オリンピックイヤー：笑福亭円笑コラム

オリンピックイヤー

　今年はオリンピックの年。2月29日生まれの方は、四年振りの誕生日を迎えられた訳です。殊の外のハッピーバースデー
　アジアで最初に開かれた東京オリンピック。参加国94か国、5541人の選手が参加。この年から宇宙中継にも入ります。
　11月には、パラリンピック国際大会が、東京代々木のオリンピック村で開催されてます。この東京大会では22ヶ国、369人の方が参加。
　今日から見ると、ホンノ一握りの参加の感がありますが、バスケ・水泳・重量上げ等々。転んでも、おぼれそうになっても最後迄頑張る姿に、人々は大いなる感動を受けたものでした。
　世界45か国に放映されたそうです。あたくし円笑も青春真ッ盛り。半世紀前の話。
　オリンピック開催の昭和39年は一体どんな年だったのでしょうか？　仲々興味深いものです。其の昭和39年とは。
　先ず、東海道新幹線が開通しました。勿論、東京オリンピックに合わせた10月1日開通。東京～新大阪間を「ひかり」で4時間。「こだま」で5時間。
　新幹線は今でもJRのドル箱ですが、スピードの点では随分短縮されたものです。
　これより約１ヶ月程前には名神高速道路が全通。モノレール線が9月に初めて営業。東京～羽田間の運転でしたから、飛行機に乗る人専用みたいでしたが、後に近くにある大井競馬場へ行く人が大勢利用。競馬モノレールの仇名が付いた…と云う裏話も。
　いつの世も、明る話ばかりではありませんが、東京オリンピックの年＜いい話だけを＞。モーニングショースタート。今では各テレビ局全盛時代。
　尤も、似た様な企画に、同じ顔ぶれのタレントの山に、正直うんざりしてますが、半生記前「木島則夫モーニングショー」がはしりでした。NETでしたか…続いてフジTVの「小川宏ショー」（いずれも元NHKアナが主役）
　そのNHKは、たしか「スタジオ102」をスタートさせてました。内容は主としてニュースを基調に主婦が関心を持つ内容を主流として、今の様な娯楽番組とは一味違ってました。
　唄ではレコード大賞に「愛と死をみつめて」　九ちゃんの「幸せなら手をたたこう」「夜明けのうた」なぞ流行りましたネ。
　「君だけを」で西郷輝彦がデビュー。
　橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦を御三家と呼ぶ。いやはや古い・なつかしい円笑世代。
　サラリーマン経験のある者としては、想い出しますョ。「俺に付いて来い!!」「ウルトラC」「01」「いいと思うよ」こんな言葉が流行りましたネ。
　カギッ子。根性。コンパニオン。もありましたか？　池田勇人首相は癌になった。政治家と病気はとかく四の五の推測されますから、癌のようだ、癌の前兆。そこで生まれた表現が「前癌症状」なる迷言も誕生しました。
　さて、あたくしと同年代、また先輩諸氏には、昭和39年東京オリンピックの年の想い出を是非お寄せ下さい。お待ち申し上げます。笑福亭円笑でした。

※作者の意向を最大限尊重するため、文中の表現は原文通りの掲載を基本としております。