温湿布、冷湿布あなたはどっち派?症状に合う湿布を選ぶ方法は?
関節痛や肩こりなど、急な痛みや慢性的な痛みに湿布を愛用する人は多いのではないでしょうか?
最近の湿布はいろんな種類があり、何を選べばいいのか悩むのも珍しくないと思います。
腰痛の時は温湿布が良いのか、冷湿布が良いのか…。ヒザが痛いときは温湿布がいいのか、冷湿布がいいのか…。症状によって選択する湿布は異なります。
本日は湿布の選び方についてご紹介します。
湿布の種類は何かあるの?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)
湿布は患部に貼り付けて治療を行うための医薬品。
手軽に入手できるため、あまり医薬品という意識がないかもしれませんが、湿布も立派な医薬品です。
一般的には肩こりや腰痛といった筋肉の痛み、手首や肘・ヒザといった関節の痛み、捻挫・打撲などの症状に効果があるといわれています。
現在では湿布もさまざまな種類が展開されており、冷湿布、温湿布という区別はもちろんですが、色が白い物、ペールオレンジのものなどさまざま。このほか含まれている成分によっても効果が異なるようです。
まずは湿布の種類や成分についてみていきましょう。
湿布の成分と効果
白い厚手の湿布にはサリチル酸メチル
冷湿布や温湿布で一般的な白い厚手の湿布の多くには「サリチル酸メチル」が含まれています。
サリチル酸メチルは自然界にも存在する物質で、植物から採集されます。ケガをしたときにはヨモギを揉んで傷にあてて止血するという方法をご存じの方も多いでしょう。このように植物には患部の炎症を抑えたり、沈めたり、回復させる効果があるのです。
植物由来のサリチル酸メチルも同様で消炎効果がある成分として、古くから湿布薬に用いられてきました。
温湿布:カプサイシン
患部をあたためる温湿布にはカプサイシンが用いられることも。
カプサイシンは辛さの素。カプサイシンによって皮膚が刺激されて、表面の血管が拡張。
その結果、血流量が増加するというのがカプサイシン配合の温湿布の主な仕組みです。
温湿布を貼ったときに感じる熱感やヒリヒリした感じというのは、このカプサイシンが原因かもしれません。
カプサイシンの刺激によって感覚神経を鈍らせて、痛みを感じにくくさせてくれます。
白?茶色?湿布薬の見た目の違い
昔ながらの白い湿布はあまり見かけなくなり、最近ではペールオレンジの薄手の湿布をよく見かけます。
冷湿布・温湿布ともに用いられる白い厚手の湿布は「パップ剤」と呼ばれています。パップ剤は医薬成分のほかに水分を多く含んでいる点が優れている点。水分が蒸発することで患部の熱を下げる効果が得やすくなります。
デメリットもあって、肌との密着性が低く、包帯などで抑えていないと剥がれ落ちてしまうこともあるでしょう。また、水分が蒸発すると効果が低くなったり、湿布自体が硬くなってしまうので、マメに交換しなければなりません。
最近多いのがペールオレンジで薄手の湿布「プラスター剤」です。角が丸くカットされており、患部に貼りやすいのが特徴。皮膚としっかりと密着するため、よく動く部位に貼り付けても剥がれ落ちることが少ない、という特徴があります。
上記の通り、プラスター剤には非ステロイド抗炎症薬が含まれており、鎮痛効果が高いのも特徴です。
長時間使用可能な一方で、密着性が高いため剥がすときに皮膚を痛めてしまったり、長時間使用することでかゆみ・かぶれが発生する恐れがあります。
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