娘からのＱ

とある大安吉日の日曜日

いつもはこんな天気の良い日には御隠居な地位を利用して、優雅にゴルフに出掛ける所である。
しかし今日は、娘夫婦が友達の結婚式に出席すると言う事で孫のシゲルとタケシを我が家であずかっていた。
遊び盛りの孫達から少しでも目を離すとあっと言う間に部屋の中は散らかり放題。

そんな私を横目に堂々とソファに寝転んでいるのは
孫二人と一緒に娘からあずかった、二匹の愛犬ロクとハチ

じ～んせい楽ありゃく～もあるさ～♪♪

そんな時、ポケットに入っていた私の携帯に水戸黄門のメール受信音が鳴る。
孫達の母親、私の娘からのメールだった。

お父さんへ

『　見上げてごらん夜の星を　』

　　　　　　　　　　これをさせてね。　娘より

メールの内容はそれだけ書かれていた。
坂本九さんの懐かしの名曲のタイトル。
あの暗号と洒落好き、いわゆる親父ギャグ好きな娘の事だ
九＝Ｑ（クイズ、問題）とをかけて暗号に仕立てたのだろう。

それにしても『させてね』って誰に何をさせればいいのか？
重要な事ならこんな回りくどい事はしないだろうが、もしもと言う事がある。
考えるより先に取り合えず娘に折り返し電話をかけてみる事にした。

『・・お客様のおかけになった電話番号は現在電波の届かない場所にあるか電源を・・・』

ガクッッ・・

私が肩を落とす姿を横目に、孫のシゲルとタケシは部屋の中で運動会のリレーの練習中
愛犬のロクとハチは２匹仲良くあくびをひとつ

私はあきれてため息ひとつ

問題
「　見上げてごらん夜の星を　」の暗号を解いてください。

京さん作　 2009/08/28

解答は11/8予定