これから乾燥と長く戦う季節始まる!お金をかけずに部屋の乾燥を防ぐためには?
秋、冬から春にかけてこれから長く乾燥と戦う季節ですよね。
部屋が乾燥すると喉が痛くなったり、肌の乾燥でかゆみが出たりしますよね。
加湿器などを設ければ良いのですが、なるべくお金はかけたくないもの。
本日は乾燥を防ぐための方法についてご紹介します。
湿度が低い地域と部屋の乾燥が巻き起こす健康トラブルとは?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)
冬は乾燥するイメージがありますよね。冬が乾燥する理由は大きく分けてふたつあります。実は冬の乾燥は日本海側と太平洋側で大きな違いがあるのです。
冬になると基本的には西高東低の気圧配置になることをご存じの方は多いかと思います。日本から見ると、大陸側に高気圧があり、太平洋側に低気圧がある、いわゆる冬型の気圧配置のことですね。
空気は基本的に気圧の高いところから低いところに流れる性質があるので、大陸の冷えた空気が日本に向かって流れてきます。
シベリアから流れてくる空気は太平洋側で水蒸気を蓄え、冷たく、湿っぽい空気になります。まずは日本海側の地域が冷たく湿った空気に当たるため、日本海側では大雪が降る地域が多いわけです。雪が降ると空気から水分が抜け、乾燥した空気に変化します。乾燥した空気が山を越え、太平洋側にやってきます。こうした理屈で考えると、冬の太平洋側は非常に乾燥した空気が常に吹き続ける、といえるでしょう。湿度だけで比較すると、日本海側は太平洋側よりもずっと高いのです。
一日だけの比較ではなく季節で見てみると、冬の東京の1998(平成10)年から2016(平成28)年までの冬の平均湿度は、東京が49.4パーセント。
もっとも湿度が高いのは福井県と山形県で80.2パーセントでした。いずれも雪が多く降るエリアですよね。
湿度が低いのは東京、前橋、横浜、熊谷、千葉、甲府、静岡などいずれも太平洋側がランクイン。
一方で湿度が高い地域は鳥取、青森、富山、福井、山形と日本海に面する県がランクインしました。
(※いずれも都道府県庁所在における1998年から2016年までの冬の平均湿度)
このように冬の日本海側は湿度が高く、太平洋側が湿度が低いことがわかりますよね。
一方で日本海側も冬は乾燥するもの。その理由は暖房で部屋を暖めることにあります。
空気中に含むことができる水蒸気量(飽和水蒸気量)は温度によって変わります。温度が高ければ高いほど、多くの水分を含むことができます。しかし、温度が低いと少しの水分しか含むことができないのです。
暖房をつかうと、温度が低い状態から高い状態に変化します。しかし、元々の空気に含まれている水分量が少ないため、温度が上昇すると相対的に湿度が低下してしまうのです。相対的に湿度が低下すると「乾燥している」と感じてしまいます。
乾燥が起こすトラブルとは

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では湿度が低い、乾燥状態になってしまうと身体にはどのような影響があるのでしょうか?
人に与える影響の代表といえばインフルエンザや風邪を引きやすくなることでしょう。特に新型コロナウイルス感染症がまだまだ心配な時期ですから、風邪などへの感染予防についてはしっかりと対策したいところ。
空気が乾燥すると口や鼻の粘膜が乾燥し、風邪などの感染に対するバリア機能が低下するため、インフルエンザや風邪などに罹患する確率が高くなってしまいます。冬場にインフルエンザが流行する理由のひとつは乾燥にあるのです。もちろん、インフルエンザウイルスが増殖している時期というのはありますが、空気が乾燥することで人の防御力が低下することも原因なのです。
さらに空気が乾燥すると、身体から発散する水分量が増えてしまうので、暖房をつけていても体感温度は低くなります。なかなかあたたかさを感じにくい理由はこんなところにもあるのです。
美容面では湿度不足になると、髪や肌が乾燥してしまいます。健康的な髪の水分量は11パーセントから13パーセント。しかし、空気が乾燥すると表面積が大きい髪の毛はすぐに水分を発散してしまうため、乾燥してパサつき、広がりやすくなります。冬場なんとなく髪がパサつくと感じる方は乾燥が原因でしょう。肌については水分量が10パーセント以下になると乾燥肌状態。乾燥肌状態になると、肌荒れやかゆみ、皮膚炎などの原因になるので、男性であっても化粧水などを風呂上がりに使いましょう。
湿度は何パーセント?
こうした状況を避けるためには適正湿度に室内を保つ必要があります。一般的に40パーセントから60パーセントが適正湿度といわれているので、この範囲になるよう、湿度をコントロールしましょう。
湿度が40パーセントを切ると、静電気が発生しやすくなり、特に髪の毛は切れ毛や枝毛を引き起こし、頭皮が汚れやすくなってしまいます。もちろん、低湿度状態では風邪も引きやすくなってしまうので、ぜひ加湿器を活用しましょう。
一方で高すぎる湿度にも要注意を。住宅内がかびやすくなってしまうので、適正湿度ないに保つことが大切です。
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