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サークル句会

324.10月サークル句会②(10/11~10/25)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2021.10.24
10月後半のサークル句会の選句結果です。一席は、山椒の香さんの「暮の秋」の7点句、二席は、はぼたんさんの「十三夜」の4点句、三席は、さんせんさんの「曼殊沙華」と、ワシモさんの「秋しぐれ」の4点句でした。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。来月もよろしくお願い申し上げます。


一席 7点句(◎◎◎◎◎◎○)
  62.田仕舞の煙一筋暮の秋         山椒の香
二席 4点句(◎◎○○)
  80.登りがま消され冷えまつ十三夜     はぼたん
三席 4点句(○○○○)
  85.晩鐘や飛鳥の里の曼珠沙華       さんせん
  108.宿下駄の赤き鼻緒や秋しぐれ      ワシモ

3点句(◎◎◎)  
  73.手漕ぎ舟音なくすすむ十三夜      山椒の香
  116.リハビリの一二三歩草紅葉       山椒の香
   (◎◎○) 
  79.習ひ乗る電動椅子のうそ寒し      苦 瓜
  104.籾殻を焼く煙這ふ峡の邑        housyuu
   (◎○○) 
  77.長生きの部類に入り零余子飯      孤 山
  111.山粧ふ飛鳥の里に山三つ        さんせん
   (○○○)
  101.身に入むやまだ十代の義士の墓     昇 峰
2点句(◎○)
  01.秋の暮デイサービスの帰り道      苦 瓜
  19.釜の木蓋に新米のかをる湯気      はぼたん
  28.敬老のテント混み合ふ運動会      house
  33.谺して響く瀧音ななかまど       昇 峰
  34.残菊や単線ホームの廃花壇       さんせん
  54.杉箸を上下に割りて走り蕎麦      利 明
  106.紅葉燃ゆ秘湯の宿の朝御膳       翔 行
  118.老脚の前をつつつと石叩        house
   (○○)
  17.風に舞ふ木曽路の宿の散紅葉      翔 行
  66.ちぎれ雲その先知れず暮の秋      山椒の香
  76.内定の喜び胸に木の実踏む       panapana
  89.富士仰ぐ峠の茶屋のななかまど     panapana
1点句(◎)
  04.秋深し夢のなかにて別の夢       麦 秋
  09.一湾の社殿を濡らす秋の潮       さんせん
  10.稲藁を刈田に撒くやコンバイン     利 明
  14.おしゃべりの友思いだす通草かな    しょうく
  30.結界を越えて谷底かりんの実      山椒の香
  44.しなやかに風とひとつに花すすき    翔 行
  46.十三夜須磨の浜辺の鴫の声       昇 峰 
  51少子化の村の産土神七五三       山椒の香
  56.砂浜の砂の軋むや秋の暮        孤 山
  63.黄昏るる土間に迷子のすがれ虫     ワシモ
  86.人里に人の声消ゆ秋の暮        山椒の香
  95.弁当の蓋にいただく栗三つ       昇 峰
  112.やや寒や湯気立ちこめる屋台酒     苦 瓜
  119.腸の味親しむ古稀や秋刀魚焼く     利 明
   (○)
  07.息吐ひて太極拳や秋の暮        panapana
  15.落葉踏み霧の流るる山路ゆく      翔 行
  27.暮の秋ビルの林立墓碑のごと      山椒の香
  43.沈む日の中に影入れ渡り鳥       昇 峰
  47.十三夜胸に昭和の流行り唄       house
  49.酒蔵をめぐる新酒の飲みくらべ     panapana
  57.住み慣れし市井の隅や走り蕎麦     孤 山
  64.立山の室堂平ななかまど        苦 瓜
  69.杖借りて蝉の碑訪ぬ芭蕉の忌      翔 行
  81.廃駅のプラットフォームや草紅葉    孤 山
  94.古里は夕日の向かうななかまど     孤 山
  97.ほろほろと零す日の斑や零余子摘む   昇 峰
  113.夕飯は栗釜飯や独り酌む        孤 山
  114.嫁殿の十八番のレシピ秋なすび     house
無点句
  02.秋の日の電話のぬくし明日は立つ
  03.秋深し雨のそぼ降る関所跡
  05.秋深む河童橋より梓川
  06.斑鳩に古塔三塔鰯雲
  08.頂より龍田姫下り来る男体山
  11.生石てふ銀波こよなき芒原
  12.裏山の竿でしばきて柚子を採る
  13.江戸よりの続く酒蔵栗の里
  163蛙より栗菓子の良し一茶の忌
  18.窯出しの仄かな温み秋の蜂
  20.髪切って少し爽やか秋の風
  21.啄木鳥の虫喰う仕草音重ね
  22.枸杞の実の零れ火種となる夕べ
  23.草の穂にふと思い出す軍歌かな
  24.草紅葉錦江湾に日の昇る
  25.草もみじ雲の流れて木道に
  26.雲去って富士秋空に雪化粧
  29.撃辺を入るる篆刻夜長かな
  31.降霜の道に雑音選挙カー
  32.紅葉の鶴の舞橋夕日影
  35.散策の木の葉散るべし思ふまま
  36.秋刀魚焼き婚家の妻の座を得しか 
  37.山門の仁王の口に黄葉入る
  38.時雨るるや今となりせば会へぬ人
  39.時雨るや来ぬ友待ちて小半時
  40.時雨るるや心に失ふ事多く
  41.時雨るるや美術館出る人残る人
  42.四十七士の墓それぞれに秋深し
  45.秋光や寺塔の影の長くして
  48.秋霖やこけしの唇紅小さく
  50.峻険を埋め妙義山の霧深し
  52.新酒利く目を瞑りて出る笑窪
  53.新蕎麦に並ぶ人にも僧ひとり
  55.数珠玉や生甲斐何と聞かれても
  58.背負篭守る犬ゐて茸狩り
  59.そぞろ寒尽きて延ばさぬパスポート
  60.そのかみの子だくさん家のぬかご飯
  61.空耳に狼の声吉野暮る
  65.単線の猫の駅長マスク掛け
  67.秩父嶺に儚く消ゆる秋の虹
  68.通院の銀杏並木の黄ばみて
  70.杖拭いて散歩とり止む秋の雨
  71.繋ぐ手の無いと気づきし秋彼岸
  72.角切られても牡鹿なほ猛々し
  74.鉄路内どこ吹く風の鹿入る
  75.登山客続く山路や落葉舞ふ
  78.名張より赤目を通る秋深む
  82.華やかなけん二の句碑や露時雨
  83.バリ取りの鬼目やすりや夜学の師
  84.晩酌の喉越し宜し落し水
  87.独り居の夜中の目覚め秋深し
  88.吹く風に頷きおりぬ草紅葉
  90.富士山へ日ごと寄りつく秋入り日
  91.踏切の警報音や草紅葉
  92.冬近し夜の心に思ひ身に沁みる
  93.冬近く仲よし従兄弟失へり
  96.「坊っちゃん」の輪読の声夜学校
  98.万両の揺れて鮮やか風の中
  99.磨かれし渡り廊下や火の恋し
  100.身に入むやキトラ古墳の天文図
  102.武者馳せし鎌倉古道菊日和
  103.咽びつつ佐藤春夫の秋刀魚焼く
  105.紅葉散るつづく掘割鯉跳ねる
  107.焼芋のはひはふはへと胃の腑まで
  109.山あひに尾を引く真夜の鹿の声
  110.山住みのボヘミアンめく黄落期
  115.落花生かりかり噛むみて思ふ事
  117.龍潜む淵の底なる金の斧
  120.渡り鳥声を嗄らして飛びゆけり

なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
孤 山 翔 行 苦 瓜 麦 秋 山椒の香 ワシモ panapana 利 明 House はぼたん 昇 峰 しょうく housyuu さんせん
 
書き込み
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1
11ページ
20
さんせんさん
2021.10.29 21:18
 さんせん選の続き

 79.習ひ乗る電動椅子のうそ寒し
   おそるおそる乗る電動椅子が季語のうそ寒しに響き合う。
 95.弁当の蓋にいただく栗三つ
   栗の皮を剥いで並べるには弁当の蓋が役に立つ。
 106.紅葉燃ゆ秘湯の宿の朝御膳
    朝ご飯の広間の窓には息をのむような美しい紅葉が広がっている。
 118.老脚の前をつつつと石叩
   おぼつかない老脚をあざ笑うようにセキレイが目の前を無頓着に通り過ぎて行く。
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19
さんせんさん
2021.10.29 20:19
 さんせん選

 14.おしゃべりの友想い出す通草かな
   季語の通草のあっ旋が効いている。唇の動きが連想される。
 33.谺して響く瀧音ななかまど
   ななかまどの色合いがより目に浮かぶ一句。
 62.田仕舞の煙一筋秋の暮
   豊作で無事終了した喜びが伝わってくる一句。
 63.黄昏るる土間に迷子のすがれ虫
   暗い土間の方から虫の音が聞こえて来る。
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18
housyuuさん
2021.10.29 11:38
19・釜の木蓋に新米のかをる湯気
  7.5.5に詠む一句。大家族の時代を懐かしむ。
34・残菊や単線ホームの廃花壇
  第三セクター、ローカル線に見る風景、な無人駅かとも。
51・少子化の村の産土神七五三
  村で一人か二人の七五三でも宮詣りは欠かせない。
62・田仕舞の煙一筋暮れの秋
  稲の取り入れが終わった後の宴、農村の大切な風景。
73・手漕ぎ船音無くすすむ十三夜
  水面に映る月の影を乱さないよう気遣うこぎ手。
79・習ひ乗る電動椅子のうそ寒し
  便利な電動椅子、秋の寒さを感じながら稽古をする。
80・登りがま消され冷えまつ十三夜
  登りがまの火を止めて、月明かりに焼き上がった作品を待つ。
116・リハビリの一二三歩草紅葉
  自分自身も経験したばかり、草紅葉も良いと思う。
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17
しょうくさん
2021.10.29 5:46
しょうく選
04.秋深し夢のなかにて別の夢
 夢の中でまた別の夢、秋深しという感覚。
30.結界を越えて谷底かりんの実
 さて、此れも不可思議な感覚、かりんの実にふさわしい
44.しなやかに風とひとつに花すすき
 あるかないかの風、其れを芒が受けている。
56.砂浜の砂の軋むや秋の暮
 秋の海岸を歩いて得た感覚に、同感。
77.長生きの部類に入り零余子飯
 零余子飯、長生きの取り合わせに同感。
86.人里に人の声消ゆ秋の暮
 秋の暮れらしい、間隔に同感した。
104.籾殻を焼く煙這ふ峡の邑
 山峡の村で見かける風景、しっかりとらえられている
116.リハビリの一二三歩草紅葉
 病いえて、踏む草の感覚
0人がいいねと言っています
16
昇峰さん
2021.10.28 20:16
09.一湾の社殿を濡らす秋の潮
  秋の宮島、中七の光景描写がうまい。
28.敬老のテント混み合ふ運動会
  若い父親も座っていました。
54.杉箸を上下に割りて走り蕎麦
  杉箸と新蕎麦の香り、食べる勢いのようなものも伝わってくる。
62.田仕舞の煙一筋暮の秋
  農村の原風景、のどかさが伝わる。
73.手漕ぎ舟音なくすすむ十三夜
  月を愛でるのに無粋な音を立てない船頭の床しさ。
104.籾殻を焼く煙這ふ峡の邑
  62の農村の原風景と同じ情景。
111.山粧ふ飛鳥の里に山三つ
  ここではやはり明日香よりも飛鳥。晩秋の叙情がゆたか。
116.リハビリの一二三歩草紅葉
  草紅葉を持ってきたことで、やさしさの伝わる俳句になった。
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15
はぼたんさん
2021.10.28 15:44
はぼたん選句

特選
62.田仕舞の煙一筋暮の秋
秋の暮ゆく田園風景をさらりと詠んだ

入選
01.秋の暮デイサービスの帰り道
76.内定の喜び胸に木の実踏む
77.長生きの部類に入り零余子飯
101.身に入むやまだ十代の義士の墓
108 宿下駄の赤き鼻緒や秋しぐれ
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14
Houseさん
2021.10.27 23:21
特選)46 十三夜須磨の浜辺の鴫の声
     須磨の山の辺に十三夜を見ました。気のせいか青い月夜でした。
入選)62、69、79、94、108、
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13
利明さん
2021.10.27 23:20
特選
62.田仕舞の煙一筋暮の秋
  暮の秋の雰囲気が田仕舞いの煙によく出ています。
  今年は良い稔りになったのでしょうかを思わせる
  余韻のある句だと思います。
入選
27.暮の秋ビルの林立墓碑のごと
80.登りがま消され冷えまつ十三夜
97.ほろほろと零す日の斑や零余子摘む
101.身に入むやまだ十代の義士の墓
111.山粧ふ飛鳥の里に山三つ
0人がいいねと言っています
12
panapanaさん
2021.10.27 22:55
112.やや寒や湯気立ちこめる屋台酒
確かに想い出します

入選 17.43.47.64.85.
0人がいいねと言っています
11
ワシモさん
2021.10.27 22:32
特選
119.腸の味親しむ古稀や秋刀魚焼く
 苦みがクセになる古希の味といった趣でしょうか。
 腸の味に親しんでますます元気に。
入選
57.住み慣れし市井の隅や走り蕎麦
104.籾殻を焼く煙這ふ峡の邑
106.紅葉燃ゆ秘湯の宿の朝御膳
114.嫁殿の十八番のレシピ秋なすび
118.老脚の前をつつつと石叩
0人がいいねと言っています
10
山椒の香さん
2021.10.27 22:03
特選
80.登りがま消され冷えまつ十三夜
  窯釜が消され、冷めるのを待つひととき。焼きあがる期待感を抑えて。季語の斡旋が
  お上手。
入選句
17.風に舞ふ木曽路の宿の散紅葉
76.内定の喜び胸に木の実踏む
77.長生きの部類に入り零余子飯
85.晩鐘や飛鳥の里の曼珠沙華
101.身に入むやまだ十代の義士の墓
0人がいいねと言っています
9
麦秋さん
2021.10.27 16:53
麦秋選
特選
10.稲藁を刈田に撒くやコンバイン
秋の風景が良く出ています。

入選
28 34 66 81 113
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8
苦瓜さん
2021.10.27 14:17
特撰。73.手漕ぎ舟音なくすすむ十三夜ーー嵐山でも舟を浮かべたいものである
入選。07.15.19.33.49.
0人がいいねと言っています
7
翔行さん
2021.10.27 11:54
特選
01 秋の暮デイサービスの帰り道
   人生の秋がにじみ出た句、同年代の者として
   気持ちが良く理解出来る。
入選
66 ちぎれ雲その先知れず暮の秋
80 登りがま消され冷えまつ十三夜
85 晩鐘や飛鳥の里の曼殊沙華
89 富士仰ぐ峠の茶屋のななかまど
108 宿下駄の赤き鼻緒や秋しぐれ
0人がいいねと言っています
6
孤山さん
2021.10.27 11:07
特選
62 田仕舞の煙一筋暮の秋
  哀愁を感じました。
入選
54 杉箸を上下に割りて走り蕎麦
85 晩鐘や飛鳥の里の曼珠沙華
89 富士仰ぐ峠の茶屋のななかまど
108 宿下駄の赤き鼻緒や秋しぐれ
111 山粧ふ飛鳥の里に山三つ
0人がいいねと言っています
5
昇峰さん
2021.10.26 19:26
大変、申し訳ありません。編集をし損ないました。リニューアルしましたので、ご確認ください。なお、選句を済まされた方も再度、選句をし直してくださいますようお願い申し上げます。 昇 峰
0人がいいねと言っています
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