「人間万事塞翁が馬」70代男性はストレスフリー？

仕事のストレスは減るけれど…

あなたは、どんなときにストレスを感じますか？

株式会社プラネットが、20～70代の男女4000人以上を対象に実施した「ストレスに関する意識調査」によると、「かなりストレスを感じる」が28％、「少しストレスを感じる」が41.2％で、全体の約7割がストレスを感じていると回答しています。

年代別にみると、男女とも60代、70代になるとストレスを感じる人の割合は大きく減り、とくに70代男性では4割を下回る結果に。仕事や職場の人間関係、通勤などから解放されて、気持ちに余裕が出てきたことの表れと考えられます。

実際に、「どこで、どんなときにストレスを感じますか？」という質問には、20～50代の男性では仕事関連の回答が7～8割を占めましたが、60代になるとおよそ4割に、70代では1割以下に減少しています。

逆に、年代が上がるにつれて増えるのが、「将来への不安を感じるとき」や「夫婦・パートナーとのトラブル」。健康や経済面への漠然とした不安がリアルになってきたこと、リタイアして夫婦で過ごす時間が増えることが、ストレスの要因になっているようです。

男性は「飲む」、女性は「食べる」

ストレスの解消法を尋ねたところ、男女ともトップは「寝る」。「どんないやなことがあっても、悩みは1日寝れば半分に。2日寝れば4分の1、3日寝れば8分の1に…10日も寝れば忘れる」とは60代男性の意見です。2位以下は、男性では「お酒を飲む」「テレビを見る」、女性は「好きなものを食べる」「買い物をする」などの回答が目立ちました。

「ストレスをためないための人生訓」では、「ケ・セラ・セラ」「人間万事塞翁が馬」などのことばが、シニア層から多く挙げられました。何事も「気にしない」のが肝要、ということでしょうか。年代が上がるにつれてストレスを感じる人の割合が減るのは、流れに身を任せる術を身につけてきたからかもしれません。

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