インフルエンザを予防しよう! 冬のウイルス対策
新型コロナ感染症も気になりますが、この時期気になるのが、インフルエンザ。毎年12月から3月の寒い季節に流行のピークを迎えます。予防するためには、手洗いやうがい、マスクの着用を徹底しましょう。ウイルスへの抵抗力をつけるために、水分や栄養をしっかりとることも大切です。
冬に流行するのはなぜ?
インフルエンザが冬に流行するのは、低湿度であるほど原因となるウイルスの感染能力が高まるからです。さらに、空気が乾燥することで、ウイルスを含んだ飛沫(ひまつ)が空中に舞いやすくなります。また、冷気と乾燥で、のどや鼻が乾燥してカラカラになって粘膜のバリア機能が低下。粘膜にウイルスが付着しやすくなることも、感染者が増える原因です。
かぜとインフルエンザの違い
かぜはアデノ、ライノなど原因ウイルスが200種類以上あり、おもな症状はのどの痛みや腫れ、せき、鼻水などです。インフルエンザはインフルエンザウイルスが原因で、感染力が強く、感染から24時間以内に38℃以上の発熱、頭痛や関節痛、倦怠感などの全身症状が現れます。併せて普通のかぜと同じように、のどの痛み、鼻汁、せきなどの症状も見られます。
予防の基本
インフルエンザの感染経路は、感染者のせきやくしゃみの飛沫に含まれるウイルスを鼻や口から吸い込む「飛沫感染」と、つり革や手すり、パソコンのキーボードなどウイルスが付着したものを手で触り、その手で口を触って感染する「接触感染」の2つです。
手洗い・うがい
外出先から帰ったり、不特定多数の人が触るものを使ったりしたあとは、手洗いとうがいを丁寧に行いましょう。手洗いは20秒間かけて念入りに行えば、一般のせっけんと流水で十分な手指の衛生が確保できるといわれています。
マスク
人ごみに入るときは、不織布(ふしょくふ)製マスクをするとよいでしょう。また、せき1回で、約10万個のウイルスが約2m先まで飛び、1回のくしゃみで、ウイルスが約3mも飛ぶといわれています。予防だけでなく、自らウイルスを拡散させないためにも、くしゃみやせきが出るときはマスクを着用し、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。
加湿する
インフルエンザウイルスは、湿度が高いところでは感染能力が低下します。乾燥しやすい寝室に加湿器を置き、湿度を50~60%に保つとよいでしょう。
水分と栄養をしっかり
ウイルスの侵入を防ぐためには、こまめな水分補給も忘れずに。気管の粘膜は、線毛という小さい毛に覆われています。線毛は小刻みに動いて粘液に流れをつくり、たんの中にウイルスや雑菌を閉じ込めて、せきとともに排出しています。ところが、水分不足で体内が乾燥すると線毛も乾いて働きが悪くなるため、ウイルスが体に侵入しやすくなります。また、ウイルスに負けない抵抗力を備えておくことも重要です。
日ごろからしっかり食べて、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
最近の研究では、さまざまな乳酸菌に、病原体が体に侵入したときに働く免疫細胞を活性化させる働きのあることが確認されています。インフルエンザ対策として、乳酸飲料で水分と乳酸菌を補給することもおすすめです。
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