「脳」と「腸」の健康には「甘酒」がぴったり!甘酒を飲むことで得られる健康効果とは?
夏になると冷たい「甘酒」、寒い季節には温かい「甘酒」など、季節を問わず多くの人が飲んでいる「甘酒」。
この甘酒は「飲む点滴」と言われるほど、健康に良いことで近年特に注目されています。
実際に皆さんはどのくらい甘酒を飲んでいますか?
今回は甘酒の歴史ととともに、どのような健康効果があるのか?
甘酒について深耕していきます。
甘酒はいつから飲み始めた?アルコールはどのくらい?米麹を使った作り方は?カロリーは?

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お酒は苦手、少しでも飲んだら赤くなる、あまり飲めない、という人の中にも「甘酒」好きは結構いますよね。
甘酒は「酒」という文字が含まれていますが、実際にアルコールは含まれていません。
甘酒にアルコールが含まれるケースは、家庭で酒粕と砂糖などを使って作る場合。
酒粕のなかにはたっぷりとアルコールが含まれているので、酒の味を強く感じますし、実際にアルコールも含まれています。
しかし、本来の甘酒は炊いたご飯と麹、それからお湯を混ぜ、一晩暖かい場所においておくと出来上がるものです。
炬燵などに入れて作る、という方も多いのではないでしょうか?
麹菌の出す糖化酵素の働きで、米のでんぷん質をブドウ糖に変えるため、甘い「甘酒」が出来上がります。
甘酒の歴史は古く、7世紀後半から8世紀後半に編まれた「万葉集」にもとうお樹脂ます。
作り方から甘酒は温かいもので、冬の飲物、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、「甘酒」の季語は夏なのです。
江戸後期の生活様式などを漫画風に描いた「守貞漫稿(もりさだまんこう)」の「甘酒売り」の項では、「江戸京坂では夏になると街に甘酒売りが多く出て、甘酒を売っている。一杯は四文である」といったことが描かれています。
江戸時代は冬よりも夏の死亡率が高く、病気だけでなく、無理な仕事をした若い大人であっても大勢が亡くなっていたそう。
「甘酒」は体力の落ちがちな夏の栄養回復として効果が高く、それまでは冬の飲物として親しまれていましたが、この頃から夏の飲物として親しまれ、季語になっていったのです。
甘酒のカロリーは100グラムあたり81キロカロリーほど。
牛乳67色カロリー、豆乳64キロカロリー、りんごジュース44キロカロリーということから考えると、甘酒はハイカロリーな飲物だということがわかります。
疲れたときに栄養を効率的に摂取したいなら、甘酒が良さそうですね。
先程本物の甘酒は「米麹」から作ると書きました。
本物の甘酒は「酒粕」ではあんく、米麹から作るのです。
家庭でも作れるのでしょうか?
家庭でも本物の甘酒を作ることは可能です。
スーパーなどに米麹が売られているので、これらを入手することで簡単に作ることができます。
また、炊飯器を用いることでより手軽に作ることができるので、ここではレシピをご紹介いたします。
必要なのは以下の5点です。
- 米1合
- 米麹200グラム
- お湯
- ボウルのほか、計量カップなど重さや量を測れるスケール類
- ふきん
ご飯を炊きましょう。
1合をいつもどおりに炊飯すればOKです。
次にお湯を沸かします。
お湯はだいたい100ミリリットルほどでOKです。
お湯を沸かしている間にご飯をよく混ぜます。
次にボウルを用意します。
ボウルはそこまで大きなものでなくてもOKですが、あまりに小さいものは避けましょう。
米麹をボウルに200グラム入れ、お湯100ミリリットル、水400ミリリットルを追加し、麹と水・お湯をしっかりと混ぜ合わせます。
混ぜ終わったら、ボウルの中身を炊飯器に加え、米と米麹、お湯・水を混ぜ合わせます。
その後は炊飯器を保温状態にし、蓋は閉じず、濡らしたふきんを受けからかぶせましょう。
炊飯器を保温状態にし、濡れふきんをかぶせると50度から60度ほどで温度を保つことができます。
70度を超えると麹菌が死滅してしまうので、不安な方は温度計などを差し込んでおくと良いでしょう。
そのまま3時間ほど放置し、3時間後に一度かき混ぜます。
その後は2時間ほど、30分に1回程度かき回してあげると良いでしょう。
スタートから5時間ほどで本物の「甘酒」を作ることができます。
甘さがしっかりと出ているので、ゴクゴクと飲めそうですね。
ただし、市販品と異なり、日持ちはしないので、出来上がった甘酒は冷蔵庫に入れるなどし、すぐに飲み干すのがオススメです。
夏バテで食欲が無いときなど最適ではないでしょうか?
ぜひ試してみてくださいね。
甘酒は「スーパードリンク」!甘酒の効能とは

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栄養効果の高い甘酒ですが、具体的にどのように優れているのでしょうか?
腸に効く
甘酒の原料である米糀のコウジ菌は、デンプンを糖に分解する酵素・アミラーゼを作ります。
アミラーゼの働きで、デンプンが糖に分解され、甘さを感じにきお米もしっかりと甘さを感じる「甘酒」に変化します。
アミラーゼの働きでオリゴ糖も作られるのです。
オリゴ糖は腸内で善玉菌の食料となります。
善玉菌が元気になることで、腸内環境を整える働きが期待できます。
腸内環境が整うと、老廃物も排出されやすくなるので、肌がきれいになったり、体調がよくなったり、という効果も期待できるでしょう。
消化・吸収を強力サポート
コウジ菌が作り出すのはアミラーゼだけではありません。
さまざまな酵素を作り出してくれます。
糖質やタンパク質などの分解や代謝をサポートしてくれる酵素も生み出すので、消化や吸収をサポートしてくれるのです。
コウジ菌の働きで、甘酒に含まれる糖質やタンパク質はより身体に吸収されやすくなるので、即効性のあるエネルギーとして期待できます。
飲みすぎると糖質が吸収されすぎ、太ってしまうことも考えられますが、適量ならばエネルギーとして活用しやすくなるでしょう。
ビタミンが豊富!
コウジ菌は生きているため、代謝を行います。
代謝の過程でさまざまなビタミンが作られることが研究でわかっています。
そのため、甘酒にはビタミンB群を中心に、ビタミンが豊富に含まれているのです。
ビタミンは種類によって効果や働きが異なりますが、代謝がよくなったり、疲労回復を助けたり、皮膚や髪を健康にする効果があります。
甘酒にはたくさんの効能があります。
毎日1杯、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
甘酒をもっと美味しく、生活に取り入れるためのレシピ・アレンジ方法

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とはいえ、生活に取り入れるのに飲むだけでは飽きてしまいます。
甘酒をもっと楽しめるレシピやアレンジ方法などはあるのでしょうか?
ここからは甘酒のアレンジレシピをご紹介します。
甘酒と共に野菜を摂取したいなら
甘酒は飲むだけでなく、調味料として活用することもできます。
たとえば、野菜スティックのディップソースに甘酒を活用してみてはいかがですか?
甘酒と味噌を1対1の割合で混ぜ合わせると、野菜スティックのディップソースに早変わり。
これなら野菜も積極的に食べられるので、健康により一歩近づきますよね。
甘酒とヘルシーな鶏肉を食べる
鶏肉はヘルシーで、手軽に動物性タンパク質を摂取できるため、人気がありますよね。
普段鶏肉のソテーを食べるときはどんなソースを使っていますか?
ただしょうゆをかけて焼いているのなら、そこに甘酒をプラスしてみましょう。
鶏肉の皮目をフォークで刺すなどし、穴をあけ甘酒と醤油をかけ、10分漬け置き。
あとはアルミホイルにのせて、オーブントースターで15分。
表面に焼き色がつくくらいまでしっかりと焼いたら完成です。
甘酒の甘さで鶏肉の旨味がより際立ちます。
甘酒はさまざまな料理にも使用可能です。
自分で作るのが大変…という方は酒蔵が販売している甘酒をぜひ試してみましょう。
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