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レイシック(レーシック)で「老眼」を治せる時代に!実際どうなの?

レイシックは、エキシマレーザー角膜屈折矯正手術の通称で、目の表面の角膜にエキシマレーザーを照射し、角膜の曲率を変えることで視力を矯正する手術のこと。

日本では厚生労働省が認可した2000年から普及し、2008年には45万件もの症例数になったそうです。
レイシック手術を行うと、視力が回復するため、現在メガネをかけている人や、日常的にコンタクトレンズを利用している人が多く受けています。
従来であれば、近視には有効な手術でしたが、老眼は治すことができませんでした。
しかし、最近は医学技術の発展で「老眼」まで治療できるようになったようです。

本日は老眼レイシックについてご紹介します。

そもそも何故老眼になるの?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

そもそもなぜ人は老眼になるのでしょうか?
老眼になる原因が、今までレイシック手術で視力回復できなかった要因です。
まずは老眼の原理についてしっかりとご紹介いたします。

ご存じの方も多いかとは思いますが、改めて老眼は加齢に伴って水晶体と目の筋肉が衰えることで生じます。
多くは40代から始まり、徐々に手元にピントが合いにくくなりますよね。

原因のひとつが先ほどもご紹介しましたが、水晶体と筋肉の衰え。
近くのものを見るとき、通常なら水晶体を吊り下げている毛様体小帯がゆるむことで水晶体の厚みを増し、近くにピントを合わせています。
しかし、年齢を重ねると水晶体が堅くなってしまうだけでなく、毛様体小帯がゆるんで、水晶体の厚さを変えることができなくなっていきます。
そのため、近くにピントが合いにくくなる、というわけです。

老眼の初期症状

老眼は近くの文字が読みづらくなったり、近くから遠くに視線を移動したときにピントが合うのに時間がかかるようになることから自覚します.
新聞や辞書など比較的小さな文字を読むとき、なかなかピントが合いにくくなり、目から離さないと見えなくなるものです。
このほか、周囲が暗くなると文字が読みにくくなる傾向があります。

本などを集中して読んでいて、ふと周囲を見回したとき、周囲がぼんやりとしていて、徐々にクリアになっていく。
こんな症状が老眼の典型的な症状になります。



目がいいと老眼になりやすい?

よく言われるのは、若い頃視力がいい人ほど老眼になりやすい、というもの。
これは誤りで、水晶体の老化はすべての人に共通して起こるため、どんな人であっても老眼は進行していきます。

たとえば、遠くが見えにくい近視の人であっても等しく老眼になりますよね。
近視の人であっても40歳頃から徐々に見えづらくなり、老眼を自覚することでしょう。

近視の人は、もともと遠くにピントが合わず、近くにピントが合っているため、近くを見るために水晶体の厚さを変える必要がありません。
そのため、老眼を「自覚しにくい」というだけなのです。

老眼は何歳まで進行する?

では、老眼は何歳頃まで進行するものなのでしょうか?

一般的には65歳くらいで進行は止まる、と言われています。

老眼の予防法と対処法

まだそこまで老眼が進んでいない! という方は毎日目の体操を行ったり、運動の習慣を身につけ、血行をよくすることで進行を遅らせることができます。

目をギュッと閉じて、閉じた目をパッと開く、顔を動かさないよう目玉をぐるりと1周させる、といった運動は毛様体筋を鍛えることができます。
1日2分間程度行うだけで効果を得られるので、ぜひ試してみてください。
とはいえ、水晶体を支える毛様体筋を鍛えるだけの運動なので、水晶体の硬化にともない、徐々に老眼は進行していきます。
あくまで進行を遅らせる大層として、毎日の習慣に取り入れてみてくださいね。

このほか、運動は老眼にも効果的です。
運動不足状態だと目まで血液が行き届きにくくなります。
血が不足すると老眼の進行を早めてしまいますので、運動して血行をよくすることを心がけましょう。
例えば、駅での移動はエレベーターやエスカレーターではなく、階段を使う、といったことでも効果は得られるので、日ごろ少しだけ横着している部分を横着しないよう心がけてみてください。
これだけでもいい運動になります。



対処法として有効なのは老眼鏡を作ること。
老眼鏡をかけると老眼が進行する! という方もいますが、これは誤り。
そもそもの仕組みが水晶体と毛様体小帯の関係性によるものなので、老眼鏡をかけたからといって進行するわけではありませんよね。

老眼鏡を作らないでいると、近くが見えにくいままの状態で生活することになります。
すると気がつかない間に目が疲れ、目の疲れが肩こり、頭痛につながるかもしれません。
老眼鏡を早めに作って、ストレスのない生活をすることが、とても大切なのです。

近視・乱視は治るの?レイシックってどんな手術?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

とはいえ、今まで見えていたものが見えなくなるのは非常に不便。
メガネやコンタクトレンズを着ける習慣がなかった人にとっては煩わしいことこの上ないですよね。
そこで注目されているのが「老眼のレイシック手術」です。

次の項で老眼のレイシック手術について詳しくご紹介します。

ここではレイシック手術とはどのようなものなのかをご紹介します。

レイシック手術って?

レイシック手術はレーザー照射を本来の場所に収まったままの眼球に施し、角膜を彫り整えること、といった意味があります。

1990年、ギリシャではじめて行われ、1988年以降、アメリカでは屈折矯正手術の主流となり、日本では2000年1月から行われています。
こうしてみてみると、はじめて手術が行われてから30年、日本でも20年の歴史がある、ということがわかりますよね。

手術の手順

実際にどのような手術を行うのか?

まずは点眼麻酔をします。
次にフェムトセカンドレーザーを照射し、フラップを作成。
その後、角膜にマークをつけ、フラップをめくってからエキシマレーザーを照射。
洗浄後にフラップを元の位置に戻し、フラップが自然治癒するまで数分待てば手術は完了です。

通常両目の同時手術で10分程度で終わり、痛みはほとんどありません。

手順だけ見るとかなりグロテスクな手術ですが、思った以上に短時間で簡単に終わる、ということがわかります。

レイシック手術の合併症

なかには合併症を引き起こす人もいます。
レイシック手術は大きく分けて3つの合併症が考えられます。

ひとつめはグレアハローというもの。
夜間、ネオンや信号、車のヘッドライト等がにじんで見えてしまう症状です。
元の瞳孔径が大きい人ほどグレアハローを感じる傾向にあり、手術後ほど強く感じるそうです。
しかし、フラップがしっかりと密着するに従い、数ヶ月程度で気にならなくなる人がほとんどのようですね。

ふたつめはドライアイ。
手術を行った影響で数日から数ヶ月、ドライアイを自覚する人もいます。
術前からドライアイ気味という人ほど強く自覚します。

三つ目は近視戻り。
近視や乱視が強い人は、手術後から3ヶ月後くらいまでに視力が近視に戻ってしまうことがあります。

いずれにしても、リスクがゼロ、という手術ではありません。
もしもレイシック手術を検討している方が、リスクもしっかりと理解し、病院選び、先生選びも慎重に行いましょう。

老眼レイシックとは?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

そんなレイシック手術ですが、老眼には今まで対応していませんでした。
ピントを近くに合わせたら遠くが見えなくなりますし、遠くに合わせたら近くが見えない、というジレンマを抱えていたわけです。

しかし、最近ではミドルエイジレイシックという手術を受けることで、近くも遠くも裸眼で充分に見えるようになるそう。
進行が進みすぎた老眼には適用できない場合もある点には注意が必要ですが、老眼に不便を感じている、という方は老眼鏡とともに選択肢に入ってくるのではないでしょうか。



ミドルエイジレイシックは通常のレイシック手術と異なり、「利き目は遠くを」「反対は近くを」見えるように矯正する手術のこと。
両目をうまく活用し、近く・遠くを見えるようにする、という手術方法です。

従来は左右の見え方のギャップが大きく、不自然に感じる人も多かったそうです。
その点を改善し、自然な見え方を追求したのがミドルエイジレイシックです。

通常レイシック手術では焦点を1点に絞ります。
ところがミドルエイジレイシックでは、焦点深度を深くしてぼんやり見える部分をあえて多くすることで左右佐野ギャップを少なくしているそうです。

ミドルエイジレイシックを行っている眼科も増えてきているので、興味がある方は一度相談してみましょう。

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