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みなさんは自分の呼吸に意識したことありますか?しっかり呼吸をすることが重要な理由は?

よく耳にする「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の違いとは?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

ここまで呼吸のメカニズムについて述べてきましたが、よくわからない、なんとなく影響がありそうという印象ですよね。

普段意識していないと呼吸は浅くなりがちです。呼吸が浅くなるとおなかはほとんど動かず、横隔膜も大きくは動きません。安静している状態ならこういった呼吸でも酸素の量をほとんど必要としないため、十分なのです。この呼吸を「胸式呼吸」といいます。胸式呼吸は肋間筋を動かすことで息を吸ったり、吐いたりするというのが特徴。肋骨は身体の上方に動きやすいという特徴があり、胸腔が広がり、空気を取り込みやすい状態になります。

対して腹圧を増減させながら呼吸するのが「腹式呼吸」。へその下、約10センチの位置にある丹田に力を入れて腹圧を増減させ、横隔膜をしっかりと動かす呼吸が「腹式呼吸」です。肺の底にある伸縮性の高い筋肉の膜が「横隔膜」。横隔膜の動きを利用して肺に空気を入れたり、吐いたりする行為を横隔膜がしっかりと動くことで、肺がきちんと広がり、たくさんの空気を吸うことができます。

これらの呼吸に良いも悪いも実はないといいます。呼吸を支える呼吸筋群が伸縮し、胸郭一杯に肺を使えればきちんとした呼吸であるといえそうです。
また、深呼吸は胸を大きく動かすため、息を吸いやすい胸式呼吸が向いています。

腹式呼吸を試してみて最初から上手くいく人はいません。それだけ普段から意識していないとできないことなのです。自分では腹式呼吸をしているつもりでも胸式呼吸だったというケースも少なくありません。見分け方としては方の上下深く息を吸おうとしたとき、肩が大きく動いてしまう、あがってしまう場合は胸式呼吸だと言えるでしょう。
腹式呼吸の場合、肺の下にある横隔膜が上下するので、おなかがふくらんだり、へこんだりします。肩が上がるということは、胸で呼吸しているということなのです。
最近はYoutubeでも腹式呼吸のやり方を紹介する動画も多いので参考してみてはいかがでしょうか。

呼吸を意識しすぎて、たくさん息を吸おうとすると過呼吸に陥ってしまったり、疲労や緊張が続き、徐々に息をしにくくなってしまいます。そのため、7割〜8割程度の深呼吸に留めるよう、意識することで正しい呼吸を続けやすいでしょう。呼吸をいしきすることで普段の呼吸も深くなっていきます。緊張したときなど、どうしても呼吸が浅くなってしまうので、呼吸が浅くなってきていて緊張していることを自覚しやすくなるでしょう。

人間はその成り立ちから、緊急事態にすぐ対応できるよう、すぐに緊張するようにできています。また緊張しなくても良い状況が訪れてもすぐに弛緩しにくくなっています。緊張しているときにすぐリラックスするというのは難しいのはこういった人間のメカニズムがあるためですね。

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