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記憶力低下や日々の生活に意欲が沸かない!その原因、もしかすると「スマホ脳過労」かもしれません

日本で始めてiPhoneが発売されたのは2008年のこと。
そこからじわりじわりとスマートフォンは普及し始め、スマートフォン普及率は2017年には60.9%に達しました。
携帯電話(スマートフォン以外)の普及率が29.3%なので、モバイル端末を所有している人の多くがスマートフォンなのです。

すぐに調べ物ができたり、翻訳機として活用できたり、ゲームができたりとスマートフォンはとても便利ですよね。

しかし、スマートフォンを使いすぎることで「スマホ脳過労」になる人も増えているそう。

スマホの使いすぎで「物忘れしやすい」脳になる?疲労が溜まり、イライラしやすくなる?脳波・脳機能に影響を与えるスマートフォンの使い方とは

スマホの使いすぎで「物忘れしやすい」脳になる?疲労が溜まり、イライラしやすくなる?脳波・脳機能に影響を与えるスマートフォンの使い方とは

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

生活必需品ともいえるほど、この10年で人々の生活を大きく変えた「スマートフォン」。
普及してまだ間もないデバイスは、年々さまざまな分野で研究が進められています。
なかでも脳科学の世界では物議をかもしているそう。

スマートフォンに依存した生活を送り続けると、30代から50代の働き盛りであっても、物忘れが激しくなったり、判断力が低下したり、生活や趣味に対する意欲も低下するのだそう。
スマートフォンから文字や映像などの膨大な情報が絶えず流れ込み続けることで、情報処理が追いつかなくなることもあるのだとか。
この現象を「スマホによる脳過労」「オーバーフロー脳」などと呼ぶ脳神経外科医も現れ始めました。

実際に研究はまだ進められている状態で、一時的なものなのか、将来にも影響を及ぼす長期的なものなのかは明らかになってはいません。
また、認知症の初期症状ではないか? といった疑いもあり、議論が続けられています。

東北大学では、スマホの使用時間が長い子どもに、大脳の発達遅れが見られると発表。
この発表などを受けて、一部の自治体では子どものスマートフォン規制条例の制定を始めるなど、動き出しました。

電子機器に囲まれている現代では、電子機器から離れてみる「デジタル・デトックス」という試みも行われ始めており、リゾート会社各社はスマートフォンを手放し、自然のなかでゆったりとした時間を味わう滞在を提案し始めています。
スマートフォンを製造しているメーカーも一定時間以上の利用を制限する機能を実装するなど、長時間のスマホ利用対策に乗り出し始めました。

スマートフォンに限らず、フューチャーフォン(ガラケー)時代から、実際にケータイが鳴ってはいないのになったように感じる「ファントムヴァイブレーションシンドローム(幻想振動症候群)」に悩まされたことがある方も多いのではないでしょうか?
ポケットに入れたケータイが振動したような気がする、そんな症状です。
これもケータイ依存のひとつですが、スマートフォンはガラケー時代と比べ、得られる情報ややり取りする情報が増えています。
スマートフォンを常に片手にスタンバイしていないと不安、時間が空いたらついついスマートフォンを見てしまう、疑問が浮かんだら何も考えずにすぐ調べてしまう。
こうした症状はスマホ依存の可能性があります。



スマートフォン依存状態の人のなかには脳に以上をきたしている人もいるそう。
スマホによる「脳過労」や「オーバーフロー脳」と呼ぶ学者も現れるほど、というのは上でお伝えしたとおり。
実際に脳を測定してみると、前頭葉の血流が鈍くなっている傾向が見られたそう。
前頭葉の役割は、思考、自発性(やる気)、感情、正確、理性など。
前頭葉への血流が悪くなることで、これらの機能が鈍くなっているのです。
物忘れが激しくなるだけでなく、認知症の症状のように感情のコントロールも苦手になる人も。

自分では症状に気が付かなくとも、周囲の人からの注意で脳神経外科を受信する人が増えてきているそうです。
なかでも「もの忘れ外来」への来院者が増えているそうで、5年ほど前までは高齢者がメインでしたが、現在では30代から50代の働き盛りの患者が全体の4割を占めるまでなのだとか。

スマートフォンを息抜きに利用している人も多いでしょう。
しかし、スマートフォンから得られる情報量は莫大で、息抜きが息抜きにならないケースも。
結果的に脳過労状態に陥り、記憶力が低下したりするケースも多いようです。

脳だけでなく「難聴」になるリスクも!スマートフォンはさまざまな悪影響を与える?

脳だけでなく「難聴」になるリスクも!スマートフォンはさまざまな悪影響を与える?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

スマートフォンの影響は記憶力低下だけではないようです。

世界保健機関(WHO)が2019年2月12日、スイス・ジュネーブ本部で、「スマートフォンやポータブルオーディオプレーヤーなどの音楽機器を使用する若い世代の約半数に『難聴の危険』があり、それを回避するための方策を、国際電気通信連合(ITU)と共に策定した」ことを発表しました。

実際に街でイヤホンを装着しながら歩いている人、よく見かけませんか?
スマートフォンやポータブルオーディオプレーヤー(iPodやウォークマン)が広く普及したため、手軽に音楽を聞きながら生活している人が多いですよね。
WHOは1週間の安全な音の大きさの目安を、地下鉄の車内に相当する80デシベルで、40時間までと定めています。

12歳から35歳の人々の50%近くに相当する11億人の若者が難聴のリスクがあるそう。
WHOとITUが定めたWHO-ITU規格は若い消費者が聴覚障害を起こすことを予防するために制定。

難聴は耳の器官や聴覚神経の障害などが原因で聞こえにくくなる病気です。
騒がしい場所で聞き取りにくかったり、音は聞こえるのに内容がつかみにくいのが難聴の特徴。



大きな音に長時間さらされることで音が聞こえにくくなるのは、聴覚器官の内耳にある蝸牛の音を感じる細胞が死んでしまうためで、現在のところ、死んだ細胞を復活させる治療法はないため、正常な聴力を維持するためには予防しかないのです。

WHOが今回、世界に向けて指針を発表した背景には、スマートフォンの普及によって、アメリカで難聴の若者が増えているというデータが問題になったことから。
実際にスマートフォンやポータブルオーディオプレーヤーが難聴につながるというデータはありません。
しかし、若い頃から大きな音に接することで、カレイによる難聴リスクの要因にも繋がります。
だからこそ、若いうちから大きすぎる音に触れないのがとても大切。
しっかりと時間を守り、スマートフォンは利用したいところですね。

「スマホ脳過労」を改善するには

「スマホ脳過労」を改善するには

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

スマホ脳過労にならないためにできることは、まずスマートフォンの利用時間を減らすこと。
また、食事しながら、テレビを見ながらなど、○○しながらの「ながらスマホ」は避けたいところ。
パソコンを起動するまでのちょっとした時間、飲食店で食事が提供されるまでのちょっとした時間。
こうしたスキマ時間はついついスマホを眺めてしまいがち。
まずはちょっとした時間のスマホ利用を減らすところから始めましょう。

また、さまざまなことを並行して行う「マルチタスク」は脳にすごく負担をかけてしまいます。
例えば同時並行でさまざまなホームページを見たり、音楽を聞きながらモノを書いたりなど。
ひとつのことに集中して取り組んだほうが早いのに、集中力が続かず、ついついいろいろなことを同時並行で行ってしまう…。
しかし、実際に同時並行で脳は処理できないので、脳を次々と切り替えながら作業しているのです。
この状態では疲労がどんどん溜まりやすくなってしまいます。

これらの行動の積み重ねで、知らず知らずの間に脳に疲労が蓄積され、過労状態になっていくのです。
だからこそ、たまにはデジタルデバイスから離れ、のんびりと自然と触れ合ってみたり、ながら操作をやめてみたり、といったことを試してみてください。
きっと思ったよりも頭がクリアになるはずです。

現代の必需品とも言えるスマートフォン。
自分なりに疲れない方法を見つけて、快適に利用すればとても便利ですよね。
しかし、生活に入り込んできて10年程度のデバイスです。
だからこそ、たまにはしっかりと脳を休め、安全に利用しましょう。



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