田舎の公民館で見た映画ですからさほど記憶は確かとは言えませんが、ラジオ放送されたものを東映が映画化したもの。出演者が中村錦之助、東千代之助、大友柳太郎と言った時代劇スターでしたから。作品は７つ。
白鳥の騎士、笛吹童子、紅孔雀、オテナの塔、七つの誓い、天の鶯、黄金孔雀城。
映画で見たのは笛吹童子と紅孔雀だけです。
正月興行作品として制作したいわゆる「ジャリ物（子供向け映画）」の中編映画として製作した東映でしたが、まだTVに「子供番組」の時間帯などなかった時代でもあり、明けて正月から子供を中心に大動員の特大ヒット。これには製作した東映が一番驚いたという。会社側も大喜びで、このころ東映の電話応対は女性交換手がにこやかに「はい、『紅孔雀』の東映です」と応えたというエピソードがあります。
ちなみに派生映画として「笛吹童子」の中から主人公を助ける忍者”風の小六”をテレビドラマ「風小僧」として山城新伍主演で制作されました。
同じころの「風雲黒潮丸」と言う映画も新諸国物語の一つだと思っていたのですが、勘違いでした。
でもこの映画、面白かったんですよね。