過信は禁物!夏の災害対策の情報を収集しよう
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過信は禁物!夏の災害対策の情報を収集しよう
●講座で使用しているノートパソコン
住んでいる地域の危険度がわかる「重ねるハザードマップ」
今年の夏は例を見ないような猛暑が続き、熱中症には十分注意したいところですが、それと同じように注意したいのが台風などによる災害です。
7月には西日本豪雨と台風12号による甚大な被害があり、今後もまた同じような災害が起こるかもしれません。
「うちは大丈夫」と思っているかもしれませんが、被災者のインタビューを聞くと、「何十年も住んでいるけれど、こんなの初めて」と語っている人がよくいますよね。
災害が起こるはずがないという先入観を捨てて、万が一起こったときはどうしたらいいかということを日ごろから考えて、備えておくほうがいいでしょう。
まずは、自分の住んでいる地域にどんな危険があり、どんな災害が起こりうるのか、調べてみてはいかがでしょうか?
全国の自治体は、将来起こりうる自然災害に備えて、被災が想定される地域やレベルを示した「ハザードマップ」を作っています。その情報を集めて、全国どこの地域でも検索してハザードマップを見られるようにしたのが、国土交通省が製作した「重ねるハザードマップ」
( https://disaportal.gsi.go.jp/ )です。
例えば自分が住んでいる地域の地を表示し、左上にある「洪水」「土砂災害」「津波」のアイコンをクリックすると、被災が想定される地域と、その程度が表示されます。
タイトルに「重ねる」とあるのは、別の情報を地図に重ねられるという意味で、例えば洪水の地図の上に道路冠水の恐れがある地点を表示させることができます。
ほかにも、ピンポイントで場所をクリックして、その地点の危険なポイントを表示する機能もあります。
また、トップページの右側には「わがまちハザードマップ」という項目がありますが、ここでは地域の自治体が発行しているハザードマップを入手することができます。
まだ自分の住んでいる地域のハザードマップを持っていなかったら、これをダウンロードして、災害対策に活用するべきでしょう。
雨雲の動きがリアルタイムでわかる「Yahoo!雨雲レーダー」
実際に台風や大雨の前線が近づいてきたら、どこでどのぐらい降っているのかという情報は把握しておきたいですよね。
もちろんテレビのニュースや天気予報を見てもいいですが、Webからは、よりリアルタイムに近い情報を得ることができます。
そのひとつであるヤフーの「雨雲レーダー」( https://weather.yahoo.co.jp/weather/zoomradar/ )は、日本全国の降雨の状況をマップ上で示してくれるサービスです。
この雨雲レーダーのマップは、日本全国から自分の住んでいる地域まで拡大・縮小ができ、しかも2時間前からの降雨の状況の変化が分刻みの動画で表示され、さらに1時間後までの降雨予測も見ることができます。
マップのスペースが狭くて少し見にくいと思うかもしれませんが、その場合は、マップの左上の枠外にある、左斜め上の方向を示す矢印をクリックすると、マップを全画面表示で見ることができます。
降雨情報に関しては、「東京アメッシュ」( http://tokyo-ame.jwa.or.jp/ )や「大阪市降雨情報」( http://www.ame.city.osaka.lg.jp/pweb/ )のように地域限定のサービスもあるので、該当地域に住んでいるなら、そちらを利用してもいいでしょう。
地図上に張り巡らした川で氾濫する危険度を示す
天気といえば、やはり頼りにするのは気象庁ですが、もちろん気象庁のWebサイトでも、降雨情報をはじめとするさまざまな情報を入手できます。
先ほどのヤフーの雨雲レーダーと同じように、全国各地の降雨情報を見られるのが気象庁のWebサイトにある「レーダーナウキャスト」( https://www.jma.go.jp/jp/radnowc/ )です。
マップの拡大・縮小が自在にできないなどの面はありますが、ヤフーの雨雲レーダーにない機能として、降雨情報以外に、雷や竜巻の発生確度の情報も表示できます。
最近は豪雨のたびに川の氾濫が起こるのが気になるところですが、気象庁のWebサイトには「洪水警報の危険度分布」という情報マップがあります。
マップ上にあらゆる川が毛細血管のように張り巡らされ、それらを色分けして、洪水の注意喚起を行い、降雨情報と同じように、何時間も前からの状況の移り変わりを動画でみることができます。
「水害に遭ったらどうする?」がわかる冊子
では、実際に水害の被害に遭ってしまったら、どうすればいいのでしょうか。いろいろな届け出や家の中のあと片付けなど、何から手を付ければいいのかわからず、途方にくれてしまいそうですね。
そんなときの備えとして、「震災がつなぐ全国ネットワーク」という組織のWebサイトで公開されているのが『「水害にあったときに」~浸水被害からの生活再建の手引き~』という冊子です。
全4ページのチラシ版と32ページの冊子版があり、いずれもPDFファイルでダウンロードできます。チラシ版のほうだけでもさまざまな情報が盛りこまれているので、ダウンロードして目をとおしてみてはいかがでしょうか。
台風や地震といった天災は、起きるのを防ぐ方法はありません。
ですが、万が一被災したとしても、それに備えて食糧や必需品をそろえておいたり、避難場所への経路を把握しておけば多少は気も休まります。
日ごろから情報収集を行い、いざというときにパニックにならず、冷静に行動できるように努めましょう。
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