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サークル句会

325.11月サークル句会①(10/26~11/10)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2021.11.7
11月前半のサークル句会の選句結果です。一席は、利明さんの「運動会」の9点句、二席は、ワシモさんの「寒菊」の6点句、三席は、孤山さんの「初霜」の3点句でした。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。来月もよろしくお願い申し上げます。

一席 9点句(◎◎◎◎◎○○○○)
  31.借り物に夫を取らるる運動会        利 明
二席 6点句(◎◎◎○○○)
  35.寒菊や母の形見の土佐鋏          ワシモ
三席 3点句(◎◎○)
  96.初霜や木橋を渡る杖の音          孤 山

3点句(◎○○) 
  14.雲水のお国訛や冬ぬくし          はぼたん
  73.チェンソーの響く林道木の実落つ      さんせん
  79.特攻の基地夕暮れて帰り花         はぼたん
   (○○○)
  16.お好み屋出て浪速の初時雨         panapana
2点句(◎◎)
  01.相傘の短かき道や初時雨          翔 行
  09.いつの間に小言の増えて木の葉髪      はぼたん
  68.少しづつ空を広げて木の葉散る       昇 峰
  106.箒目に木の葉一枚神の留守         山椒の香
(◎○)
  05.イエス抱くマリアの慈眼冬ぬくし      はぼたん
  20.折込みのチラシ重たき文化の日       house
  41.今朝冬のテトラポットに波しぶき      苦 瓜
  48.木の葉舞ふ牛舎の窓に牛の影        孤 山
  89.軒先に五倍子並べ干す染工房        利 明
  99.初冬のわが影を置く海鼠塀         昇 峰
   (○○)
  03.アクリル板越しの笑顔や鮟鱇鍋       しょうく
  53.御法話にうなづくばかり十夜婆       山椒の香
  71.鯛焼きのデイサービスの笑顔かな      さんせん
  100.晩節は成り行き任せ帰り花         山椒の香
  101.日溜りに遊ぶ雀や冬はじめ         孤 山
1点句(◎)
  07.銀杏散る古刹の庭をほしいまま       さんせん
  23.返り見て過ち多きここ一年         麦 秋
  30.神留守にあえて踏むなり百度石       山椒の香
  42.欠礼の知らせ届く日花八つ手        house
  50.小春凪海を向きたる望郷碑         ワシモ
  55.婚列の神殿に坐す菊日和          昇 峰
  61.時雨来て郵便ポストの艶増せり       孤 山
  63.正倉院展に並びて古都小春         山椒の香
  65.新酒樽穂高神社に堆く           利 明
  78.電動の椅子を転がし木の葉散る       苦 瓜
  82.難聴の耳傾けて返り花           しょうく
  90.覗き見るこんなところに帰り花       山椒の香
  95.初霜の溶けてきらめく野山かな       昇 峰
  119.若匠の矯めつ眇めつ松手入れ        house
  120.綿虫ややうやく終へし庭仕事        孤 山
   (○)
  12.磐座に雲を待たせて神の旅         昇 峰
  17.おでん屋の湯気を払うて具を探す      さんせん
  18.お百度を踏むまで長き霜の道        はぼたん
  24.影長き高層ビルや冬に入る         孤 山
  34.香りして葉陰にちらほら柊の花       はぼたん
  36.木の椅子に小座布団敷き冬に入る      housyuu
  39.蜘蛛の囲を白く太らす今朝の霜       はぼたん
  45.木枯や息をひそめる庭の木々        孤 山
  57.山茶花や香煙絶えぬ義士の墓        翔 行
  66.人生は短距離走か冬近し          麦 秋
  67.新蕎麦や腰の強さも信濃ぶり        昇 峰
  74.杖にて指図先頭の十夜婆          山椒の香
  80.とんとんと神の居ぬ間の宮普請       house
  103.冬ざれや草津湯畑湯の煙         翔 行
  108.牧水の像立つ峠冬紅葉           housyuu
  111.丸き丘並べて古墳や烏瓜          利 明
  117.立冬や軒を寄せ合ふ羽島崎         ワシモ
無点句
  02.明るさの残る浜辺や石蕗の花
  04.朝ドラや淡き茜の枯すすき
  06.石白く丸く平らに川涸るる
  08.一村の申し合はせて柿光る
  10.居眠りの間に落葉肩に乗り
  11.五百重波寄するがごとく秋桜
  13.海鳴りの聞こゆる岬冬来る
  15.老の坂しぐるる中を丹波路を
  19.思い出し炮烙で炒る零余子かな
  21.海底の火山灰とめど無く冬立ちぬ
  22.帰り道新聞にくるむ薩摩芋 
  25.加湿器の湯気たつ音の安らけし
  26.風に舞ひ落葉の遊ぶビルの街
  27.風もなく揺るる芒や四畳半
  28.神の旅古道の中の道祖神
  29.神の旅沈む夕陽の旅所
  32.枯草を刈りてこんなに香るとは
  33.川音の響き固くて冬隣
  37.教会より緩やかながる聖書歌
  38.銀座街各々並に聖写真
  40.軍港を見下ろすやうな石蕗の花
  43.降誕祭近く多くの店の賑やか
  44.木枯らしに押されるやうに宅配人
  46.凩やガード下なる屋台の灯
  47.木の葉散る園の四方にあるベンチ
  49.木の実降る薪積む納屋のトタン屋根
  51.小春日や渋野日名子の笑ひ顔
  52.小春日や妻の遺せしLEKIの杖
  54.小御堂の裏の小池に水芭蕉
  56.里小春球はスライス場外へ
  58.寂しさは誰のこころも帰り花
  59.時雨るるや朝の散歩を阻まれて
  60.時雨るるや乗降少なの無人駅
  62.霜囲して塔頭の枯山水
  64.招提の銀杏の梢鵙猛る 
  69.砂浜に風吹き募る冬はじめ
  70.大根の種まく乙女の白き指
  72.田の神の山へ帰るや里祭
  75.釣人の魚籠の重さや冬隣
  76.石蕗の花日当りながら華やがず
  77.デパートに聖歌溢れてよどみけり
  81.トンネルを出れば故里冬紅葉
  83.鈍色の湖水しずかに山眠る
  84.二分刈りに頭丸めて秋惜しむ
  85.庭陰に紅の明かりや青木の実 
  86.庭に来て遊ぶ雀や冬はじめ
  87.濡れ縁の沓脱石や石蕗の花
  88.ねんごろに鈴の綱曳く神の留守
  91.喉鳴らす猫の欠伸や小春の日
  92.野良猫に餌やる夫婦初時雨
  93.廃屋の庭に舞ひ散る木の葉かな
  94.蓮の葉の枯れて河童も肩すくめ
  97.初冬の朝のぬくもりパンを買ふ
  98.初冬の巡る寺町津軽富士
  102.冷ややかや洗ふ手の透く禊川
  104.冬に入る影ながくして児等帰る
  105.故郷の母を見舞ふや石蕗の花
  107.飽食の国にご馳走冬いちご
  109.干し物の白粉の増ゆや軒の霜
  110.マスクなどせずに戻るや神の旅
  112.水の透く歌劇の街の帰り花
  113.御堂筋ブルーのネオンや冬ざるる
  114.武蔵野の空群青に雪の富士
  115.影向の色変へぬ松勅使道
  116.幼稚園高々と聖灯円灯台火
  118.路肆の柿次々捌くる日和かな

なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
孤 山 麦 秋 はぼたん 翔 行 利 明 苦 瓜 ワシモ House 山椒の香 しょうく panapana housyuu 昇 峰 
書き込み
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1
11ページ
15
さんせんさん
2021.11.14 19:59
 さんせん選の続き

 82.難聴の耳傾けて返り花
   何か物音を感じ振り向く先に季節はずれの花を見付けた。
 95.初霜の溶けてきらめく野山かな
   霜どけの野山が日の光をうけて美しい。
 99.初冬のわが影を置く海鼠塀
   なまこ壁に付いた自分の長い影が冬の到来を教えてくれる。
 119.若匠の矯めつ眺めつ松手入れ
   松の枝振りにびっくりする若い庭師の仕事ぶりが目に浮かぶ一句。
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14
さんせんさん
2021.11.14 18:13
 さんせん選

 05.イエス抱くマリアの慈眼冬ぬくし
   小春日和の礼拝、マリア様の慈愛に満ちた眼が眩しい。
 30.神留守にあえて踏むなり百度石
   神様が出雲にお出かけで留守は承知の上、どうしてもお百度参りをしなくてはならない。
 35.寒菊や母の形見の土佐鋏
   庭の寒菊の手入れにいそしんでいた亡母、土佐鋏を見るたびに想い出す。
 68.少しずつ空を広げて木の葉散る
   木の葉の散る様子が良く描かれている。
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13
昇峰さん
2021.11.14 14:50
20.折込みのチラシ重たき文化の日
昔ながらのチラシの分厚さ、でも文化の日。
31.借り物に夫を取らるる運動会
断る暇もない滑稽さ。
35.寒菊や母の形見の土佐鋏
土佐打ちの剪定鋏、生け花に愛用されていたのか。
65.新酒樽穂高神社に堆く
穂高の山々の神への御饌。
79.特攻の基地夕暮れて帰り花
南瞑の海から戻る魂のように。
89.軒先に五倍子並べ干す染工房
ふしの草木染工房、紫色の風を思う。
96.初霜や木橋を渡る杖の音
小さな木橋を渡る老人の杖の音。
106.箒目に木の葉一枚神の留守
綺麗に掃き清められた法の庭にまた一枚の落葉。
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12
housyuuさん
2021.11.14 10:45
01・相傘の短き道や初時雨
  折角の相傘にその道のりは短かった、ほのぼのとした雰囲気が伝わる。
31・借り物に夫を取らるる運動会
  健康なユーモアを感じる。
41・今朝冬のテトラポットに波しぶき
  冬に入った厳しさを窺わせる。
42・欠礼の知らせ届く日花八つ手
  11月は家人の逝去を知らせる葉書が届く。我が家にも数通届いている。
50・小春凪海を向きたる望郷碑
  離れた島からの景色だろう向こうの向こうの故郷を懐かしむ一句。
68・少しづつ空を広げて木の葉散る
  落ち葉するに従い空の明るさが広がってくる。よく観察されている。
73・チェンソーの響く林道木の実落つ
  植林、伐採と管理されている林道の様子、散歩の途次で有ろうか。
96・初霜や木橋を渡る杖の音
  寒さも厳しくなった高齢者の散歩の一齣。
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11
panapanaさん
2021.11.13 21:00
特選 09.いつの間に小言の増えて木の葉髪
   人生もこの先が見えるようになれば
   なるほど心境に共感です

入選  31.48.66.103.111.
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10
しょうくさん
2021.11.13 17:04
しょうく選
07.銀杏散る古刹の庭をほしいまま
 小僧さんが掃いても掃いても、イチョウの落ち葉、そんな風景を活写
23.返り見て過ち多きここ一年
 残り少ない今年、フト一年を回顧し、過ちの数々
31.借り物に夫を取らるる運動会
 久しぶりの運動会、借り物競争のユーモア表現に拍手。
48.木の葉舞ふ牛舎の窓に牛の影
 ふと一瞬の風景を活写。
61.時雨来て郵便ポストの艶増せり
 時雨に濡れて、観察眼に拍手。
78.電動の椅子を転がし木の葉散る
 車いすでの外出、車いすに負けじと、落ち葉が転げる様子を活写。
90.覗き見るこんなところに帰り花
 枯葉の中、発見した帰り花、その感動を素直に表現。
106.箒目に木の葉一枚神の留守
 箒目にどういうわけか刺さった様な木の葉、神の留守の季語にぴったりの感じ。
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9
山椒の香さん
2021.11.13 15:29
特選
14.雲水のお国訛や冬ぬくし
  修行僧から出るお国ことば、ときに癒されることがあります。
  修行のつらさから、つい出ることのある訛り。微笑ましい一句となりました。
入選
24.影長き高層ビルや冬に入る
35.寒菊や母の形見の土佐鋏
36.木の椅子に小座布団敷き冬に入る
41.今朝冬のテトラポットに波しぶき
31.借り物に夫を取らるる運動会
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8
Houseさん
2021.11.13 11:22
特選)09 いつの間に小言の増えて木の葉髪
     年と共に白髪や禿頭は致し方ないが、小言幸兵衛が溢れると角が立つ。
     各々方、ご用心、ご用心。
入選)31、57、67、96、99。
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7
ワシモさん
2021.11.13 10:56
特選
01.相傘の短かき道や初時雨
 相傘のお相手はどなただったのでしょうか? 雨宿り中のご婦人を
拾われたのかも知れません。もっと一緒したかったのに、ちょっとの間の相傘。
吉永小百合さん、渡哲也さん主演で映画化(平成10年11月公開)もされた
中里恒子・著『時雨の記』を思い出したりしました。
入選
03.アクリル板越しの笑顔や鮟鱇鍋
17.おでん屋の湯気を払うて具を探す
18.お百度を踏むまで長き霜の道
31.借り物に夫を取らるる運動会
71.鯛焼きのデイサービスの笑顔かな
0人がいいねと言っています
6
苦瓜さん
2021.11.13 10:26
特撰。63・正倉院展に並びて古都小春ーー私もよく並び行ってたものですが、今年はコロナのせいか広告も目につかない様である
入選。03.16.34.39.89
0人がいいねと言っています
5
利明さん
2021.11.13 8:42
特選
35.寒菊や母の形見の土佐鋏
  ご母堂が逝かれて初めての冬であろうか、仏前に供えられる
 寒菊を庭に伐られるその鋏は形見の土佐鋏、丁寧に菊を切って
 おられる作者の姿のよく見える佳
入選
20.折込みのチラシ重たき文化の日
53.御法話にうなづくばかり十夜婆
73.チェンソーの響く林道木の実落つ
101.日溜りに遊ぶ雀や冬はじめ
117.立冬や軒を寄せ合ふ羽島崎
0人がいいねと言っています
4
翔行さん
2021.11.12 20:55
特撰
31 借り物に夫を取らるる運動会
   コロナ禍の現今、微笑ましい風景描写の佳句。
入選 
16 お好み屋出て浪速の初時雨
35 寒菊や母の形見の土佐鋏
79 特攻の基地夕暮れて帰り花
100 晩節は成り行き任せ帰り花
108 牧水の像立つ峠冬紅葉
0人がいいねと言っています
3
はぼたんさん
2021.11.12 9:49
はぼたん
特選
120.綿虫ややうやく終へし庭仕事  
のほほんと現れた綿虫と庭仕事精一杯働いて汗ふく人の対比、面白し
入選
74.杖にて指図先頭の十夜婆
12.磐座に雲を待たせて神の旅
53.御法話にうなづくばかり十夜婆
71.鯛焼きのデイサービスの笑顔かな
101.日溜りに遊ぶ雀や冬はじめ
0人がいいねと言っています
2
麦秋さん
2021.11.12 9:27
特選
55.婚列の神殿に坐す菊日和
喜ばしい風景と思いました。

入選
14 16 45 80 100
0人がいいねと言っています
1
孤山さん
2021.11.11 9:26
特選
31 借り物に夫を取らるる運動会
   微笑ましい情景、楽しませていただきました。
入選
05 イエス抱くマリアの慈眼冬ぬくし
14 雲水のお国訛や冬ぬくし
35 寒菊や母の形見の土佐鋏
73 チエンソーの響く林道木の実落つ
79 特攻の基地夕暮れて帰り花
0人がいいねと言っています
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