冬は「3首」を温めることが重要!風邪予防にもつながる温めるとよい箇所とは
冬は寒いもの。
身体が冷えてしまえば、免疫力が低下し、風邪を引きやすくなってしまいます。
風邪を予防するために普段からあたたかい飲み物を飲んだり、湯船に浸かったりという対策をとっている方も多いでしょう。
実はこれらの対策のほかに室内外で「3首」を温めることが重要のようです。
今回は「3首」についてご紹介いたします。
「3首」の部位は?どのようにあたためるの?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)
寒さ対策を行う上で、3つの「首」をあたためるのが重要だといわれています。
3つの首とは、「首」「手首」「足首」のこと。
いずれの「首」も皮膚が薄く、太い動脈が皮膚に近いところにあるため、気温の影響が強い部位。
マフラー、手袋といったアイテムはなどはこうした部位をあたためるためのアイテムですよね。
3首が冷えてしまうと、冷たくなった血液が全身に流れてしまい、次第に身体全体が冷えてしまいます。
逆に、首をあたためることであたたかい血液を全身に送ることができるので、冷えを感じにくくなるのです。
それぞれの首について詳しく見ていきましょう。
首
心臓からも近くい「首」が冷えると寒さを感じやすくなるだけでなく、肩こり、首こりの原因にもなります。
特に首を通過する動脈は太いため、ここをあたためるだけで全身にあたたかい血を巡らせることができます。
また、首には寒さを感じる「冷点」が多いため、首をしっかりとあたためることは、寒さを感じにくくする、という観点でも有効な手段なのです。
寒い季節はしっかりとマフラーを着用して首回りをあたためると良いでしょう。
手首
手というと末端に相当し、よく冷えは手足の先から来たりします。
「末端冷え性」のヒトは手が冷たくなってしまいますよね。
これは寒さで血管が収縮し、血流が少なくなるためです。
ヒトの身体は、血液を送る優先順位を決めていて、内臓に血を集めようとします。
そのため、寒くなると末端である手には血液が行きにくくなるのです。
手首をあたためる対策としては、手袋の装着、アームウォーマーの装着などが有効。
これらを着用して、冷えを予防していきましょう。
足首
足つぼマッサージで身体の不調がわかる、なんてことも言われる足は「第二の心臓」と呼ばれています。
寒さ対策だけでなく、ストレッチやマッサージなどを行って足に血をしっかり巡らせておくことは重要です。
足をあたためる対策法としては靴下、レッグウォーマーがあげられます。
靴下は短いタイプよりはしっかりと足首をカバーしてくれる長いもので、できるだけ厚手のものが良いでしょう。
レッグウォーマーはふくらはぎから足にかけてあたためてくれるので、特に冷えを感じる方はぜひ着用を。
逆効果になることも
とはいえ、やりすぎて逆効果になることもあります。
代表的な例は靴下の重ね履きです。
確かに足首をあたためるのは重要ですが、靴下を重ね履きすると、靴下の圧迫で血流が阻害され、却って足の冷えが加速することも。
高齢になると筋肉量が低下し、血流が悪くなりがちなので、重ね履きは避けたいところ。
でも、どうしても重ね履きしないと寒すぎる、不安だ、というヒトは、一番下に5本指ソックスを着用するのがおすすめ。
5本指ソックスを着用すれば、足の指を自由に動かせるようになるので、血行の邪魔をしにくいそうです。
重ね履きする際も、5本指ソックスの上から柔らかい、あたたかい素材の靴下を1枚だけで充分。
これだけで足の寒さ対策はOKです。
また、首をあたためるマフラーも着用方法を誤れば効果がなくなってしまいます。
冷点すべてをカバーするためにも首全体をあたためる巻き方を心がけましょう。
マフラーを半分に折って、それを首にかけ、折り目の部分にできたわっかに端を通す、「ワンループ巻き」が手軽であたため効果が高いそうです。
このほか、寒い外にいて、顔や首が冷えると、内臓を守ろうと血液が身体の中心に集まります。
そのため、末端である手足が冷えるのです。
温度変化が大きければ大きいほど、血管は収縮しやすくなってしまうため、マフラーは外出する5分〜10分くらい前から装着しておくのがおすすめ。
そうすることで、外出しても首はあたたかいままキープすることができます。
身体をあたためる際にカイロを使用する方もいるでしょう。
カイロは手で持って手をあたためるよりも、腰やお腹に貼り付けるのがおすすめ。
臓器がたくさん集まり、太い血管が多い部分をあたためるのが効果的なので、貼り付ける際はぜひ参考にしてみてください。
カイロは直接貼ると低温やけどする恐れもあるので、必ず服の上から貼るようにしましょう。
3首温活に役立つファッションアイテムは?

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では、どのような服装が冬は望ましいのか見ていきましょう。
まず服全体で3首をカバーできるのが望ましいですね。
タートルネックのセーターなんかがトップスにはぴったりでしょう。
首周りもカバーしてくれますし、ぴちっとしたセーターなら、手首も守ってくれます。
足元もスニーカーなど浅い靴よりはブーツなどの深い靴がおすすめ。
足首まで靴でしっかりとカバーできるので冷えを未然に防ぐことができます。
このほか、首だけでなくお腹周りもあたためられる衣服があると良いですね。
カーディガンや腹巻きもよいでしょう。
最近ではずいぶんとカジュアルな腹巻きも登場しているので、インナーの上に腹巻きを巻いて、その上からセーターを着る、というスタイルもおすすめです。
いずれにしても、最近の衣服は昔よりも薄く、あたたかくなってきているので、さまざまな選択肢があります。
身体全体をあたためられる代表格が「ヒートテック」でしょう。
体全体をあたためることが重要!

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最近は発熱インナーが多数販売されています。
UNIQLOのヒートテックが代表的なアイテムでしょう。
このほか、イオンなどでも発熱インナーが販売されていますよね。
ヒートテックなどの発熱インナーは「吸湿発熱」という仕組みを用いたもの。
ヒトは何もしていなくても水分を放出しつづけています。
吸湿発熱という原理は、ヒトの細かな水分が繊維に付着し、水分の粒が繊維の間でこすれ、摩擦「熱」を発生させています。
羊毛セーターなどでも同様の現象は発生しますが、より高めたのがヒートテックなどの発熱インナー。
水分をより多く吸うことができれば、それだけ多く発熱することができます。
そこでUNIQLOはより薄く、よりあたたかい素材を東レと開発。
極細で、水分をたくさん吸える化学繊維を開発し、ほかの化学繊維を組み合わせてヒートテックは完成しました。
ただ、水分を吸うだけではいつか水があふれてしまいます。
そのためヒートテックは水分を外に逃がす仕組みも採用。
内側は暖かく、外側に水分だけを逃がす、という理想的な仕組みになっています。
とはいえ、ヒートテックは高機能発熱インナーと比較すると、水分放出には優れていません。
実際に登山メーカーなどの発熱インナーは30分ほどでカラカラに乾くほど、水分放出に優れています。
ただしお値段は5000円〜と高額ですけれどね。
もしもよりあたたかい素材を求めている、という方は登山メーカーの発熱インナーを試してみてはいかがでしょうか?
おすすめはmont-bellのジオラインというシリーズ。
薄く、軽く、すぐに乾くので毎日着られる一品です。
東京ならライトウェイトでも充分あたたかいので、ぜひ試してみてくださいね。
参考
mont-bell:ジオライン
https://webshop.montbell.jp/goods/list.php?category=71000
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