男ってやつは・・・
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トピック作成者:マキチャン さん2022.1.13
男ってやつは・・・
「俺・・ここへ引っ越してからこの部屋へ自分以外のやつを上げるのはお前がはじめてだから緊張する
・・・いろんな意味で・・・」
このマンションに住む修一は由美は先月付き合い始めたばかり。
なのでいろんな意味で緊張というのは・・・
はい。いろんな意味です。みなさんのご想像にお任せいたします。
修一はそう言いながらドアの鍵を開けて由美を中に促した。
「おじゃましま~~す・・」
由美は玄関で靴を脱ぎ、1帖程度のホールを通って部屋の中へ入る。
部屋はフローリング張りで壁は真っ白な1K。
大学を卒業し、働きはじめたばかりの男の一人暮らしにしては少々贅沢な広さだった。
まだ玄関ホールにいる修一は大まかな間取りを説明している。
「こっちがお風呂でそっちがトイレ・・おいおいあんまり探るなよ!!」
修一の説明を聞くのもそこそこに、由美はキョロキョロと部屋中探索してまわっていた。
「え~~!?1人暮らしのくせに対面キッチン!?上にはロフトまであるじゃん・・・贅沢~~!勝手にのぼっちゃうからね・・
・・あ。ロフトで寝てるんだ。布団敷きっ放しだよ(笑)」
由美は一人ではしゃぎながらロフトの上から下にいる修一をのぞいた。
そんな由美を見上げながら、
「俺、実家が古い長屋でさ、ちっちゃい頃から一人暮らしの部屋のイメージってのがあって、やっとそれが実現できた所」
10畳程度の部屋にはモノトーンな色調で洋風な家具や小物類が揃えられていた。
「この部屋のイメージにあわせる為に気に入ってたこけしとか提灯とか思い切って捨てたりしてさ・・」
「へ~・・・なかなかいいセンスじゃん」
「だろ!?お前ならわかってくれると思ったんだよな」
「・・だからこの前、私が温泉に行くからお土産はなにがいい?って聞いた時、
お土産は物じゃなくて食べ物にしてくれって言ったのね?
たしかに温泉街だと修一のイメージする部屋にあう小物類は売って無いもんね(笑)」
由美はロフトからはしごで降りるとキッチンの戸棚やトイレやお風呂、洗面台を隅々見てまわる。
そして一通り見終わり、ベランダまで見きったところで言い放った。
「ところで修一。私になにか隠してない?」
問題
由美は修一の部屋にあった、ある物に違和感を感じました。
それはなんでしょうか?
そして修一の隠し事とはなんでしょう。
違和感を感じた物から推理して下さい。
京さん作 2008/12/01
解答は1/16予定
「俺・・ここへ引っ越してからこの部屋へ自分以外のやつを上げるのはお前がはじめてだから緊張する
・・・いろんな意味で・・・」
このマンションに住む修一は由美は先月付き合い始めたばかり。
なのでいろんな意味で緊張というのは・・・
はい。いろんな意味です。みなさんのご想像にお任せいたします。
修一はそう言いながらドアの鍵を開けて由美を中に促した。
「おじゃましま~~す・・」
由美は玄関で靴を脱ぎ、1帖程度のホールを通って部屋の中へ入る。
部屋はフローリング張りで壁は真っ白な1K。
大学を卒業し、働きはじめたばかりの男の一人暮らしにしては少々贅沢な広さだった。
まだ玄関ホールにいる修一は大まかな間取りを説明している。
「こっちがお風呂でそっちがトイレ・・おいおいあんまり探るなよ!!」
修一の説明を聞くのもそこそこに、由美はキョロキョロと部屋中探索してまわっていた。
「え~~!?1人暮らしのくせに対面キッチン!?上にはロフトまであるじゃん・・・贅沢~~!勝手にのぼっちゃうからね・・
・・あ。ロフトで寝てるんだ。布団敷きっ放しだよ(笑)」
由美は一人ではしゃぎながらロフトの上から下にいる修一をのぞいた。
そんな由美を見上げながら、
「俺、実家が古い長屋でさ、ちっちゃい頃から一人暮らしの部屋のイメージってのがあって、やっとそれが実現できた所」
10畳程度の部屋にはモノトーンな色調で洋風な家具や小物類が揃えられていた。
「この部屋のイメージにあわせる為に気に入ってたこけしとか提灯とか思い切って捨てたりしてさ・・」
「へ~・・・なかなかいいセンスじゃん」
「だろ!?お前ならわかってくれると思ったんだよな」
「・・だからこの前、私が温泉に行くからお土産はなにがいい?って聞いた時、
お土産は物じゃなくて食べ物にしてくれって言ったのね?
たしかに温泉街だと修一のイメージする部屋にあう小物類は売って無いもんね(笑)」
由美はロフトからはしごで降りるとキッチンの戸棚やトイレやお風呂、洗面台を隅々見てまわる。
そして一通り見終わり、ベランダまで見きったところで言い放った。
「ところで修一。私になにか隠してない?」
問題
由美は修一の部屋にあった、ある物に違和感を感じました。
それはなんでしょうか?
そして修一の隠し事とはなんでしょう。
違和感を感じた物から推理して下さい。
京さん作 2008/12/01
解答は1/16予定
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ビッグパパ さん
一の糸 さん
ご参加感謝
ノーヒントで、わかっちゃいましたね。
ビッグパパ さん
「へ~・・・なかなかいいセンスじゃん」の言葉から
センス → 扇子 の ダジャレに気が付けばOKです。
作者さんの
解答の解説は次の通りです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
由美はロフトに上がった時に修一の布団の上に女性物の扇子を発見した。
「いいセンス」は「いい扇子」の事だった。
修一は部屋のイメージにあわない和風的な小物を絶対置かないと断言している。
だとすれば、本人の物では無い。
部屋に人を上げるのははじめてと言っていたので母親、兄弟、友達の線は消える。
その理由から由美は修一に他に隠さなければならない人物がいると判断。
男が隠すとなればそれは女。
その女が由美の前にこの部屋に入ったと確信し、修一に問いただした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一の糸 さん
>「末広」と言って末広がりの縁起物、「いついつまでも、末永く付き合ってね」という心を込めての>贈り物
>そういう女が居るのだ、と暗に由美に見せつけた修一の心。
>「お前ならわかってくれると思ったんだよな」
>悧巧な由美は、それを察した。
なるほど、こういう展開もありですね。
ご希望の解答編をどうぞ。
作者さんの展開は以下の通りです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「 解答編 」
「ところで修一。私になにか隠してない?」
「突然なんだよ!?なにも隠してないぞ?」
「じゃあこれはなに?」
由美は修一の目線から外れるように持ち歩いていた扇子をつきだす。
「なかなかいい扇子じゃん!ロフトにあったんだけど。誰の?」
修一はとくに慌てる様子も無く、
「俺のに決まってるだろ?ついうっかり捨て忘れてたみたいだな」
由美の手から扇子を取ろうと手を伸ばす。由美はそれを拒んだので修一の手は空をきった。
「ロフトの布団の上にあったんですけど?今朝まであの布団で寝ていたんでしょ?・・それなのに今まで扇子に気がつかないなんて事は無いよね~~」
さすがに修一の顔が青ざめはじめる。
「私と朝の9時から外で待ち合わせしていたんだから、それまで修一はこの部屋で誰かと一緒にいたって事になるよねえ~昨日の夜からずっと。その人がお母さんとか友達って言うのは無しね。・・自分以外のやつを上げるのはお前がはじめてだからってさっきわざわざ宣言してたし。隠したい存在って事はやっぱ・・女よね?」
「・・・・。」
「その女。この扇子をわざと置いて帰ったんだろうな。私への存在アピールのつもりで・・この扇子の意味がわかる女かどうか試されたのかも。
修一もなかなかのくせものだわ・・この部屋全部見てまわったけど、女がいた痕跡はまったく見つからなかったし。きっとその女の方が一枚上手だったって事だわ」
修一はがっくり肩を落とす。
「たぶん・・修一がロフトにも何も無い事を確認して出かける時にその人忘れ物とか言って一瞬部屋へ戻ったりしなかった?」
「・・・・??あ!そういえば・・!?」
ポロリとボロがでる。
「やっぱりね・・その時に下からロフトに投げこんだんじゃない?」
「ひとつ忠告しといてあげる。女はね、男のあやしい雰囲気にはシックスセンスが働くもんなのよ!」
由美は修一に扇子を投げ渡す。
「私はこんな挑戦状なんて受け取るつもりないから。じゃあね~~」
由美は部屋からさっさと出て行った。
「・・・女ってやつは・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ということでした。
さすが ビッグパパ さん、一の糸 さん お見事でした。
一の糸 さん
ご参加感謝
ノーヒントで、わかっちゃいましたね。
ビッグパパ さん
「へ~・・・なかなかいいセンスじゃん」の言葉から
センス → 扇子 の ダジャレに気が付けばOKです。
作者さんの
解答の解説は次の通りです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
由美はロフトに上がった時に修一の布団の上に女性物の扇子を発見した。
「いいセンス」は「いい扇子」の事だった。
修一は部屋のイメージにあわない和風的な小物を絶対置かないと断言している。
だとすれば、本人の物では無い。
部屋に人を上げるのははじめてと言っていたので母親、兄弟、友達の線は消える。
その理由から由美は修一に他に隠さなければならない人物がいると判断。
男が隠すとなればそれは女。
その女が由美の前にこの部屋に入ったと確信し、修一に問いただした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一の糸 さん
>「末広」と言って末広がりの縁起物、「いついつまでも、末永く付き合ってね」という心を込めての>贈り物
>そういう女が居るのだ、と暗に由美に見せつけた修一の心。
>「お前ならわかってくれると思ったんだよな」
>悧巧な由美は、それを察した。
なるほど、こういう展開もありですね。
ご希望の解答編をどうぞ。
作者さんの展開は以下の通りです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「 解答編 」
「ところで修一。私になにか隠してない?」
「突然なんだよ!?なにも隠してないぞ?」
「じゃあこれはなに?」
由美は修一の目線から外れるように持ち歩いていた扇子をつきだす。
「なかなかいい扇子じゃん!ロフトにあったんだけど。誰の?」
修一はとくに慌てる様子も無く、
「俺のに決まってるだろ?ついうっかり捨て忘れてたみたいだな」
由美の手から扇子を取ろうと手を伸ばす。由美はそれを拒んだので修一の手は空をきった。
「ロフトの布団の上にあったんですけど?今朝まであの布団で寝ていたんでしょ?・・それなのに今まで扇子に気がつかないなんて事は無いよね~~」
さすがに修一の顔が青ざめはじめる。
「私と朝の9時から外で待ち合わせしていたんだから、それまで修一はこの部屋で誰かと一緒にいたって事になるよねえ~昨日の夜からずっと。その人がお母さんとか友達って言うのは無しね。・・自分以外のやつを上げるのはお前がはじめてだからってさっきわざわざ宣言してたし。隠したい存在って事はやっぱ・・女よね?」
「・・・・。」
「その女。この扇子をわざと置いて帰ったんだろうな。私への存在アピールのつもりで・・この扇子の意味がわかる女かどうか試されたのかも。
修一もなかなかのくせものだわ・・この部屋全部見てまわったけど、女がいた痕跡はまったく見つからなかったし。きっとその女の方が一枚上手だったって事だわ」
修一はがっくり肩を落とす。
「たぶん・・修一がロフトにも何も無い事を確認して出かける時にその人忘れ物とか言って一瞬部屋へ戻ったりしなかった?」
「・・・・??あ!そういえば・・!?」
ポロリとボロがでる。
「やっぱりね・・その時に下からロフトに投げこんだんじゃない?」
「ひとつ忠告しといてあげる。女はね、男のあやしい雰囲気にはシックスセンスが働くもんなのよ!」
由美は修一に扇子を投げ渡す。
「私はこんな挑戦状なんて受け取るつもりないから。じゃあね~~」
由美は部屋からさっさと出て行った。
「・・・女ってやつは・・・」
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ということでした。
さすが ビッグパパ さん、一の糸 さん お見事でした。
3
私も、お店のマドンナから扇子を貰って、常時持ち歩くカバンに入れてますが、お付き合いは
無いですねぇ・・・先に、マドンナと、マドンナの旦那さん、二人とも浮気していて、
仮面夫婦なんですねぇ・・・マドンナは夜間の勤務だったのですが、シフトの休日を出勤と言って
家を出てたそうです。なぜ発覚したかと言うと、「家から電話あったら、出勤してることに
しておいて」と、同じ時間のスタッフにお願いしてたからなんですねぇ・・・・
事実は小説より奇なり!しかし社会人の子供がいるのに、40代に見えないマドンナの
化け方は凄い!!顔の塗り方のセンスがいいんですねぇ・・・私は近所なので、すっぴんを
知ってますが・・・・
無いですねぇ・・・先に、マドンナと、マドンナの旦那さん、二人とも浮気していて、
仮面夫婦なんですねぇ・・・マドンナは夜間の勤務だったのですが、シフトの休日を出勤と言って
家を出てたそうです。なぜ発覚したかと言うと、「家から電話あったら、出勤してることに
しておいて」と、同じ時間のスタッフにお願いしてたからなんですねぇ・・・・
事実は小説より奇なり!しかし社会人の子供がいるのに、40代に見えないマドンナの
化け方は凄い!!顔の塗り方のセンスがいいんですねぇ・・・私は近所なので、すっぴんを
知ってますが・・・・
2
なるほど、「なかなかいい扇子じゃん」
洋風の居間の中にデーンと和風の扇子が飾ってある、結構似合うと思うけどな。
女子が男子に扇子を贈る心。
「末広」と言って末広がりの縁起物、「いついつまでも、末永く付き合ってね」という心を込めての贈り物
そういう女が居るのだ、と暗に由美に見せつけた修一の心。
「お前ならわかってくれると思ったんだよな」
悧巧な由美は、それを察した。
今後どう展開するか?お楽しみ。
洋風の居間の中にデーンと和風の扇子が飾ってある、結構似合うと思うけどな。
女子が男子に扇子を贈る心。
「末広」と言って末広がりの縁起物、「いついつまでも、末永く付き合ってね」という心を込めての贈り物
そういう女が居るのだ、と暗に由美に見せつけた修一の心。
「お前ならわかってくれると思ったんだよな」
悧巧な由美は、それを察した。
今後どう展開するか?お楽しみ。
1
こけし・チョウチンなど和風のものを捨ててきたのに、センスがあった??
「へ~なかなかいいセンスじゃん」・・人のセンスをほめるときは。「なかなかいいセンスしてる
じゃん」って褒めます。だから、転居後、誰からか扇子をもらった、と言う事かな?
「へ~なかなかいいセンスじゃん」・・人のセンスをほめるときは。「なかなかいいセンスしてる
じゃん」って褒めます。だから、転居後、誰からか扇子をもらった、と言う事かな?