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最近便秘になりがち…その原因は?中高年の便秘はふつうの便秘と違う?

冬は便秘になりやすい季節ということ、ご存じですか?
新型コロナウイルス感染症拡大によって、「便秘くらいで気軽に病院に行けない」という方も多いでしょう。
だからこそ、生活習慣で便秘をなんとか解消したいですよね。

そもそも便秘の原因とはどのようなもので、どうすれば改善・予防ができるのでしょうか? 
本日は便秘の予防方法についてご紹介します。

冬に便秘になりやすい理由は?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

毎年冬になると便秘になる。
そんな悩みを抱えている人は多いそうです。冬は便秘になる、悪化する人は日ごろから注意しなければなりません。

冬の便秘の原因はおなかの冷えだったり、日ごろの運動不足だったり、水分摂取不足といったものが挙げられます。
冬場は夏のように汗をかかず、脱水や熱中症の危険が少ないこと、さらにトイレに行くのが面倒だからと水分摂取量を減らすことなどで水分摂取量が減少する傾向にあります。
意識的に水分摂取を行うようにすると良いでしょう。

また、夏場ほど運動の機会が多くないという方もいますよね。運動量が減少したり、体温が低下すると腸の働きが低下するので便秘になりやすいそうです。
家のなかでできる簡単な運動、例えばストレッチやヨガなどでも構いませんので運動の習慣を身につけるとよいでしょう。
トイレを我慢するのも良くありません。
トイレが寒いから、暖かい場所から移動するのが面倒だから、とトイレを我慢していると排泄回数が減り、便秘になることもあります。
できるだけ夏場と同じような習慣を続けることが便秘解消のポイントといえるかもしれません。

ここで気をつけたいのは薬の服用について。
便秘だからと市販の下剤で安易に排便を促していると、腸の働きがどんどん弱くなっていき、便秘が重症化するケースも少なくありません。
軽度の急性腸炎で一時的なものなら安心ですが、持続するようなら大腸がんなど危険な病気が潜んでいるケースもあります。
便秘を抱えているという方は日ごろの生活習慣を改めることが重要です。

便秘の原因

私たちの身体は、胃や小腸で消化された食べ物が、ドロドロの状態になって大腸に入り、水分が吸収されて塊(便塊)になって肛門へと送られます。
便塊が何日も大腸にあると、水分がどんどん吸収されてしまい、硬く、小さくなってしまいます。

腸の動きは自律神経が支配していて、便を体外に排出するための運動である「蠕動(ぜんどう)運動」は胃に食物が入って初めて行われます。
ここで自律神経から指令が出るというわけですね。
その後、便が直腸に到達すると、大脳に指令が送られ、便意を催すという仕組みになっています。
例えばストレスにさらされていると自律神経がうまく働かなくなり、蠕動運動が起こらず、便秘につながってしまいます。

便秘は「機能性便秘」と「器質性便秘」の2種類があります。

「機能性便秘」は大きく分けると3種類あって「弛緩性便秘」「痙攣性便秘」「直腸性便秘」に分類されます。
「弛緩性便秘」は大腸の運動が低下する便秘、「痙攣性便秘」は大腸の過緊張によって起こり、「直腸性便秘」は直腸に便が停滞することで起こります。
「弛緩性便秘」は運動不足・水分不足・食物繊維不足・腹筋の低下・ダイエットが原因。「痙攣性便秘」はストレス、環境の変化、過敏性腸症候群が原因。「直腸性便秘」は寝たきりの人や痔や恥ずかしさで排便を我慢する習慣がある人に多いのが特徴です。

「器質性便秘」はイレウス、大腸がん、腸管癒着など器質的な原因があって、消化管に通過障害が起こるタイプで、血便だったり、激しい腹痛、嘔吐といった症状を引き起こります。

便秘は何科?

何日も排便できていないという場合、まずはかかりつけ医に相談をしましょう。
一般的に内科、消化器科、胃腸科、心療内科、メンタルクリニックなどで便秘治療を行っているようです。

便秘の腹痛・吐き気の原因は?

便秘になると、おなかにガスが溜まっているような、張って苦しいような、という痛みを伴うことがあります。
腹痛やおなかの張りは排便回数の減少によって引き起こされることが多く、腸の働きの低下や腸内に便が溜まることで発生します。
吐き気は腸内に便が溜まり、腸の働きが悪くなることで発生することが多いようです。



もしかすると、こうした症状があって、便秘だ、という方は器質性便秘の可能性もあるので、病院に行きましょう。

便秘のツボ

便秘のとき、おなかが張って苦しいときには手首にある「間使」というツボを押しましょう。場所は腕の内側の中央、手首から指4本分のところです。
このほか、便秘解消のツボはへそ周辺に点在します。

へそから指3本分外側の左右には「天枢」が、へそから指4本分下には「関元」、みぞおちとへその中間地点には「中脘」、天枢の指3本分下には「大巨」があります。
このツボを大巨の右側、天枢の右側、中脘、天枢の左側、大巨の左側、関元の順序で円を描くように刺激すると、お腹の筋肉の緊張が緩み、すぐに便意を感じる人も多いそうです。
便秘に悩んでいる方はぜひ試してみてくださいね。

排便時のコツ

排便時には足を組んでみると出やすくなるようです。
和式便器の方が排便時の姿勢としては適しているようなので、できるだけ近い姿勢になるよう工夫してみましょう。
便器に踏み台をおいて、腰の位置はそのままで膝が上がり、しゃがんだ姿勢に近くなることで便が出やすくなります。

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