占い師の予言　Ⅱ

美紀はある町中で聞き覚えのある声を耳にした。

「そこの可愛いお嬢さん。占って行きませんか？」

その声の主は黒いベールを身にまとった、神秘的な美しい女性の占い師。
以前、友達の愛の「死」を暗号形式で予言した、あの占い師だ。

「やっと見つけたわ！」

美紀は占い師の前に並んでいた先客達を払いのけながら占い師に詰め寄った。

「・・私の事覚えているかしら？愛は結局、あなたの予言通りに死んだのよ！
あなたがはっきりと占い結果を告げてたら、愛は死ななくて済んだのに・・。」
他の客は美紀の剣幕と話の内容に押されてそそくさと逃げて行く。

「私はあくまでただの占い師。彼女の死の予言はただの偶然に過ぎません。」

「しらを切るつもり？
解ったわ。じゃあ、あなたの占いで私の１年を占って貰おうじゃない！前回のように暗号で。」

「仕方ないですね。あなたのおかげで、他のお客様達もすっかりいなくなってしまったし。
商売あがったりだわ・・。」

占い師はため息をつきながら、大きな水晶玉に両手をかざす。

「では、ご希望通りにあなたの１年間を・・いえ、やっぱり８月までを占ってあげましょう・・・
はい。結果がでました。
はっきり言ってあなたは《１、４、５、８》よ。」

「・・・？？意味はゆっくり考えさせて貰うわ。」

「・・そうそう。これはオマケだけど、今回は２０は入れてないから安心して。
もし、２０を入れて組みかえると、あなたも愛ちゃんと同じになってしまうから。うふふ・・・。」

「・・望むところだわ。」
強がりを言ったものの美紀は怖くなり、そのまま逃げるように帰宅した。

（１年・・８月まで・・１、４、５、８・・１、４、５、８・・１、４、５・・）

「あ！？そう言う事か！」
暗号の意味を理解した美紀は、占い師が言った、『はっきり言ってあなたは・・・よ。』に暗号の答えを当てはめる。

「あのインチキ占い師！！よくも私を邪魔者扱いしたわね！」
・・闘志に燃える美紀だった。

問題１
占い師の暗号の意味をお考えください。
理由もあわせてお答えください。

問題2
おまけ暗号の説明
暗号は占い師が言ったように《１、４、５、８》の他に《２０》も含めて解読すると、本解とは違った予言が生まれます。
《１、４、５、８、２０》ですね。
　　問題１の解き方とはまったく別の解読方法となります。


京 さん作　2009/01/07

解答は２/１８予定