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写真よりもある意味リアル?本能に訴えかける春画の魅力

「春画が何かは知っているけど、実際あんまり見たことはない」

「春画」という物をご存知でしょうか? また、見たことはあるでしょうか?
そうです、江戸時代に描かれた性風俗の絵画のことです。

現代風に言うならば江戸時代のエロ本ですね。

なんとなく目にしたことのある人も多いと思いますが、じっくりと鑑賞したことがある、という人はそう多くはありません。

改めてよく見てみると、写真のようなリアルさは当然ありませんが、どことなく生々しく感じるはずです。
これは写真では逆に表現ができない芸術作品であるのかのように感じてしまいます。

今回は春画を通して江戸時代の人々のリアルな性風俗について見ていきたいと思います。
何百年たっても、意外と人というのは変わらないものなのかもしれませんね。

写真よりもある意味リアル?本能に訴えかける春画の魅力

画像提供:imagenavi(イメージナビ)


そもそも春画とは?

冒頭でもサラッと触れましたが、春画とは「江戸時代のエロ本」のこと。
もう少し詳しく説明したいと思います。

基本的には江戸時代に描かれた性風俗を扱った絵描や浮世絵のことを指します。

もともとは平安時代から存在自体はあったようですが、当時はそこまで流行っていなかったそうです。
しかし、江戸時代になったあたりから急速に流行りだし、春画が盛んに描かれるようになりました。

流行の拠点は京都。
まずは京都ででたくさん描かれるようになり、その後、江戸にその流行が押し寄せました。
1,800年頃になると春画のほとんどが江戸で描かれるほどの大流行です!

ちなみに当時のエロ本的な立ち位置の春画ですので、使用目的は自慰行為女性を誘うために使用されていたらしいです。
現代の感覚でいうと、女性にそのようなものを見せつけたら訴えられてしまいそうですね。
現代では、セクハラのボーダーラインなどが徐々に明確になってきていますよね。

春画の描写は写実的なものではなく、性器だけが大きくデフォルメされているものが多いのも特徴です。
そのため一見すると、ふざけた絵のような印象を感じることがありますが、これが当時の流行りの技法だったのでしょう。

現存する春画の明確な作品の数ははっきりとしておらず、題名がはっきりしているものだけで1,200作品以上。
無題のものなどを含めれば2,300作品以上になると言われています。
そんな春画の流行も、明治時代に入り写真が出回るようになると、次第にその地位を奪われてしまいました。

現代においては、性的な作品ではなく、芸術作品として社会的に評価されています。
歴史的な文化に触れる事ができる作品として楽しまれているようです。

まるで現代に描かれた!?驚きの春画たち

さて春画について説明しましたが、その中から幾つかの作品を紹介したいと思います。
今回紹介するのはまるで現代に描かれたかのような作品をピックアップしました。

・「歌まくら」より(喜多川歌麿)

この春画は簡単に言いますと、海女さんがカッパに襲われている春画です。
人と人外のシチュエーションはこのころから健在だったよう。

・「百慕々語」より「やまらのおろち」(勝川春章)

神話にも登場する伝説の怪物ヤマタノオロチかと思いきや、タイトルをよく見ると「やまらのおろち」? 8つの男性器を持つ化物の春画です。
現代で言うオヤジギャグは江戸時代からあったみたいですね。

・タイトル不明(月岡雪鼎)

帯で相手の女性を縛ろうとしている春画です。
名前は違うでしょうが当時からSMプレイのようなことはあったことが伺えます。

このように春画を見ているとまるで、現代人が春画風に絵を描いたのではないのかと疑ってしまうような、シチュエーションや風景が多く残されています。
こういったものって、もしかしたら何年経とうとあまり変わらないのかもしれませんね。

時代は違えども同じ日本人であることを再認識させられた気持ちになります。
こういった発見ができるのも春画を見るときの楽しみの1つになるかもしれません。

春画の魅力は書籍や美術館でじっくり!

意外と知っているようで知らない春画の世界についてお話しさせていただきました。

現代でも春画を扱っている書籍が多数あります。
最後にそれらを簡単にご紹介いたします。

死ぬまでに見ておきたい日本の文化 春画傑作選DVD付き BOOK (宝島社DVD BOOKシリーズ)

衝撃の芸術 肉筆春画 (双葉社スーパームック)

本当は恐ろしい春画と浮世絵 (Town Mook)

ミニ版 春画: 江戸の絵師四十八人 (別冊太陽)

国貞の春画 (別冊太陽258)

性的な描写がメインのためこれまでは嫌厭していた方も、少しだけ見方を変えて見てみてはいかがだったでしょうか。
今も昔も変わらない日本人の面白い一面を発見できるかもしれませんよ。



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