風邪をひきそうになったら桂皮を – 体にあった食物を摂る「薬食同源レシピ」第31回
<クスノキ科ケイ類の幹皮>
●風邪をひきそうになったら桂皮を
日本でも古くから香料として使われています。シナモンです。木肌が肉厚で暗褐色です。肉桂ともよばれます。
桂枝(けいし)は、若い細枝またはその樹皮。
五味 辛・甘
五性 温
帰経 肺・心・脾・肝・腎・膀胱
漢方薬では桂枝の発汗、解熱、鎮痛作用を利用して桂枝湯、桂枝人参湯などに使われています。
出血傾向の方、妊娠不安定期の方は使えません。シナモン油はコーラ飲料に使われています。
アップルパイ、シナモンティー、八ツ橋に使われ、多くの女性に好まれています。寒いな、風邪をひきそうと思ったときは、シナモン、生姜、ナツメの入ったお茶を(そのまま、または紅茶にして)熱くして飲んでお休みください。葛粉を入れると葛根湯に近い飲み物になるでしょう。
[レシピ] 桂皮と棗入り紅茶(温暖)
- 紅茶 好みのもの
- 大さじ1
- 桂皮 そのまま、または5mm四方にカット
- 小さじ1
- ナツメ(棗) そのまま、または5mm四方にカット
- 小さじ1
1.温めたティーポットに一人分として上記の材料を入れ 熱湯を注ぎ、ベースの紅茶の浸出時間にあわせて待ちます。
2.桂と棗を3分ほど沸騰させ、紅茶葉の入ったポットに注ぎ、 ベースの紅茶の浸出時間にあわせて待ちます。
3.マグカップに上記の材料を入れ熱湯を注ぎます。
蓋をして3分ほど待ちます。
好みの濃さに調節してお湯を足しながら楽しみます。
どのような飲み方でもかまいません。場所、自宅のポットの様式に合わせて楽しんでください。
このお茶を 温暖 と名付けています。体の中から温めてくれます。冷えからくる生理痛には、生理の1週間前からお茶はこれと決めて飲んでいただくととても軽くすみます。
写真は日本薬局方の桂皮、ナツメ(棗)。紅茶はダージリンです。
キャンディーを使った組み合わせが、材料を引き立てて一番美味しく思います。
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