509．今週の俳句(12/06～12/10)
1. 赤き灯の岬灯台冬の霧
2. 冬の霧晴れて港の群かもめ
3. 冬の霧ゆっくり進む帆引き船
4. 冬霧や山の麓の字一つ
5. 国道の車の列や冬の霧
6. 枯蓮や近づく汽車の音迫る
7. 枯蓮の影柔らかに光る浦
8. 枯蓮に水の疲れのありありと
9. たつぷりと水に漬かりて蓮枯るる
10. 蓮枯れて心の憂ひ深まりぬ
11. 枯蓮水面につんと立ちにけり
12. 潮引いて島の子と行く海鼠獲り
13. 朝市や馬穴に動く大海鼠
14. 酢海鼠を酒の肴に独り酌む
15. 採れたての海鼠の並ぶ朝の市
16. 寒夕焼金星一つ輝かす
17. 亭々たる欅並木や冬夕焼
18. 幸せをたぐり寄せたき寒夕焼け
19. 野の果てを一人歩むや寒夕焼
20. 寒夕焼翳りの見へし雑木山
21. 初雪や渡しの址の杭頭
22. 初雪や茅葺屋根の煙出し
23. 初雪や佐渡に残りし金山史
24. 初雪や問はず語りに夢語る
25. 初雪や幼は喜々と手を翳す