【山笑ふ】
伐口の大円盤や山笑ふ 　　　　　　　阿波野青畝
みちのくの山笑ひをり昼の酒 　　　　青柳志解樹
山笑ふ子供千人隠れゐて　　　　　　 平井照敏
山笑ひ大きな月をあげにけり 　　　　内藤双柿庵
東山三十六峰みな笑ふ 　　　　　　　清水基吉
一山の笑ひはじめの水の音 　　　　　児玉南草
分校は四方の山の笑ふ中 　　　　　　今瀬剛一
故郷やどちらを見ても山笑ふ 　　　　正岡子規
山笑ふふるさとびとの誰彼に 　　　　楠本憲吉
ことごとく雲を放ちて山笑ふ　　　　 村田 脩
腹に在る家動かして山笑ふ　　　　　 高浜虚子
山笑ふ歳月人を隔てけり 　　　　　　鈴木真砂女

明日は、「追補」（予備日）です。