メニュー
ゲストさん
 

ランニングでむしろ病気リスクが上昇? 走るのは1日2時間までに

欧米人と日本人では効果が違う?

マラソン大会に参加しようとしても参加希望者が多すぎて走ることができない、と言われるほど現在はマラソンやランニングがブームとなっています。

適度な運動は、肥満や糖尿病、動脈硬化、脳卒中などの予防効果もあるとされ、特に手軽な「走る」ことは日常的に行っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、走ることによってこれらの病気を予防できるとする研究結果はほとんどが欧米人を対象としたもので、生活習慣や遺伝的要因がまったく違うアジア人や日本人での研究はほとんどありませんでした。特に脳卒中は欧米人と日本人ではよく発症する種類が異なり、運動の効果を疑問視する声もありました。

そこで厚生労働省特別研究斑は、日本人の場合はどの程度の運動がよいのかを改めて検証するため、50~79歳の7万4913人を9年間追跡調査し、身体活動量と脳卒中との関連を調査しています。

ウォーキングはいくらやっても問題なし

その結果、ウォーキングであれば1日2~4時間、ランニングであれば1~2時間程度で脳卒中のリスクが最大約30%低下することが確認されました。

しかし、この時間以上に運動をした場合の効果を分析すると、欧米人に多い「脳梗塞」のリスクは低下したまま変化がなかったのに対し、日本人に多い「出血性脳卒中」では下がっていたリスクが今度は上がり始めることがわかったのです。

運動の種類別に詳しく調査したところ、ウォーキングではどれだけ歩いてもリスクは低いままでしたが、ランニングに限ると2時間を超えた時点でリスクは上がり始め、4~6時間になると、リスクが30%も増加することまで明らかになりました。

今回の結果を踏まえ研究班は、「中高齢者の脳卒中の予防には1日あたりウォーキングなら2~4時間、ジョギングなら1~2時間程度が最適」とコメントしています。

======
Slownetでブログやコメントを更新すると同じ趣味の仲間が見つかるかも!?人気のサークル情報などをお知らせするメールマガジンも受け取れる、Slownet会員登録はこちらから↓
Slownet会員登録はこちらから

コメント

コメントを書く(クリックしてください)

関連記事
2025年5月22日

健康・美容

春の息吹を食卓へ! アスパラガスを味わおう!

春から初夏にかけて、店頭に並ぶ鮮やかな緑色が美しいアスパラガス。シャキシャキとした食感と、ほのかな甘みがたまらない、春を代表する野菜の一つですね。今回は、そんなアス...
2025年3月24日

健康・美容

苦みパワーで不調を改善

人間や動物は寒い冬を乗り切るため栄養分を体にため込む傾向があり、春になると、余分となった栄養分は老廃物となって外に排出されます。独特の苦みをもった春の山菜は、老廃物を外に出す成分を...
2025年3月10日

健康・美容

ランニングで脳を活性化!記憶力・集中力アップの秘訣

ランニングは単なる運動ではなく、脳を鍛える効果もあります。研究によると、ランニングによって記憶力や集中力を高める「海馬」や「前頭葉」が活性化し、新しい脳細胞が生まれることが分かって...
2024年8月1日

健康・美容

野菜・フルーツの老けない食べ方

老化の原因には、食事や生活習慣、ストレスなどさまざまな要因が挙げられますが、最近注目されているのが体の“酸化”。野菜や果物は、体の酸化を防いでくれる強い味方です。栄養素の長所を生か...
2024年7月1日

健康・美容

真夏に備えて、“汗活“をはじめよう!

気温が上昇すると、汗をかく機会や量も増えてきます。汗は体温調節などの重要な役割を担っており、“良い汗”をかくことも暑い時季を健康的に乗り切るポイントです。真夏に備えて“汗活”を始め...
2024年2月2日

健康・美容

めまいや頭痛の引き金に 気象病とその予防

低気圧が近づくと腰痛や関節痛がひどくなったり、季節の変わり目に片頭痛が出やすかったりしたことはありませんか? 天気の変化で不調を感じたら、それは「気象病」かもしれません。 「...