エアコンつけっぱなしで夏の冷え性に。「冷房病(クーラー病)」には注意を!
昼間は熱くなり、エアコンをつけ始めた家庭も増えたのではないでしょうか?
しかし、温度調節や長時間のつけぱなしは「冷房病」を招くリスクがあります。
現代病とも言える「冷房病」。どんな症状があり、どのように治していけば良いのでしょうか?
本日は冷房病についてご紹介いたします。
夏になりやすい冷房病(クーラー病)とは?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)
暑い日本の夏を乗り越えるために欠かせない道具のひとつが「冷房」でしょう。近年では冷房が普及したことで、どこに行っても夏は涼しく過ごすことができますよね。コンビニエンスストアなどは寒すぎるくらい冷房が効いていることもあります。
暑い日は熱中症を避けるため、できるだけ涼しいところにいることが大切です。帽子を被ったり、水分補給をしたりといった対策が求められます。
しかし、夏はこうした熱中症だけでなく、「冷房病(クーラー病)」についても気をつけなければなりません。
私たちの身体は夏になると体内での熱を抑えやすい、逃がしやすい身体に変化します。これは毛細血管を広げて熱を外に逃げやすい身体になったり、汗をかいて体温を下げようとしたりといった働きをしていますよね。
夏はこうした人体の仕組みのため、冷房の効いた室内にいても身体の熱が逃がしやすい状態にあるのです。
そのため、寒すぎる室内にいると身体が冷えすぎてしまったり、外との温度差の大きさから自律神経のバランスを崩してしまったりするもの。
自律神経は体温調整はもちろん、発汗といった人体のコントロールを行っているので、この自律神経のバランスが乱れてしまうと、身体を冷やせなくなってしまったり、冷えに極端に弱くなってしまったり、といった症状が現れます。
夏になると足腰が冷えたり、だるく感じたり、肩こり、頭痛、食欲不振、神経痛、下痢といった症状が現れる方は、もしかすると身体が冷えていることが原因かもしれません。
自分は冷え性という方も多くいらっしゃることでしょう。江崎グリコが2018年に行った調査よると、20代〜60代の女性の60パーセント以上が冷え性であると自覚しているそうです。一方でそのうち、3人に1人が冷え性の対策は行っていないことも同調査でわかっています。
冬は寒さから手足が冷えやすいもの。冷え性の人は季節を問わず、冷え対策を行っていますか?夏であっても室内でしっかりと靴下を履いているといったものも冷え性対策です。一方で冷え性でない方は、特に夏は暑いので冷え対策を行っていない方も多いですよね。
夏の冷え性は主にどのような症状でわかるの?冷え性を予防するためには?
冬場は気温が低いため、誰でも冷えに対する対策を行っています。しかし、夏は気温が高いため、冷えの対策は行わない人も多いのではないでしょうか?暑い外から室内に入ったときは扇風機の前を陣取ったり、エアコンの風の真下を陣取ったりと、身体を冷やす行動をしている方もいらっしゃるでしょう。
ところが、汗をかいた身体に冷たい風を当てると、身体は思った以上に冷えてしまいます。冷えたまま室内に長時間いると、表面だけでなく、芯まで冷えてしまうことにもつながるのです。並行して冷たい食べ物を食べたり、キンキンに冷えた飲み物を飲んだりすると、内臓は冷えやすくなります。
このほか、夏場は暑いからと湯船につからずシャワーだけでサッと済ませてしまう方も多いのではないでしょうか? シャワーだけで汗を流すと、身体は温まりません。身体がしっかりと温まらないと老廃物が排出されにくくなり、身体に老廃物が溜まりがちになるのです。
このように、夏場はさまざまな不調の原因が隠れています。冷えによって引き起こされる夏場の不調は前述の通り、以下のようなものがあります。
- 肩や首が凝る
- 頭が痛くなる
- おなかが緩くなる→下痢気味になる
- 食欲不振
- 手足のむくみ
- 寝付きが悪くなる
- 寝不足を感じる
夏場にこれらの症状を感じたことのある方は、「冷え」を疑ってみてはいかがでしょうか?
では具体的に身体を温めるにはどのようなことが有効なのでしょうか?
身体が冷えるからといって冷房を完全に使わないのは現実的ではありません。最近の夏は、35度以上の日が続くことも増えてきているので、暑い室内に閉じこもると熱中症リスクも高くなるためです。また、食品が傷みやすくなるので室内は快適に過ごせる温度に保つべきです。
身体を温めるのに有効なのは「腹巻き」「入浴」「運動」など。
最近では薄手の腹巻きが多数販売されています。腹部を温めると、温まった血液が末端まで行き届くので、身体が温まりやすいのです。また、腹部には内臓が集中しているので、腹部を暖めると内臓の冷えを防ぐことが可能です。
また、身体を温めて老廃物排出に役立つのが「入浴」。暑い季節ですが、シャワーで済ますのではなく、湯船にじっくりと浸かる時間も設けてみましょう。入浴は身体を芯から温めてくれるので、不調を予防したり、改善する効果が期待できます。夏向けに爽快感を売りにする入浴剤もたくさんあるので入浴習慣を夏でも取り入れてみるのはいかがでしょうか。
このほか、季節を問わず有効な対策は運動です。高齢になってくると筋肉の量が減少していくので、冷えやすくなります。筋肉は発熱するためのエンジンのような役割も果たしています。運動して筋肉をつけると、身体の冷えをある程度予防できるのです。
近年の暑い夏は、屋外での運動すると熱中症リスクを高めてしまうので、室内でできるスクワットなどの運動がオススメです。回数もそこまで多い必要はなくて、1日10回、20回と回数を決めて実施するのも効果的。まずは毎日行うという習慣を身につけることが大切なので、自分だけのルールを決めて運動習慣を身につけておきましょう。
しかし、腰が痛いからスクワットはやりたくないと思う方も多いと思います。おそらくスクワットで腰が痛くなる理由は姿勢の間違いが多いです。下の動画を参考に正しい動作でスクワット行ってみてはいかがでしょうか。
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時宜を得た記事でした。参考にしてこの二度目の特別な夏を乗り切りたい。