度五の地震見舞いに富有柿
  70.杉箸をシャキッと割るや走り蕎麦
  71.すぐそこの麓の灯り秋の暮
  79.露の世や日の目を見ずに逝きし父
  82.道産子の畏友ジャガ芋送り来る
  84.懇ろに洗ひし句碑や秋日燦
  86.母若きころの記憶に零余子飯
  87.火恋し独り善がりの長電話
  88.火だるまの秋刀魚くろ焦げ鼻を衝く
  90.穭田の合鴨親子わが家へと
  91.人の見ぬ十月桜揺らす風
  92.病室の窓から覗く夜半の月
  94.頬に風秋刀魚喰ひたくなりにけり
  95.本閉じて金風入れて隠居の間
  99.実むらさき須磨の源氏の庵どこ
  100.虫の音の眠気を覚ます旅寝かな
  101.メタル得て正座一礼爽やかに
  104.矢負ひ猪牙を剥き出し迫りくる
  105.山路行く突如黒影大落葉
  106.夕時雨宿場道へと軒つたい
  107.竜安寺たそがるる庭秋惜しむ
  108.林檎剥く武骨な手には山刀
  109.露天湯にゆつくり入る無月かな
  110.秋天や屋根の塗装の足場組む
  111.散策の裏参道や菊日和
  112.電柱は等間隔や苅田道
  113.ぽつねんと残るサイロや秋深し

なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
孤 山 麦 秋 山椒の香 翔 行 利 明 ワシモ house panapana 苦 瓜 はぼたん 昇 峰 housyuu しょうく さんせん 
   
書き込み
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1
11ページ
17
さんせんさん
2021.10.14 23:20
さんせん選の続き

 60.山門の普請始まる括り萩
   普請で邪魔になる萩を刈り取ろう。
 62.朱の艶を此処にかしこに烏瓜
   目に鮮やかな真っ赤な烏瓜、観察の一句。
 78.露草の露をこぼせる試歩の杖
   やっと歩けるまでに回復した、おぼつかない杖の様子が良く描かれている。
 80.天辺に成って座の良き木守柿
   木守柿の孤高を俳諧実豊かに詠い上げた。
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16
さんせんさん
2021.10.14 22:39
さんせん選

 12.熱々のミルクココアや獺祭忌
   ホットミルクココアを飲みながら子規全集でも・・・。
 17.一望の棚田に広がる豊の秋
   実りの秋が良く描かれている。
 47.栗拾ふ縄文びとの眼差しで
   縄文びとにとって栗は大事な食料、今でも栗は貴重なもの、大切に扱わねば。
 53.古書店の昼も灯ともす秋の雨
   薄暗い古書店の様子が良く描かれている。
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15
しょうくさん
2021.10.14 5:27
しょうく選
11.朝寒や少し錆浮く花鋏
 朝の空気のヒンヤリ、使い込んだはさみの取り合わせが良い。
23.失ひし恋の数々虫しぐれ
 虫の鳴く秋の空気の冷たさが失った恋を思わせる。
36.鎌で刈る棚田千枚山日和
 棚田での稲刈りをシッカリ写生
47.栗拾ふ縄文びとの眼差しで
 縄文人も栗を拾うときの表情を思い浮かべた連想に
76・たびたびの寝覚厭はぬ良夜かな
 同じような感覚を味わって同感。
93.故里は白山仰ぐ高き稲架
 白山を仰ぐ高い稲架、同じような記憶に同感
98.蓑虫や吾も近頃家居がち
 ミノムシを見て、その姿と自分のこの頃の姿、同感。
102.もの思ふときの頬杖火恋し
 うっすら寒さが来たその姿を写生
0人がいいねと言っています
14
housyuuさん
2021.10.13 20:51
11・朝寒や少し錆び浮く花鋏
  使い込んだ花鋏、選定を重ねている様子がわかる。
29・尾根走る送電線や山粧ふ
  我が家からも、里山の尾根を走る送電線、僅かに色づいた景色もわかる。
44・協会の屋根の十字架小鳥来る
  離れ小島の教会を想像した、メルヘンチックな情景。
47・栗拾う縄文びとの眼差しで
  古代人の眼、どんな生活だったのか、想像するだけでも楽しい。
53・古書店の昼も灯灯す秋の雨
  よく見る風景。細長い奥の深い古書店の様子。
68・杉珠を替ふる蔵元新酒樽
  新しい杉珠は新酒が出来た知らせでもある。爽やかな今年の店開き。
89・穭田に朱鷺と暮らして佐渡の里
  朱鷺の居ついた佐渡の情景。
96・松茸の一本大事下山する
  昨今、山中で松茸を探すのは至難のこと。一本でも収穫があれば早くに知らせたい。
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13
昇峰さん
2021.10.13 14:03
29.尾根走る送電線や山粧ふ
良く見る風景、紅葉の頃は特に美しい。
36.鎌で刈る棚田千枚山日和
千枚田はすべて手作業、のどかに見えて厳しい。
44.教会の屋根の十字架小鳥来る
絵のような光景。
47.栗拾ふ縄文びとの眼差しで
縄文時代の生活を思う。
68.杉玉を替ふる蔵元新酒樽
まだ青々とした酒林の新鮮さ、樽の香も。
72.砂浜の砂のぬくもり秋惜む
今年の残暑は仲秋まで続いた。
77.月出づる向きに直せる車椅子
主語がいささか曖昧だが、暖かい光景。
83.隣家より垣に忍びし烏瓜
烏瓜の真っ赤な色と愛らしさ。
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12
はぼたんさん
2021.10.13 11:35
特選
114 行く秋や夜更けて一人屋台酒
デジャヴ―である。
入選
55.転がして赤子と遊ぶ胡桃独楽
56.爽やかに朝の高原太極拳
69.透き通る小鳥の声や枯山水
75.田仕舞や里に煙の立ちのぼる
103.紅葉散る藁葺屋根の残る里
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11
苦瓜さん
2021.10.13 8:26
特撰。63鎌で刈る棚田千枚日和ー機械の入らぬ狭い棚田の情景が良く出ている
入選。44.51.68.72.74  
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10
panapanaさん
2021.10.12 21:40
特選 26.落葉踏むわが衰えし足の音
   確かに足の衰えの感じる日々
   共感です、

入選 03. 46. 51. 61. 102.
   
0人がいいねと言っています
9
Houseさん
2021.10.12 21:15
特選)81 照り翳る一湾に秋深みけり
     まだまだGoToと燥ぐ訳に行かぬが、そろそろ海辺か高原に遊びたくなった。

入選)32、53、68、74、77
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8
ワシモさん
2021.10.12 20:56
72.砂浜の砂のぬくもり秋惜む
晩秋になっても昼間の残暑がおさまりそうにない昨今、でも時は確実に移ろってゆきます。
足に感じる砂のぬくもりと秋思の対比。

05.秋高しサードベースに女の子
17.一望の棚田に広がる豊の秋
67.推敲の得心一句虫時雨
73.そそくさと浸かる雨月の露天風呂
77.月出づる向きに直せる車椅子
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7
利明さん
2021.10.12 18:31
特選
77.月出づる向きに直せる車椅子
  少し車椅子の日常に慣れてこられたのでしょう。以前は向きを
 変えるのにも苦労なされたのでしょう。でも、リハビリの甲斐も
 あって、今はご自身で月の出る方へ車椅子の向きを変えて、今宵
 の月を待っておられる。希望の見える佳句だと思います。

入選
05.秋高しサードベースに女の子
24.奥多摩の谷の底まで照紅葉
47.栗拾ふ縄文びとの眼差しで
73.そそくさと浸かる雨月の露天風呂
115.読み耽るグリム童話や秋灯
0人がいいねと言っています
6
翔行さん
2021.10.12 12:59
特撰
114 行く秋や夜更けて一人屋台酒
   独り者の秋の夜の寂しさは良く解る。 単身赴任で
   このような場面が良くあった。
入選
01 秋惜しむ一人の旅の小倉山
07 秋の山落ちし枝踏む音連れて
17 一望の棚田に広がる豊の秋
19 色鳥の群れて羽音や九十九里
78 露草の露をこぼせる試歩の杖 
 
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5
山椒の香さん
2021.10.11 21:54
特選
77.月出づる向きに直せる車椅子
  車椅子の人の今宵の月見でしょうか。人の手を借らずご自身で向きを。
  月出づる向き のことばがお上手。
入選
44.教会の屋根の十字架小鳥来る
62.朱の艶を此処にかしこに烏瓜
78.露草の露をこぼせる試歩の杖
80.天辺に成って座のよき木守柿
97.万回の砧に耐ふる布の艶
0人がいいねと言っています
4
昇峰さん
2021.10.11 20:32
116を1句追加しました。申し訳ありません。昇峰
0人がいいねと言っています
3
麦秋さん
2021.10.11 15:26
特選
15.石積は父の遺言落し水

かつてこのような俳句をこのような俳句会を回想する。

入選

22 32 54  57 102
0人がいいねと言っています
2
孤山さん
2021.10.11 14:41
特選
72 砂浜の砂のぬくもり秋惜しむ
  行間に哀愁を感じました。
入選
05 秋高しサードベースに女の子
11 朝寒や少し錆浮く花鋏
51 校庭に描く人文字菊日和
68 杉玉を替ふる蔵元新酒樽
85 配膳を彩る紅葉木曽の宿
0人がいいねと言っています
1
昇峰さん
2021.10.11 14:19
ご注意ください!110から115まで、6句追加してあります。私の不注意で脱落していました。昇峰
0人がいいねと言っています
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