歯を磨くときにただブラッシングだけ?歯間掃除もこれからやりましょう!
みなさんは歯を磨くときに歯ブラシで終わりでしょうか?
それとも、デンタルフロスや歯間ブラシなどを用いてより細かく掃除していますか?
実は歯と歯の隙間をきれいに掃除することはとても重要なのです。歯周病や虫歯などを予防する観点でも歯のメンテナンスはとても大切。
今回は歯のメンテナンスについてご紹介いたします。
正しく歯ブラシで磨いても歯間には菌がたくさん残っている!

画像提供:imagenavi(イメージナビ)
40代から増える歯周病。予防には、ブラッシングに加えて、デンタルフロスや糸ようじなどを利用して、歯間の掃除をすると効果的です。
しかし日本において、日常的に歯間清掃をしている人の割合は低く、オーラルケア製品を扱うライオンが、日本、米国、スウェーデンの3か国を対象に実施した調査(2014年)によると、デンタルフロスの使用者の割合は、米国60パーセント、スウェーデン51パーセントに対し、日本は19パーセントという結果に。
日本人は「予防歯科」に対する意識がまだまだ低いことがわかりました。
毎日何かしらの記念日があるものですが、8月18日は、「糸ようじの日」に制定されています。糸ようじの発売30周年を記念して、小林製薬が制定。歯(8)と歯(8)の間に糸(1)が通っているイメージから、この日に決めたそうです。
糸ようじは同社の社員が新幹線の中で、デンタルフロスを使っている外国人を見て衝撃を受け、当時、歯間清掃の習慣がなかった日本人にも使いやすいようにと誕生したそうですよ。
プラークは細菌の塊
歯垢(プラーク)は付着する部分によって歯肉縁上プラーク、歯肉縁下プラークに分けられます。
歯肉縁上プラークは歯肉よりも上の歯の部分に付着するプラークのことで、歯肉縁下プラークはいわゆる「歯周ポケット内」に溜まるプラークのこと。歯肉縁下プラークは容易に除去することができますが、歯肉縁下プラークは歯周ポケット内に隠れているので、肉眼で確認することが困難で、除去も大変なのが特徴です。
一般的な歯ブラシだけでは歯と歯の間のプラークまでは除去できません。
冒頭でお伝えしたデンタルフロスや歯間ブラシなどを使ってプラークを取り除かなければならないのです。
歯間掃除をしていると、気になるのがニオイ。ネットの掲示板でも、「糸ようじで歯間を掃除すると、強烈にクサイ」などの投稿が多く見られます。
ニオイの原因は、プラーク(歯垢)。プラークとは、歯に付着している細菌のことで、数百種類もの細菌が集まっていると考えられています。
歯の間から、「細菌の塊」を掻き出すのですから、クサイのも当然。放っておくと蓄積して、口臭や歯周病の原因となります。
歯間掃除には、糸ようじのほか、デンタルフロスや歯間ブラシなど、さまざまなタイプが市販されています。
歯と歯の間に隙間がない部分には、デンタルフロスまたは糸ようじが、歯の根元など、隙間が空いた部分には歯間ブラシが適しています。
鏡を見ながら、歯ぐきを傷つけないようゆっくりと行うのがポイント。
デンタルフロスや糸ようじの糸が切れる、出血が続くなど、気になることがある場合は歯科医を受診しましょう。
歯ブラシで磨ける歯の表面の汚れ
歯の表面の汚れは全体の汚れの6割だと言われています。残りの4割は歯間に詰まっているのです。歯間の汚れを落とす方法はデンタルフロスやピック、歯間ブラシ。
歯間の汚れを落とすと、口臭なども大きく低減するのでぜひ行いたいところ。
しかし、デンタルフロスや歯間ブラシを使っていても、なかなか汚れは落とせないのだそうです。
そこでオススメなのが強力な水圧で洗浄できるジェットウォッシャー。歯間ブラシや歯ブラシでは磨きにくい歯と歯茎の間の汚れも落とすことができます。
ジェットウォッシャーは、歯間の食べカスをはじき出したり、歯と歯茎の境目にある歯周ポケットを洗浄したり、刺激で歯茎をケアするといった商品。
使用すると、普段の歯磨きでは感じられなかった「ニオイ」を感じられると、話題になっている商品。歯科大の臨床試験では、1~2週間ほどの使用で歯茎の健康推進を確認できたといいます。
「歯間ジェットクリーナー」はお風呂場で使用する歯間ジェットクリーナー。蛇口の泡沫キャップを外し、付属の分岐水栓を取り付け、付属のホースを差し込むだけで簡単に使うことができます。特に今まで歯間を洗浄していなかった人にオススメで、最初に使うときにはびっくりするほど汚れが落ちてきますよ。
死ぬまで自分の歯でいたい、という人はきっと多いはず。しかし、きちんとメンテナンスないければ自分の歯を保つことはできません。
普及率で見てみると、電動歯ブラシの普及率が約20パーセントに対し、ジェットウォッシャーなどの口腔洗浄機はまだまだ数パーセント程度。
今後はさらに口腔洗浄機の普及率は高まっていくと予想されます。
きれいに歯を磨いて、80歳まで自分の歯を20本残したいですね。
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