2267.柳
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トピック作成者:昇峰 さん2016.3.31
【柳】
ゆつくりと時計のうてる柳かな 久保田万太郎
瓦斯燈にかたよつて吹く柳かな 正岡子規
難波津はこことぞ柳青みけり 金子 晉
対岸の人に日当る柳かな 岸田稚魚
柳よりやはらかきもの見当らず 後藤比奈夫
絲柳まだ遠景を透しをり 高浜年尾
田一枚植て立去る柳かな 芭 蕉
傘(からかさ)に押し分けみたる柳かな 芭 蕉
門の灯や昼もそのまゝ糸柳 永井荷風
風ぐせのとれぬ柳となりにけり 稲畑汀子
遠くまで海濁りたる柳かな 岡本松濱
青柳に雨の降り倦むけしきかな 日野草城
【柳の芽】
白山のまだ眠りをる柳の芽 細川加賀
雪よりも水の動かず柳の芽 神蔵 器
退屈なガソリンガール柳の芽 富安風生
芽柳のおのれを包みはじめたる 野見山朱鳥
ほつかりと黄ばみ出でたり柳の芽 曉 台
柳の芽雨またしろきものまじへ 久保田万太郎
芽柳や配流の道の畦十字 河合凱夫
芽柳のゆれ八方に風四方に 松本三余
重き風来て軽き風芽柳に 後藤比奈夫
鳩放つ日より楊は芽ぐみけり 石田波郷
良きことの大方は些事柳の芽 高橋悦男
ひと跨ぎなる真間の橋柳の芽 伊藤伊那男
【柳絮】
かたまりて落ちし柳絮に土硬し 星野立子
とらへたる柳絮を風に戻しけり 稲畑汀子
吹くからに柳絮の天となりにけり 軽部烏頭子
柳絮とぶひかりの時の過ぎゆくに 高嶋 茂
穂高さへやさしきゆふべ柳絮舞ふ 堀口星眠
さながらに柳絮吹雪の虚空かな 福田蓼汀
柳絮舞ひ海へ張り出す天主堂 林 翔
月の夜の海なき国を柳絮とぶ 飯田龍太
旧城市柳絮とぶことしきりなり 高浜虚子
柳絮とぶ道の眞中に立ちて見る 高野素十
北見の日柳絮をそめて落つるなり 山口青邨
柳絮ふる三十三間堂の冷 百瀬美津
明日の兼題は、「春潮」です。
ゆつくりと時計のうてる柳かな 久保田万太郎
瓦斯燈にかたよつて吹く柳かな 正岡子規
難波津はこことぞ柳青みけり 金子 晉
対岸の人に日当る柳かな 岸田稚魚
柳よりやはらかきもの見当らず 後藤比奈夫
絲柳まだ遠景を透しをり 高浜年尾
田一枚植て立去る柳かな 芭 蕉
傘(からかさ)に押し分けみたる柳かな 芭 蕉
門の灯や昼もそのまゝ糸柳 永井荷風
風ぐせのとれぬ柳となりにけり 稲畑汀子
遠くまで海濁りたる柳かな 岡本松濱
青柳に雨の降り倦むけしきかな 日野草城
【柳の芽】
白山のまだ眠りをる柳の芽 細川加賀
雪よりも水の動かず柳の芽 神蔵 器
退屈なガソリンガール柳の芽 富安風生
芽柳のおのれを包みはじめたる 野見山朱鳥
ほつかりと黄ばみ出でたり柳の芽 曉 台
柳の芽雨またしろきものまじへ 久保田万太郎
芽柳や配流の道の畦十字 河合凱夫
芽柳のゆれ八方に風四方に 松本三余
重き風来て軽き風芽柳に 後藤比奈夫
鳩放つ日より楊は芽ぐみけり 石田波郷
良きことの大方は些事柳の芽 高橋悦男
ひと跨ぎなる真間の橋柳の芽 伊藤伊那男
【柳絮】
かたまりて落ちし柳絮に土硬し 星野立子
とらへたる柳絮を風に戻しけり 稲畑汀子
吹くからに柳絮の天となりにけり 軽部烏頭子
柳絮とぶひかりの時の過ぎゆくに 高嶋 茂
穂高さへやさしきゆふべ柳絮舞ふ 堀口星眠
さながらに柳絮吹雪の虚空かな 福田蓼汀
柳絮舞ひ海へ張り出す天主堂 林 翔
月の夜の海なき国を柳絮とぶ 飯田龍太
旧城市柳絮とぶことしきりなり 高浜虚子
柳絮とぶ道の眞中に立ちて見る 高野素十
北見の日柳絮をそめて落つるなり 山口青邨
柳絮ふる三十三間堂の冷 百瀬美津
明日の兼題は、「春潮」です。
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